スレート屋根とは?リフォーム適正時期やリフォーム方法・費用について

スレート屋根とは?耐久性と素材、メンテナンスについて

※このページは主に戸建て住宅を対象にした内容です。

スレート屋根とは?

スレート屋根はセメントを材料とする屋根材

スレート屋根はどこでも見かける屋根材です。全く問題がない安全な屋根材なのかというと、現在、スレート屋根に悩まされている人が意外と多いです。

スレート屋根
スレート屋根

戸建て住宅で用いられるスレート屋根は、セメントを主成分とする厚さ5mmくらいの薄い板のような屋根のことで、平べったい板(フラット)の形状をしています。

都心や郊外の住宅で特に多く使われていて、誰もが目にしたことがあるおなじみの屋根材です。

地域や人によってよび名が変わり、「コロニアル」や「カラーベスト」「平板(へいばん)スレート」「化粧(化粧スレート)」など様々なよばれかたがあります。

波型スレート
波型スレート

工場や倉庫では、波型の形ををしたスレートを用いて屋根を仕上げます。

これは見た目のとおり、波型(なみがた)スレートとよばれています。

戸建て住宅で用いられるスレートよりは分厚いです。

スレート屋根の厚みやサイズは?

スレート屋根は幅91cm高さ40cm
スレート屋根の他、コロニアルやカラーベストともよばれている

一般的なスレートのサイズは幅91cm×高さ41.4cmです。

厚さは約5mmです。

上部に4か所、釘を打って固定する穴があります。

釘を屋根の下地(野地板)に打ち込んでスレートを張ります。

1枚のサイズ幅910mm×高さ414mm
厚み5.2mm
1㎡あたりの重量約20Kg(陶器瓦の半分で金属屋根の3倍)
1㎡あたりの必要枚数約6枚
1㎡あたりの値段約3,000円(参考:楽天市場)
1枚あたりの値段約500円

スレート屋根の耐久性

スレート屋根の寿命は何年?

スレート屋根は製造された年代によって耐久性が変わります。
特に第二世代のスレート屋根はぜい弱で、割れや欠けなどの不具合が多発しやすい傾向があります。

スレートの世代耐久性製造時期の目安アスベスト有無
第一世代30年~40年2000年以前
第二世代15年~25年2000~2008年頃×
第三世代30年2008年以降×
第二世代以降のスレート屋根にはアスベストが含まれていないが、アスベストを含有する屋根よりは耐久性が低い

スレート屋根は割れても大丈夫?

雷様

スレート屋根が割れているから、今すぐなんとかしないと雨漏りしますよ!」と屋根修理業者から言われたことがあるかもしれません。
ぎょっとして「今すぐなんとかしなければ!!」と思う人が多いです。
そのまま勢いで修理の契約を結んでよいのでしょうか?

スレートの欠け
スレートの割れ

スレート屋根が部分的に割れたり、欠けたりすることが原因で雨漏りがすぐに起きることは、テイガクの経験上ほとんどありません。

過度に心配をする必要はないでしょう。

それではなぜ、スレート屋根が割れても雨漏りは起きないのでしょうか?

スレートは2枚重ね
スレート屋根は2重構造になっている

断面で見ると、スレートの屋根は2重構造であることが分かります。

たとえば、スレートが1枚ずれ落ちて無くなった場合、その下にあるもう1枚のスレートが現れます。

したがって、割れや欠けがあっても、その下にあるもう1枚のスレート屋根が屋根の機能の役割を担ってくれます。

風で落下したスレート屋根
フェンスを越えて落下したスレート

むしろ、スレート屋根の不具合については、割れたスレート屋根が風で飛ばされて、隣家の壁や車に当たってしまう事故のほうが怖いです。

雷様

スレート屋根の裏側は雨水が入り込みやすい。なぜでしょうか?

スレート屋根の塗装で重要なタスペーサー

スレート屋根のタスペーサー
画像のスレートのすき間にある部材がタスペーサー

スレート屋根は重ねて仕上げる構造なので、スレート屋根本体の上下左右にはたくさんの「すき間」があります。

もちろん、「すき間」から雨水が入り込みます。

しかし、この「すき間」は欠陥ではありません。

むしろ、「すき間」はないと困るものです。

たとえば、屋根塗装をする時、塗膜で「すき間」を埋めないよう「タスペーサー」とよばれるプラスティック部材で「すき間」を 無理矢理作って屋根塗装をおこないます。

あるいは「縁切り」といって、カッターのようなもので塗膜を手作業で切断をし、「すき間」を設けます。

なぜスレート屋根に「すき間」が必要なのか?

