【2018最新】ガルバリウム鋼板屋根の特徴とメーカー比較

全記事 一覧 | 2018.01.06

目次

1.ガルバリウム鋼板って「何」?
2.ガルバリウム鋼板屋根が普及した理由
3.メーカー加工品と板金職人加工品のガルバリウム鋼板屋根
4.新しいタイプのガルバリウム鋼板
5.ガルバリウム鋼板の耐久性とメンテナンス
6.各屋根材メーカーの製品比較
7.リフォーム業者のホンネ
8.「ガルバリウム鋼板屋根の工事」=「板金工事」
9.まとめ

「業者に勧められた建材だから良いと思い込んでいませんか?」
屋根に用いられる素材はたくさんあります。
金属系の屋根材ではガルバリウム鋼板を用いた屋根が一般的に普及しています。
しかし、そのガルバリウム鋼板の屋根も、各メーカーごと、そして商品ごとによって性能が異なります。
これからガルバリウム鋼板の屋根材による工事を控えている方は、各商品の性能の違いについて比較検討してください。
こちらのページではガルバリウム鋼板屋根の特徴にあわせて、各メーカーの商品の特徴についても詳しく解説します。
2018年度、最新の金属屋根情報です。

ガルバリウム鋼板とは

1.ガルバリウム鋼板って「何」?

1-1.金属系の外装材について

金属系の外装材とは一般的にガルバリウム鋼板のことを示しますが、決してガルバリウム鋼板だけではありません。
「銅」や「ステンレス」「アルミ」などの金属建材もあります。
しかし、費用対効果やメーカー保証、供給体制、専門とする施工業者の技術確保を考慮すると、ガルバリウム鋼板しか選択の余地がないのが事実です。

1-2.ガルバリウム鋼板とは

ガルバリウム鋼板は主にアルミと亜鉛で構成された鋼板です。
表面はメッキ処理されています。
「ガルバ」や「GL鋼板」などと略されることもあります。
耐錆性に優れていることに加えて施工性もよく、多くの住宅や工場などの建築物で用いられています。
屋根だけではなく外壁(金属サイディング)にも使用されています。ガルバリウム鋼板の耐久性

2.ガルバリウム鋼板屋根が普及した理由

2-1.ガルバリウム鋼板の評判と評価

ガルバリウム鋼板屋根は下記のような特徴があります。

メリット
カバー工法による重ね葺きが可能(既存がコロニアル屋根の場合)
軽量で地震による影響が少ない
耐久性能や耐候性能が良い
施工性が良い
メンテナンス性が良い
デザインが豊富
コストパフォーマンスが高い
断熱材一体型製品がある
リフォーム工事において長期メーカー保証を得ることができる

はじめて新築もしくは中古で建物を購入される方は、基本的に屋根の素材についてこだわりません。
屋根の耐用年数やメンテナンススケジュールなどを考えずに家を購入します。
そのため、屋根には初期費用が安いコロニアルが多く使われています。
建築会社や設計士は使用する素材の選択肢を増やしたがらない立場なので、屋根について積極的に案内しようとしません。

しかし、リフォームとなると話は変わります。
施主様はインターネットなどを利用して、とてもよく勉強されます。
勉強していると最終的に屋根はガルバリウム鋼板に行き着くはずです。
多くの点でガルバリウム鋼板の屋根が他の屋根材に比べて優れているからです。

既にガルバリウム鋼板の屋根が戸建住宅に使われてから約30年が経過しています。
これまで十分な実績を残し、検証がなされ、建築分野の専門家からも評価されています。
最近では大東建託のように、はじめから金属系の屋根材を選択する建設会社も増えています。
「屋根=金属系」の時代が近づいています。
金属系屋根材

