スレート屋根とは?問題点と改善策をどこよりも詳しく解説

スレート屋根とは?

問題が多いのに広く普及している屋根材

スレートはどこにでもつかわれている屋根材なので、全く問題がない安全な屋根材なのかというと、そんなことはありません。

過去をさかのぼるとたくさんの問題を抱えている屋根材であることがわかり、現在、このスレートに悩まされている人がたくさんいます。

このページではスレートの屋根について詳しく解説します。

スレート屋根
都心や郊外でよく見かける屋根材

スレート屋根とは、セメントを主成分とする厚さ5mmくらいの薄い屋根のことです。
平べったい板(フラット)の形状をしています。
都心やその郊外の戸建て住宅の屋根のほとんどがスレート屋根で仕上げられています。
誰もが目にしたことがあるはずです。

波型スレート
工場や倉庫でよく用いられている波型スレート

工場や駅のプラットフォームでは、波型の形ををしたスレートを用いて屋根を仕上げます。
これは見た目のとおり、波型(なみがた)スレートとよばれています。
戸建て住宅で用いられるスレートよりは分厚いです。

割れてもすぐに問題になることは少ない

戸建て住宅用のスレート屋根の構造

スレート屋根は幅91cm高さ40cm
スレート屋根の高さは約40cmで、上半分を重ねて張るので、実際は下半分しか外に露出しない

一般的なスレートのサイズは幅91cm×高さ40cmです。
上部に4か所穴があります。
穴は釘穴で、釘を屋根の下地(野地板/のじいた)に打ち込んでスレートを張ります。
釘が外に露出すると錆びてしまうので、釘頭を隠すように新しいスレートで上半分を重ねます。

スレート屋根のはがし
軒先(のきさき)から棟(むね)に目がけてスレートは張られている

そして、スレートは軒先(のきさき/屋根の一番低いところ)から棟(むね/屋根の一番高いところ)にめがけて張りはじめます。
もちろん、剥がして屋根を葺き替える時は、手順が逆になります。

「割れる=雨漏りを引き起こす」はおおげさ

雷様

スレートが割れているから、今すぐなんとかしないと雨漏りしますよ!」と訪問業者に言われたことがあるかもしれません。
ぎょっとして「今すぐなんとかしなければ!!」と思う人が多いです。
そのまま勢いで屋根工事契約を結んでしまって良いでしょうか?。

スレートの欠け
この程度の割れが複数枚あったとしても、大きな問題になることは少ない

「雨漏り」はおおげさです。
割れてようが欠けてようが、1枚丸ごとずれ落ちて無くっなったとしても、過度に心配する必要はなく、しばらくほっといても、雨漏りに発展することはほとんどありません。

スレートは2枚重ね
スレートが割れてしまっても、その下にもスレートがあるので、すぐに大問題になることはない

スレートの屋根はスレートとスレートを重ねて仕上げています。
その際、スレートの上半分を被せて張っていきます。
そのため、断面で見ると、スレートの屋根は2重(2枚)構造になっていることがわかります。
スレートが1枚ずれ落ちて無くなった場合、その下にあるスレートが現れます。
したがって、ひび割れや欠け程度のことで、屋根の機能がなくなることはありません。

風で落下したスレート屋根
フェンスを越えて落下したスレート。店舗の裏側だったので人的被害がなかったが、人通りの多いところだったらと思うとゾッとする。

スレートの割れや欠け程度で、屋根がただちに機能しなくなるというケースはほぼありません。
どちらかというと、割れた屋根が風で飛ばされて、隣家の壁や車に当たってしまう被害のリスクのほうがはるかに高いです。
最悪の場合、人に当たって怪我をさせてしまうリスクがあります。

スレート屋根のタスペーサー
画像のスレートのすき間にある部材がタスペーサー

スレートは重ねて仕上げているだけの構造なので、スレート屋根の回りにはたくさんのすき間があります。
もちろん、すき間に雨水は入り込みます。

ただし、このすき間は欠陥ではありません。
むしろ、すき間はないと困るものであり、屋根塗装をする時は塗膜ですき間を埋めないようにタスペーサーとよばれる部材ですき間をわざと作って屋根塗装をします。
すき間に雨水は入り込むことは、スレート屋根にとっては当たり前の特徴としてとらえてください。

ルーフィングが機能しているかどうか

雷様

それでは、すき間に入り込んだ雨水はどうなるのでしょうか?

