金属サイディングがなぜ優れているのか?-メリットとデメリット

全記事 一覧 | 2018.03.14

このページでわかること

  • 金属サイディングのメリットがわかります
  • 金属サイディングの業者を選ぶポイントがわかります
  • 定額屋根修理の金属サイディング施工実績がわかります

こちらのページでは金属サイディングについて詳しくご紹介します。
金属サイディングは屋根と同じ(主に)ガルバリウム鋼板でできた外壁材のことです。
施工性や断熱性、メンテナンス性などに極めて優れています。
最近は屋根を中心にガルバリウム鋼板の評価が高まっており、戸建て住宅への金属サイディングの施工を望まれる方が増えています。

定額屋根修理では金属屋根だけではなく、金属サイディング工事も数多く施工しています。
なお、戸建て住宅の金属サイディングだけではなく、ヤナセのショールームなどの店舗の新築工事も手掛けています。
改修や新築で金属サイディングの施工をご希望のお客様は定額屋根修理にお尋ねください。

主な外壁材の種類と特徴

外壁材 金属サイディング 窯業(ようぎょう)サイディング 塗り壁(モルタル) ALC(エーエルシー) タイル
選定される一番の理由 改修(外壁カバー工法が唯一可能) 費用対効果 (あたたかい)デザイン性 メンテナンス性 メンテナンス性
価格 やや高 普通 やや高 かなり高
シェア 9% 70% 13% 3% 3%

上記5つの外壁材が日本における住宅外壁の98%以上を占めています。

1金属サイディングとは

1-1.金属サイディングとは

サイディングとは「張る」タイプの外壁材のことです。
つまり、金属サイディングとは金属製の外壁パネル材のことです。
金属屋根と同じくガルバリウム鋼板が主に用いられます。
胴縁(どうぶち)とよばれる外壁下地を取り付け、その上に金属製のパネルを張って外壁を仕上げます。
これまで金属製の外壁材は工場や倉庫などで主に用いられていました。
しかし、ガルバリウム鋼板の評価が高まるに連れて、近年では戸建て住宅でもよく使われています。
金属のスマートな印象をうまく活用した住宅も増え、「無印良品の家」などでは標準施工の外壁材として金属サイディングは採用されています。

下の画像は定額屋根修理による金属サイディングの施工前・施工後の画像です。
金属サイディングとは

1-2.外壁材の種類

大きく外壁材は「サイディング」と「塗り壁(モルタル壁)」に分けられます。
外壁材全体におけるサイディングのシェアはおよそ80%になります。
一方、塗り壁は13%程度です。

あらかじめ工場で加工したサイディング(パネル)を現場に持ち運び、サイディング職人さんが張って仕上げます。
サイディングの種類は「窯業系(ようぎょうけい)」と「金属系」「樹脂系」「木質系」に分けられます。
しかし、サイディングのシェアは圧倒的に窯業系が高く、現在の新築における外壁材全体の約70%のシェアを占有しています。
金属サイディングのシェアは約9%程度です。
しかし、最近は金属サイディングの耐久性やメンテナンス性、断熱性などのメリットが認知され、金属サイディングのシェアが徐々に増えてきています。
金属サイディング職人

1-3.金属サイディングの素材

現在の「金属サイディングの素材」=「ガルバリウム鋼板」と思って差し障りありません。
昔はトタンが主に使われていました。
ガルバリウム鋼板は主にアルミと亜鉛から成る合金めっき鋼板です。
その他、ステンレスやアルミでできたサイディングもあります。
金属サイディングの素材

2.金属サイディングのメリット(リフォーム時)

2-1.施工性(カバー工法)

金属サイディングの最大のメリットは外壁カバー工法によるリフォームができることです。
カバー工法とは既存の「塗り壁」や「窯業系サイディング」の上に金属サイディングを重ね張りする工事方法のことです。
屋根のカバー工法と同じ施工が外壁でもできます。
カバー工法は、軽い金属建材だからこそできる施工方法です。