2-2.ガルバリウム鋼板の屋根が主役になっている根拠

言うまでもないことですが、コロニアルなどの化粧スレートメーカーや三州瓦などの陶器瓦メーカーはこれまで金属系屋根材を扱っていませんでした。
むしろ、金属系屋根材は自社製品の売り上げを脅かす存在であったため、市場に認められないように仕向けていたはずです。
しかし、最近では金属屋根の有用性を各会社が認めており、元々ある自社製品に加えて金属屋根材を取り扱い始めています。
業界を席巻していた会社(化粧スレートや陶器瓦の会社)が全く異なる分野の屋根素材を取り扱うようになったということは、これまでの自社製品の一部を否定することを意味します。
つまり、ガバリウム鋼板屋根の価値が確立したと言い換えられます。
このような背景があることから、今後益々、ガルバリウム鋼板屋根の使用は加速されるはずです。

ケイミュ―株式会社(コロニアル取り扱いメーカー屋根材最大手企業)→スマートメタル
鶴弥株式会社(陶器瓦取り扱いメーカー)→ReCo Roof(レコルーフ)
伊藤忠商事(アスファルトシングル取扱い企業)→スカイメタルルーフ
ニチハ(アスファルトシングル取り扱い企業)→横暖ルーフ

10年後の屋根1

10年後の屋根1

3.メーカー加工品と板金職人加工品のガルバリウム鋼板屋根

ガルバリウム鋼板屋根は主に2つに大別することができます。
「メーカー加工品」か「板金職人加工品」かです。

「メーカー加工品」は「成型ガルバリウム鋼板」と定額屋根修理のホームページでは呼んでいます。
金属系屋根材メーカーが鋼板会社(主に新日鉄とJFE)から鋼板を買い取り、国内工場で加工して販売している屋根材メーカーです。
ニチハやアイジー工業、ケイミューなどが有名です。
中には外国の鋼板(主に韓国のポスコ)を外国で加工して輸入販売している会社もあります。
「成型ガルバリウム鋼板」は屋根材を横に張ることが多く、「横葺き屋根(よこぶきやね)」「平葺き屋根」「一文字葺き屋根」とも呼ばれています。

一方、「板金職人加工品」は板金職人さんがコイル状の鋼板を現場に持ち運び、現場加工で張り付ける屋根です。
具体的には「瓦棒」と呼ばれる屋根が該当します。
最近では、現場ではなく工場であらかじめ加工したものを現場に運んで張りつける「立平」を選択するケースも多くなっています。
「瓦棒」も「立平」も縦のラインに屋根材を張るため、「縦葺き屋根(たてぶきやね)」とも呼ばれています。

なお、この記事では主に「成型ガルバリウム鋼板屋根」について詳しく解説いたします。
横葺き屋根 ガルバ立葺き屋根 ガルバ

4.新しいタイプのガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板自体も進化しています。
各金属系屋根材メーカーは差別化を図り、他の会社にはない優れた品質や特徴の製品を取り扱っています。
2016年からは今までのガルバリウム鋼板から更に進化したスーパーガルバリウム鋼板を用いた屋根が登場しました。
そのため、私たちは各メーカーの製品を十分に比較検討する必要があります。
以下では金属系屋根の歴史を振り返ります。

4-1.金属屋根の歴史

~1990年代 亜鉛メッキ鋼板屋根(トタン屋根)

亜鉛メッキ鋼板屋根(いわゆるトタン屋根)は瓦棒屋根などで多用されていました。
屋根材の中では安価であったため、工事費を優先される方によく用いられました。
しかし、錆びやすく断熱性や遮音性に劣るため、工場などの大型建築物を除き、主要な屋根材になることはありませんでした。
現在でも、トタン屋根の雨漏りや錆びによる穴あきなどでお悩みの方のお問い合わせを多く寄せられています。
トタン金属屋根

2000年~ ガルバリウム鋼板屋根の登場

トタンに代わり、錆びや穴あきなどの亜鉛メッキ鋼板の弱点が大きく改善されたガルバリウム鋼板が登場しました。
ガルバリウム鋼板自体は30年程昔から存在はしていましたが、2000年初頭から急速に戸建住宅で使用される機会が増え、現在では主要な屋根材の仲間入りをしています。
また、断熱材一体型のガルバリウム鋼板屋根も登場し、断熱性に優れた屋根材も販売されています。
断熱材一体型ガルバリウム鋼板屋根

