このページでわかること

  • 屋根カバー工法について詳しく解説します
  • 屋根カバー工法の耐久性や業者選びのポイントがわかります
  • 屋根カバー工法で使用したい建材とその費用もわかります
  • デメリットやメリットもわかります
  • 外壁塗装と同時おこなう場合のポイントも解説します
屋根カバー工法について

コロニアルの代表的なリフォーム方法である「屋根カバー工法」について詳しく解説します。
屋根カバー工法とは既存の屋根の上に軽い金属屋根を重ねて張る工事方法です。
屋根カバー工法の「手順」「工事条件」「カバー工法の種類」「使用する材料」「業者の選び方」「費用」「耐用年数」「デメリット」などたくさんの疑問にお答えします。

※こちらの記事は主に戸建て住宅における「屋根のカバー工法」を中心に解説しております。工場などの折半屋根や波型スレート屋根、マンションのアスファルトシングル屋根、外壁のカバー工法については下記の記事を参考にしてください。

工場屋根のカバー工法について詳しくはこちら
アスファルトシングルのカバー工法について詳しくはこちら

目 次
  1. 屋根カバー工法とは
  2. 屋根カバー工法の手順
  3. カバー工法をおこなう前提条件
  4. ふたつのカバー工法と葺き替えの基準
    1. 直接下葺き材カバー工法基準
    2. 野地板増し張りカバー工法基準
    3. 葺き替え(ふきかえ)基準
  5. コロニアル(スレート屋根)について
    1. コロニアルとは
    2. カバー工法はコロニアル以外でもできるのか?
    3. ノンアスベスト屋根のぜい弱性性
    4. ノンアスベスト屋根とカバー工法
  6. 金属屋根について
  7. 屋根カバー工法のメリット
  8. 屋根カバー工法のデメリット
  9. 結局カバー工法と葺き替えどちらがいいのか?
  10. 屋根カバー工法のネガティブ情報
    1. 板金工事会社とつながりのない塗装会社
    2. 瓦屋根の工事会社と板金工事会社の違い
    3. 火災保険とカバー工法
    4. 太陽光パネル業者とカバー工法
  11. カバー工法をおこなう業者の選び方
    1. 塗装会社について
    2. 瓦屋根の工事会社について
    3. 紹介サイト経由の相見積もり
  12. 外壁塗装と屋根カバー工法を同時におこなう時のアドバイス
  13. 屋根カバー工法の費用
  14. カバー工法に関してよくある質問
    1. カバー工法とコロニアルへの葺き替えの工事価格はそんなに変わらないと聞いたのですが?
    2. カバー工法をした屋根を葺き替える時、処分費用が2倍になると聞いたのですが?
    3. パミールにカバー工法をして問題はありませんか?
    4. カバー工法に適した時期は?
    5. アスファルトシングルはなぜ不人気なのでしょうか?
    6. 金属屋根は再塗装が必要でしょうか?
    7. 金属屋根のメンテナンスについて教えてください。
    8. SGL鋼板とは何でしょうか?
    9. Cガード工法とは何でしょうか?
    10. カバー工法はどのくらいの日数がかかりますか?
    11. 金属屋根以外でカバー工法できる屋根材は何がありますか?
    12. カバー工法後の雨音の大きさについて教えてください
    13. カバー工法時に雨どいは交換もしくは脱着が必要かですか?
    14. 瓦棒にカバー工法はおこなえますか?
  15. これから起きるカバー工法の問題と失敗
  16. 屋根カバー工法のまとめ
    1. カバー工法をおこなう時期
    2. 野地板が長持ちする環境がカバー工法のポイント
    3. 雨漏りを防ぐために品質の高い防水シートを使うこと
    4. 板金が飛ばされないために樹脂下地を使うこと
    5. 品質の高い金属屋根を使うこと
    6. 工事品質が優れた板金工事会社を見つけること
    7. 【番外】ITリテラシーの重要性を知ること

1.屋根カバー工法とは

1-1.古い屋根の上に軽い屋根を重ねる工事

屋根カバー工法とは主にコロニアルの上に防水シートと軽い屋根を重ね張りする屋根のリフォーム方法のことです。
重ね葺き(かさねぶき)重ね張り被せ工法とよばれることもあります。
軽い屋根は主にガルバリウム鋼板とよばれる金属屋根を使います。
写真は防水シートを張っている職人さんの様子です。
屋根カバー工法とは

外壁にもカバー工法があります。
古い外壁に新しく金属製の外壁材(金属サイディング)を張る工法です。

屋根も外壁、どちらも軽い金属の建材を用いるということがポイントです。
外壁カバー工法

1-2.屋根カバー工法ができる会社とは

金属の建材を使ったカバー工法は、職人さんでは「板金工」会社では「板金工事会社」がおこないます。
言うまでもないことですが、「工務店」や「ハウスメーカー」「ホームセンター」「リフォームショップ」「不動産会社」は直接工事の形でカバー工法をおこなうことができません。
たとえば、工務店が受注する屋根カバー工法は板金工事会社への外注になります。

よく勘違いされるのが「塗装会社」や「瓦屋根の工事会社」です。
塗装会社や瓦屋根工事会社も屋根に関わる職業なので、カバー工法ができると思い込んでいる人が多いです。
塗装工事会社や瓦屋根工事会社が請け負うカバー工法は、基本的に工務店と同じで板金工事会社への外注工事になります。

残念ながら、世の中にこの事実があまり知られていません。
インターネットでカバー工法を調べてはじめて、板金工事会社の存在を知る人が多いです。
板金工事会社は金属の建材を切ったり張ったりする工事を得意とする板金工が集まった会社です。
カバー工法に限らず、金属屋根や金属サイディングを使う工事は全て板金工事会社がおこないます。
板金工事会社について詳しくはこちら
カバー工法をおこなう職人

金属建材は巨大(金属屋根は3m/金属サイディング4m)であり、板金工事会社は大きな倉庫を所有しなければなりません。金属屋根と金属サイディング
そのため、塗装会社や瓦屋根工事会社が新規参入をしてカバー工法を自社施工することは事実上、不可能です。
直接工事の形でおこなうカバー工法を希望される方は、塗装会社や瓦屋根の工事会社ではなく、板金工事会社に相談してください。
板金工事会社の倉庫 金属サイディングの倉庫

1-3.屋根は一生もつのか?