屋根と同様、劣化がかなり進行した外壁は外壁カバー工法しか選択肢がないことが少なくありません。
たとえば、建築後30年以上経過した外壁は、外壁だけではなく木部や鉄部なども激しく痛んでいます。
この場合、塗装をおこなっても十分な効果が得られません。
特に窯業サイディングを直張りしている外壁は、内部結露が発生しやいため、塗料を塗ってもすぐに剥がれ落ちます。
劣化が進行している外壁には、カバー工法は最高の工事方法です。

下の画像は建築後40年が経過したトタン外壁にカバー工法で金属サイディングを張った施工前・施工後の画像です。(定額屋根修理による施工)

金属サイディングカバー工法前金属サイディングカバー工法後

2-2.断熱性(外断熱)

金属サイディングは断熱効果に優れています。
主な理由はふたつあります。

ひとつは金属サイディングが「断熱材と一体化」していることです。
これは他の外壁材にはない特徴です。
さらに金属サイディングの裏側にはアルミシートが貼り付けされています。

もうひとつの理由は「外断熱」になることです。
外断熱とは室外側にできる断熱構造のことです。
金属サイディングを張るとき、下地として胴縁(どうぶち)を取り付けます。
その結果、外壁内に空気層(通気層)ができます。
つまり、住宅の外壁が継ぎ目のない空気層で覆われることになります。
室内側でおこなう内断熱より、外断熱のほうが優れていることは広く認知されています。
金属サイディングの断熱効果は絶大で、寒冷地区の北海道や東北地区では高いシェアを確保しています。
金属サイディング最大手の会社、アイジー工業も山形県の会社です。

通期工法

2-3.メンテナンス性

金属サイディングはメンテナンス性にとても優れています。

金属サイディングは「窯業サイディング」や「塗り壁」よりも塗料の密着性が良好です。
窯業や塗り壁とは異なり、金属は塗料や雨水などを吸い込むことがないからです。
乾燥収縮の影響も軽微で、金属はヒビ割れが発生しません。
さらに断熱構造であることも奏し、内部結露による塗膜の悪影響も防げます。
最近の金属サイディングの塗料はフッ素など耐候性がよいものが使われているのもポイントです。

窯業系サイディングはおよそ10年から15年程度で色あせが目立ちはじめて、塗り替えを要します。
しかし、10年や15程度で塗り替えを要する金属サイディングを筆者は見たことも経験したことももありません。
(ただし、素地が錆びやすいトタン等の素材の場合は除く)
インターネット上でも窯業サイディング塗り替え画像はたくさん表示されますが、ガルバリウム鋼板製の金属サイディングを塗り替えている画像はほとんど見つかりません。

さらに屋根と外壁にガルバリウム鋼板を用いて金属建材で統一すれば、メンテナンススケージュールが一元化できるメリットがあります。
屋根と外壁で全く異なる素材を用いていると、メンテナンススケジュールの足並みを揃えるのが難しいです。

画像はサイディング張り後25年が経過した現場です。
苔の付着を除き、大きな色あせがありませんでした。
金属サイディング 再塗装

2-4.防音性

カバー工法で施工した場合、外壁が2重構造になるため防音性がかなり良くなります。

2-5.メーカー保証

金属サイディングはメーカー保証が得られます。
10年保証の製品が多いです。
メーカーによって保証期間や保証内容が異なります。

2-6.シーリングをたくさん使わない

窯業サインディングでは、サイディングのつなぎ目(ジョイント・目地)にシーリングを充てんします。
一方、金属サイディングではシーリングを一部を除いて使いません。
同じ金属素材の見切り材をつかって、サイディングをつなぎ合わせます。

シーリングの施工価格は私たちは思っているより高いです。
サイディングとシーリングの耐用年数は違います。
そのため、それぞれのメンテナンス時期の足並みを揃えることが難しいです。
「シーリングが劣化しているのに外壁が綺麗なまま」といったことに悩まされている方がたくさんいます。
金属サイディング シーリング