2000年~ メッキ塗料の質も向上

金属系の屋根材は急速に広まりましたが、塗膜不良などの不具合がよく発生していました。
しかし、塗膜技術(クロメートフリー)や優れた塗料(フッ素・遮熱塗料)が誕生し、現在では塗膜が20年保証された製品も販売されています。
その他、アイジー工業などは「ちぢみ塗装(結晶塗装)」を標準施工品として採用しています。
「ちぢみ塗装」は屋根に傷がつきにくいため、筆者一押しの塗装製品です。
金属屋根の塗膜不良

2010年代~  新しいタイプの鋼板屋根

日新住金鋼板(新日鉄の関連会社)からSGL(エスジーエル・スーパーガルバリウム鋼板)が開発されました。
現在、屋根は「ガルバリウム鋼板」ではなく、「スーパーガルバリウム鋼板」を用いることがトレンドになっています。

その他、金属屋根(ガルバリウム鋼板やジンカリウム鋼板)表面に天然石チップを付着させた製品も人気です。
ジンカリウム鋼板屋根

4-2.スーパーガルバリウム鋼板

スーパーガルバリウム鋼板(エスジーエル)は日鉄住金鋼板が開発・製造している新しいタイプのガルバリウム鋼板です。
これまでのガルバリウム鋼板を品質改良させた製品(マグネシウムを添加させた製品)で、これまでのガルバリウム鋼板より大きく耐久性能が向上しています。
例えば、保証条件が以下のように改善しています。

従来のガルバリウム鋼板 スーパーガルバリウム鋼板
海岸5km圏内は保証対象外 海岸500m圏内は保証対象外
錆びによる穴あき保証:10年 錆びによる穴あき保証:25年

アイジー工業やニチハ、ケイミューなどは、このスーパーガルバリウム鋼板を採用しています。
採用されたのは1,2年前のごく最近の話です。
商品ではアイジー工業「スーパーガルテクト」やニチハ「横暖ルーフs]、ケイ―ミュー「スマートメタル」が該当します。

もちろん、依然として古いタイプのガルバリウム鋼板を使っているメーカーも存在します。
これからガルバリウム鋼板屋根によるリフォーム工事を検討されている方は、スーパーガルバリウム鋼板が使われた屋根の選択をお勧めします。
エスジーエル鋼板 スーパーガルバリウム鋼板

4-3.天然石粒付き鋼板屋根

金属屋根の表面に天然石を付着させた屋根材が人気です。
これは「自然石粒付き鋼板屋根」や「天然石粒付き鋼板屋根」、「ストーンチップ鋼板屋根」などと呼ばれています。
商品では、ディートレーディングの「ディプロマット」や伊藤忠建材の「スカイメタルルーフ」、リクシルの「Tルーフ」などが有名です。
鋼板の素地には「ガルバリウム鋼板」の他、「ジンカリウム鋼板」と呼ばれる鋼板を用いられている商品があります。
ジンカリウム鋼板の組成はガルバリウム鋼板と大差がなく、性能はほぼ同じです。
日本JIS規格によるガルバリウム鋼板の定義では、溶融55%アルミニウム亜鉛合金めっき鋼板がガルバリウム鋼板になります。
実際に各屋根材の販売会社が発表している組成を比較した結果は以下の通りです。

ガルバリウム鋼板の組成 ジンカリウム鋼板の組成
アルミ55%、亜鉛43.5%、シリコン1.5% アルミ55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%

ガルバリウム鋼板もジンカリウム鋼板も学術的には同じ素材です。

天然石粒付き鋼板屋根の最大の特徴は石粒が屋根の色を表現していることです。
石の色であるため、色あせることがないメンテナンスフリー製品として認知されています。自然石粒付き鋼板屋根

5.ガルバリウム鋼板の耐久性とメンテナンス

5-1.メーカーが推奨するメンテナンスと現実

メーカー(アイジー工業 スーパーガルテクト)では「1年に1回に目視点検」「5年に1回業者点検」「年に数回水洗いクリーニング」をすることを推奨していますが、危険である屋根の上で目視点検やクリーニングを日常的にできるはずがありません。
メーカーはカタログに記載するだけで仕事が足りるので、非現実的なことを記載する傾向があります。
言うは易し行う難しです。
現実的には10年に1度、大きな地震や台風などの自然災害発生後にメンテナンスを行う程度が限界なはずです。

