スレート屋根とは?問題点と改善策をどこよりも詳しく解説

スレート屋根とは?耐久性と素材、メンテナンスについて

※このページは主に戸建て住宅を対象にした内容です。
※商品や施工方法、会社や人によって見解が変わります。ひとつの参考としてご覧ください。

スレート屋根とは?

セメントを材料とする屋根材

スレートはどこにでもつかわれている屋根材なので、全く問題がない安全な屋根材なのかというと、そんなことはありません。

過去をさかのぼるとたくさんの問題を抱えている屋根材であることがわかり、現在、このスレートに悩まされている人がたくさんいます。

スレート屋根
都心や郊外でよく見かける屋根材

戸建て住宅で用いられるスレート屋根は、セメントを主成分とする厚さ5mmくらいの薄い板のような屋根のことで、平べったい板(フラット)の形状をしています。
都心や郊外で多く使われていて、誰もが目にしたことがあるはずです。

波型スレート
工場や倉庫でよく用いられている波型スレート

工場や駅のプラットフォームでは、波型の形ををしたスレートを用いて屋根を仕上げます。
これは見た目のとおり、波型(なみがた)スレートとよばれています。
戸建て住宅で用いられるスレートよりは分厚いです。

構造と耐久性は?

戸建て住宅用のスレート屋根のサイズ

スレート屋根は幅91cm高さ40cm
スレート屋根の他、コロニアルやカラーベストともよばれている

一般的なスレートのサイズは幅91cm×高さ41.4cmです。
上部に4か所穴があります。
穴は釘穴で、釘を屋根の下地(野地板/のじいた)に打ち込んでスレートを張ります。

1枚のサイズ幅910mm×高さ414mm
厚み5.2mm
1㎡あたりの重量約20Kg(陶器瓦の半分で金属屋根の3倍)
1㎡あたりの必要枚数約6枚
1㎡あたりの値段約3,000円(参考:楽天市場)
1枚あたりの値段約500円

スレートの耐久性

スレート屋根は製造された年代によって耐久性や寿命が変わります。
特に第二世代のスレート屋根はぜい弱で、割れや欠けなどの不具合が多発しやすい傾向があります。

スレートの世代耐久性製造時期の目安アスベスト有無
第一世代30年~40年2000年以前
第二世代15年~25年2000~2008年頃×
第三世代30年2008年以降×
第二世代以降のスレート屋根にはアスベストが含まれていないが、アスベストを含有する屋根よりは耐久性が低い

「割れる=雨漏りを引き起こす」はおおげさ

雷様

スレートが割れているから、今すぐなんとかしないと雨漏りしますよ!」と言われたことがあるかもしれません。
ぎょっとして「今すぐなんとかしなければ!!」と思う人が多いです。
そのまま勢いで修理の契約を結んでよいのでしょうか?

スレートの欠け
この程度の割れが複数枚あったとしても、大きな問題になることは少ない

スレートが部分的に割れたり、欠けたりすることが原因で雨漏りが起きるといったことは、ほぼありません。
しばらくほっといても、何も屋根に影響が及ぶことはありません。
過度に心配をする必要はないでしょう。

スレートは2枚重ね
スレートが割れてしまっても、その下にもスレートがあるので、すぐに大問題になることはない

スレートは、スレートの上半分を被せて張っていきます。
断面で見ると、スレートの屋根は2重(2枚)構造になります。
スレートが1枚ずれ落ちて無くなった場合、その下にあるスレートが現れます。
したがって、ひび割れや欠け程度のことで、屋根機能の影響は軽微です。

風で落下したスレート屋根
フェンスを越えて落下したスレート。店舗の裏側だったので人的被害がなかったが、人通りの多いところだったらと思うとゾッとする。

どちらかというと、割れた屋根が風で飛ばされて、隣家の壁や車に当たってしまう事故のほうが怖いです。
最悪の場合、人に当たって怪我をさせてしまう事件になる可能性もあります。

スレート屋根のタスペーサー
画像のスレートのすき間にある部材がタスペーサー

スレートは重ねて仕上げているだけの構造なので、スレート屋根の回りにはたくさんのすき間があります。
もちろん、すき間に雨水は入り込みます。

ただし、このすき間は欠陥ではありません。
むしろ、すき間はないと困るものであり、屋根塗装をする時は塗膜ですき間を埋めないようにタスペーサーとよばれる部材ですき間をわざと作って屋根塗装をします。
すき間に雨水は入り込むことは、スレート屋根にとっては当たり前の特徴としてとらえてください。

本当のスレートの雨漏り原因

雷様

それでは、すき間に入り込んだ雨水はどうなるのでしょうか?