スレート屋根の「すき間」は、万が一スレート屋根の内部に雨水が入り込んだ時に、雨水を排水させる役割があります。

したがって、「すき間」をシーリング材などで無理に埋めてしまうと、スレート屋根の内部に入り込んでしまった雨水の逃げ道がなくなってしまい、雨漏りを引き起させてしまいます。

スレート屋根の「すき間」には、雨水を入り込ませてしまう一方で、雨水を逃がしてくれる機能があるのです。

雷様

スレート屋根の根本的な雨漏り原因は「ルーフィングの破れ」。

スレート屋根で雨漏りが生じる根本的な原因は?

スレートとルーフィング
スレートの下に敷かれているルーフィング

スレートの下にはルーフィング(下葺き材)とよばれる防水シートが敷かれています。

スレートのすき間に入った雨水は、ルーフィングがはじいてくれます。

雨漏りを防ぐ役割はルーフィングが果たしています。

ルーフィングの穴
雨漏りの直接的な原因はルーフィングの破れ

ルーフィングが破れることではじめて雨漏りが起きます。

スレートの割れより、ルーフィングの機能低下のほうがずっと重要なことです。

ルーフィングについて詳しくはこちら

関連記事 ルーフィングシート
雷様

スレート屋根本体以外の部材の名称を知っておくと、リフォームの見積り書を読み解くことができます。知っておかないと絶対に損!

スレート屋根を構成する部材の名称と耐久性

スレート屋根の各部材の名
POINT
1

スレート屋根本体(コロニアル・カラーベスト・平板スレート・化粧スレート)

2

防水シート(ルーフィング)

3

野地板(のじいた)

4

棟板金(むねばんきん)

5

ケラバ板金

6

軒先板金(のきさきばんきん)

7

破風板(はふいた)/鼻隠し(はなかくし)

スレート屋根を構成する部材耐久性
防水シート10年~20年
野地板35年~45年
棟板金10年~15年
ケラバ板金20年~30年
破風板20年~30年
スレート屋根本体だけではなくスレート屋根を構成する部材の寿命にも注意を払う必要がある

スレート屋根の歴史とアスベストの深い関係

天然スレートとは?

天然スレート
ほとんど見かけることがない天然スレート

本来、スレートとは石(粘板岩・ねんばんがん)のことです。

石でできたスレートをわが国では天然スレートとよんでいます。

ヨーロッパのお城の屋根や東京駅の屋根は天然スレートで屋根が仕上がっています。

天然スレートの屋根はとっても高価な屋根材なので、わが国ではほとんど見かけることがありません。

昔のスレート屋根のセメントには、アスベストが含まれていました。

スレート屋根の名称とアスベスト

スレートの素材はセメント
スレートの裏を見るとセメントであることがよく分かる

石は高価で大量生産ができないので、セメントを固め、デザインを加えたものがわが国では普及しています。

そのため、戸建て住宅のスレート屋根を化粧スレートとよぶことがあります。

建築図面では化粧スレートとよく表記されています。

戸建て住宅で用いられるスレート屋根は、コロニアルという汎用商品(旧クボタで現ケイミューの商品)がよく売れており、戸建て住宅用のスレートはいつしかコロニアルと言い換えられるようにもなっています。

もしくは、コロニアルが属するカテゴリー名(シリーズ名/ブランド名)であるカラーベストの名称を用いる人も多いです。

筆者の感覚では東日本はコロニアル、西日本はカラーベストとよぶ人が多いです。

スレート屋根というと波型スレートのことにもなってしまうので、テイガクでは基本的にコロニアルとよぶことしています。

築後15年でボロボロになったスレート屋根

また、昔のスレート屋根にはアスベストが含まれていたので、スレートのことを石綿スレートとよぶ人もいます。

現在はスレート屋根の中にアスベストは含まれておらず、代わりに繊維が含まれています。

残念なことに、スレート屋根は製造された年代によって商品名だけではなく、性能そのものが全く変わってしまい、不良品も流通しています。

雷様

第一世代~第三世代のスレート屋根の特徴を解説します。同じスレート屋根なのに、全く異なる屋根といってもおかしくありません。原因はずばりアスベスト

第一世代 ~1990年前半ごろに製造されたスレート屋根

アスベスト入りスレート屋根
アスベスト入りのスレートは35年から40年が寿命

スレート屋根が製造されはじめた時期は、セメントにアスベストを含めていました。

アスベストは健康被害の影響がある一方で、建材を丈夫にする点では優秀な素材でした。

アスベストがあるおかげで、割れにくく長寿命であり、この時期に製造されたスレート屋根の耐用年数は35年から40年程度です。

ただし、アスベストは処分に多額の費用がかかり、葺き替え時には屋根工事の費用がかなりかかります。

アスベストを含んだ代表的な商品

商品名メーカー
ニューコロニアル 旧クボタ
アーバニー 旧クボタ
フルベスト 旧松下電工
クボタと松下電工の建材製造部門を統合させて2003年に外装材製造会社ケイミューとなった