2-7.不具合が少ない

塗り壁は乾燥収縮によりクラック(ヒビ割れ)がよく発生します。
窯業サイディングは地震の影響でクラックがよく発生します。
一方、金属サイディングは乾燥収縮や地震の影響が少ないので、他の外壁材よりも強度が高いです。

また、外壁カバー工法をおこなった場合、既存外壁の上に空気層と金属サイディング層ができることになるので、外壁の防水効果が高まります。
既存外壁の上に透湿防水シートを張った上で金属サイディングを張ると、防水効果がさらに高まります。

金属サイディングの不具合

3.金属サイディングリフォームのデメリット(リフォーム時)

3-1.窯業サイディングと比べて高い

金属サイディングが普及しない一番の理由は価格です。
新築では窯業サイディングと比べて金属サイディングは高いです。
リフォームでは塗装工事と比べて3倍程度、金属サイディングが高くなります。
金属サイディングリフォームのデメリット

3-2.窯業サンディングと比べて表現力が乏しい

窯業サイディングに比べて金属サイディングは表現力が乏しいです。
たとえば、レンガ調や木目調は窯業系サイディングの方が実物に近く表現できます。
一方、金属サイディングでは実物に近い表現ができません。
さらに開口部周りには「見切り材」を用いるため、建物の立体感が失われます。
若干ですが、金属サイディングは全体的にのっぺりした印象になりやすいです。

ただし、アイジー工業のガルスパンなど、金属そのものを活かしたデザインを取り入れたい場合には相性が抜群です。
写真参照:アイジー工業 ガルスパン

3-3.専門業者が少ない (情報が少ない)

金属サイディングの工事は「板金工事」になるので、板金工事の会社に依頼してください。
板金工事について詳しくはこちら
つまり、金属サイディングは板金職人さんが携わる仕事です。
窯業サイディングの職人さんとは異なる職人さんになります。

しかし、金属サイディングの工事はマイナーな工事なので、工事業者や職人さんが他の分野に比べて少ないです。

たとえば、外壁のリフォーム分野では塗装業者、新築分野では窯業サイディング業者で占められています。
塗装業者にとって金属サイディング工事は競合する工事になるので、金属サイディングについてネガティブ(錆びるからだめ等)な情報を発信するホームページが少なくありません。
一方からの情報ではなく、あらゆる角度から金属サイディングの正しい知識を身に付けることがとても大切です。
板金工

4.金属サイディング工事会社の見つけ方

4-1.関東地区と関西地区

関東地区と関西地区の金属サイディング工事は定額屋根修理にお任せください。
定額屋根修理では金属サイディングを専門にした板金工職人さんがたくさん在籍しています。
金属サイディングの工事例はこちら

4-2.その他地区

その他の地区にお住いの方は板金組合に所属している企業を参考にしてください。
参考:日本建築板金組合(日板協)

4-3.メーカーから紹介

メーカーに工事会社を紹介してもらうのもひとつの方法です。
紹介する側であるメーカーにも責任があるので、信頼ができる工事会社しか紹介しないでしょう。

 

5.金属サイディングに塗装工事は必ず伴う

5-1.金属サイディングと塗装工事はセット

残念ながら金属サイディングだけで外壁を全ておさめることができません。
たとえば、窓の木枠や軒天、庇板金、破風板などには金属サイディングを張ることができません。
したがって、金属サイディング工事をおこなうときは、必ず塗装工事がセットになります。

工事が始まると、金属サイディング職人さんと塗装職人さんが、現場に出入りすることになります。
もちろん、定額屋根修理では両方の職人さんが在籍しています。
金属サイディング工事会社は塗装工事ができる会社でもあります。