スレートとルーフィング
スレートの下に敷かれているルーフィング

スレートの下にはルーフィング(下葺き材)とよばれる防水シートが敷かれています。
スレートのすき間に入った雨水は、ルーフィングがはじいてくれます。
雨漏りを防ぐ機能はルーフィングが果たしています。

ルーフィングの穴
ルーフィングにも寿命があり、雨漏りの直接的な原因はルーフィングの破れ

ルーフィングが破れることではじめて雨漏りが起きます。
スレートの割れなんかより、ルーフィングが破れていないかのほうがはるかに重要です。

ルーフィングについて詳しくはこちら

関連記事 ルーフィングシート

スレート屋根を構成する部材とその寿命

スレート屋根を構成する構造材や部材の名称を知っておくと、新築やリフォーム工事の見積書を読み解くことができます。
知っておかないと絶対に損をしますよ!

コロニアルの構造
POINT
1

スレート(コロニアル・カラーベスト・平板スレート・化粧スレート):スレートは2枚重ねになっている

2

防水シート(ルーフィング):雨漏りを最終的に防ぐ屋根の重要建材

3

野地板(のじいた):スレートを固定する下地材

4

棟板金(むねばんきん):屋根のてっぺんに取り付ける部材で風でよくはがれる

5

ケラバ板金:屋根の側面に取り付ける部材で棟板金についで風でよくはがれる

6

軒先板金(のきさきばんきん):スレート屋根の経年劣化による雨漏りは軒先から生じやすい

7

破風板(はふいた):雨風と紫外線の影響を受けやすくボロボロになりやすい

スレート屋根を構成する部材耐久性
防水シート10年~20年
野地板35年~45年
棟板金10年~15年
ケラバ板金20年~30年
破風板20年~30年
スレート屋根本体だけではなくスレート屋根を構成する部材の寿命にも注意を払う必要がある

苔とスレート屋根の劣化は関係がない

スレート屋根の苔
苔とスレートの劣化はイコールではない

北面に苔が生えやすいです。
苔は単なる美観の問題であり、苔の発生と屋根機能の影響は関係がありません。
ただし、スレート屋根の雨漏り発生部位に苔が発生しやすい傾向があるので、雨漏り発生している部位を探し当てる目安になることがあります。

スレートという紛らわしい名前

化粧スレート?コロニアル?カラーベスト?

インターネットで調べてはじめて自分の家の屋根が「スレート」という名前であると知った人が多いのはないでしょうか。

天然スレート
ほとんど見かけることがない天然スレート

本来、スレートとは石(粘板岩・ねんばんがん)のことです。
石でできたスレートをわが国では天然スレートとよんでいます。
ヨーロッパのお城の屋根や東京駅の屋根は天然スレートで屋根が仕上がっています。

スレートの素材はセメント
スレートの裏を見ると、セメントであることがよく分かる

石は高価で大量生産ができないので、セメントを固め、デザインを加えたものが普及しています。
石に似せて作ったという意味なのか、戸建て住宅のスレートを化粧スレートとよぶことがあります。
建築図面では化粧スレートとよく表記されています。

戸建て住宅で用いられるスレートは、コロニアルという汎用商品(旧クボタで現ケイミューの商品)がよく売れており、戸建て住宅用のスレートはいつしかコロニアルと言い換えられるようにもなっています。
もしくは、コロニアルが属するカテゴリー名(シリーズ名/ブランド名)であるカラーベストの名称を用いる人も多いです。

東日本ではコロニアル、西日本はカラーベストとよぶ人が多いです。

スレートというと波型スレートのことにもなってしまうので、テイガクでは基本的にコロニアルとよぶことしています。

また、昔のスレートはアスベストが含まれていたので、スレートのことを石綿スレートとよぶ人もいます。

このようにスレートの名前はまとまっていないです。
たとえば、建築図面ではコロニアルと書いているのに、実際に用いられていたのはニチハのパミールだったみたいなことがよくあります。