5-2.ガルバリウム鋼板の耐久性

屋根の本質的な機能とは「雨漏りを防ぐこと」です。
断熱効果やデザインなどは副次的な機能です。

コロニアルの場合は屋根自体の含水や層間剥離、ひびなどが雨漏り原因になります。
陶器瓦の場合は屋根材のひびや割れなどが雨漏り原因になります。
しかし、金属の屋根材は含水や層間剥離、ひびや割れなどは発生することはありません。

ガルバリウム鋼板において、「雨漏りを防ぐこと」の判断基準は「錆びによる穴があきにくいこと」として捉えられます。
金属の屋根材は「錆びによる穴あき」を最重要視してください。

スーパーガルバリウム鋼板の穴あき保証は25年です。
これはつまり、雨漏りが25年保証されていることとして評価できます。
実際に、定額屋根修理で施工したガルバリウム鋼板の屋根(スーパーガルバリウム鋼板ではなくガルバリウム鋼板)で、穴あきによる雨漏りが発生した現場は1件もありません。
定額屋根修理は20年以上施工実績があります。

ガルバリウム鋼板の屋根は適切に施工されおり、大規模な自然災害に見舞われない限り、30年以上は問題なくお過ごしいただけると定額屋根修理は考えています。
もし、施工後10年や20年で雨漏りが発生した場合は、それは屋根材が原因ではなく、施工業者の「不適切な施工」もしくは「手抜き」が原因です。

ガルバリウム鋼板の耐久性

5-3.ガルバリウム鋼板屋根の塗装の必要性

屋根は必ず塗装をしなければならないと思い込んでいる方が多くいます。

たしかに、塗膜で仕上げられた屋根材は変退色が避けられません。
しかし、屋根の退色や変色は屋根材の機能(雨漏り)には関わりがありません。
色あせは主に美観の問題です。

一般的に流通しているガルバリウム鋼板の屋根(ポリエステル樹脂塗膜)は15年程度で色あせなどが目立ち始めるでしょう。
将来、屋根の色あせが気になる方は、フッ素塗膜製品をお勧めします。
フッ素塗膜の金属屋根製品は非常に耐候性に優れています。
筆者自身、施工後10年が経過したフッ素塗膜の金属屋根に上って確認したことがあります。
10年経過してもフッ素塗膜の屋根材は大きな色あせがありませんでした。
フッ素塗膜の製品はメーカーが20年を保証されています。
この20年の保証は信頼が置けると私は結論付けています。

定額屋根修理では通常、㎡単価1,000円程度でポリエステル樹脂塗膜からフッ素塗膜にグレードを上げることができます。
屋根面積100㎡の住宅の場合、10万円程度の工事費アップとなります。
屋根全体の工事費では1割に満たない程度の工事費の増額です。
少しでも予算に余裕のある施主様には、フッ素塗膜の金属屋根材の使用をお勧めします。

ガルバリウム鋼板屋根の塗装の必要性

6.各屋根材メーカーの製品

6-1.ニチハ「横暖ルーフas」

ニチハの「横暖ルーフas」は2017年に新発売されたニチハの屋根材です。
ニチハは窯業系サイディング最大手の企業で、屋根材も長年取り扱っています。
横暖ルーフはチューオーと呼ばれる会社の商品でしたが、2008年にチューオーはニチハの子会社になりました。
横暖ルーフの「s」はスーパーガルバリウム鋼板を示します。
ニチハの商品では、スタンダード商品として「横暖ルーフαs」と「横暖ルーフs」があります。
この二つの商品では「横暖ルーフαs」を選択してください。
「横暖ルーフαs」は断熱材が屋根と屋根のジョイント部にまで行き届いていますが、「横暖ルーフs」はジョイント部には断熱材が行き届いていません。
「横暖ルーフαs」と「横暖ルーフs」のメーカー小売リ価格も同じですので、「横暖ルーフαs」の方が優れた屋根材といえます。

