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・2021年8月より屋根工事価格を改定いたしました。

横暖ルーフはαプレミアムSしか選択肢がない理由

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横暖ルーフの施工例

ニチハの横暖ルーフについて解説します。
横暖ルーフには、4種類の商品があります。
「横暖ルーフS」「横暖ルーフαS」「横暖ルーフプレミアムS」「横暖ルーフαプレミアムS」の4種類です。
結論を先に伝えると、4つの商品の中で「横暖ルーフαプレミアムS」が最も優れている点が多いです。
品質や将来のメンテナンスの点で優れおり、費用対効果の面でもおすすめの金属屋根です。
このページではニチハの横暖ルーフについて解説します。

横暖ルーフとは

横葺き金属屋根の人気のきっかけになった屋根

「横暖ルーフ」はかつてチューオーという会社が製造販売していた金属屋根です。
2003年ニチハがチューオーと資本提携をおこない、現在はニチハが取り扱う金属屋根として知られています。
横暖ルーフには4種類の商品があります。
全ての屋根の総称(ブランド名)は「センタールーフ」と名付けられています。

2020年に発売された屋根材なので、横暖ルーフは販売開始から20年が経った歴史がある金属屋根です。
現在主流である断熱材一体型横葺き金属屋根の先駆けになった商品です。
当時はまだ断熱材一体型の横葺き金属屋根など市場になく、横暖ルーフしかありませんでした。
そのため、金属屋根材の中で販売実績数が最も多かった時代もありました。

発売から20年の実績と評価
発売から20年の実績と評価

わたしたち板金工事会社では横暖ルーフを知らない人はいません。
テイガクの過去の実績は20,000棟を超えますが、横暖ルーフで仕上げた屋根の実績数が一番多いです。

特にテイガクでは、横暖ルーフの商品のなかで最上位の品質になる「横暖ルーフαプレミアムS」の使用頻度が最近、増えています。
それでは、横暖ルーフαプレミアムSと他の横暖ルーフの商品との違いは何でしょうか?
次に横暖ルーフの4つの商品の違いを表にまとめました。

各商品の違い

2021年現在発売されている横暖ルーフ

横暖ルーフの商品名、種類、厚み
※横暖ルーフαSのちぢみ塗装(結晶塗膜)は工事会社限定品です。テイガクでも施工ができます。

横暖ルーフαプレミアムSの特徴

横暖ルーフαプレミアムが最も高品質かつ付加価値の高い商品です。
他の横暖ルーフ商品はもちろん、他のメーカー屋根材と異なる点がたくさんあります。
20年の変退色保証が付いたフッ素塗膜であることや、ガルバリウム鋼板を改良したエスジーエル鋼板であること、そして、断熱材の厚みが分厚いことなどたくさんあります。

それでは次に横暖ルーフαプレミアムSがどういった点で素晴らしい金属屋根なのか、具体的に解説します。

【動画解説】横暖ルーフのおすすめ商品とメリット・デメリット(8分41秒)

横暖ルーフのおすすめはどの商品?メリット・デメリット

横暖ルーフのおすすめはどの商品?メリット・デメリット

横暖ルーフαプレミアムSのメリット

2-1. 上下の篏合式(かん合式)

屋根材同士を噛み合わせる嵌合式
屋根材同士を噛み合わせる嵌合式

横暖ルーフは横葺きのかん合式の屋根に当てはまります。
かん合式とは写真のように上と下の屋根がお互いを引っ掛け合って張る形のことです。
かん合式は風に強く飛ばされにくい特徴があります。
台風で屋根が飛ばされる被害が多い日本では、かん合式タイプの金属屋根はぜひ採用して欲しい屋根材です。

横つなぎ部の高い止水性

防水性の高い4重リブ
防水性の高い4重リブ(溝)

それでは、上下のつなぎ部だけではなく、横同士のつなぎ部はどうでしょうか?
横暖ルーフのつなぎ部は、他の屋根材よりも丁寧で防水性の高いつくりとなっています。
横のつなぎ部には溝(リブ)が4本通っており、雨水が屋根下に入り込みにくい構造になっています。
このリブの構造は横暖ルーフだけに採用されている構造で、特許を取得しています。
つまり、他の屋根材はリブのつくりが甘かったり、全くなかったりする屋根材があります。
雨漏りという屋根の最大の関心ごとについて考えると、横暖ルーフは防水性に優れた屋根材であると評価できます。