さらにややこしいのは、スレートは製造された年代によって、性能や性質が全く異なることです。

第一世代・第二世代・第三世代スレートの違い・特徴

雷様

第一世代~第三世代のスレートの特徴を解説します。
同じスレート屋根なのに、全く異なる屋根といってもおかしくありません。

第一世代 ~1990年頃の製造商品

アスベスト入りスレート屋根
アスベスト入りのスレートは35年から40年が寿命

アスベストが含まれているスレート。
屋根機能の限界時期は35年から40年程度。
アスベストがあるおかげで、割れにくく、長寿命。
その代わり、葺き替え時には多額の費用がかかる。

代表的商品名:ニューコロニアル・アーバニー

第二世代 1990年前半から2000年前半の製造商品

ノンアスベストのスレート屋根
ノンアスベストで製造された2000年代初頭のスレートは15年から25年が寿命

アスベストが含まれていないスレート。(ノンアス)
屋根機能の限界時期は15年から25年程度。
商品や製造ロットによっては、急速に劣化が進行し、屋根が剥がれたり、割れたりする。

代表的商品名:コロニアルNEO・パミール

第三世代 2010年~今

コロニアルクァッド
改良版のノンアスベストのスレートは販売してまだ10年程度しか経過していないので評価が難しい

不具合が頻発する第二世代の問題を受けて改良したスレート。
屋根機能の期待年数は約30年
ちなみに、スレートはリフォーム工事で用いた場合、メーカー保証が得られません。
実質的にスレートは新築専用の屋根材です。

代表的商品名:コロニアルクァッド・コロニアルグラッサ

スレートが普及した理由(メリット)

雷様

1990年代、スレートは屋根材シェアの50%近くを占めていました。スレートが普及した理由は、大きく3つあります。

安い

瓦屋根や金属屋根に比べてスレートは大量生産ができ、価格が安いです。
スレートの屋根は平米あたり5,000円くらいで工事ができます。
そのため、販売開始後、またたくまに普及が進みました。

軽い

瓦の半分の重さです。
阪神淡路大震災は屋根の軽量化の関心が高まったきっかけであり、スレートが大きくシェアを拡大するきっかけとなりました。
建築基準法上、屋根の重さは大きく3つに分類され、スレートは「軽い屋根材」になります。

施工が簡単

これがスレートが普及した一番の理由です。
住宅供給不足が問題だった1980年から90年代の高度経済成長期において、施工が簡単で工期を短くすることができ、高度な熟練技術も求められないスレートはうってつけの屋根材でした。

スレートのシェアが低下している理由(デメリット)

雷様

スレートの屋根にデメリットを感じる人が増えています。
YouTubeの動画でもスレートの屋根をすすめる建築のプロは少ないです。

スレートのシェアは右肩下がり

屋根材のシェア

スレートのシェアを時系列で振り返る

1990年代、スレートはダントツトップのシェアを占める屋根材でした。
バブル崩壊による経済低迷も背景にあり、価格が安いスレートはまたたくまにナンバーワンの屋根材となりました。
2000年代、ノンアスベストの問題が顕在化することで、シェアが低減し、瓦屋根に抜かれてしまいます。
2010年代前半、東日本大震災が発生し、屋根の軽量化の関心が高まることで、再びトップの地位を獲得しますが、2010年代後半からは更に軽量で耐久性の高いガルバリウム鋼板に追い抜かれてしまうことになります。
屋根材のシェアをめぐり、こんな三つ巴の争いがあったのです。

本音は「もうこりごり」

スレートを剥がし方
バールで1本1本釘を抜く作業はかなりの労力を要する

現在、第一世代のスレートで仕上げられた住宅が30年~40年経過している時期であり、ちょうど葺き替えを検討される人が増えています。
アスベストの処分費だけで30万円~50万円近くの追加費用がかかります。
また、スレートの屋根は皆さんが思っている以上に剥がすのに手間がかかります。
葺き替え工事の金額を知って驚いている人が多いはずです。

スレートの割れ
割れの不具合が多いコロニアルNEO

第二世代のスレートには、築後15年~20年程度でボロボロになる商品があります。
まさに現在、屋根のリフォームを迫られている人が増えています。
「屋根は一生もつもの」。と考えていた人が、多いはずです。
突然、自宅の屋根に問題があることを知って、100万単位の出費に直面している人がいます。