住宅購入時、屋根は一生もつものと考える人が多いです。
しかし、屋根の中でもコロニアル(スレート屋根、カラーベスト)は私たちが期待しているほど長持ちはしません。
建築後30年を過ぎるとコロニアルの屋根機能は衰えます。
メーカーのカタログでは「30年を目安にカバー工法もしくは葺き替え(ふきかえ)を検討すること」と記載されています。

30年はあくまでも目安です。
住宅の環境や自然災害の発生に応じて30年を経たずに本格的な改修工事を求められることもあります。
特に2000年代前半に建築されたアスベストが含まれていないノンアスベストのスレ―ト屋根(コロニアルNEOやパミールなど)は比較的早期に劣化があらわれる向があります。
スレート屋根について詳しくはこちら
劣化したコロニアル屋根

2.屋根カバー工法の手順

カバー工法の工事の流れについて詳しく解説します。
注)工事内容はテイガク屋根修理の実績と経験に基づいています。他の業者様と施工方法が異なる場合がございます。予めご了承ください。
カバー工法 施工前 カバー工法 施工後

2-1.棟板金(むねばんきん)撤去

屋根のてっぺんを棟(むね)とよびます。
棟板金とは屋根のてっぺんに取り付ける金属製の板金です。
カバー工法は古い棟板金の取り外しからはじまります。
多くの棟板金は「鉄くぎ」で留められています。
一度はずした棟板金を再利用することはできません。
棟板金(むねばんきん)撤去

2-2.棟板金の下地

棟板金の下には棟下地もしくは貫(ぬき)とよばれる「木下地」が取り付けられています。
この木下地も取り外します。
棟板金の下地

2-3.【重要】棟板金下地の撤去

新築時、棟板金には当たり前のように「鉄くぎ」と「木下地」が使われます。
しかし、実はどちらもあまり好ましくありません。
木は腐りやすく、鉄くぎは錆びやすいからです。
築後10年近く経過した住宅の棟板金は固定する力が弱まり、強い風が吹くとよく飛ばされます。

コロニアルで最も多い不具合が「棟板金の飛散」です。
そのため、テイガク屋根修理ではカバー工法で棟板金を工事する時、「鉄くぎ」と「木下地」は使用しません。
棟板金が飛ばされにくい「対策」を講じます。
対策については後程、解説します。
棟板金の交換について詳しくはこちら
棟板金下地の撤去

2-4.雪止め金具の切断

屋根の手前側にあたる軒先(のきさき)には「雪止め金具」が取り付けられています。
雪止め金具は降雪地区では欠かせません。
雪止め金具はカバー工法をおこなう場合の障害物になるため、全て切断して取り除きます。
これで屋根が完全にフラットな状態になります。
雪止め金具の切断

2-5.【重要】防水シート張り

屋根面に軒先から棟にかけて防水シートを張ります。
防水シートは「ルーフィング」や「下葺き材(したぶきざい)」ともよばれます。
最終的に雨漏りを防いでくれる大切なシートです。

戸建て住宅用だけでも防水シートは20種類以上もあります。
低価格低品質から高価格高品質のものまでたくさんあります。
防水シートは高品質かつ屋根材に適合する商品を選定しましょう。
防水シートについて詳しくはこちら
防水シート張り

2-6.鋼板チップに釘打ち

テイガク屋根修理では防水シートは鋼板チップを間にかませて釘で張りつけます。
棟部分は屋根の弱点になる部分であるため、防水シートを最低3重にして張ります。
このあたりの施工方法は職人さんや工事会社などによって異なります。
なお、防水シートの中には裏面が強力粘着シールになった商品もあります。
裏面がシールになっているので、釘を使わず(屋根を傷めず)に防水シートを張ることができます。
鋼板チップに釘打ち

2-7.軒先とケラバに板金取付

屋根の周囲にグルリと板金を取り付けます。
「軒先唐草」や「ケラバ水切」りとよばれる板金部材です。
カバー工法で新しく取り付けるケラバ水切り板金より、古いケラバ水切り板金が長いと、古いケラバ水切り板金が下から露出してしまいます。
そのため、テイガク屋根修理では古いケラバ水切り板金をハサミで部分的に切断します。
取り付けた釘の頭はシーリングで補修します。
ケラバ板金切断ケラバ板金取り付け

2-8.屋根本体持ち上げ

荷揚げ車両や荷揚げはしごを使って屋根材を屋根上に持ち上げます。
車両の駐車やはしごが立てかけられないような住宅密集地は、一枚一枚屋根材を手上げで職人さんが持ち上げます。
夏場はかなりの重労働になります。
金属屋根の持ちあげ

2-9.屋根本体張り

金属屋根を屋根面に張ります。
今回使用した商品はアイジー工業の「スーパーガルテクト」です。
鋼板の裏側には断熱材があり、カバー工法で屋根を仕上げると断熱効果も高まります。
スーパーガルテクトはテイガク屋根修理で最も実績がある人気商品です。
カバー工法開始

2-10.棟下地取り付け

屋根本体を張り終えたら棟板金を仕上げます。
棟板金の下地には樹脂製品を使います。
樹脂製品は木製品と違い腐らないため、是非、採用して欲しい下地材です。
棟の仕上げの施工方法も職人さんや工事会社によって変わります。
棟下地取り付け

2-11.棟板金取り付け

テイガク屋根修理では外側に露出する留め具は全てステンレス製品を使います。
ステンレスは鉄にくらべて錆びにくいです。
さらに釘ではなくビスを使います。
ビスの方がしっかりと板金を固定することができます。
棟板金には「樹脂下地」と「ステンレスビス」を使って飛ばされない対策を講じるのがポイントです。
棟板金取り付け

2-13.【重要】換気棟(かんきむね)取り付け

テイガク屋根修理がカバー工法では換気棟取り付けを原則おすすめします。
換気棟がない場合は新設し、必要に応じて増設をご提案いたします。
換気棟は小屋裏にこもった熱を自然放出してくれる部材です。
換気棟を取り付けることで断熱効果や屋根の耐久性が高まります。
換気棟(かんきむね)の穴 換気棟(かんきむね)取り付け

2-13.下屋根の施工

2階建ての1階部分の屋根を「下屋根(げやね)」とよびます。
下屋根には外壁との取り合いができるため、壁際に「雨押え板金」とよばれる板金を取り付けます。
下屋根の施工

2-14.シーリングによる部分仕上げ

雨仕舞(あまじまい)の悪い箇所はシーリングを打って止水性能を高めます。
指で隙間にシーリング材をなじませます。
シーリングによる部分仕上げ

2-15.カバー工法完成

これで金属屋根のカバー工法が完成しました。
テイガク屋根修理では自社と金属屋根メーカーをあわせたふたつの工事保証書を発行いたします。
屋根カバー工法完成

3.カバー工法をおこなう前提条件(野地板について)

3-1.現地調査のポイント

カバー工法をおこなには事前調査が重要です。
テイガク屋根修理では以下のふたつを重視します。
1:カバー工法がおこなえるか?
2:カバー工法をおこなっても屋根が長持ちするか?

見過ごされるのが「2」です。
カバー工法をおこなっても屋根が長持ちしなければ意味がありません。
カバー工法に適した環境であるかをしっかり調査します。
屋根カバー工法 できるか?

3-2.野地板(のじいた)とは

先ほどのふたつのポイントは以下のように言い換えられます。
1:既存の野地板(のじいた)が丈夫か?
2:既存の野地板が長持ちする環境か?

野地板(のじいた)とは屋根の下地材のことです。
コロニアルの下に敷かれる「木の板」が野地板です。
野地板は屋根全体の構造を支える大切な役割を担っています。

カバー工法をおこなうと、屋根仕上げ材の耐久性は高くなりますが、野地板は古いままとなります。
そのため、屋根は金属屋根よりも野地板が先行して劣化することになります。
「野地板の寿命=屋根の寿命」になるということです。
屋根カバー工法の一番のポイント

3-3.野地板が丈夫かどうか?