2-3.断熱材一体型

屋根材ごとに断熱材の有無がある
屋根材ごとに断熱材の有無がある

横暖ルーフの裏側には断熱材が貼り付いています。
断熱材には屋根からの熱と、雨音を抑える役割があります。

横暖ルーフSと横暖ルーフプレミアムS
横暖ルーフSと横暖ルーフプレミアムSの比較

横暖ルーフSと横暖ルーフプレミアムSの場合、かん合する箇所で断熱材がない箇所があります。
そして、これらの断熱材の最大厚は12㎜です。

横暖ルーフαSと横暖ルーフαプレミアムSの断熱材は分厚い
横暖ルーフαSと横暖ルーフαプレミアムSの断熱材は分厚い

一方、横暖ルーフαSと横暖ルーフαプレミアムSはかん合箇所にも断熱材が行き届いています。
こちらの断熱材の最大厚は18㎜です。
この最大厚18㎜は他のメーカーの金属屋根と比べても分厚い設計になっており、断熱性能や遮音性能を期待している人にはとてもおススメです。

2-3.エスジーエル鋼板

商品によって鋼板の種類が異なる
商品によって鋼板の種類が異なる

「横暖ルーフαプレミアム」と「横暖ルーフαプレミアムS」はエスジーエル鋼板でできています。
エスジーエル鋼板は改良型ガルバリウム鋼板のことで、ガルバリウム鋼板よりも錆びにくさなどの点で優れています。
しかし、横暖ルーフにはガルバリウム鋼板の製品もあります。
これから屋根材を仕上げる工事をおこなう予定の人は、エスジーエル鋼板を意識的に選択することをおすすめします。

エスジーエル鋼板について詳しくはこちら

関連記事 エスジーエル鋼板とは?

2-4.フッ素塗膜

10年で激しい塗膜の劣化

経年劣化による塗膜劣化
経年劣化による塗膜劣化

画像は10年前と10年後のポリエステル塗膜の金属屋根を撮影したものです。
標準的な塗膜の金属屋根は10年が経過すると何色か分からない位に色が変わり、チョーキングとよばれる白い粉が生じる現象が激しく現れます。

20年の変退色保証

築後、経年劣化で塗膜が劣化した横暖ルーフ
元は鮮やかなグリーンの屋根でした

横暖ルーフαプレミアムSは金属屋根の表面がフッ素塗膜であり、20年の変退色保証が付いています。
色あせは屋根の耐久性と直接的には関係がないとされていますが、錆びやさなど多少の影響はあるように思われます。
汚い屋根よりも当然、美しい屋根の方が建物の資産にも影響します。
フッ素塗膜の金属屋根をおすすめいたします。

2-5.高い日射の反射率

日射反射率のデータ(出典:ニチハ)
日射反射率のデータ(出典:ニチハ)

横暖ルーフシリーズは遮熱塗料を用いているため、高い日射反射率がデータ上で認められています。
日射反射率が高いほど、屋根が熱くなりにくく、室内の暑さに影響があります。
夏の過ごしやすさを優先する場合、「日射反射率の高さ」と「屋根の色」がポイントになります。
ニチハの社内試験では、反射率が低いと評価されているブラックも高い反射率を示しました。
数値も44.0%とかなり高い反射率です。

2-6.日本全国で使用ができる

横暖ルーフのような横葺き金属屋根は施工エリアが限定されていることが多いです。
特に雪の多い地区では品質保証の点で施工を認めていないメーカーが多いです。
しかし、横暖ルーフは日本全国、雪の多い地区でも施工ができる数少ない横葺き金属屋根材です。(条件あり)
これまでの実績数と歴史が評価された結果です。

2-7.販売開始から20年

金属屋根の人気が高まっている一方で、近年、新しい金属屋根が続々と登場しています。
新しい屋根材だから安心で安全であるとは言い切れません。
その商品を屋根材として用いて「意味があるのか?」「お金の無駄ではないか?」と感じる屋根も近年、登場しています。

横暖ルーフは発売開始から20年が経過しているロングセラーの商品です。
20年という実績年数の意味は重く、安心かつ安全な屋根材をお求めの人にはおすすめの商品です。

屋根リフォーム業者の見積書で注意したいこと

3-1.見積書の中にある商品名

見積書の写真
見積書内にある屋根材の商品名に注目

横暖ルーフの見積書を見ると、A社は「横暖ルーフS」B社は「横暖ルーフプレミアムS」、C社は「横暖ルーフαプレミアムS」といった具合にバラバラになることがあります。
この中で最も耐久性が高く採用すべき屋根材は「横暖ルーフαプレミアムS」です。
単純に価格が安いという理由で「横暖ルーフS」で提案をしたA社に決めてしまうといったことはないようにしましょう。
もちろん、卸価格も全ての商品のなかで「横暖ルーフαプレミアムS」が最も高額です。
最悪なのは見積書の商品名に「横暖ルーフ」だけしか記載がない見積書です。
たまに見かけます。
一番安い「横暖ルーフS」を用いる工事だと思ってよいでしょう。