特徴(メリットとデメリット)
素材 スーパーガルバリウム鋼板
保証 メーカー穴あき保証25年
断熱材 断熱材一体型/断熱材の厚み17mm・硬質ウレタンフォーム
その他 遮熱塗膜/外壁材最大手/フッ素塗膜の商品あり

横暖ルーフ ニチハ

6-2.アイジー工業「スーパーガルテクト」

アイジー工業のスーパーガルテクトは2016年に発売された屋根材です。
アイジー工業は金属系外装材トップメーカーです。
日経BP社の「日経ホームビルダー」では、業者が採用したい建材メーカーランキング2017年度版で「金属サイディング」と「金属屋根」の両方で第一位を獲得しています。
スーパーガルテクトはスーパーガルバリウム鋼板が用いられています。
断熱材一体型の商品です。
スーパーガルテクトの特徴は「ちぢみ塗装」「ポリイソシアヌレートフォームの断熱材」「保証内容」があげられます。
「ちぢみ塗装」は「結晶塗装」「粉黛塗装」「パウダーコーティング」と呼ばれている塗装方法で、傷がつきにくい塗膜です。
屋根の錆びや穴あきは傷から発生することもあるので、「傷が付きにくい」ことはとても大きなメリットになります。

ポリイソヌレートフォームを使用しているのも大きな特徴です。
一般的に断熱材は硬質ウレタンが多く用いられていますが、スーパーガルテクトではポリイソヌレートフォームが用いられています。
ポリイソヌレートフォームは難燃性が高い断熱材であるため、他製品の断熱材より高品質断熱材であると考えられます。
硬質ウレタンフォームとポリイソシアヌレートフォームに違いはこちら

アイジー工業は保証内容がとても手厚いです。
メーカー保証の内容はメーカーごとに違いがあり、同じではありません。
メーカーの保証の期間だけで判断するのは間違いです。
中には「不具合があった屋根材の代替品だけを支給する」のみの対応で留まっているメーカーも存在します。
実際問題、不具合のあった屋根材を一枚だけ送られても施主様は困るはずです。
この点において、アイジー工業の保証内容は他のメーカーの保証内容と比べて明らかに優れています。
スーパーガルテクトの保証内容はこちら

特徴(メリットとデメリット)
素材 スーパーガルバリウム鋼板
保証 メーカー穴あき保証25年/保証内容が手厚い
断熱材 断熱材一体型/断熱材の厚み16mm/ポリイソシアヌレートフォーム
その他 ちぢみ塗装/遮熱塗膜/金属系外装材最大手/フッ素塗膜の商品あり

スーパーガルテクト

6-3.ケイミュー「スマートメタル」

ケイミューのスマートメタルは2017年に販売された屋根材です。
スーパーガルバリウム鋼板を用いています。
ケイミューは屋根材最大手のメーカー(パナソニックとクボタの関連会社)で、主力製品はコロニアルです。
屋根材最大手の会社の屋根であるため、取り扱い(取り寄せ)できる施工業者が多いのが特徴です。

コロニアルは新築ではファーストチョイスの屋根で業界を席巻していました。
しかし、ガルバリウム鋼板屋根材が頭角を現しはじめ、2017年についにガルバリウム鋼板屋根材を販売するに至っています。

特徴(メリットとデメリット)
素材 スーパーガルバリウム鋼板
保証 メーカー穴あき保証25年
断熱材 断熱材なし
その他 遮熱塗膜/屋根材最大手

スマートメタル

6-4.福泉工業「efルーフ(エフルーフ)」

福泉工業のefルーフは断熱材が9mmと薄いですが、その代わりに屋根材と野地板間に空気層が設けられます。
空気層ができることで換気が得られるため、野地板の結露防止が期待できます。
福泉工業の製品には全て「断熱材+空気層」を設けるコンセプトが成り立っています。
ただし、屋根材と屋根材のジョイント部分にまで断熱材が行き届いていません。
efルーフ(エフルーフ

efルーフは塗膜に特殊骨材を用いているため、メーカーの穴あき保証は25年と長期です。
使用鋼板は淀川製鋼所のヨドネオマットGLです。

特徴(メリットとデメリット)
素材 ガルバリウム鋼板
保証 メーカー穴あき保証25年
断熱材 断熱材一体型/断熱材の厚み9mm・硬質ウレタンフォーム/空気層あり/屋根ジョイント部に断熱材が行き届いていない
その他 遮熱塗膜/ちぢみ塗装製品の取り扱いあり