スレートとルーフィング
スレートの下に敷かれているルーフィング

スレートの下にはルーフィング(下葺き材)とよばれる防水シートが敷かれています。
スレートのすき間に入った雨水は、ルーフィングがはじいてくれます。
雨漏りを防ぐ機能はルーフィングが果たしています。

ルーフィングの穴
ルーフィングにも寿命があり、雨漏りの直接的な原因はルーフィングの破れ

ルーフィングが破れることではじめて雨漏りが起きます。
スレートの割れなんかより、ルーフィングが破れていないかのほうがはるかに重要です。

ルーフィングについて詳しくはこちら

関連記事 ルーフィングシート

スレートという紛らわしい名前

化粧スレート?コロニアル?カラーベスト?

インターネットで調べてはじめて自分の家の屋根が「スレート」という名前であると知った人が多いのはないでしょうか。
どこにでも見かけるこの屋根材の名前を即答できる人は、意外と少ないです。
理由のひとつに、スレートの別称が固定されておらず、人や会社によって呼び方が変わることがあげられます。

天然スレート
ほとんど見かけることがない天然スレート

そもそも、わが国のスレートという名称の用い方に誤りがあります。
本来、スレートとは石(粘板岩・ねんばんがん)のことです。
セメントを固めた屋根材として知られるスレートは、わが国だけで通用する言葉です。

スレートの素材はセメント
スレートの裏を見ると、セメントであることがよく分かる

石は高価で大量生産ができないので、セメントを固めてお化粧のようにデザインを加えたものがわが国では普及しています。
そのため、戸建て住宅のスレートは化粧スレートとよぶことがあり、建築図面などでは化粧スレートとよく表記されています。

戸建て住宅で用いられるスレートは、コロニアルという汎用商品(旧クボタで現ケイミューの商品)がよく売れており、戸建て住宅用のスレートはいつしかコロニアルと言い換えられるようにもなっています。
もしくは、コロニアルが属するカテゴリー名(シリーズ名/ブランド名)であるカラーベストの名前を用いる人も多いです。
東日本ではコロニアル、西日本はカラーベストとよぶ人が多いと筆者は感じています。
スレートというと波型スレートのことにもなってしまうので、テイガクでは基本的にコロニアルとよぶことしています。

また、昔のスレートはアスベストが含まれていたので、スレートのことを石綿スレートとよぶ人もいます。

このようにスレートの名前はまとまっておらず、ごちゃごちゃです。

さらにややこしいのは、製造された年代によって、性能や性質が全く異なることです。

第一世代・第二世代・第三世代スレートの違い

雷様

テイガクでは第一世代~第三世代の3つにスレートを分類しています。

第一世代 ~1990年頃の製造商品

アスベスト入りスレート屋根
アスベスト入りのスレートは35年から40年が寿命

アスベストが含まれているスレート。
屋根機能の限界時期は35年から40年程度。
アスベストがあるおかげで、割れにくく、長寿命。
その代わり、葺き替え時には多額の費用がかかる。

代表的商品名:ニューコロニアル・アーバニー

第二世代 1990年前半から2000年前半の製造商品

ノンアスベストのスレート屋根
ノンアスベストで製造された2000年代初頭のスレートは15年から25年が寿命

アスベストが含まれていないスレート。(ノンアス)
屋根機能の限界時期は15年から25年程度。
商品や製造ロットによっては、急速に劣化が進行し、屋根が剥がれたり、割れたりする。

代表的商品名:コロニアルNEO・パミール

第三世代 2010年~今

コロニアルクァッド
改良版のノンアスベストのスレートは販売してまだ10年程度しか経過していないので評価が難しい

不具合が頻発する第二世代の問題を受けて改良したスレート。
屋根機能の期待年数は約30年
ちなみに、スレートはリフォーム工事で用いた場合、メーカー保証が得られません。
実質的にスレートは新築専用の屋根材です。

