いぶし瓦とは? - 陶器瓦と異なる特徴と耐久性について

いぶし瓦の特徴について【解説動画】

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いぶし瓦とは

いぶし瓦

「いぶし瓦」とは「陶器瓦」に次いで普及されている土系の瓦(粘土瓦)です。
粘土瓦では10%程度のシェアを占めています。
語源は燻す(いぶす)からきており、土の焼き締め後に燻化(くんか)とよばれる蒸す作業が加わることから「いぶし瓦」とよばれています。
光が当たると白っぽくなる薄い灰色(シャーペンの芯のような炭色)はいぶし銀とよばれており、多くの人がイメージする日本瓦・和瓦はまさに「いぶし瓦」に当たります。
空手のパフォーマンスで使われる”あの”瓦割りの瓦も多くが「いぶし瓦」です。
いぶし瓦は織田信長の安土城でも使われたと伝えられています。
有名な生産地は兵庫県の淡路島で、瓦の3大ブランドである淡路瓦を代表する瓦として親しまれています。
地域的な影響もあり、関西地区でよく使われています。

いぶし瓦の色ムラと塗装

いぶし瓦
いぶし瓦の色ムラ

いぶし瓦は年月の経過とともに色ムラが生じます。
いぶし瓦の色合いは味わい深く、日本の景観には欠かせないので、筆者個人としては、色ムラは肯定的です。
いぶし瓦専用塗料が販売されていますが、基本的に塗装は必要ありません。

陶器瓦との違い

J型(和型)の瓦
J型(和型)の瓦

いぶし瓦の色彩に似せてつくられた陶器瓦セメント瓦が普及しています。
素人のかたは見分けがつかないはずです。
陶器瓦はガラスのようなテカテカ・ツルツルした、お茶碗のようなコーティングがあります。

セメント瓦
セメント瓦

セメント瓦は年月の経過とともに色があせ、屋根表面に苔がつきやすいです。
一方、いぶし瓦は色ムラがあっても大きな変色はほとんどなく、苔もつきにくいです。

いぶし瓦の耐久性・耐用年数

筆者が築後30年・40年以上経過した屋根にのぼってきた感想としては、いぶし瓦のほうが陶器瓦より若干耐久性が低い印象があります。
陶器瓦と違い釉薬のガラス層がないことから、寒さによる凍害や潮風による塩害、吸水の影響が受けやすいのかもしれません。
しかし、それでもスレートや金属に比べると、耐久性が高い屋根であることは間違いありません。
従来のいぶし瓦より耐寒性や耐水性に優れた商品も、現在はたくんさん扱われています。
なにより日本の伝統的な建築物はいぶし瓦がもっとも適合します。
純和風の建築物を取り入れたいかたは、是非いぶし瓦を検討してください。

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この記事を書いた人
著者 前川 祐介
前川 祐介 代表取締役社長
テイガク サイト制作責任者
宅地建物取引士
建築物石綿含有建材調査者
著者経歴

大阪府堺市生まれ。千葉県立船橋東高校→法政大学→サノフィ(旧アベンティスファーマ)株式会社を経て、父親が経営する板金工事会社である昭和ルーフリモ株式会社へ入社。
中央工学校夜間建築学科卒業。年間100棟以上の屋根と外壁工事に携わった経験を活かし、テイガク記事の執筆とユーチューブ動画撮影をおこなっています。趣味は日本史学。

運営会社

昭和ルーフリモ株式会社は2001年設立の板金工事会社です。
これまでの金属屋根と金属サイディング工事件数の合計は20,000棟を超えます。
板金工事は足場を組み立てるため、外壁塗装の工事事業にも注力しています。

国土交通大臣許可(般-25)第22950号
許可を受けた建設業:板金工事業/屋根工事業/塗装工事業 他

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