6-5.稲垣商事「ヒランビー和み」

稲垣商事は金属屋根材の卸会社としての側面が強い会社です。
オリジナルのガルバリウム鋼板屋根材も販売しています。
使用鋼板はJFE鋼板の鋼板(Jクラフト和みFIT)です。
ヒランビーは断熱材なしのガルバリウム鋼板屋根で、鋼板の表面も他メーカーのと比べて模様が薄くシンプルなデザインです。
その一方で、価格訴求性には優れています。
工事価格優先でガルバリウム鋼板屋根を選びたいお施主様にお勧めの屋根材です。

特徴(メリットとデメリット)
素材 ガルバリウム鋼板
保証 メーカー穴あき保証10年
断熱材 断熱材無し
その他 低価格/断熱材一体型製品と長期保証製品の取り扱いあり

ヒランビー和み
6-6.マックス建材「マックス瓦」

マックス建材のマックス瓦は和風デザインのガルバリウム鋼板屋根です。
フッ素塗料が標準施工品として取り入れらています。
マックス瓦の鋼板の厚みは0.62mmであり、これは全ての成型ガルバリウム鋼板屋根のなかで最も分厚い屋根材になります。
他の屋根材の約1.8倍の厚みがあるため、より優れた耐久性が期待できます。

また、和瓦風のフォルムを活かし、鋼板と野地板の間には空気層が設けられます。
空気層を確保するため断熱材一体型製品ではありません。
しかし、空気層の断熱効果と通気による野地板結露防止効果などが得られます。

特徴(メリットとデメリット)
素材 ガルバリウム鋼板
保証 製品保証20年
断熱材 断熱材無し
その他 和瓦風デザイン/フッ素80%以上配合商品/鋼板の厚みが0.62mm

マックス瓦
6-6.ディートレーディング「エコグラーニ」

ディートレーディングのエコグラーニはジンカリウム鋼板製の石粒付鋼板屋根です。
鋼板の性能はガルバリウム鋼板とほぼ同等と考えられます。
製造保証30年、メンテナンスフリーをうたっている屋根材です。

特徴(メリットとデメリット)
素材 ジンカリウム鋼板(ガルバリウム鋼板同等)
保証 製品保証30年
断熱材 断熱材無し/空気層あり
その他 メンテナンスフリー/輸入品(主に韓国)

エコグラーニ
6-7.伊藤忠建材「スカイメタルルーフ」

伊藤忠建材は「オークリッジプロ」と呼ばれるアスファルトシングル屋根材を取り扱っています。
アスファルトシングルの取り扱いに加えて、金属屋根分野にも本格的に進出し始めました。

スカイメタルルーフはジンカリウム鋼板製の石粒付鋼板屋根です。
韓国のポスコ系列の鋼板を使用しているようです。

同じ特徴の屋根材を取り扱うディートレーディング社の製品よりも保証期間が長いです。
製品保証50年で美観保証30年が得られます。
製品保証期間を重視されている施主様にはお勧めの屋根材です。
ただし、施工後30年を過ぎた場合、保証割合が年ごとに少なくなっていき50年目で保証割合が0%になります。

特徴(メリットとデメリット)
素材 ジンカリウム鋼板(ガルバリウム鋼板同等)
保証 製品保証50年美観保証30年
断熱材 断熱材無し/空気層あり
その他 大手総合商社系列会社/メンテナンスフリー/輸入品(主に韓国)

スカイメタルルーフ6-8.リクシル「Tルーフ」

リクシルはニュージーランドの石粒付き鋼板屋根メーカー(AHI ROOFING社)の製品を取り扱っています。
石粒付き鋼板屋根自体はニュージーランド発祥の屋根材で、販売から50年程経過しています。
AHI ROOFINGと呼ばれる会社が存在し、AHI の商品は全120か国で取り扱われています。

