屋根のリフォームで最も多い工事方法「コロニアル屋根のカバー工法」について詳しく解説します。

目次

1.屋根カバー工法とは
2.結局 屋根カバー工法は良いのか 悪いのか
3.コロニアルメーカーが提供するカバー工法専用屋根材
4.メリット
5.デメリット
6.カバー工法の前提条件
7.金属屋根専門の工事会社に依頼する
8.2つの屋根カバー工法
9.カバー工法後のメンテナンス
10.屋根カバー工法の流れ 工事方法
11.屋根カバー工法の費用 価格
12.定額屋根修理の工事一覧

 

1.屋根カバー工法(屋根重ね葺き)とは

コロニアル(スレート瓦・カラーベスト)に適したリフォーム方法

カバー工法とは既存のコロニアル(スレート瓦・カラーベスト)の上に、金属屋根を重ね張りする屋根のリフォーム方法です。
コロニアル(スレート瓦・カラーベスト)は新築の戸建て住宅で最も使用されており、軽量で初期費用が安いため、高度成長期の日本で急速に普及しました。

コロニアルは色あせによる美観低下があり、10年に1度の塗装工事が望まれます。
30年を過ぎると塗膜の形成ができず、本格的な改修工事が必要です。
改修工事のひとつに既存のコロニアルを剥がして葺き替える方法があります。
しかし、葺き替え工事は剥がす手間賃やアスベスト含有屋根材の処分費などがかさみ工事費が高額になります。

このような背景の中、既存のコロニアルの上に軽量屋根材を張るカバー工法が開発されました。
カバー工法は「重ね葺き」「重ね張り」「被せ張り」とも呼ばれています。
コロニアルのリフォーム工事において、今やカバー工法はスタンダードな工事方法として認められています。
上に重ねる屋根材は屋根瓦のフォルムに加工した「成型ガルバリム鋼板屋根」が人気です。
アイジー工業の「スーパーガルテクト」やニチハの「横暖ルーフα」などが有名です。
その他、「樹脂混入繊維補強軽量セメント瓦」や「自然石粒仕上げ軽量屋根」を用いて重ね葺きする方法があります。
屋根カバー工法(屋根重ね葺き)とは

 

2.結局 屋根カバー工法は良いのか 悪いのか

カバー工法を否定するのは火災保険申請代行会社だけ

最近、お客様から「屋根カバー工法は良くないのでしょうか」といった質問をいただきます。
結論を申し上げると、予算のあるお客様には「葺き替え」を弊社ではお勧めします。
葺き替えがベストであるのは言うまでもありません。

しかし、屋根の修理費用はとても高額です。
屋根の葺き替えリフォームは100万円から200万円に及びます。

予算だけではなく、工期やアスベストの影響なども考慮しなければなりません。
総合的に判断すると、屋根カバー工法は最もお勧めできる工事方法です。
これまでたくさんの屋根カバー工法を弊社は手掛けており、全てのお客様にご満足をいただいています。
一方、屋根カバー工法をお勧めしない会社も存在します。
「火災保険の申請」と「屋根工事」をセットで請け負う、火災保険申請代行会社などです。
屋根カバー工法によるリフォームを保険会社は認めていません。
「現状回復」や「被災部位の修繕」が保険の対象になるからです。
火災保険代行申請会社は、保険会社から支払われる金額内(実質0円)で屋根の修理工事を行います。
したがって、現状の屋根より優れた製品を用いる屋根カバー工法を火災保険申請代行会社は可能な限り否定します。
結局 屋根カバー工法は良いのか

3.コロニアルメーカーが提供するカバー工法専用屋根材

3-1.ルーガ(ROOGA)とスマートメタル

ケイミュー株式会社(旧クボタ松下電工外装株式会社)は屋根建材で圧倒的なシェアを誇る業界トップメーカーです。
コロニアルはケイミュー株式会社のスレート系屋根材の商品名です。
コロニアルは長い歴史があり大量に流通しているめ、現在ではスレート系屋根材の全般を示し、商品名が一般名詞化しています。

これまで、スレート系屋根材を取り扱うメーカーは、カバー工法を反対していました。
自社製品に葺き替えてもらう方が有益になるからです。
しかし、軽量金属屋根を用いたカバー工法による屋根リフォームが広く普及し、年月も経ち検証もされており、スタンダードなリフォーム方法として確立されるようになりました。
ケイミュー株式会社も、現在では屋根カバー工法の有用性を認めています。
現在では自ら屋根カバー工法専用の屋根材を製造・販売するまでに至っています。
樹脂混入繊維補強軽量セメント瓦「ルーガ」ガルバリウム鋼板屋根「スマートメタル」です。