代表的商品名:コロニアルクァッド・コロニアルグラッサ

スレートが普及した理由(メリット)

雷様

1990年代、スレートは屋根材シェアの50%近くを占めていました。スレートが普及した理由は、大きく3つあります。

安い

瓦屋根や金属屋根に比べてスレートは大量生産ができ、価格が安いです。
スレートの屋根は平米あたり5,000円くらいで工事ができます。
そのため、販売開始後、またたくまに普及が進みました。

軽い

瓦の半分の重さです。
阪神淡路大震災は屋根の軽量化の関心が高まったきっかけであり、スレートが大きくシェアを拡大するきっかけとなりました。
建築基準法上、屋根の重さは大きく3つに分類され、スレートは「軽い屋根材」になります。

施工が簡単

これがスレートが普及した一番の理由です。
住宅供給不足が問題だった1980年から90年代の高度経済成長期において、施工が簡単で工期を短くすることができ、高度な熟練技術も求められないスレートはうってつけの屋根材でした。

スレートのシェアが低下している理由(デメリット)

雷様

スレートの屋根にデメリットを感じる人が増えています。
YouTubeの動画でもスレートの屋根をすすめる建築のプロは少ないです。

スレートのシェアは右肩下がり

屋根材のシェア

スレートのシェアを時系列で振り返る

1990年代、スレートはダントツトップのシェアを占める屋根材でした。
バブル崩壊による経済低迷も背景にあり、価格が安いスレートはまたたくまにナンバーワンの屋根材となりました。
2000年代、ノンアスベストの問題が顕在化することで、シェアが低減し、瓦屋根に抜かれてしまいます。
2010年代前半、東日本大震災が発生し、屋根の軽量化の関心が高まることで、再びトップの地位を獲得しますが、2010年代後半からは更に軽量で耐久性の高いガルバリウム鋼板に追い抜かれてしまうことになります。
屋根材のシェアをめぐり、こんな三つ巴の争いがあったのです。

本音は「もうこりごり」

スレートを剥がし方
バールで1本1本釘を抜く作業はかなりの労力を要する

現在、第一世代のスレートで仕上げられた住宅が30年~40年経過している時期であり、ちょうど葺き替えを検討される人が増えています。
アスベストの処分費だけで30万円~50万円近くの追加費用がかかります。
また、スレートの屋根は思っている以上に剥がすのに手間がかかり、労務費もかなりかかります。
葺き替え工事の金額を知って驚いている人が多いはずです。

スレートの割れ
割れの不具合が多いコロニアルNEO

第二世代のスレートには、築後15年~20年程度でボロボロになる商品があります。
まさに現在、屋根のリフォームを迫られている人が増えています。
「屋根は一生もつもの」。と考えていた人が、多いはずです。
突然、自宅の屋根に問題があることを知って、100万単位の出費に直面している人がいます。

いくら第三世代で改善されているとはいえ、採用する側も提案する側(設計士・ハウスメーカー・工務店等)も心情的にマイナスのイメージが植え付けられています。
本当にこの屋根で良かったのか?こらからもこの屋根でいいのか?」。再評価が始まっています。

ガルバリウム鋼板の評価の高まり

ガルバリウム鋼板の屋根
ガルバリウム鋼板の屋根が新築でもリフォームでもナンバーワンになっている

スレートの屋根のシェアが急低下している一方で、ガルバリウム鋼板の屋根の人気が高まっています。
ガルバリウム鋼板は30年近く前からある素材ですが、着実に実績と評価を積み重ね、現在では新築でもリフォームでも最も多くつかわれている屋根材になっています。

スーパーガルテクト
総合的なパフォーマンスでガルバリウム鋼板の屋根が評価されている

「30年前からある素材なのに、なぜ今さら評価されているのか?」。と思われる人がいるかもしれません。
理由は簡単です。
屋根のような建物の超重要部位に、新しい素材を率先してつかうことなど怖くてできないからです。
評価の証明は遅れてやってきます。

ガルバリウム鋼板が他の屋根材に比べて突出したメリットは「めちゃくちゃ軽い」くらいしかない屋根材です。
しかし、トータルでは、ガルバリウム鋼板の屋根が最も素晴らしいとされる評価はたしかです。
そのため、スレートに代わり、現在、爆発的に普及がすすんでいます。

ガルバリウム鋼板屋根のメリット・デメリット

関連記事 ガルバリウム銅板の徹底解説

スレートの修理とリフォーム方法・費用

雷様

スレートの改修方法は5種類!どの工事が適切かしっかり見極めて!