特徴(メリットとデメリット)
素材 ガルバリウム鋼板
保証 製品保証30年美観保証10年
断熱材 断熱材無し/空気層あり
その他 最大手建材メーカー/メンテナンスフリー/輸入品(ニュージーランド)

Tルーフ
6-9.その他 屋根材メーカーと主力商品

・中山化成「ニュールーフィックス」和風ガルバリウム鋼板屋根
・日新製鋼建材「月星タイトルーフ」和風ガルバリウム鋼板屋根
・日本ルーフ建材「さいわいルーフ
・セキノ興産「ダンネツトップS&Sルーフワイド
月星タイトルーフ

7.リフォーム業者のホンネ

リフォーム業者がお客様に勧める屋根材は、「仕入れ値が安いから」「在庫が余っているから」「他の屋根材を施工したことがないから」「普段使わないメーカーの屋根材を扱うと倉庫の邪魔になるから」「メーカーの営業マンと仲がいいから」などの理由でお勧めしているのが本音です。
たしかに、一つの屋根材に限定されている方が安い工事費で安定した品質の工事を受けられます。
しかし、屋根材はここ数年で大きく進化しているため、一つの商品だけにとらわれるのでなく、幅広い観点と最新情報を元に使用する屋根材は選定されるべきです。
単純に金額だけや、業者から勧められたことを理由に屋根材を選定するのは避けましょう。

事実として施工後10年程度で大きな不具合が頻繁に生じる屋根材が流通されています。
現在でも、そのような屋根のせいで苦しまれている方がたくさんいます。

複数社の商品を取り扱い、各屋根材の特徴についてしっかりと説明ができる工事業者を選ぶことが大切です。
定額屋根の取り扱い金属屋根 ガルバリウム鋼板屋根の保管倉庫

8.「ガルバリウム鋼板屋根の工事」=「板金工事」

屋根工事業者は大きく3つに分けられます。
【金属屋根を専門にする業者】
【陶器瓦を専門にする業者】
【コロニアルを専門にする業者】です。

この3つの屋根は求められる工事技術や使用する道具が異なります。
特に【金属屋根】と【陶器瓦】を施工する職人さんは人も異なります。
また、コロニアルをよく取り扱う職人さんは新築工事が多く、リフォーム工事の現場経験数が圧倒的に少ないです。
つまり、「同じ屋根工事業者」であっても、会社や職人さんごとに得意と不得意があるのです。

ガルバリウム鋼板屋根の施工は屋根工事に違いありませんが、板金工事にも該当し、主に板金職人さんの手による工事です。

ガルバリウム鋼板の屋根を用いたリフォーム工事は金属系の建材を取り扱っている板金業者さんに直接依頼をしましょう。
ガルバリウム鋼板屋根の工事は板金工事会社へ

9.まとめ

・ガルバリウム鋼板屋根は販売から約30年が経過し、評価は確立しています。

・リフォーム分野でガルバリウム鋼板屋根はファーストチョイスの屋根材です。

・屋根材の最大手メーカーであるケイミューも2017年に金属屋根の取り扱いを開始しました。

・従来のガルバリウム鋼板の品質をさらに高めたスーパーガルバリウム鋼板(SGL)の屋根が主流になりつつあります。

・金属屋根材メーカーごと、メーカーの商品ごとによって、デザインだけではなく価格や性能が異なります。

・使用する建材をあらかじめ工事会社が定める時代は終わりました。
現在はお客様自身がインターネットを利用し、最適な屋根材を選ぶ時代です。

・定額屋根修理では計8社の金属屋根材を取り扱っています。
一つの屋根材にこだわって営業することは絶対にありません。
各屋根材のメリットとデメリットを十分に把握した上で、お客様に最適な屋根材をお勧めします。

・ガルバリウム鋼板による屋根のリフォーム工事は瓦屋根業者ではなく、化粧スレート屋根業者ではなく、「金属屋根工事(板金工事)業者」に依頼してください。

お客様の利益になる情報を定額屋根修理はご提供し続けます。

定額屋根修理では屋根に関する様々な情報を記事形式でご案内し、各記事をカテゴリー別に整理しています。
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