第二世代 1990年中ごろ~2000年中ごろに製造されたスレート屋根

ノンアスベストのスレート屋根
リコール商品として知られるパミール

アスベストの健康被害を受け、1990年代中頃ごろからアスベストを含めないスレート屋根が製造されました。

ノンアスベスト屋根やノンアス屋根とよびます。

屋根機能の限界時期は15年から25年程度です。

商品や製造ロットによっては、急速に劣化が進行し、屋根が剥がれたり、割れたりします。

2022年現在、最も多くのお客様がお悩みになっているスレート屋根です。

アスベストを含めていない代表的な第二世代の商品

商品名 メーカー
コロニアルNEO 旧クボタ
セイバリーNEO 旧クボタ
グリシェイドNEO 旧クボタ
グリシェイドグラッサ 旧クボタ
レサス 旧松下電工
エコ・シンプル 旧松下電工
シルバス 旧松下電工
シンフォニー 旧松下電工
パミールニチハ

見出しテキスト

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第三世代 2000年後半以降に製造されたスレート屋根

コロニアルクァッド
第三世代のスレート屋根は販売してまだ間もない

不具合が頻発する第二世代の問題を受けて改良したスレート屋根です。

屋根機能の期待耐用年数は約30年程度です。

アスベストを含めていない代表的な第三世代の商品

商品名 メーカー
コロニアルクァッドケイミュー
コロニアルグラッサ ケイミュー

スレート屋根のメリット

雷様

1990年代スレート屋根は屋根材シェアの50%近くを占めていました。スレートが普及した理由は、大きく3つあります。

安い

瓦屋根や金属屋根と比べてスレート屋根は価格が安いです。

スレート屋根は商品代と手間を含め、1平米あたり4,000円~5,000円くらいで工事ができます。

軽い

スレート屋根の重さは瓦の半分です。

阪神淡路大震災以降、屋根の軽量化の関心が高まり、スレート屋根が大きくシェアを伸ばしました。

建築基準法における建物の構造計算をおこなう基準値でも、スレート屋根は3段階のうち1番低い「軽い屋根材」に分類されています。

工事が簡単

住宅供給不足が問題だった1980年から90年代の高度経済成長期、施工が簡単で工期を短くすることができるスレート屋根はうってつけの屋根材でした。

瓦屋根や金属屋根よりもスレート屋根は簡単に工事ができます。

スレート屋根のシェアが下がっている理由

雷様

スレートの屋根にデメリットを感じる人が増えています。
YouTube動画でもスレートの屋根をすすめる建築のプロは少ないです。

スレート屋根と金属屋根、瓦屋根のシェア

屋根材のシェア

上記の表は、新築で融資(フラット35/旧住宅金融公庫)を受ける際に報告する屋根材の出荷データをグラフ化したものです。

1990年代、スレート屋根はダントツトップのシェアを占める屋根材でした。

バブル崩壊による経済低迷も背景にあり、価格が安いスレートはまたたくまにナンバーワンの屋根材となったのです。

2000年代、ノンアスベストの問題が顕在化し、シェアが低減し、瓦屋根に抜かれてしまいます。

2010年代前半、東日本大震災が発生し、屋根の軽量化の関心が高まり、再びトップの地位を獲得します。

2010年代後半からは軽量で耐久性の高いガルバリウム鋼板の屋根に追い抜かれてしまいます。

屋根材のシェアをめぐり、このような三つ巴の争いがあったのです。

アスベストの処分負担とノンアスベストの不具合

スレートを剥がし方
バールで1本1本釘を抜く作業はかなりの労力を要する

現在、第一世代のスレート 屋根 で仕上げられた住宅が30年~40年経過している時期であり、ちょうど葺き替えを検討される人が増えています。

アスベストが含まれたスレート屋根の処分費は30万円~50万円近くかかります。

葺き替え工事の金額を知って驚いく人が多いです。

瓦屋根の処分費用よりも高額です。

スレートの割れ
割れの不具合が多いコロニアルNEO

第二世代のスレート屋根は築後15年~20年程度でボロボロになることがあります。

まさか10年程度でこんなことになるとは、誰も想像していなかったはずです。

