NEWS お知らせ

・2022年9月 スマートフォン用 無料アプリ「屋根の面積計算」リリースのお知らせ
・2022年8月 テイガクを名乗る会社について
・2022年7月 4月から開始された石綿含有建材の事前報告について

屋根と外壁の鋼板で用いるフッ素の供給止め及び将来の生産見込みについて

更新

フッ素塗膜の金属建材は生産中止から一部再販へ

フッ素塗膜鋼板はごく一部の人気商品だけの販売へ

フッ素塗膜の建材が相次いで販売休止に陥っています。

2022年5月6日現在、金属サイディングトップメーカーであるアイジー工業は、金属サイディングでは1商品(16商品中)と金属屋根のスーパーガルテクトのみフッ素塗膜の商品を継続販売すると発表しています。

事態が深刻であることがわかります。

アイジー工業に次ぐ大手のニチハも、人気の屋根材横暖ルーフαプレミアムSを販売休止を2021年12月に案内しています。

フッ素塗膜の建材は順次、ポリエステル塗膜へ切り替わる見通しです。

現在、焼付けフッ素樹脂塗装の世界的な供給不足が発生しており、弊社商品に使用するフッ素樹脂塗装鋼板もこの影響を受け、2021年12月以降のフッ素樹脂塗装鋼板の供給量が大幅に削減される事態となりました。
この状況は暫く続く見込みですので、前述の状況下、限定的なフッ素樹脂塗装商品の生産・販売とせざるを得ず、全てのご注文に対応出来ない見込みです。フッ素樹脂塗装商品は、大臣認定上、ポリエステル樹脂塗装への切り替えが出来ない一部商品などに限定した継続販売とさせていただきます。

出典: 焼付フッ素樹脂塗料の供給制限に対する弊社対応について(アイジー工業)

オフィシャルな発表では、フッ素鋼板が全くなくなるわけではなく、一部商品のみはフッ素塗膜鋼板の製造を継続するという内容です。

しかし、先行きは不透明です。

一部販売継続されている「フッ素塗膜の屋根」と「フッ素塗膜の金属サイディング」も、将来、供給されなくなる可能性があります。

供給事情は、昨今の木材(ウッドショック)やトイレの問題と全く異なります。
(フッ素が入手できない背景参照)