築30年近く経過したコロニアルの場合、コロニアルだけではなく野地板も劣化が進んでいるはずです。
野地板の劣化が進みすぎるとカバー工法自体がおこなえません。
そのため、カバー工法をおこなう前には野地板の状況をしっかり確認します。
言うまでもないことですが、野地板の状態確認は実務経験が豊富な屋根工事のプロに判断してもららうことが大切です。
なお、野地板の状態を確認するための機械や簡易器具もあります。
野地板の重要性

3-4.野地板が長持ちする環境か?

短命なノンアスベスト屋根が流通したこともあり、築10年や15年程度でカバー工法を検討するケースが増えています。
築15年前後であれば、野地板が傷んでいることはまずありません。
しかし、野地板が傷んでいなくても、野地板が長持ちする環境でなければカバー工法をおこなうことができません。
たとえば、最近増えている屋根断熱の住宅は野地板が劣化しやすい環境といえます。
屋根断熱の場合、野地板の表側と裏側の温度差が大きくなるため野地板が結露しやすくなります。
屋根断熱は施工が難しいため、断熱部分に欠損が生じやすい(野地板へ悪影響が及びやすい)といった問題点も指摘されています。
そのため、野地板だけにフォーカスすると、屋根裏と外気の温度差が小さい天井断熱の方が屋根断熱より優れていることになります。

換気棟が未設置の屋根も好ましくありません。
換気棟は屋根の熱を排出するための排気口です。
屋根の一番高い部位につけるため、熱放出効果が大きいです。
野地板の環境を改善するために、換気棟を新設もしくは増設した上でカバー工法をおこなうことも大切です。

このように屋根カバー工法をおこなうには野地板が長持ちする環境であるかどうかも重要なポイントです。

天井断熱

4.ふたつのカバー工法と葺き替えの基準

4-1.直接下葺き材カバー工法

既存の野地板が丈夫かつ、長く維持できる環境が整っていれば「直接下葺き材カバー工法」をおこないます。
古いコロニアルの上に直接、防水シート(下葺き材)を張って新しい屋根を重ねる工事方法です。
最もスタンダードなカバー工法です。
直接下葺き材カバー工法

4-2.野地板増し張りカバー工法

野地板増し張りカバー工法」とは古いコロニアルの上に野地板を張ってから防水シートと屋根を仕上げるカバー工法です。
既存の野地板が劣化している時に採用するカバー工法です。
屋根材だけではなく、野地板も新しくなります。
ただし、野地板の分、屋根が重くなり、費用もかかります。
野地板増し張りカバー工法

4-3.葺き替え(ふきかえ)

既存の野地板がかなり劣化している場合は、カバー工法をおこなうことができません。
古い屋根を剥がして、新しく野地板と屋根材を張る葺き替えをおこなうことになります。
雨漏りなどが生じている時は野地板がかなり劣化している恐れがあるため、カバー工法ができないことが多いです。
テイガク屋根修理では旧耐震基準(1981年5月31日以前)で建築された住宅でもカバー工法をおすすめしておりません。
屋根の葺き替え工事

5.コロニアルについて

5-1.コロニアルとは

コロニアルとは厚さ5mm程の薄く平べったい板のようなセメントが主成分の屋根仕上げ材です。
戸建て住宅の屋根では陶器瓦に次ぐ屋根として日本全国で使われています。
コロニアルは「スレート屋根」「軽量スレート 」「化粧スレート 」「薄型スレート 」「スレート瓦 」「カラーベスト 」ともよばれます。

なお、コロニアルはケイミュー(クボタとパナソニックが松下電工外装)が取り扱うスレート系屋根材の“商品名”です。
現在ケイミューは屋根材と雨どいで圧倒的なシェアを占めるトップメーカーです。
中でもコロニアルは大量に流通しており、現在ではスレート屋根そのものを示す言葉になっています。
商品名が一般名詞化されています。
コロニアルとは

5-2.カバー工法はコロニアル以外でもできるのか?

コロニアル以外の屋根でもカバー工法ができることがあります。
しかし、重く厚みのある屋根はカバー工法ができません。
たとえば、陶器瓦やセメント瓦の屋根には新しい屋根を重ねて張ることができません。
瓦屋根にカバー工法はできるか?

5-3.ノンアスベスト屋根のぜい弱性

スレート屋根には「アスベスト入り」と「アスベスト無し」の商品に分けられ、耐久性の違いがよく指摘されます。
特に2000年代初頭に建築されたスレート屋根は注意が必要です。
アスベスト入りのスレート屋根に比べて、アスベスト規制直後に製造されたスレート屋根は耐久性が低い傾向があります
この時期に製造されたスレート屋根は築後10年~15年程度で「ひび」や「割れ」「めくれ」などの不具合が生じることが多いです。
大型台風が発生すると、近隣住宅の壁に傷やガラス窓を割ってしまう事故がよく起きます。
もちろん、人に当たると大きな事故に発展します。
屋根に複数の不具合症状が出ている場合は、できるだけ早期にリフォームをおこなうことが必要です。
アスベスト屋根の見分け方について詳しくはこちら
ノンアスベスト屋根 カバー工法

5-4.ノンアスベスト屋根とカバー工法

築年数が10年から15年程度であれば野地板はほとんど劣化が進行していません。
築15年前後の住宅所有者は子育て中や働き盛りの方が多く、葺き替えは大きな家計の負担となります。
そのため、テイガク屋根修理では費用対効果が高いカバー工法をおすすめすることが多いです。
カバー工法を失敗しないため

6.金属屋根について

6-1.ふたつの金属屋根

一般的にカバー工法では金属屋根を重ねて張ります。
金属屋根は軽く耐久性が高いため、カバー工法に適した屋根材です。
その金属屋根は大きく2種類に分けられます。
縦葺き」と「横葺き」です。
縦葺き金属屋根のカバー工法横葺き金属屋根のカバー工法

6-2.縦葺き(たてぶき)金属屋根とは

縦葺き金属屋根とは縦方向に張る屋根のことです。
1970年代以前は金属屋根といえば縦葺き屋根のことでした。
瓦棒(かわらぼう)」や「立平(たてひら)」「三晃式(さんこうしき)」ともよばれています。
昔の縦葺き屋根は「トタン」が使われていたため、「トタン屋根」ともよぶ人もいます。
現在の縦葺き屋根は耐久性の高いガルバリウム鋼板がよく使われます。

縦葺き屋根は雨が入り込みにくい構造なので、雨漏りが最もしにくい屋根です。
コロニアルの上にカバー工法で仕上げることも可能です。
工事価格も安いため、一定の需要がある屋根です。

ただし、縦方向でつなげると雨漏りの原因になるため、縦葺き屋根はは現場(お客様の屋根)の屋根長さに合わせて成型加工をします。
同一規格(同じサイズ)で大量生産することができない屋根ということです。
そのため、切妻(きりづま)などのシンプルな形の屋根でしか用いることができません。
ガルバリウム鋼板について詳しくはこちら
縦葺き金属屋根