スレートの部分修理

スレートの部分補修
割れたスレートの部分補修が最も安上がり

スレートの剥がれたり割れたりした部分に新しいスレートを張って補修することは可能です。
スレートは1セット8枚入りで1セット5,000円程度で購入ができます。
ホームセンターでも取り扱っています。
部分的な修理であれば1日もあれば修理が可能です。
ただし、屋根の形によっては足場を設置したり、他の部分で将来同じ目にあったりする可能性があります。
そのため、築年数が相当年数経過し、いたるところで不具合が現れているスレートの部分修理はあまりおすすめしません。

スレートの部分補修の費用

関連記事 はがれたコロニアルを部分的に張り替える修理費用

スレートの塗装

スレートの高圧洗浄
高圧洗浄は洗い流すよりは、屋根を削り落とすイメージ

スレートのリフォームといえば屋根塗装を思い浮かべる人が多いです。
汚くなった屋根をきれいにする目的で屋根塗装をおこなうのであれば、屋根塗装の価値はあります。
しかし、スレートの長寿命化を目的にに屋根塗装をおこなう価値はありません。
屋根塗装をしてもしなくても変わらないか、むしろ塗装前の高圧洗浄により屋根の寿命を短くさせることにもなるというのがテイガクの見解です。

スレートの屋根塗装
屋根塗装の価値は見た目を綺麗にするだけであり、屋根の長寿命化とは結び付かない

スレートは定期的に屋根塗装をしなければ屋根の耐久性が落ちると指摘する人がいます。
それは誤りです。
なぜなら、屋根塗装をおこなうことで屋根の寿命が長くなることは立証されていないからです。
スレートのメーカーカタログにも屋根塗装は「美観維持が目的」と明記しています。

スレートの塗装は外壁塗装を専門にする会社からすすめられることがほとんどです。
外壁塗装とセットにおこなうので、足場工事を除くと税込み25万円前後が屋根塗装の相場になります。

スレートに屋根塗装をおこなう費用について

関連記事 シリコン系塗料でコロニアルの屋根塗装する工事費用

棟板金(むねばんきん)の修理

スレートの棟板金
屋根のてっぺんに取り付けられている棟板金の不具合がとにかく多い

スレートの屋根本体よりも、スレートのてっぺんに取り付けられている棟板金(むねばんきん)の状態悪化のほうが問題です。
強い風がふくと、棟板金がよく飛ばされます。
原因は棟板金を留めているや棟板金の裏にある木下地の腐食です。

テイガクの棟板金下地
テイガクでは棟板金の下地にはアルミ材を用いてがっちりと棟板金を固定する工夫をおこなっている

温暖化の影響で風の勢いが増しているので、一般的に棟板金のメンテナンスは10年~15年に1度は必要です。
テイガクではオリジナル(特許申請中)のアルミ型材の下地を棟板金の下地として採用しています。
アルミ型材はがっちりと棟板金が固定できるので、40年~50年は安心できる素材です。
なお、棟板金の交換工事は板金工職人さんがおこなう工事です。
決して塗装職人さんでは施工ができない工事です。