3-2. 横暖ルーフはαプレミアムSの一択

屋根工事業者から横暖ルーフをすすめられた場合、「横暖ルーフのなんという商品であるか?」までしっかり確認しましょう。
グレードの最も低い「横暖ルーフS」からグレードの最も高い「横暖ルーフαプレミアムS」にした場合の価格差は数万円程度です。
テイガクの場合は、屋根平米の単価は500円しか変わりません。
つまり、100㎡の屋根の場合、50,000円(税抜)で横暖ルーフαプレミアムSに変更できます。

耐久性の高い鋼板や20年の塗膜変退色保証、断熱効果と遮音効果が高い分厚い断熱材になるのであれば、50,000円の価格以上のメリットがあるといえます。

テイガクの横暖ルーフ価格表(税抜き)

商品名㎡あたりの価格(税抜き)
横暖ルーフ S6300円/㎡
横暖ルーフ αS6500円/㎡
横暖ルーフ αSちぢみ6500円/㎡
横暖ルーフ プレミアムS6800円/㎡
横暖ルーフ αプレミアムS7000円/㎡
※足場代やルーフィング代、板金部材等の価格が別途、生じます

各屋根材の工事金額について詳しくはこちら

関連記事 修理工事費用

おまけ:横暖ルーフαプレミアムSは仕上がりがかっこいい

横暖ルーフαプレミアムSは立体感があるデザイン
横暖ルーフαプレミアムSは立体感があるデザイン

筆者個人では横暖ルーフαプレミアムSのデザインがとても好きです。
断熱材が分厚いこともあって、屋根と屋根の段が影ができるほどハッキリとします。
立体感を感じられる金属屋根です。

テイガクの横暖ルーフ施工例と手順

ここからはテイガクが施工をした「横暖ルーフ」の屋根リフォーム手順をご紹介します。
屋根をリフォームする方法は、「葺き替え」と「カバー工法」の2種類があります。
こちらは、既存の屋根(スレート)に新しい屋根(横暖ルーフαプレミアムS)を被せるカバー工法の工事例です。
カバー工法で横暖ルーフのリフォームをご検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

4-1. 現場調査 リフォーム前のスレート屋根

東京都葛飾区在住のお客さまから屋根リフォームの見積もり依頼をいただき、現場調査をおこないました。
現場調査では多くの場合、実際に屋根へ上り、屋根の劣化状況の確認や屋根面積を測ります。

リフォーム前の屋根
リフォーム前の屋根

現場の屋根は築後13年が経過しているスレート屋根です。
屋根材にはニチハのパミールが使われています。
横暖ルーフを取り扱っているのもニチハです。
昔のスレート屋根材には耐久性を増すためにアスベストが含まれていました。
1980年ごろからアスベストによる人への健康被害が社会問題になり、1996年にアスベストを含まないスレート屋根材が販売されました。

パミールについて詳しくはこちら

関連記事 パミール 屋根

いわゆるノンアスベスト屋根です。
パミールもノンアスベスト屋根に当たります。
パミールは10年〜15年ほどで屋根材の剥離や釘の錆びといった不具合が起きてしまう可能性が高い屋根材です。
屋根に大きな不具合が起きてしまうまえに、横暖ルーフを用いたカバー工法をおこなうことになりました。

4-2. 棟板金と下地の取り外し

棟板金と下地の取り外し
棟板金と下地の取り外し

古い棟板金と棟板金の下にある木下地を取り外します。
雪止め金具も付けられていたため、おなじく雪止め金具も取り外します。
棟板金と雪止め金具を除くことで、屋根がフラットな状態になります。
そのご、防水シート(ルーフィングシート)を貼りはじめます。

4-3. 粘着式ルーフィングシートを貼り付ける

粘着型ルーフィングシートを張り付け
粘着型ルーフィングシートを張り付け

パミールのうえに防水シート(ルーフィングシート)を貼ります。
ルーフィングシートとは、屋根からの雨漏りを防ぐ防水シートです。
屋根材や屋根の各種板金に不具合が生じて雨水が侵入してきてしまったとき、ルーフィングシートが屋根裏への雨水侵入を防ぎます。
今回は粘着式のルーフィングシートを使いました。
粘着式でないルーフィングシートは釘やタッカーを使って屋根へ固定します。
しかし、パミールの屋根は耐久性に問題があるため釘やタッカーを使わないことが多いです。
粘着式のルーフィングは裏側がシールになっていて、釘やタッカーを使わずに施工できます。