6-3.横葺き(よこぶき)金属屋根とは

横葺き金属屋根とは横方向に張る金属屋根のことです。
横葺き金属屋根が縦葺き金属屋根と大きく違う点は、サイズなどの規格が決まったメーカー加工製品であることです。
メーカーが同じサイズに成型加工した金属屋根を大量生産し、段ボールに詰めて商品を販売します。
商品の中には断熱材一体型の商品などもあります。

住宅密集地は高さ制限があるため、屋根の形状が複雑になりがちです。
複雑な屋根形状でも横葺き金属屋根は工事ができます。
柔軟に工事ができる屋根材であるため、横葺き金属屋根は戸建て住宅のリフォーム分野で爆発的に普及が拡大しました。
現在の戸建て住宅における金属屋根とは横葺き金属屋根のことを示すようになっています。
横葺き金属屋根

6-4.断熱材一体型金属屋根とは

横葺き金属屋根には裏側に断熱材が貼りつけられた商品があります。
鋼板と断熱材が一体化しているため、カバー工法で屋根を張ると断熱効果が高まります。
もちろん手間もかかりません。
これから横葺き金属屋根の工事をおこなう予定の方は、断熱材一体型の商品を選択することをおすすめします。

また、金属屋根には遮熱塗料が塗られている商品と塗られていない商品があります。
遮熱効果のある遮熱塗料の商品を選びましょう。
断熱材一体型金属屋根

6-5.篏合式(かんごうしき)屋根とは

2018年大きな台風が発生しました。
瓦だけではなく、コロニアルやアスファルトシングル、金属屋根も台風で飛ばされました。
しかし、金属屋根の中で篏合式(かんごうしき)タイプは台風被害の相談がほとんどありませんでした。
少なくともテイガク屋根修理がこれまで工事をした物件で2018年の台風では被害が一軒もありませんでした。

篏合式(かんごうしき)屋根とは屋根材の上と下が引っ掛け合う形になる屋根材のことです。嵌合式金属屋根屋根材同士がガッチリと引っ掛け合うので、台風で屋根が飛ばされにくくなります。
一方のアスファルトシングルやコロニアルは屋根材上部に釘打ちするだけで仕上げます。
屋根材の下部には釘打ち処置をしません。
下から吹き上げる風にあおられやすいため、アスファルトシングルやコロニアルはよく割れたり飛ばされたりします。

全ての金属屋根が篏合式になっているわけではなありません。
台風の影響を心配されている方は篏合式金属屋根の使用をおすすめします。
台風に弱い屋根

6-6.【結論】カバー工法に適した金属屋根は?

金属屋根のカバー工法では以下の商品をおすすめします。
・アイジー工業「スーパーガルテクト
・ニチハ「横暖ルーフαS プレミアム
・ケイミュー「スマートメタル
これらは全て断熱材付きの篏合式金属屋根です。
塗料は遮熱塗料が使われています。
さらに、鋼板にはガルバリウムを改良したSGL(エスジーエル)が用いられています。
特にアイジー工業のガルテクトシリーズとニチハの横暖ルーフシリーズは販売から20年近く経過し、施工実績数も多く、耐久性の評価も確立しています。
ガルバリウム鋼板屋根の種類について詳しはこちら
スーパーガルテクト 

7.屋根カバー工法のメリット

7-1.工事価格の安さ

カバー工法で工事をおこなう一番のメリットは工事価格の安さです。
古い屋根を残したまま屋根を全面リフォームすることができるため、古い屋根の処分費用を抑えることができます。
特にアスベスト入りのコロニアルは処分費用が高額です。
野地板の新設を伴うアスベスト入り屋根の葺き替え(ふきかえ)工事はカバー工法の約1.5倍程費用がかかります。
カバー工法と葺き替えの費用

7-2.工事期間の短縮

カバー工法は短い工事期間で工事ができます。
一日でも早く工事を済ませたい方にはおすすめの工法です。

7-3.断熱効果の向上

カバー工法をおこなうと屋根の厚みが増す(屋根が2重になる)ため、断熱効果が高まります。
ただし、たしかな断熱効果を求める場合は断熱材一体型の金属屋根を使ってください。
断熱材が一体化された商品であるため、施工の負担もなく断熱効果が得られます。

注)上記の方法でカバー工法をおこなっても大幅な断熱効果の改善は期待できません。
カバー工法で断熱効果を高める場合は、屋根通気工法を取り入れてください。
屋根カバー工法の断熱効果

7-4.野地板結露の防止

野地板の天敵は湿気による「結露」です。
したがって、野地板が結露しない屋根材選びや環境づくりが本来、屋根には求められます。
暑い夏の日、断熱効果が高い屋根材を使うと屋根裏の温度が下がります。(当たり前ですね)
温度が高いほど空気は湿気を伴う(サウナ状態になる)ため、屋根裏の温度は低くくなる環境が望ましいです。
特に屋根裏が高温多湿である中で急に冷たい雨が降り出した場合、野地板が受けるダメージは計り知れません。

夏、コロニアルを直張りしている野地板裏面の温度は50度を超えます。
一方、コロニアルの上に断熱材一体型金属屋根をカバー工法で仕上げると、野地板裏面の温度が約15度も低くなります。
野地板直下の空気温度が下がるため、カバー工法は野地板にとって良い環境をもたらしてくれます。

コロニアル直張りの野地板裏面温度 約50度
断熱材付き金属屋根直張りの野地板裏面温度 約40度
断熱材なし金属屋根カバー工法の野地板裏面温度 約45度
断熱材あり金属屋根カバー工法の野地板裏面温度 約35度

注)野地板結露に関する問題は屋根材だけの問題ではないため、カバー工法をおこなっても十分な野地板の結露防止対策になるということではありません。
カバー工法で大幅に野地板の結露防止効果を高める場合は、屋根通気工法を取り入れてください。
カバー工法と湿気・結露

7-5.構造材を痛めることなく工事ができる

比較的新しい木造住宅の場合、古いコロニアルを留めている釘が強固に打たれています。
葺き替えで無理にコロニアルを剥がすと野地板や垂木(たるき)を痛めるリスクがあります。
古いコロニアルを剥がすには神経を使い、ていねいな作業が求められます。
屋根工事業者の中には荒々しくコロニアルを剥がす業者もいるかもしれません。
また、葺き替えでは屋根屋裏にホコリが発生して汚れてしまうデメリットもあります。
屋根裏の構造

8.屋根カバー工法のデメリット

8-1.屋根が重くなる

カバー工法をおこなうと屋根が重くなります。
しかし、金属屋根はかなり軽量です。
屋根の重さが増すことによる地震への影響はほとんどありません。

8-2.「屋根の耐久性=野地板の耐久性」になる

現在の金属屋根は耐久性がとても高いです。
そのため、カバー工法で屋根を仕上げた場合は野地板が先行して劣化します。
屋根の寿命は野地板の寿命となります。

8-3.部分的な修理が困難

この項目は篏合式金属屋根に限ります。
篏合式金属屋根はお互いが引っ掛けあって張られる屋根です、
そのため、屋根の一部(一枚)が剥がれてしまうと剥がれた屋根の上下の屋根も剥がさなければなりません。
横葺き金属屋根は下から上に張っていくため、軒先(屋根の下側)部分の屋根が剥がれた場合は、屋根一面全てを張り替える事態になることがあります。

注)テイガク屋根修理がおこなった工事では、これまで一度も篏合式金属屋根が剥がれたことはありません。
弊社は創業から20年近く経過する施工実績が豊富な板金工事会社です。
屋根カバー工法のデメリット

9.結局カバー工法と葺き替えどちらがいいのか?