6.金属サイディングメーカー

6-1.金属サイディングメーカー一覧

金属サイディングは金属屋根と素材が同じガルバリウム鋼板製です。
そのため、金属屋根のメーカーと被ります。
アイジー工業・・・金属サイディング最大手の会社
日経ホームビルダー、プロが評価する金属サイディングメーカーランキング1位
YKK AP・・・アルミサイディング最大手の会社
ニチハ・・・外壁材最大手の会社 窯業サイディング最大手の会社
ケイミュー・・・屋根材最大手の会社 パナソニックとクボタの系列会社
旭トステム外装・・・リクシルグループ
日新製鋼建材・・・新日鐵住金グループ

6-2.”実は”メーカーの収益は金属屋根より金属サイディング

メーカーの総合カタログをみると、金属屋根よりも金属サイディングの方がページ数が圧倒的に多いことがわかります。
また、表紙側に金属サイディングが掲載されています。

金属サイディングの収益が屋根より多いからです。
「金属サイディングを販売しているメーカーが金属屋根も取り扱っている」といった見方の方が正しいです。

画像はアイジー工業の2017年度総合カタログです。
左側は金属サイディングのページで、右側が金属屋根(スーパーガルテクト)のページです。
カタログの70%以上が金属サイディングのページで占められています。
金属サイディング カタログ

7.金属サイディングの工事手順

7-1.金属サイディングによるカバー工法

金属サイディング 施工方法既存の外壁材です。
窯業サイディングで、建築後16年が経過しています。

胴縁取り付け樹脂製下地の胴縁(どうぶち)を取り付けます。
定額屋根修理では金属サイディングの下地は樹脂製品を使用します。
胴縁と胴縁の間に空気層ができ、断熱効果と結露防止効果が高まります。

サイディングのカット外壁材を切断します。
職人さんは屋根と同じく板金工職人さんが専門の作業です。
サイディング張り金属サイディング本体を張ります。
今回は横張りで張りました。
縦に張ることもあります。
サイディング見切り材金属サイディングはサイディングと開口部のジョイント部分に見切り材を取り付けます。
今回の現場も窓周りは全て画像のような仕上がりになります。
金属サイディング工事完成
金属サイディングの工事が完成です。
使用サイディングはアイジー工業「ガルフィーユ」。

8.定額屋根修理による金属サイディング工事

8-1.金属サイディングの工事も直接契約・直接工事

定額屋根修理は「板金工事会社」です。
定額屋根修理のホームページでは屋根工事を中心にご紹介をしていますが、金属サイディングの工事も承っております。

金属サイディングの工事も定額屋根修理のコンセプトである「直接契約」による「直接工事」の形態になるので、低価格&高品質の工事をご提供いたします。
金属サイディングの外壁材も、多数自社倉庫で保管しています。
画像は定額屋根修理の大阪工事センター
定額屋根修理 堺工事センター

8-2.戸建て住宅

松戸市 | 屋根と外壁カバー工法リフォーム

東京都世田谷区|金属外壁サイディング工事 ガルスパン

8-3.倉庫・マンション

枚方市|1面の金属外壁サイディング工事例

倉庫の屋根修理は定額屋根修理で-埼玉県さいたま市

8-4.店舗や金属建材メーカーの展示場設営

ヤナセやレクサスなど、店舗の金属サイディング工事も定額屋根修理は手掛けています。
画像は東名川崎インターのヤナセの現場です。
使用サイディングは日新製鋼建材「スターライン」。
ヤナセ 東名高速インター
アイジー工業の展示会設営なども定額屋根修理が行っています。
詳しくはアイジー工業の展示会レポート【金属屋根・サイディングメーカー】
アイジー工業 金属サイディング工事

8-5.お客様の声

9.まとめ

・金属サイディングは「施工性」や「メンテナンス性」など、他の外壁材にはない優れた特徴があります。

・金属サイディングは施工従事者(設計者も含む)が少ないため、多くの人にその良さが伝わっていません。

・金属屋根メーカーの多くが金属サイディングの取り扱いもしています。

・金属サイディングは「板金工事会社」が携わる工事です。

・板金工事会社である定額屋根修理は金属サイディングの工事もおこないます。

定額屋根修理では屋根に関する様々な情報を記事形式でご案内し、各記事をカテゴリー別に整理しています。
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