4-4. 横暖ルーフを張り付け

横暖ルーフを張り付ける
横暖ルーフを張り付ける

ルーフィングシートのうえから横暖ルーフを張り付けます。
今回の屋根リフォームでは「横暖ルーフαSプレミアム」を使いました。

4-5. 換気棟の施工

換気棟の施工
換気棟の施工

棟部分に換気棟(かんきむね)を取り付けます。
換気棟には屋根裏にたまった湿気や熱気を外へ逃す役割があります。
屋根裏には野地板(のじいた)と呼ばれる下地が露出してます。
野地板は屋根全体の下地であり、とても重要な部材です。
野地板は木材であるため、湿気や熱気による結露水で腐ってしまうことがあります。

換気棟を取り付けることで、湿気や熱気を外へ逃すことができ、野地板が腐りにくくなります。

4-6. 棟板金の取り付け

棟板金の取り付け
棟板金の取り付け

最後に棟板金の下地を取り付け、上から棟板金を被せて固定します。
棟板金などの板金も横暖ルーフαプレミアムsと同じ、フッ素塗膜のエスジーエル鋼板製です。

4-7. カバー工法による横暖ルーフのリフォーム完成

横暖ルーフへのリフォームが完成!
横暖ルーフへのリフォームが完成!

カバー工法による横暖ルーフへの屋根リフォームが完成しました。
築後13年が経過したパミールは、これから数年内に屋根材の剥離や欠けが起こる可能性がとても高いです。
大きな不具合が起きる前に、計画的なリフォームをしてください。
テイガクは横暖ルーフを用いた屋根リフォームの施工実績が豊富にある板金工事会社です。
横暖ルーフへのリフォームをご検討されている方は、ぜひテイガクへご相談ください。
現場調査からお見積もりまではすべて無料にて承っております。

横暖ルーフについてよくある質問

Q

アイジー工業のスーパーガルテクトとどっちがいいか?

A

弊社ではフッ素塗膜の商品については横暖ルーフαプレミアムSをおすすめすることが多いです。
ポリエステル塗膜の商品はスーパーガルテクトがおすすめです。
横暖ルーフαプレミアムSの優れた点はこちら

Q

パミールのようになるか不安なのですが?

A

20年の販売実績がある歴史が長い屋根材です。
安心してお使いいただけます。
各横暖ルーフの商品ごとの平米単価を掲載しています。
こちらを参考にしてください

Q

横暖ルーフの工事費用はいくら位?

A

各横暖ルーフの商品ごとの平米単価を掲載しています。
こちらを参考にしてください

この記事を書いた人
著者 前川 祐介
前川 祐介 テイガク サイト制作責任者
宅地建物取引士
著者経歴

大阪府堺市生まれ。船橋東高校→法政大学→サノフィ(旧アベンティスファーマ)株式会社を経て、父親が経営する板金工事会社である昭和ルーフリモ株式会社へ入社。年間100棟以上の屋根と外壁工事に携わった経験を活かし、テイガク屋根修理の記事を執筆しています。

運営会社

昭和ルーフリモ株式会社は2001年設立の板金工事会社です。
これまでの金属屋根と金属サイディング工事件数の合計は10,000棟を超えます。

国土交通大臣許可(般-25)第22950号
許可を受けた建設業:板金工事業/屋根工事業/塗装工事業 他

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  1. 横暖ルーフとは
    1. 横葺き金属屋根の人気のきっかけになった屋根
    2. 各商品の違い
    3. 【動画解説】横暖ルーフのおすすめ商品とメリット・デメリット(8分41秒)
  2. 横暖ルーフαプレミアムSのメリット
    1. 2-1. 上下の篏合式(かん合式)
    2. 横つなぎ部の高い止水性
    3. 2-3.断熱材一体型
    4. 2-3.エスジーエル鋼板
    5. 2-4.フッ素塗膜
    6. 2-5.高い日射の反射率
    7. 2-6.日本全国で使用ができる
    8. 2-7.販売開始から20年
  3. 屋根リフォーム業者の見積書で注意したいこと
    1. 3-1.見積書の中にある商品名
    2. 3-2. 横暖ルーフはαプレミアムSの一択
    3. テイガクの横暖ルーフ価格表(税抜き)
    4. おまけ:横暖ルーフαプレミアムSは仕上がりがかっこいい
  4. テイガクの横暖ルーフ施工例と手順
    1. 4-1. 現場調査 リフォーム前のスレート屋根
    2. 4-2. 棟板金と下地の取り外し
    3. 4-3. 粘着式ルーフィングシートを貼り付ける
    4. 4-4. 横暖ルーフを張り付け
    5. 4-5. 換気棟の施工
    6. 4-6. 棟板金の取り付け
    7. 4-7. カバー工法による横暖ルーフのリフォーム完成
  5. 横暖ルーフについてよくある質問