いくら第三世代で改善されているとはいえ、採用する側も提案する側(設計士・ハウスメーカー・工務店等)も心情的にマイナスのイメージが植え付けられています。
本当にこの屋根で良かったのか?こらからもこの屋根でいいのか?」。再評価が始まっています。

ガルバリウム鋼板の評価の高まり

ガルバリウム鋼板の屋根
ガルバリウム鋼板の屋根が新築でもリフォームでもナンバーワンになっている

スレートの屋根のシェアが急低下している一方で、ガルバリウム鋼板の屋根の人気が高まっています。
ガルバリウム鋼板は30年近く前からある素材ですが、着実に実績と評価を積み重ね、現在では新築でもリフォームでも最も多くつかわれている屋根材になっています。

スーパーガルテクト
総合的なパフォーマンスでガルバリウム鋼板の屋根が評価されている

「30年前からある素材なのに、なぜ今さら評価されているのか?」。と思われる人がいるかもしれません。
理由は簡単です。
屋根のような建物の超重要部位に、新しい素材を率先してつかうことなど怖くてできないからです。
評価の証明は遅れてやってきます。

ガルバリウム鋼板が他の屋根材に比べて突出したメリットは「めちゃくちゃ軽い」くらいしかない屋根材です。
しかし、トータルでは、ガルバリウム鋼板の屋根が最も素晴らしいとされる評価はたしかです。
そのため、スレートに代わり、現在、爆発的に普及がすすんでいます。

ガルバリウム鋼板屋根のメリット・デメリット

関連記事 ガルバリウム銅板の徹底解説

スレートの修理とリフォーム方法・費用

雷様

スレートの改修方法は5種類!どの工事が適切かしっかり見極めて!

スレートの部分修理

スレートの部分補修
割れたスレートの部分補修が最も安上がり

スレートの剥がれたり割れたりした部分に新しいスレートを張って補修することは可能です。
スレートは1セット8枚入りで1セット5,000円程度で購入ができます。
ホームセンターでも取り扱っています。
部分的な修理であれば1日もあれば修理が可能です。
ただし、屋根の形によっては足場を設置したり、他の部分で将来同じ目にあったりする可能性があります。
そのため、築年数が相当年数経過し、いたるところで不具合が現れているスレートの部分修理はあまりおすすめしません。

修理内容改修費用
応急処置5万円
コロニアルの一部交換3~30万円
※足場工事は別途

スレートの部分補修の費用

関連記事 はがれたコロニアルを部分的に張り替える修理費用

スレートの塗装

スレートの高圧洗浄
高圧洗浄は洗い流すよりは、屋根を削り落とすイメージ

スレートのリフォームといえば屋根塗装を思い浮かべる人が多いです。
汚くなった屋根をきれいにする目的で屋根塗装をおこなうのであれば、屋根塗装の価値はあります。
しかし、スレートの長寿命化を目的にに屋根塗装をおこなう価値はありません。
屋根塗装をしてもしなくても変わらないか、むしろ塗装前の高圧洗浄により屋根の寿命を短くさせることにもなるというのがテイガクの見解です。

スレートの屋根塗装
屋根塗装の価値は見た目を綺麗にするだけであり、屋根の長寿命化とは結び付かない

スレートは定期的に屋根塗装をしなければ屋根の耐久性が落ちると指摘する人がいます。
それは誤りです。
なぜなら、屋根塗装をおこなうことで屋根の寿命が長くなることは立証されていないからです。
スレートのメーカーカタログにも屋根塗装は「美観維持が目的」と明記しています。

リフォーム内容改修費用
シリコン塗料25~40万円
屋根塗装と棟板金交換40~60万円
※足場工事は別途

スレートに屋根塗装をおこなう費用について

関連記事 シリコン系塗料でコロニアルの屋根塗装する工事費用

棟板金(むねばんきん)の修理

スレートの棟板金
屋根のてっぺんに取り付けられている棟板金の不具合がとにかく多い

スレートの屋根本体よりも、スレートのてっぺんに取り付けられている棟板金(むねばんきん)の状態悪化のほうが問題です。
強い風がふくと、棟板金がよく飛ばされます。
原因は棟板金を留めているや棟板金の裏にある木下地の腐食です。