9-1.葺き替えがベスト

言うまでもないことですが、カバー工法より葺き替えの方が良いです。
古い屋根を剥がして、新しい野地板を張り替え、耐久性の高い防水シートを張ることで屋根がリフレッシュします。
腕の良い板金工が品質の高い建材を使って工事をおこなうことで40年以上の屋根寿命が期待できます。

テイガク屋根修理でもご予算があるお客様には葺き替え工事をおすすめしています。
コロニアルの葺き替え工事について詳しくはこちら
屋根カバー工法よりは葺き替えがよい

9-2.評価が確立したカバー工法

葺き替えは多額の費用がかかります。
たとえば、100㎡あるアスベスト入りのコロニアルを剥がして処分し、野地板を新しく張ると軽く70万円程のお金が吹き飛びます。
そのため、コロニアルのリフォームでは合理的かつ経済的な工事方法であるカバー工法を選択するお客様が多いです。

現在、金属屋根を用いたカバー工法が普及し20年以上が経過しています。
順調に実績も重ねており、有用性も専門家より十分検証されています。
コロニアル販売メーカーのケイミューや経済産業省管轄の住宅産業協議会なども金属屋根によるカバー工法の有用性を認めています。
カバー工法はコロニアルの最もスタンダードなリフォーム方法として確立している工事方法です。

カバー工法を推奨している会社・機関(ごく一部のご紹介です)

積水ハウス
トヨタホーム 
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10.屋根カバー工法のネガティブ情報

金属屋根のカバー工法に対して否定的な見解を示す人もいます。
特に瓦屋根の工事会社にとってはカバー工法以前に、金属屋根が人気になることが死活問題です。
そのため、インターネット上でもカバー工法に関するネガティブな情報を発信する傾向があります。

10-1.板金工事会社とつながりのない塗装会社

ひと昔前はカバー工法を提案する塗装会社はほとんどいませんでした。
カバー工法の認知度がそこまで高くなかったからです。
自社単独でおこなう工事の方が楽であるため、たとえ屋根が傷んでいても屋根塗装をすすめる塗装会社が多かったです。

インターネットによる情報発信が増え、屋根カバー工法を求める勉強熱心な消費者が増えた結果、屋根カバー工法が提案できる塗装会社が徐々に増えています。
しかし、板金工事会社と関わるより、自社単独で工事受注を図りたい(塗装だけで済ませたい)というのが塗装会社の本音です。

一方、板金工事会社とコネクションをもたない塗装会社もたくさん存在します。
そのような会社は屋根カバー工法に対して否定的になるでしょう。
お客様が屋根カバー工法の見積りを求めた場合、「カバー工法なんて必要がない塗装で十分」と言ってカバー工法の見積り書作成を断ってきたら、それは危険信号です。

10-2.瓦屋根の工事会社

瓦屋根の工事会社は「金属屋根の工事」を専門としていません。
金属屋根を張ることを本業とするのは板金工事会社です。
瓦屋根の工事会社と板金工事会社は互いに競合します。
そのため、瓦屋根の工事業者はコロニアルのカバー工法を避けて、自社で施工ができる「コロニアルへの葺き替え」をお客様にすすめる傾向があります。
もしくは、瓦工事会社でも工事ができる「アスファルトシングルによるカバー工法」をすすめます。
事実、インターネット上でカバー工法のデメリットを強く主張するのは「瓦屋根の工事業者」や「瓦屋根の販売会社」であることが多いです。

なお、コロニアルへの葺き替えはメーカー保証が得られないことや、野地板新設が義務付けられることもあり、メリットが少ない工事です。
葺き替えをおこなう場合は金属屋根への葺き替えがベストな選択です。
コロニアルへの葺き替えNG

10-3.火災保険の申請代行会社

火災保険の申請代行会社は「火災保険会社への修理費用申請」と「屋根修理工事」をセットで請け負う会社です。
「火災保険を使って0円修理」というキャッチフレーズで宣伝して集客をします。

保険会社は被害を受けた屋根の「部分修理」は認めます。
しかし、カバー工法のような屋根の「全体改修」までは認めません。
あくまでも被災した部分の「現状回復」や「被災部位の修繕」が保険の対象になります。

火災保険の対象箇所の修理では、工事内容が制限されてしまうということです。
そのため、火災保険の申請代行会社はカバー工法の提案を基本的に避ける傾向があります。
もし、申請代行会社が瓦屋根の工事会社としかコネクションがなければ、なおさらカバー工法をお客様にすすめることはありません。
火災保険を使った屋根修理方法について詳しくはこちらカバー工法と火災保険

10-4.太陽光パネルの設置業者

カバー工法で仕上げた金属屋根の上に太陽光パネルを設置することは可能です。
しかし、カバー工法で太陽光パネルを設置することを禁止しているメーカーも存在します。
つまり、カバー工法をおこなった屋根に太陽光パネルを設置するためには、「金属屋根の種類」と「設置する太陽光パネルの種類」「架台取り付け方法」などが限定されます。
とても複雑です。
そもそも、太陽光パネル販売業者は自社施工で金属屋根の工事ができないため、板金工事会社の協力(連携)が必要になります。

そのため、太陽パネル販売業者はカバー工法をすすめず、古いスレート屋根へ太陽光パネルを設置することだけを熱心にすすめます。
太陽光パネル販売業者の最大目標は太陽光パネルの販売であるため、屋根について全くの素人であることも少なくありません。
短命なノンアスベスト屋根に平気で太陽光パネルを設置する業者もたくさん存在します。

太陽光パネル設置後に屋根のリフォームをおこなう方は、口をそろえて「太陽光パネル設置業者から屋根の寿命やメンテナンスについて一切説明がなかった」と語ります。
太陽光パネルを設置する前に、屋根のリフォームもしくは屋根の寿命が長持ちする対策を講じることの方が重要です。
ノンアスベスト屋根と太陽光パネル設置

11.カバー工法をおこなう業者の選び方

安い工事価格でかつ専門性の高い屋根カバー工法の工事提案を受けるには、板金工事会社へご相談することをおすすめします。
これから挙げる業者へカバー工法を依頼する場合は、バックグラウンドを理解したうえでご相談ください。

11-1.塗装業者について

外壁塗装を中心に事業展開している塗装業者が屋根カバー工法を受注する場合は板金工事会社への外注工事になります。
外壁塗装や屋根塗装など塗装工事ばかりが目立つホームページは、塗装が本業である会社が運営するホームページです。
お客様が適切な点検や工事の提案、安いカバー工法の費用を求められる場合、塗装業者ではあまり期待ができません。
屋根塗装をおこなう注意点について詳しくはこちら
屋根塗装と屋根カバー工法

11-2.瓦屋根の工事会社について

塗装業者と同じく、瓦屋根の工事会社による金属屋根のカバー工法は板金工事会社への外注になります。(アスファルトシングルを用いたカバー工法は除く)
そのため、基本的にカバー工法の工事価格は板金工事会社へ依頼するより高くなります。