第二世代のスレート屋根にお住いのご家庭は、お子様がまだ学生であることが多いです。

まだまだ教育費がかかるにもかかわらず、100万円単位の出費に直面してしまいます。

安かろう悪かろうは、まさにこのことです。

第三世代のスレート屋根が改善されているとはいえ、スレート屋根を採用するお客様も、提案する会社(設計士・ハウスメーカー・工務店等)も、心情的にマイナスのイメージが植え付けられています。

そういった背景の中、スレート屋根に代わる素材が注目を浴びています。

それがガルバリウム鋼板の屋根です。

ガルバリウム鋼板の評価の高まり

ガルバリウム鋼板の屋根
ガルバリウム鋼板の屋根が新築でもリフォームでもナンバーワンになっている

スレート屋根のシェアが急低下している一方で、ガルバリウム鋼板の屋根の人気が高まっています。

ガルバリウム鋼板は従来のトタンに代わる素材として、30年近く前に開発されました。

着実に実績と評価を積み重ね、現在ではリフォームだけではなく新築でも最も多く用いられている屋根材になっています。

スーパーガルテクト
総合的なパフォーマンスでガルバリウム鋼板の屋根が評価されている

「30年前からある素材なのに、なぜ今さら評価されているのか?」。と思われる人がいるかもしれません。

理由は簡単です。

屋根のような建物の”超重要部位”に、新しい素材を率先して採用することが怖くてできなかったからです。

評価の証明は遅れてやってきます。

現在、数ある屋根材の中で、総合的にガルバリウム鋼板の屋根が最も高い評価を得ています。

ガルバリウム鋼板屋根のメリット・デメリット

関連記事 ガルバリウム銅板の徹底解説

スレート屋根のリフォーム方法と費用

雷様

スレートの改修方法は5種類!どの工事が適切かしっかり見極めて!

スレートの部分修理

スレートの部分補修
割れたスレートの部分補修が最も安上がり

スレートの剥がれたり割れたりした部分に新しいスレートを張って補修することは可能です。
スレートは1セット8枚入りで1セット5,000円程度で購入ができます。
ホームセンターでも取り扱っています。
部分的な修理であれば1日もあれば修理が可能です。
ただし、屋根の形によっては足場を設置したり、他の部分で将来同じ目にあったりする可能性があります。
そのため、築年数が相当年数経過し、いたるところで不具合が現れているスレートの部分修理はあまりおすすめしません。

修理内容改修費用
応急処置5万円
コロニアルの一部交換3~30万円
※足場工事は別途

スレートの部分補修の費用

関連記事 はがれたコロニアルを部分的に張り替える修理費用

スレートの塗装

スレートの高圧洗浄
高圧洗浄は洗い流すよりは、屋根を削り落とすイメージ

スレートのリフォームといえば屋根塗装を思い浮かべる人が多いです。
汚くなった屋根をきれいにする目的で屋根塗装をおこなうのであれば、屋根塗装の価値はあります。
しかし、スレートの長寿命化を目的にに屋根塗装をおこなう価値はありません。
屋根塗装をしてもしなくても変わらないか、むしろ塗装前の高圧洗浄により屋根の寿命を短くさせることにもなるというのがテイガクの見解です。

スレートの屋根塗装
屋根塗装の価値は見た目を綺麗にするだけであり、屋根の長寿命化とは結び付かない

スレートは定期的に屋根塗装をしなければ屋根の耐久性が落ちると指摘する人がいます。
それは誤りです。
なぜなら、屋根塗装をおこなうことで屋根の寿命が長くなることは立証されていないからです。
スレートのメーカーカタログにも屋根塗装は「美観維持が目的」と明記しています。

リフォーム内容改修費用
シリコン塗料25~40万円
屋根塗装と棟板金交換40~60万円
※足場工事は別途

スレートに屋根塗装をおこなう費用について

関連記事 シリコン系塗料でコロニアルの屋根塗装する工事費用

棟板金(むねばんきん)の修理

スレートの棟板金
屋根のてっぺんに取り付けられている棟板金の不具合がとにかく多い

スレートの屋根本体よりも、スレートのてっぺんに取り付けられている棟板金(むねばんきん)の状態悪化のほうが問題です。
強い風がふくと、棟板金がよく飛ばされます。
原因は棟板金を留めているや棟板金の裏にある木下地の腐食です。