テイガクの棟板金下地
テイガクでは棟板金の下地にはアルミ材を用いてがっちりと棟板金を固定する工夫をおこなっている

温暖化の影響で風の勢いが増しているので、一般的に棟板金のメンテナンスは10年~15年に1度は必要です。
テイガクではオリジナル(特許申請中)のアルミ型材の下地を棟板金の下地として採用しています。
アルミ型材はがっちりと棟板金が固定できるので、40年~50年は安心できる素材です。
なお、棟板金の交換工事は板金工職人さんがおこなう工事です。
決して塗装職人さんでは施工ができない工事です。

リフォーム内容改修費用
棟板金の交換3~30万円
※足場工事は別途

棟板金の交換方法と費用

関連記事 棟板金 交換

換気棟(かんきむね)の取り付け

換気棟の穴
屋根の下地に穴を開けて屋根の中の熱を外に放出させる

換気棟とは、屋根のてっぺんに穴を設けることで、屋根裏の熱と湿気を外に自然放出させる板金部材のことです。
最近の新築住宅では、ほぼ100%取り付けらています。

換気棟を取り付けることで、2階の室内が過ごしやすくなります。
なにより、屋根を痛める湿気も放出してくれるので、屋根の長寿命化につながります。

換気棟
穴の開いた棟板金が換気棟

足場をかけて屋根もしくは外壁に手をかける機会があれば、絶対に換気棟は取り付けるべきです。
換気棟の取り付け費用は取り付け長さにもよりますが、おおよそ税込み3万円から10万円程度が換気棟取付の相場です。
換気棟の取り付けも板金工職人の技術が必要となる工事です。

リフォーム内容改修費用
換気棟の取り付け3~10万円
※屋根全面改修時の金額

換気棟の交換と取り付け費用

関連記事 換気棟

アイコン 棟の処置は板金工職人の技術が必要

屋根塗装のついで、もしくは外壁塗装のついでに棟板金の交換や換気棟の取り付けをおこなおうとする人が多いはずです。
注意して欲しいのは、板金部材は板金工職人の技術が求められる工事であり、塗装職人がおこなえる工事ではありません。
棟板金は塗装職人ではない別の板金工職人が処置をおこなっているか、必ず確認をしてください。

スレートに屋根カバー工法

屋根カバー工法
スレートの上に新しいルーフィングを敷いて軽い金属屋根を張るのが一般的

屋根カバー工法とは、古いスレートの上に防水シートと軽い金属屋根を張って屋根をリフォームする工事です。
葺き替えよりも費用を抑えて屋根全体の改修ができる費用対効果が高いリフォーム方法です。
屋根カバー工法は一般的に、屋根工事会社による工事保証金属屋根メーカーによる製品保証の2つが設けられることになります。

リフォーム内容改修費用
エスジーエル鋼板
(断熱一体型)
100~120万円
ガルバリウム鋼板
(横葺き・断熱材なし)
90~110万円
ガルバリウム鋼板
(縦葺き・断熱材なし)
80~100万円
※2階建て屋根面積約80㎡の場合
※足場工事は別途

屋根カバー工法のメリットとデメリット

関連記事 屋根カバー工法のデメリットとメリットについて

スレートの葺き替え

野地板
ルーフィングの下に敷かれている野地板(のじいた)

古いスレートを剥がして屋根を張り替えます。
アスベスト入りのスレートの葺き替えは足場工事を入れて税込み200万円前後アスベストが含まれていないノンアスのスレートの葺き替えは税込み150万円から180万円が相場です。

スレートをスレートに張り替え
スレートからスレートへの張り替えは最終手段

スレートの葺き替えで注意して欲しい点が2点あります。
ひとつめは、屋根下地である野地板(のじいた)を新しくすること。
ふたつめは、できる限りスレートをスレートに葺き替えないこと。
この2点は心得てください。

リフォーム内容使用屋根材改修費用
石綿なしスレートエスジーエル鋼板
(断熱一体型)
145〜165万円
石綿ありスレートエスジーエル鋼板
(断熱一体型)
165〜185万円
※2階建て屋根面積約80㎡の場合
※足場工事は別途

スレートの太陽光パネル設置が良くない理由

雷様

スレートの屋根に太陽光パネルを設置するのは避けてください。

さらなる不幸

コロニアルNEOに太陽光パネル
太陽光パネルをスレートに取り付けるには、屋根に数十カ所大きな穴を開けて取り付ける

スレートに太陽光パネルを取り付けている住宅が増加しています。
将来、新築に太陽光パネルを設置させることが義務化される政策の装いもあります。
しかし、筆者はスレートに太陽光パネルを設置させるのは反対です。