瓦屋根を葺く職人さんの中には手先が器用で金属屋根の工事ができる人もいます。
しかし、毎日、金属屋根の工事だけをしている板金工に比べれば技術は劣るはずです。
屋根カバー工法の注意点

11-3.紹介サイト経由の相見積もり

紹介サイトとは屋根カバー工法ができる業者を紹介してくれるホームページのことです。
マッチングサイトともよばれます。
地元の優良業者を無料で紹介!」「複数の会社から一括見積が取れる!」といったキャッチフレーズをよく用いてホームページを運営し、集客をします。
運営元は建設会社ではなく、WEB制作を主とするIT企業です。

現在、屋根工事の紹介サイトがインターネットで上で急激に増えています。
これは屋根工事に限った話しではなく、リフォーム全般に当てはまります。
外壁塗装に関しては特に露出がはげしく、グーグルで外壁塗装について調べると検索結果に表示されるホームページのほとんどが紹介サイトです。

紹介サイトを運営する会社は、紹介された工事会社が支払う紹介料金で利益をあげています。
紹介料金は工事合計価格の10%~30%が相場です。

事実上、お客様は紹介サイト運営会社に10万円単位の紹介料金を支払うはめになります。
紹介サイトを経由せずダイレクトに板金工事会社へ見積もり書を作成してもらう方が賢い選択です。
板金工事会社へ直接依頼する方が、紹介手数料を除いた安い金額で屋根カバー工法をおこなうことができます。
リフォーム業界の紹介サイトについて詳しくはこちら
リフォーム紹介サイトの仕組み

12.外壁塗装と屋根カバー工法を同時におこなう時のアドバイス

12-1.外壁と屋根の両方を工事する場合

足場が共同利用できるため、外壁塗装と屋根カバー工法を同時におこなう方が多いです。
この場合、問題になるのが業者選びです。

①「外壁塗装を主体にする会社」に屋根カバー工法をおこなってもらう
②「板金工事を主体にする会社」に外壁塗装をおこなってもらう

専門業者へのリフォームを依頼する際、この2つのパターンが考えられます。
どちららを主体にしている会社であるかは、その会社が運営しているホームページの内容や社名を見ればだいたいわかります。

テイガク屋根修理では②を推奨します。
屋根工事の品質を優先する方が賢明です。
建物にとって塗装部分よりはるかに屋根の方が重大な問題に発展するリスクが高いからです。
屋根工事は監視ができなため、手抜き工事をされても気づきません。

12-2.金属屋根と金属サイディング工事がおこなえる板金工事会社が一番おすすめ

板金工事会社の中には金属屋根のみもしくは金属サイディングのみしかおこなわない会社も存在します。
外壁塗装と屋根カバー工法を板金工事会社へ依頼する場合は、金属屋根と金属サイディングの両方
をおこなっている会社へ工事を依頼しましょう。

板金工事会社は以下の会社に分けられます。
①金属屋根だけをおこなう板金工事会社
②金属サイディングだけをおこなう板金工事会社
③金属屋根と金属サイディングの両方をおこなう板金工事会社

金属サイディングのカバー工法をおこなう際、外壁全てに金属サイディングを張ることはできません。
金属サイディングを張ることができない箇所は全て塗装で仕上げなければなりません。
たとえば、軒天(のきてん)や破風板(はふいた)は金属サイディングを張ることができません。
そのため、金属サイディングをおこなう板金工事会社は塗装職人が自社に在籍している、もしくは塗装会社と深くつながりがあります。
また、金属サイディングのカバー工法をおこなう板金工事会社は外壁の構造についての知識と経験が豊富です。
正に外壁工事のプロフェッショナルです。

テイガク屋根修理は③の会社です。
テイガク屋根修理は金属サイディングを専門にする板金工だけではなく、塗装職人も在籍している板金工事会社です。
ハウスメーカーの下請け工事会社として、長年、金属屋根と金属サイディングの工事をおこなってきた会社です。

12-3.分離発注も検討

分離発注とはお客様が業者を分けて工事を発注する形態のことです。

たとえば、外壁塗装は「塗装専門の工事会社」へ依頼し、屋根カバー工法は「板金工事会社」へ依頼するといった発注形態です。
インターネットの利用が進み、専門工事会社を見つけることが簡単な世の中になっています。
そのため、分離発注で外壁塗装と屋根カバー工法実施を希望される方が年々増えています。

分離発注は工事価格が安くできることに加えて、専門的な工事の提案が受けられるメリットがあります。
デメリットはお客様の負担が増えることです。
全てのことをひとつの会社に任せる方が楽です。
工事会社にしてみれも、他業者と共同するより自社完結工事の方が楽です。
他業者が用意する足場を使うことに抵抗を示す会社も存在します。

しかし、外壁塗装と屋根カバー工法の相見積もりをA社とB社おこなった場合、外壁塗装はA社に屋根カバー工法はB社にお願いしたいというケースがよくあるのも事実です。
そのケースはA社が「塗装専門の工事会社」でB社が「板金工事会社」ということになります。
どうしても分離発注をおこないたい場合は、分離発注が可能かどうかダメ元でお願いをしてみましょう。

13.屋根カバー工法の費用

13-1.屋根カバー工法にかかる工事費の目安

およそ100㎡(30坪)ある屋根をカバー工法で仕上げる工事の相場です。(足場工事を含む)
参考に葺き替え工事の費用も掲載します。
屋根カバー工法でかかる工事費用の詳細はこちらを参考にしてください

アスファルトシングルによるカバー工法 約80万円~110万円(税抜)
直接下葺き材張りカバー工法
(金属屋根)
約90万円~130万円(税抜)
野地板増し張りカバー工法
(金属屋根)
約110万円~150万円(税抜)
ガルバリウム鋼板屋根へ葺き替え
(アスベスト入り/板金交換あり/野地板新設あり)
約150万円~190万円(税抜)

13-2.板金工事会社はカバー工法だけの会社ではありません

板金工事会社は金属屋根のカバー工法だけではなく金属屋根への葺き替えもできます。
それ以外にも板金工事会社は「コロニアルの葺き替え」も「アスファルトシングルのカバー工法」「アスファルトシングルの葺き替え」もできます。
コロニアルとアスベストシングルは施工が簡単な屋根材だからです。
つまり、板金工事会社は金属屋根の屋根カバー工法だけをおこなう会社ではありません。
板金工事会社は様々な屋根材を用いた工事の提案ができる会社です。
屋根カバー工法の業者選びポイント

14.カバー工法に関してよくある質問

14-1.カバー工法とコロニアルへの葺き替えの工事価格はそんなに変わらないと聞いたのですが?