棟板金の交換工事は、足場工事を除くと税込み5万円から25万円前後が棟板金交換工事の相場になります。
棟の長さによって工事価格が変わります。

棟板金の交換方法と費用

関連記事 棟板金 交換

換気棟(かんきむね)の取り付け

換気棟の穴
屋根の下地に穴を開けて屋根の中の熱を外に放出させる

換気棟とは、屋根のてっぺんに穴を設けることで、屋根裏の熱と湿気を外に自然放出させる板金部材のことです。
最近の新築住宅では、ほぼ100%取り付けらています。

換気棟を取り付けることで、2階の室内が過ごしやすくなります。
なにより、屋根を痛める湿気も放出してくれるので、屋根の長寿命化につながります。

換気棟
穴の開いた棟板金が換気棟

足場をかけて屋根もしくは外壁に手をかける機会があれば、絶対に換気棟は取り付けるべきです。
換気棟の取り付け費用は取り付け長さにもよりますが、おおよそ税込み3万円から10万円程度が換気棟取付の相場です。
換気棟の取り付けも板金工職人の技術が必要となる工事です。

換気棟の交換と取り付け費用

関連記事 換気棟

アイコン 棟の処置は板金工職人の技術が必要

屋根塗装のついで、もしくは外壁塗装のついでに棟板金の交換や換気棟の取り付けをおこなおうとする人が多いはずです。
注意して欲しいのは、板金部材は板金工職人の技術が求められる工事であり、塗装職人がおこなえる工事ではありません。
棟板金は塗装職人ではない別の板金工職人が処置をおこなっているか、必ず確認をしてください。

スレートに屋根カバー工法

屋根カバー工法
スレートの上に新しいルーフィングを敷いて軽い金属屋根を張るのが一般的

屋根カバー工法とは、古いスレートの上に防水シートと軽い金属屋根を張って屋根をリフォームする工事です。
葺き替えよりも費用を抑えて屋根全体の改修ができる費用対効果が高いリフォーム方法です。
屋根カバー工法は一般的に、屋根工事会社による工事保証金属屋根メーカーによる製品保証の2つが設けられることになります。
工事価格は足場工事を入れて税込み110万円から130万円が屋根カバー工法の相場となります。

屋根カバー工法のメリットとデメリット

関連記事 屋根カバー工法のデメリットとメリットについて

スレートの葺き替え

野地板
ルーフィングの下に敷かれている野地板(のじいた)

古いスレートを剥がして屋根を張り替えます。
アスベスト入りのスレートの葺き替えは足場工事を入れて税込み200万円前後アスベストが含まれていないノンアスのスレートの葺き替えは税込み150万円から180万円が相場です。

スレートをスレートに張り替え
スレートからスレートへの張り替えは最終手段

スレートの葺き替えで注意して欲しい点が2点あります。
ひとつめは、屋根下地である野地板(のじいた)を新しくすること。
ふたつめは、できる限りスレートをスレートに葺き替えないこと。
この2点は心得てください。

スレートに太陽光パネル設置

雷様

スレートの屋根に太陽光パネルを設置するのは避けてください。

さらなる不幸

コロニアルNEOに太陽光パネル
太陽光パネルをスレートに取り付けるには、屋根に数十カ所大きな穴を開けて取り付ける

スレートに太陽光パネルを取り付けている住宅が増加しています。
将来、新築に太陽光パネルを設置させることが義務化される政策の装いもあります。
しかし、筆者はスレートに太陽光パネルを設置させるのは反対です。

スレートの屋根に太陽光パネルを設置する行為は暴挙です。
太陽光パネルを取り付けるにはスレートに大きな穴をあけなければならず、雨漏りリスクを高めるからです。
太陽光パネル設置業者は太陽光パネル取り付けることが目的なので、屋根のことなんてそっちのけです。
むしろ、屋根については素人ではないでしょうか。
平気でノンアスベストのスレート屋根に太陽光パネルの取り付けをすすめます。

パミールに太陽光パネル設置
誰が見ても明らかにおかしいノンアスベストのスレートに取り付けられた太陽光パネル

本格的に太陽光パネル設置がはじまったのが10年くらい前のことです。
まさに第二世代のスレート屋根が普及していた時代と重なり、現在、ボロボロになったスレート屋根に太陽光パネルを取り付けてしまったことで困っている家庭が増えています。