代表的なカバー工法用の屋根材であるガルバリウム鋼板屋根は戸建て住宅の屋根材として販売から40年以上が経過しています。
経済産業省管轄の住宅産業協議会でもカバー工法は認められています。
多くの会社や機関、専門家から支持されているリフォーム方法です。

ルーガ 屋根

3-2.カバー工法を推奨している会社・機関(ごく一部のご紹介です)

■大手リフォーム会社

積水ハウスリフォーム株式会社  ・トヨタホームリフォーム株式会社  ・ダイワハウスリフォーム株式会社

■コロニアル製造会社

ケイミュー株式会社

■金属屋根瓦製造会社

ニチハ株式会社

■第三者機関 その他

住宅産業協議会  ・一般社団法人 日本金属屋根協会  ・一般社団法人 日本屋根診断士協会   ・オールアバウト

スマートメタル

4.カバー工法のメリット

4-1.工事費用を抑えることができる

屋根材を撤去する人件費や廃材処理費もかからないので、工事費用を安く抑えることができます。

4-2.屋根の耐久性が向上する

金属屋根裏面にある断熱材が防音性を高め、断熱性を向上させます。(注:断熱性がない製品もあります。)
加えて、屋根が2重になるため、更に断熱性や防音性、防水性が向上します。

4-3.工期が短くなる

撤去や養生をする必要がないため、通常の工事日数より2日から4日短縮されます。
葺き替え工事の約半分の日数でリフォームができます。

4-4.アスベスト対策になる

2004年(平成16年以前)以前に製造されたスレート屋根材はアスベストが含まれています。
癌(特に肺がん)を誘発するとして、現在ではアスベスト含有屋根材の使用・製造・販売は禁止されています。
アスベストの撤去には特別な資格が必要な上、多額の処分費用もかかります。
アスベストが近隣に飛散、拡散しないための養生費もかかります。
カバー工法で既存の屋根を残しておけば、アスベストが飛び散る心配はありません。
カバー工法のメリット

5.カバー工法のデメリット

屋根が少し重くなります

カバー工法を実施することで、屋根は重くなります。
しかし、軽量金属屋根材によるカバー工法であれば屋根の重さをそれほど心配することはありません。
軽量金属屋根材は5kg/㎡です。
一般的なコロニアルに金属屋根材でカバー工法を行った場合、屋根の総重量は約23~26kg/㎡です。
陶器瓦(日本瓦)の屋根は約60kg/㎡であり、陶器瓦の屋根に比べてはるかに軽量です。
カバー工法デメリット

6.カバー工法の前提条件

6-1.既存屋根材の条件

既存屋根材の種類によって、屋根カバー工法を用いることができません。
■日本瓦(陶器・セメント等)屋根
屋根材に厚みや波がある日本瓦屋根はカバー工法によるリフォームができません。
日本瓦の葺き替え工事に関して詳しくはこちら
■トタン瓦棒屋根
トタン瓦棒屋根へのカバー工法は理論上可能ですが、弊社ではお勧めしていません。
トタン瓦棒屋根の上に新しい屋根を葺く場合は下地調整が必要であり、下地調整を伴うカバー工法の費用と葺き替え工事の費用は大きな差がないからです。
トタン瓦棒屋根の葺き替え工事に関して詳しくはこちら

6-2.新しく上に葺く屋根材の条件

新しく上に葺く屋根材は軽量であることが最も重要な条件になります。
「成型ガルバリウム鋼板」「ガルバリウム瓦棒」「立平」「アスファルトシングル」などが使用可能です。
尚、コロニアルの上に新しいコロニアルを重ね葺きすることはできません。
メーカーが認めていないことと、屋根が重くなることが理由です。
2重に重ね葺きされたコロニアルの重量は日本瓦の重量とほとんど変わりません。スーパーガルテクト

6-3.屋根劣化状況の条件

既存の屋根が激しく劣化している場合、カバー工法を行うことができません。
カバー工法は既存の屋根を下地として利用する工事方法です。
コロニアル劣化の特徴のひとつに、含水があげられます。
水を含みブヨブヨになったコロニアルは下地として機能せず、ビスを打ち込むことができません。
野地板の腐食

7.金属屋根専門の工事会社に依頼する

屋根の工事は大きく3つに分類されます。
「金属屋根(板金)」「日本瓦(陶器瓦)」「スレート瓦(コロニアル)」です。
屋根工事会社によって、専門とする分野がそれぞれ異なります。
屋根のリフォーム工事は金属系屋根材を用いるのが大多数です。
言うまでもなく、日本瓦(陶器瓦)やコロニアルを中心に工事を請け負う会社に比べて、金属屋根専門の工事会社が実績や技術、工事提案、工事価格の点で優れています。
したがって、屋根カバー工法のリフォーム工事は金属屋根を専門にする会社(職人)に依頼してください。
金属屋根のカバー工法