かなり変わります。
古いコロニアルを新しいコロニアルへ葺き替える工事は「1.既存のコロニアルを撤去する手間」「2.既存のコロニアルを処分する費用」そして「3.野地板を新しく張る手間と材料費用」がかかります。
最近の傾向として「3.野地板を新しく張る手間と材料費用」を除いたコロニアル葺き替え工事を推し進める業者が多いです。

しかし、コロニアル製造会社であるケイミューは野地板を新設しないことを禁止しています。
コロニアルはとてもデリケートな屋根材なので、野地板の経年劣化や葺き替え時の野地板への負荷(バールで無理やり剥がします)に配慮する必要があります。
そのうえ、コロニアルを処分する産業廃棄の費用負担も近年大幅に値上がりしています。

板金工事会社は「カバー工法」も「コロニアルへの葺き替え工事」も自社単独施工でおこなえます。
工事価格を比較するために、板金工事会社に2つの工事見積もり書を作ってもらいましょう。
(画像参照:ケイミュー株式会社)

14-2カバー工法をした屋根を葺き替える時、処分費用が2倍になると聞いたのですが?

撤去処分費用が2倍になることがありません。
弊社の工事価格表ではコロニアルと比べて金属屋根の処分費用は半額以下で金額設定をしています。

金属屋根は屋根1枚あたりの長さが長くて、しかも軽いです。
幅90センチのコロニアルよりも解体時の作業量が少なく済みます。
しかも金属屋根は処分費用がかかりません。
むしろお金になります。

14-3.パミールにカバー工法をして問題はありませんか?

原則、問題はありません。

パミールは含水率が高いスレート屋根として知られています。
主に吸水する箇所はパミールの先端部分です。
パミールは先端の小口(切り口)から雨水をたくさん吸い込みます。
だからパミールは先端が異常なほどめくれ上がります。
同時に吸い込んだ水は蒸発して屋根の隙間に結露を引き起こします。
しかし、それも心配はありません。
カバー工法をおこなうとパミールが雨で濡れることがなくなるからです。

パミールの状態に左右されるのではなく、「しっかりと新しい屋根を張ることができるか?」が本質的な問題です。
そもそも、カバー工法はパミール直下にある野地板に新しい屋根材を張り付ける工事方法です。
さらに、野地板直下にある垂木(たるき)にビスで金属屋根を打ちつけてると最高です。
はがれることはまずありません。
※釘打ちでも十分な効果があるので、原則弊社では釘打ちをおこないます。
垂木とは45センチ間隔で屋根に取り付けられている木の棒です。
3メートルもある金属屋根だからこそ、各垂木にしっかりと金属屋根を張ることができます。

もちろん、粘着シール付きの防水シートでパーミル全体を一体化させる処置は忘れずにおこなってください。
ボロボロのパミールをシールの力で抑え込ませます。
金属屋根は嵌合式のものを使います。
屋根材の上下が嚙み合う形で張られるため、屋根全体が一体化されます。

気になる野地板ですが、パミールで多い築15年前後の住宅で野地板が劣化していることはほぼありません。
弊社ではこれまで数え切れないほどパミールを剥がしてきましたが、腐食が進んだ野地板を見た経験は一度もありません。
ニチハ自身もパミールはアスファルトシングルであるアルマのカバー工法を推奨しています。
ここまで問題が顕在化しているにも関わらず、葺き替えではなくニチハ自身がカバー工法を勧めるのは一定の説得力があります。

それでも気になる方は、板金工事会社にカバー工法と葺き替えの見積書を作成してもらいましょう。
板金工事会社であれば金属屋根によるカバー工法だけではなく、コロニアルの葺き替え工事もおこなうことができます。
カバー工法と葺き替えどちらが良いかは明らかです。
費用対効果とお客様のご予算を元に、金属屋根のカバー工法をすすめているだけです。
それぞれの工事内容と金額を見比べ、板金工事会社からの提案を聞いたうえで納得できる工事を選択してください。
パミールについて詳しくはこちら

14-4.カバー工法に適した時期は?

アスベスト入りのコロニアルでは築25年~30年、アスベスト無しでは築15年~20年の間におこなうことをおすすめします。
あくまでも目安です。
屋根の劣化が進みすぎていない早い段階でおこなってください。

14-5.アスファルトシングルはなぜ不人気なのでしょうか?

不具合が多いからです。
2018年に発生した台風21号で、弊社宛にたくさんの屋根に関するご相談が寄せられました。
アスファルトシングルよりも金属屋根の方が街中では多く使われてるにもかかわらず、アスファルトシングルが飛ばされたというご相談は金属屋根よりも多かったです。
アスファルトシングルについて詳しくはこちら

14-6.金属屋根は再塗装が必要でしょうか?

メーカーからはウレタン塗膜は10年、フッ素塗膜は25年経過後に再塗装することが推奨されています。
しかし、色あせが屋根機能に与える影響はありません。
色あせは見た目だけの問題です。
なお、金属屋根の中には色あせがしない石粒付き鋼板屋根があり、最近人気が高まっています。
石粒付き鋼板屋根について詳しくはこちら

14-7.金属屋根のメンテナンスについて教えてください。

金属屋根のメンテナンスでは「錆びの発生具合」と「板金がしっかり固定されているか」を確認します。
錆びは穴あきの原因になるため、見つけたら取り除く必要があります。
板金を留めている釘や雪止め金具の周囲は比較的錆びやすい箇所です。
ただし、ガルバリウム鋼板は錆びが拡大しにくい特徴があります。
5年~10年後に点検をおこない、その時に錆びが見つかれば、錆の状況によって処置内容を検討いたします。

14-8.SGL鋼板とは何でしょうか?

日本製鉄が開発した新しいタイプのガルバリウム鋼板です。
従来のガルバリウム鋼板より錆びにくい特徴があります。
SGL鋼板は金属屋根にも普及し、一部メーカーで採用が進んでいます。
こらから金属屋根でカバー工法をおこなうのであれば、SGL鋼板がおすすめです。

14-9.Cガード工法とは何でしょうか?

Cガード工法はガルバリウム鋼板製の金属板をコロニアルに直接差し込んで貼る工法です。
釘を使わずに接着剤で貼ります。
より手軽にかつ工事費を抑えることができるカバー工法として最近注目されています。
ただし、登場して間もない工法であるため、十分な実績がなく評価も確立されていません。
割れたコロニアルを部分的に重ねて応急処置をする屋根材として価値があります。
差し替え作業をおこなわなくて済みます。

14-10.カバー工法はどのくらいの日数がかかりますか?

弊社の場合、カバー工法はひとりの職人さんが入ることが多いです。
ひとりで自己完結して工事をおこなう職人さんのことを、一人親方(ひとりおやかた)といいます。
一人親方がおこなうカバー工法の平均工事日数は4日~5日です。
外壁塗装が加わると実働数で15日前後かかります。
前後に足場組立と解体作業が入りますので目安としては外壁塗装と屋根カバー工法の組み合わせは3週間~1カ月程度かかります。

屋根面積が大きい場合は2~3の人数で工事をおこないます。
なお、【2.屋根カバー工法の手順】で示した工事現場は2日で工事を終えることができました。

14-11.金属屋根以外でカバー工法できる屋根材は何がありますか?