テイガクの棟板金下地
テイガクでは棟板金の下地にはアルミ材を用いてがっちりと棟板金を固定する工夫をおこなっている

温暖化の影響で風の勢いが増しているので、一般的に棟板金のメンテナンスは10年~15年に1度は必要です。
テイガクではオリジナル(特許申請中)のアルミ型材の下地を棟板金の下地として採用しています。
アルミ型材はがっちりと棟板金が固定できるので、40年~50年は安心できる素材です。
なお、棟板金の交換工事は板金工職人さんがおこなう工事です。
決して塗装職人さんでは施工ができない工事です。

リフォーム内容改修費用
棟板金の交換3~30万円
※足場工事は別途

棟板金の交換方法と費用

関連記事 棟板金 交換

換気棟(かんきむね)の取り付け

換気棟の穴
屋根の下地に穴を開けて屋根の中の熱を外に放出させる

換気棟とは、屋根のてっぺんに穴を設けることで、屋根裏の熱と湿気を外に自然放出させる板金部材のことです。
最近の新築住宅では、ほぼ100%取り付けらています。

換気棟を取り付けることで、2階の室内が過ごしやすくなります。
なにより、屋根を痛める湿気も放出してくれるので、屋根の長寿命化につながります。

換気棟
穴の開いた棟板金が換気棟

足場をかけて屋根もしくは外壁に手をかける機会があれば、絶対に換気棟は取り付けるべきです。
換気棟の取り付け費用は取り付け長さにもよりますが、おおよそ税込み3万円から10万円程度が換気棟取付の相場です。
換気棟の取り付けも板金工職人の技術が必要となる工事です。

リフォーム内容改修費用
換気棟の取り付け3~10万円
※屋根全面改修時の金額

換気棟の交換と取り付け費用

関連記事 換気棟

アイコン 棟の処置は板金工職人の技術が必要

屋根塗装のついで、もしくは外壁塗装のついでに棟板金の交換や換気棟の取り付けをおこなおうとする人が多いはずです。
注意して欲しいのは、板金部材は板金工職人の技術が求められる工事であり、塗装職人がおこなえる工事ではありません。
棟板金は塗装職人ではない別の板金工職人が処置をおこなっているか、必ず確認をしてください。

スレートに屋根カバー工法

屋根カバー工法
スレートの上に新しいルーフィングを敷いて軽い金属屋根を張るのが一般的

屋根カバー工法とは、古いスレートの上に防水シートと軽い金属屋根を張って屋根をリフォームする工事です。
葺き替えよりも費用を抑えて屋根全体の改修ができる費用対効果が高いリフォーム方法です。
屋根カバー工法は一般的に、屋根工事会社による工事保証金属屋根メーカーによる製品保証の2つが設けられることになります。

リフォーム内容改修費用
エスジーエル鋼板
(断熱一体型)
100~120万円
ガルバリウム鋼板
(横葺き・断熱材なし)
90~110万円
ガルバリウム鋼板
(縦葺き・断熱材なし)
80~100万円
※2階建て屋根面積約80㎡の場合
※足場工事は別途

屋根カバー工法のメリットとデメリット

関連記事 屋根カバー工法のデメリットとメリットについて

スレートの葺き替え

野地板
ルーフィングの下に敷かれている野地板(のじいた)

古いスレートを剥がして屋根を張り替えます。
アスベスト入りのスレートの葺き替えは足場工事を入れて税込み200万円前後アスベストが含まれていないノンアスのスレートの葺き替えは税込み150万円から180万円が相場です。

スレートをスレートに張り替え
スレートからスレートへの張り替えは最終手段

スレートの葺き替えで注意して欲しい点が2点あります。
ひとつめは、屋根下地である野地板(のじいた)を新しくすること。
ふたつめは、できる限りスレートをスレートに葺き替えないこと。
この2点は心得てください。

リフォーム内容使用屋根材改修費用
石綿なしスレートエスジーエル鋼板
(断熱一体型)
145〜165万円
石綿ありスレートエスジーエル鋼板
(断熱一体型)
165〜185万円
※2階建て屋根面積約80㎡の場合
※足場工事は別途

スレートの太陽光パネル設置が良くない理由

雷様

スレートの屋根に太陽光パネルを設置するのは避けてください。

さらなる不幸

コロニアルNEOに太陽光パネル
太陽光パネルをスレートに取り付けるには、屋根に数十カ所大きな穴を開けて取り付ける

スレートに太陽光パネルを取り付けている住宅が増加しています。
将来、新築に太陽光パネルを設置させることが義務化される政策の装いもあります。
しかし、筆者はスレートに太陽光パネルを設置させるのは反対です。