太陽光パネル設置業者の新たな収益源

ガルバリウム鋼板の屋根と太陽光パネル
ガルバリウム鋼板の屋根の場合は、屋根に穴を開けずに金具を屋根に掴ませて太陽光パネルを取り付けるキャッチ工法が一般的

太陽光パネルの脱着をして屋根のリフォームをおこなうには、一定の技術やメーカーが発行するID(認証)が必要だということで、消費者の選択肢がない屋根工事のリフォームを迫る業者が存在します。
いわゆるハウスメーカーのビジネスモデルと同じ、囲い込み商法です。
太陽光パネルの設置が本業の会社であるから、屋根のリフォーム費用はおどろくほど高く見積もられているはずです。

金属屋根とキャッチ工法
屋根に穴を開けずに太陽光パネルを取り付けるキャッチ工法は雨漏りリスクを大幅に低減させることができる

第二世代のコロニアルNEOやパミールなどの屋根に太陽光パネルを設置し、その10年後に金属屋根を用いたリフォーム工事を提案して収益をあげています。
これこそ無駄な出費であり、環境負担を高めている行為にほかならないです。

太陽光パネルが増えるほど屋根の雨漏りリスクが高まるので、テイガクの出番(利益)になる可能性があります。
しかし、日本の社会の利益として、あえて声を大きくして伝えたいです。
あなたがスレートの屋根にお住いの場合は、太陽光パネルに関わらないでください。

スレートの太陽光パネル設置の状態が分かる動画

太陽光パネルのデメリット

太陽光パネルのデメリット

さいごに

スレートの屋根がここまで普及したのは、私たちの知識不足が原因ではないでしょうか。
屋根にお金をつかう位なら外壁や水回りにこだわりたいという思いが優先されてしまった結果、現状の問題が顕在化するようになったといえます。

たとえば、屋根が金属だったなら、金属は再利用できるので処分費はかかるどころか鉄くずとしてお金になります。
一方、アスベスト入りのスレート屋根は処分費だけで50万円近くかかることがあります。
このような事実は、世間一般には全く知られていません。

これまで施工が簡単で工期に影響がなく、工事費用が安いスレートは理想的な屋根材として脚光を浴びていました。
そのスレートの評価が今、崩れはじめています。
背景として、インターネットの記事やYouTubeの動画による情報拡散があげられます。

今では、スレート製造会社のケイミューまでもが金属屋根を販売しています。
断熱材一体型エスジーエル鋼板屋根の「スマートメタル」です。
断熱材一体型の金属屋根は、スレートよりも断熱性が高く、耐風性に優れ、長持ちします。
スレート製造の最大手の会社が自社の商品と競合するポジションの金属屋根の販売に手を出したという事実は、まさに、金属屋根の評価を確立させる証拠ともいえます。

どう考えても屋根は建物の中で最も重要な部位です。
もっともっと屋根に関心をもつようにしてください。
多くの消費者が知識を身につけ、影響力を与えるようになってはじめて世の中が変わります。

このページをご覧いただき、少しでも読者の方の利益になることができたならうれしいです。
スレートについてさらに深堀りしたテーマ別の記事も用意しています。
詳しく知りたい人は下記のテーマ別の記事をご覧ください。

スレートの屋根に関するお役立ち記事

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よくある質問

スレート屋根の寿命はどのくらい?

A

アスベス入りのスレート屋根の寿命は30年から40年の間になります。
ノンアスベストのスレート屋根の寿命は20年から25年程度ですが、約10年ほど前に改良版のスレート屋根が発売されているので、最近のスレート屋根は20年から30年程度の維持が期待できます。

スレート屋根に苔がびっしり生えていても問題はないか?

A

はい、全く問題ありません。
苔は屋根の機能に影響を及ぼすものではありません。

スレート屋根とガルバリウム鋼板屋根の工事価格差はどのくらい?

A

25坪程度の新築屋根の場合、スレート屋根は50万円程度、金属屋根は縦葺き(たてぶき)で60万円程度、横葺き(よこぶき)で70万円程度となります。

アスファルトシングルとスレート屋根はどちらがいい?

A

アスファルトシングルに比べたらスレート屋根の方が優れていると評価しています。
耐久性では、瓦>ガルバリウム鋼板>スレート>アスファルトシングルの順番になります。

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