金属屋根以外の屋根材では「アスファルトシングル」「樹脂混入セメント瓦」「FRP瓦」などがあります。
アスファルトシングル・・・リッジウェイ(旭ファイバーグラス)、アルマ(ニチハ)、オークリッジ(オーウェンス コーニング ジャパン)
樹脂混入セメント瓦・・・ルーガ(ケイミュー)
FRP瓦・・・カルカルーフ(晴晴企画)

14-12.カバー工法後の雨音の大きさについて教えてください

断熱材入りもしくは石粒付きの金属屋根は遮音効果があるため、雨音の心配はありません。

14-13.カバー工法時に雨どいは交換もしくは脱着が必要かですか?

雨どいの交換をせずにカバー工法をおこなうことができます。
ただし、円形の軒どい(半丸といいます)の場合は交換をおすすめします。
円形の軒どいは水を受ける断面積が小さくオーバーフローを引き起こしやすく、破損も生じやすいです。
特に落雪によって変形することが多いです。
既存が円形の軒どいである場合はカバー工法にあわせて角形の軒どいへの交換をご検討ください。

14-14.瓦棒にカバー工法はおこなえますか?

はい、おこなえます。
瓦棒に金属屋根を重ねて張ることは可能です。
しかし、古い瓦棒は野地板や瓦棒の芯木が傷んでいることが多いです。
弊社の経験上、築30年近く経過した瓦棒はカバー工法はまず適用できません。

瓦棒の本体である金属は処分費用にお金がかからないため、撤去処分費用が安価です。
コロニアルと異なり、瓦棒はカバー工法ではなく葺き替え工事の方がおすすめです。

15.これから起きるカバー工法の問題と失敗

15-1.カバー工法がいずれ問題化

カバー工法の認知が広がり、屋根のリフォームでは金属屋根のカバー工法をすすめる業者がずいぶん増えました。
2017年のフラット35(住宅ローン)の調査で、屋根材別で金属屋根がシェアNO1を獲得するまでにいたっています。
フラット35を利用するケースは新築が多いため、名実ともに金属屋根が最も評価されている屋根になったことになります。
金属屋根のシェア

その一方、カバー工法の認知と工事量拡大にあわせて様々な問題が生じいています。

一番の問題は、安易にカバー工法をすすめる業者が増えていることです。
なんでもかんでもカバー工法で対処ができると思い込んでいるリフォーム業者が明らかに増えています。
本来、カバー工法は適切な状況や環境の条件下でおこなわれるべき工事です。
決してカバー工法は簡単に実施の判断ができる工事方法ではありません。
たとえば、塗装会社が元請けで下請けになる板金工事会社がカバー工法を請け負うと、下請けの板金工事会社は元請け責任がなくなります。
そのため、下請けの板金工事会社は塗装会社の指示通りに工事をおこなう傾向があります。
その結果、不適切な工事をおこなってしまい、施工不良を招きます。

さらに、板金工でない職人さんがカバー工法をおこなう工事も目立ちはじめています。
板金工の数は瓦職人の1/3程度しかいません。
そのため、需要と供給が逆転している地域(2018年の地震と台風被害にあった関西地区など)では、十分な金属屋根の知識と経験がない職人さんがカバー工法をおこなうことが起こり得ます。

このような背景があり、近年、弊社では(他社様施工による)金属屋根の施工不良に関する相談が増えています。
これから「カバー工法をおこなって失敗した」という方がどんどん増えるだろうと予測しています。
金属屋根と台風

15-2.結局は屋根工事会社の工事品質

このページでは屋根カバー工法について掘り下げて案内をしました。
屋根カバー工法の工事方法は複数あり、注意点もたくさんあることが理解いただけましたでしょうか?
しかし、結局のところ一番重要なことは屋根工事会社の工事品質に尽きます。

ハウスメーカーや塗装会社経由して屋根工事を依頼すると板金工事会社を選択する機会がなくなります。
無条件にハウスメーカーや塗装会社の下請け板金工事会社が決まるということです。
お客様は板金工事会社の工場品質が良いかどうかを推し量ることができません。

私たちがリフォーム会社を選ぶ際、社名の認知度や営業担当者の人柄、工事金額などで決めがちです。
もちろん、これらは重要な要素のひとつです。
しかし、「工事の提案力」や「過去の実績数」「資材倉庫があって万が一の不具合時でもすぐに対応してくれるかどうかなどのアフターサービス」で工事会社を決めることの方が賢明です。

”高い工事品質が提供できる板金工事会社”であるかが、一生に一度で済む屋根リフォーム工事の第一歩です。
屋根工事会社の品質

屋根カバー工法のまとめ

カバー工法をおこなう時期

野地板の劣化が進むと屋根カバー工法ができなくなります。
そのため、屋根カバー工法は屋根の劣化が進む前の早い段階でおこなうべき工事です。

野地板が長持ちする環境がカバー工法のポイント

屋根カバー工法は古い野地板を再利用する工事です。
そのため、カバー工法をおこなうと「屋根の寿命=野地板の寿命」ということ置き換わります。
カバー工法は野地板の劣化具合と同時に、野地板が長持ちする環境であるか調べることも重要なポイントです。

雨漏りを防ぐために品質の高い防水シートを使うこと

カバー工法では防水シート(ルーフィング、下葺き材)を新たに張ります。
防水シートは20種類以上の商品が販売されており、それぞれ耐久性や価格などが異なります。
防水シートが最終的に雨漏りを防ぐため、防水シートは高品質かつ使用する屋根により適合した商品を選んでください。

板金が飛ばされないために樹脂下地を使うこと

コロニアル屋根で最も多い不具合が板金部分の飛散です。
板金飛散の原因は、板金下地で使われる木下地の腐食による釘の浮きが原因です。
木下地を樹脂下地にすることで、板金飛散のリスクが低減します。
カバー工法で用いる板金下地は樹脂製のものを使いましょう。

品質の高い金属屋根を使うこと

金属屋根もメーカーによって特性や保証内容が変わります。
金属屋根のカバー工法では「断熱材一体型」「遮熱塗料仕様」「嵌合式」「SGL鋼板」の4つを満たす商品がおすすめです。
商品ではアイジー工業「スーパーガルテクト」ニチハ「横暖ルーフ(プレミアム)」ケイミュー「スマートメタル」があたります。

工事品質が優れた板金工事会社を見つけること

リフォーム工事会社の多くは外注で成り立っています。
金属屋根を用いたカバー工法を実際におこなうのは板金工事会社です。
現在はインターネットでリフォーム会社の得意分野や実績を調べることが簡単にできます。
工事品質が優れた職人さんを抱える板金工事会社に巡り合えるかが、カバー工の最も大切なポイントです。

【番外】ITリテラシーの重要性を知ること

ITリテラシーとは「インターネット上にある情報の読解力」のことです。
インターネットでは様々な情報であふれかえっています。
180度、見解が異なる情報を見つけることもしばしばあります。
もちろん、それぞれの立場から自由に議論が展開されることはとても素晴らしいことです。

このホームページは金属屋根のカバー工法を約20年に渡り施工をおこなってきた板金工事会社が制作・運営しています。
2019年には施工面積が最も多い施工会社として施工店の部/最優秀賞をアイジー工業からいただき、表彰されました。
これまで屋根カバー工法で問題が一度もなく工事実績を積み重ねた板金工事会社による情報発信として、このページに書かれていることを参考にしていただければ嬉しいです。
金属屋根の施工面積が最も多い施工会社