8.2つの屋根カバー工法

屋根カバー工法には2つの工事方法があります。
「直接下葺き材張りカバー工法」と「野地板増し張りカバー工法」です。
「直接下葺き材張りカバー工法」は既存屋根の上に「下葺き材」と「屋根本体」を張る工事方法です。
「野地板増し張りカバー工法」は既存屋根の上に「野地板」と「下葺き材」「屋根本体」を張る工事方法です。
通常は工事費用と工事期間を抑えることができる「直接下葺き材張りカバー工法」を採用しますが、
既存屋根の劣化が進行している場合は「野地板増し張りカバー工法」を採用します。
既存屋根を下地として機能しているかどうかが見極めのポイントです。
検査方法は「簡易方法」と「機械方法」があります。
既存屋根が下地として機能しない場合は、カバー工法自体を行うことができないため葺き替え工事になります。
カバー工法の実施判断の時期的な目安は下記の通りです。
■建築後20年前後「直接下葺き材張りカバー工法」
■建築後30年以上「野地板増し張りカバー工法」
■建築後40年以上もしくは雨漏りを放置して内部構造材が腐食している場合「葺き替え」
直接下葺き材張りカバー工法 野地板重ね張りカバー工法

9.カバー工法後のメンテナンス

9-1.ガルバリウム鋼板の再塗装について

成型ガルバリウム鋼板のメーカー保証は「塗膜15年」「赤錆25年」が基本です。
中には「塗膜20年保証」のハイグレード製品もあります。
メーカーではガルバリウム鋼板は15年ごとに再塗装を推奨しています。
ただし、JFE鋼板の資料によると皮膜寿命は25年以上との報告もあります。
最近ではメンテナンスフリー「自然石粒仕上げ」「樹脂混入繊維補強軽量セメント瓦 ルーガ」などの製品も販売されています。

9-2.成型ガルバリウム鋼板の葺き替えについて

成型ガルバリウム鋼板は30年を目安に葺き替えを検討するとメーカーカタログに記載されています。
これらメーカーが示す数値はリスクを回避するため、アナウンスしている内容と実情が乖離しています。
これは屋根に限らず多くの建材メーカーに共通することです。
例えばコロニアルも耐用年数は30年としていますが、実際に30年以上経過しても耐久性を持続している屋根はたくさんあります。
アフターメンテナンスで工事後一定期間(10年点検)が過ぎた屋根を弊社ではたくさん確認してきました。
ガルバリウム鋼板はコロニアルに比べて大きく劣化せず、再改修の必要性が迫られている屋根はほとんどありません。
ガルバリウム鋼板屋根は30年以上の耐久性があると考えています。

ガルバリウム鋼板屋根のメンテナンス

10.屋根カバー工法の流れ 工事方法

屋根カバー工法、重ね葺きの施工手順について、簡単にご紹介いたします。
詳細については別ページにてご紹介させていただいています。コロニアル カバー工法 施工の流れ

10-1.足場をかけます

ご紹介する建物はアパートです。まずはじめに足場を組み立てます。
安全と作業効率上、足場は必要です。
屋根カバー工法 足場工事

10-2.下葺き材を張ります

今回の現場屋根は「直接下葺き材カバー工法」で工事を行いました。
既存コロニアル屋根の上に直接、下葺き材(改質ゴムアスファルトルーフィングシート)を張ります。
既存下地の劣化が進行している場合は、コロニアルの上に野地板(構造用合板)を増し張りする「野地板増し張りカバー工法」を採用します。
カバー工法 防止シート張り

10-3.屋根本体を張ります

下葺き材の上にガルバリウム鋼板を軒先から張ります。
カバー工法 本体張り増し

10-4.完成です

ガルバリウム鋼板は耐久性や耐震性に優れているため、カバー工法に最適な屋根材です。
定額屋根修理では屋根カバー工法の工事価格を明記しています。
屋根カバー工法工事価格はこちら
カバー工法 完成写真

11.屋根カバー工法の費用 価格

定額屋根修理では屋根カバー工法の工事金額を公開しています。
記載の単価で計算した工事金額以下にお見積価格は必ずなります。
屋根カバー工法の詳しい費用、工事価格はこちら

各工事項目 工事価格
1足場工事 750円/㎡
2改質ゴムアスファルトルーフィング 600円/㎡
3ガルバリウム鋼板(断熱材付一体型) 6,500円/㎡
4工事管理費 15,000円/日
5諸経費(搬入費・駐車場代) 必要時

尚、価格表示は消費税を除いています。
屋根カバー工法の費用 価格

12.定額屋根修理  工事一覧

定額屋根修理が行った屋根カバー工法の現場一覧です。
お客様のご予算に合わせて、適切な工事を弊社はご提案いたします。

屋根の修理 リフォーム 文京区 -定額屋根修理

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