スレートの屋根に太陽光パネルを設置する行為は暴挙です。
太陽光パネルを取り付けるにはスレートに大きな穴をあけなければならず、雨漏りリスクを高めるからです。
太陽光パネル設置業者は太陽光パネル取り付けることが目的なので、屋根のことなんてそっちのけです。
むしろ、屋根については素人ではないでしょうか。
平気でノンアスベストのスレート屋根に太陽光パネルの取り付けをすすめます。

パミールに太陽光パネル設置
誰が見ても明らかにおかしいノンアスベストのスレートに取り付けられた太陽光パネル

本格的に太陽光パネル設置がはじまったのが10年くらい前のことです。
まさに第二世代のスレート屋根が普及していた時代と重なり、現在、ボロボロになったスレート屋根に太陽光パネルを取り付けてしまったことで困っている家庭が増えています。

太陽光パネル設置業者の新たな収益源

ガルバリウム鋼板の屋根と太陽光パネル
ガルバリウム鋼板の屋根の場合は、屋根に穴を開けずに金具を屋根に掴ませて太陽光パネルを取り付けるキャッチ工法が一般的

太陽光パネルの脱着をして屋根のリフォームをおこなうには、一定の技術やメーカーが発行するID(認証)が必要だということで、消費者の選択肢がない屋根工事のリフォームを迫る業者が存在します。
いわゆるハウスメーカーのビジネスモデルと同じ、囲い込み商法です。
太陽光パネルの設置が本業の会社であるから、屋根のリフォーム費用はおどろくほど高く見積もられているはずです。

金属屋根とキャッチ工法
屋根に穴を開けずに太陽光パネルを取り付けるキャッチ工法は雨漏りリスクを大幅に低減させることができる

第二世代のコロニアルNEOやパミールなどの屋根に太陽光パネルを設置し、その10年後に金属屋根を用いたリフォーム工事を提案して収益をあげています。
これこそ無駄な出費であり、環境負担を高めている行為にほかならないです。

太陽光パネルが増えるほど屋根の雨漏りリスクが高まるので、テイガクの出番(利益)になる可能性があります。
しかし、日本の社会の利益として、あえて声を大きくして伝えたいです。
あなたがスレートの屋根にお住いの場合は、太陽光パネルに関わらないでください。

スレートの太陽光パネル設置の状態が分かる動画

太陽光パネルのデメリット

太陽光パネルのデメリット

まとめ

これまで施工が簡単で工期に影響がなく、初期工事費用が安いスレートは理想的な屋根材として脚光を浴びていました。
しかし、そのスレートの評価が今、傾き始めています。

・第二世代のスレートで住宅を建築してしまった人
・アスベスト入りのスレートを中古で購入してしまった人

の中には後悔をしている人がいるはずです。

屋根は建物の中で最も重要な部位です。
これから新築住宅で屋根を選定される人や、リフォーム工事を予定している人、中古住宅を購入予定の人は是非、屋根に関心をもつようにしてください。

このページをご覧いただき、少しでも読者の方の利益になることができたならうれしいです。
スレートについてさらに深堀りしたテーマ別の記事も用意しています。
詳しく知りたい人は下記のテーマ別の記事をご覧ください。

スレートの屋根に関するお役立ち記事

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よくある質問

スレート屋根の寿命はどのくらい?

A

アスベス入りのスレート屋根の寿命は30年から40年の間になります。
ノンアスベストのスレート屋根の寿命は20年から25年程度ですが、約10年ほど前に改良版のスレート屋根が発売されているので、最近のスレート屋根は20年から30年程度の維持が期待できます。

スレート屋根に苔がびっしり生えていても問題はないか?

A

はい、全く問題ありません。
苔は屋根の機能に影響を及ぼすものではありません。

スレート屋根とガルバリウム鋼板屋根の工事価格差はどのくらい?

A

25坪程度の新築屋根の場合、スレート屋根は50万円程度、金属屋根は縦葺き(たてぶき)で60万円程度、横葺き(よこぶき)で70万円程度となります。

アスファルトシングルとスレート屋根はどちらがいい?

A

アスファルトシングルに比べたらスレート屋根の方が優れていると評価しています。
耐久性では、瓦>ガルバリウム鋼板>スレート>アスファルトシングルの順番になります。

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