スレートの屋根に太陽光パネルを設置する行為は暴挙です。
太陽光パネルを取り付けるにはスレートに大きな穴をあけなければならず、雨漏りリスクを高めるからです。
太陽光パネル設置業者は太陽光パネル取り付けることが目的なので、屋根のことなんてそっちのけです。
むしろ、屋根については素人ではないでしょうか。
平気でノンアスベストのスレート屋根に太陽光パネルの取り付けをすすめます。

パミールに太陽光パネル設置
誰が見ても明らかにおかしいノンアスベストのスレートに取り付けられた太陽光パネル

本格的に太陽光パネル設置がはじまったのが10年くらい前のことです。
まさに第二世代のスレート屋根が普及していた時代と重なり、現在、ボロボロになったスレート屋根に太陽光パネルを取り付けてしまったことで困っている家庭が増えています。

太陽光パネル設置業者の新たな収益源

ガルバリウム鋼板の屋根と太陽光パネル
ガルバリウム鋼板の屋根の場合は、屋根に穴を開けずに金具を屋根に掴ませて太陽光パネルを取り付けるキャッチ工法が一般的

太陽光パネルの脱着をして屋根のリフォームをおこなうには、一定の技術やメーカーが発行するID(認証)が必要だということで、消費者の選択肢がない屋根工事のリフォームを迫る業者が存在します。
いわゆるハウスメーカーのビジネスモデルと同じ、囲い込み商法です。
太陽光パネルの設置が本業の会社であるから、屋根のリフォーム費用はおどろくほど高く見積もられているはずです。

金属屋根とキャッチ工法
屋根に穴を開けずに太陽光パネルを取り付けるキャッチ工法は雨漏りリスクを大幅に低減させることができる

第二世代のコロニアルNEOやパミールなどの屋根に太陽光パネルを設置し、その10年後に金属屋根を用いたリフォーム工事を提案して収益をあげています。
これこそ無駄な出費であり、環境負担を高めている行為にほかならないです。

太陽光パネルが増えるほど屋根の雨漏りリスクが高まるので、テイガクの出番(利益)になる可能性があります。
しかし、日本の社会の利益として、あえて声を大きくして伝えたいです。
あなたがスレートの屋根にお住いの場合は、太陽光パネルに関わらないでください。

スレートの太陽光パネル設置の状態が分かる動画

太陽光パネルのデメリット

太陽光パネルのデメリット

まとめ

これまで施工が簡単で工期に影響がなく、初期工事費用が安いスレートは理想的な屋根材として脚光を浴びていました。
しかし、そのスレートの評価が今、傾き始めています。

・第二世代のスレートで住宅を建築してしまった人
・アスベスト入りのスレートを中古で購入してしまった人

の中には後悔をしている人がいるはずです。

屋根は建物の中で最も重要な部位です。
これから新築住宅で屋根を選定される人や、リフォーム工事を予定している人、中古住宅を購入予定の人は是非、屋根に関心をもつようにしてください。

このページをご覧いただき、少しでも読者の方の利益になることができたならうれしいです。
スレートについてさらに深堀りしたテーマ別の記事も用意しています。
詳しく知りたい人は下記のテーマ別の記事をご覧ください。

スレートの屋根に関するお役立ち記事

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よくある質問

スレート屋根の寿命はどのくらい?

A

アスベス入りのスレート屋根の寿命は30年から40年の間になります。
ノンアスベストのスレート屋根の寿命は20年から25年程度ですが、約10年ほど前に改良版のスレート屋根が発売されているので、最近のスレート屋根は20年から30年程度の維持が期待できます。

スレート屋根に苔がびっしり生えていても問題はないか?

A

はい、全く問題ありません。
苔は屋根の機能に影響を及ぼすものではありません。

スレート屋根とガルバリウム鋼板屋根の工事価格差はどのくらい?

A

25坪程度の新築屋根の場合、スレート屋根は50万円程度、金属屋根は縦葺き(たてぶき)で60万円程度、横葺き(よこぶき)で70万円程度となります。

アスファルトシングルとスレート屋根はどちらがいい?

A

アスファルトシングルに比べたらスレート屋根の方が優れていると評価しています。
耐久性では、瓦>ガルバリウム鋼板>スレート>アスファルトシングルの順番になります。

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