メーカーからの案内

2022年8月3日最新 テイガクのフッ素商品の在庫

2022年8月現在、テイガクでは「フッ素の屋根」については「若干数」在庫がございます。

「横暖ルーフαプレミアムS」との在庫がございます。

販売中止が決定している商品でかつ値段も据え置き価格です。

在庫限りの商品です。

フッ素の屋根材の工事をご検討の人は、できる限りお早めに工事をご検討ください。

横暖ルーフαプレミアムS
横暖ルーフαプレミアムS

スーパーガルテクトのフッ素が2022年9月以降再販へ

フッ素の屋根材の需要が高い

長らく販売が中止されていたスーパーガルテクトのフッ素が再販されることが決定しました。

理由は消費者のニーズが高かいからです。

鋼板の塗膜がフッ素であるかどうかは、屋根の機能に大きな影響を及ぼすことはないです。

しかし、屋根は外壁よりも退色しやすい部位であるため、屋根の美観維持を期待するお客様が一定数、存在します。

そのため、アイジー工業は9月からスーパーガルテクトのフッ素を再販する見込みです。

フッ素鋼板の値上げ決定

フッ素鋼板の屋根材再販が決定したことに合わせて、屋根材の値上がりが同時に発表されました。

20%前後、フッ素の鋼板の屋根材が値上がりする見込みです。

屋根工事の価格全体で約5%前後、工事価格が値上がりすると思われます。

フッ素塗料が入手できない背景

フッ素を生産する過程で温室効果ガスのフロンが発生します。

地球温暖化抑制のため、元々、フッ素の生産量は世界的に制限されていたようです。

一方、フッ素は鋼板だけではなく、半導体関連部材にも用いられています。

コロナワクチンの普及による経済が活性化されたこと、電気自動車(EV車)などで用いる半導体の需要が急激に高まったことで、フッ素の奪い合いが発生しています。

半導体の需要はコロナ感染症とは関係がなく、さらに高まり続けます。

また、フッ素の原材料が採掘できる主な生産国は中国であり、中国のEV車の普及に伴い、フッ素の入手がわが国では困難な状況になります。

そのため、建築業界で用いられているフッ素は今後、ほぼ供給されなくなる見通しです。

2022年8月現在のテイガクの独自予測

フッ素の金属屋根

フッ素の金属屋根は需要があります。

アイジー工業など一部の会社では販売継続する見込みです。

ただし、大幅に商品価格が値上がりします。

色あせしやすい一方で価格の安いポリエステル塗膜の屋根材と比べると、フッ素の屋根材にするメリットの価値が期待以上に得られなくなる可能性があります。

フッ素の金属サイディング

現在、国内で普及している金属サイディングの80%以上がフッ素鋼板商品です。

ガルバリウム鋼板もアルミサイディングも共に、多くの商品がフッ素からポリエステル塗膜商品に置き換わります。

供給量が限られるようになったフッ素塗膜の金属サイディングは値上がりします。

旭トステム外装株式会社のようにフッ素を自社供給している会社も存在します。

旭トステム外装株式会社はAGCの資本が入っている会社で、フッ素塗料として知られているルミフロンを製造しています。

旭トステム外装株式会社のフッ素鋼板の金属サイディングは、2022年8月現在、製造休止の商品は限定的です。

フッ素鋼板の屋根と金属サイディングを検討中の人

ポリエステルよりフッ素は優れた塗膜素材です。

しかし、2022年後半にかけて、一部商品の販売に限られ、フッ素商品の値段は大幅に高くなります。

また、国際情勢を背景とするサプライチェーンへの影響は日々、変わっています。

そのため、急な供給停止がおこなわれる可能性も否定できません。

そもそも、金属サイディングにフッ素塗膜の商品とポリエステル塗膜の商品、2種類あることを知らなかった消費者も多くいるはずです。

これから金属屋根と金属サイディングの新築工事もしくは改修工事を検討されている人は、すぐにハウスメーカーや工務店、リフォーム会社に用いる建材の塗膜は何であるか、事前確認をしたうえで工事契約を結ばれることをおすすめします。

この記事を書いた人
著者 前川 祐介
前川 祐介 テイガク サイト制作責任者
宅地建物取引士
建築物石綿含有建材調査者
著者経歴

大阪府堺市生まれ。千葉県立船橋東高校→法政大学→サノフィ(旧アベンティスファーマ)株式会社を経て、父親が経営する板金工事会社である昭和ルーフリモ株式会社へ入社。
中央工学校夜間建築学科卒業。年間100棟以上の屋根と外壁工事に携わった経験を活かし、テイガク記事の執筆とユーチューブ動画撮影をおこなっています。趣味は日本史学。

運営会社

昭和ルーフリモ株式会社は2001年設立の板金工事会社です。
これまでの金属屋根と金属サイディング工事件数の合計は10,000棟を超えます。

国土交通大臣許可(般-25)第22950号
許可を受けた建設業:板金工事業/屋根工事業/塗装工事業 他

トップへ戻る
ゼロミツ 現地調査なしでお見積書を発行!
残りわずか!フッ素の屋根材あります
  1. フッ素塗膜の金属建材は生産中止から一部再販へ
    1. フッ素塗膜鋼板はごく一部の人気商品だけの販売へ
    2. メーカーからの案内
  2. 2022年8月3日最新 テイガクのフッ素商品の在庫
  3. スーパーガルテクトのフッ素が2022年9月以降再販へ
    1. フッ素の屋根材の需要が高い
    2. フッ素鋼板の値上げ決定
  4. フッ素塗料が入手できない背景
  5. 2022年8月現在のテイガクの独自予測
    1. フッ素の金属屋根
    2. フッ素の金属サイディング
  6. フッ素鋼板の屋根と金属サイディングを検討中の人