外壁リフォームの基礎知識|コスト・種類・時期

外壁工事の種類と方法 テイガクの外壁工事 外壁工事の種類と方法 テイガクの外壁工事 外壁工事の種類と方法 テイガクの外壁工事

目 次

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外壁リフォーム前に確認したい3つのポイント

外壁リフォームは外壁塗装だけではありません。
外壁材の種類や状態、そして、お客さまの目的によって外壁リフォームの方法が変わります。
まずは「外壁工事の目的」「現在の外壁材と築年数」「おすすめの外壁塗料・外壁材」の3つを押さえておきましょう。

ポイント1

外壁工事の目的

外壁工事の目的

外壁リフォームは「外壁塗装」「外壁カバー工法」「外壁張り替え」の3種類。工事の内容と目的を確認しましょう。

ポイント2

現在の外壁材と築年数

現在の外壁材と築年数

外壁材は建材だけではなく、建築時期によっても耐久性が違います。自宅の外壁材の築年数と特徴を押さえましょう。

ポイント3

おすすめの外壁塗料・外壁材

おすすめの外壁塗料・外壁材

「価格」だけでなく「品質」もしっかり確認しましょう。おすすめの塗料・外壁材を紹介します。

アイコン チョーキングは外壁メンテナンスのサイン?

チョーキングとは、外壁塗料が紫外線によって粉状になる現象です。
外壁塗膜の劣化の初期段階に起きます。
「チョーキング=外壁塗装のタイミング時期」と評価するリフォーム会社が多いです。

本来、建築された時期によって、チョーキングの意味合いが大きく変わります。

2000年の品確法制定や2007年の窯業サイディングの厚みの見直しにより、最近の外壁材の耐久性能は大幅に向上しています。
そのため、築後10年程度で塗装をおこなうことに筆者は抵抗があります。
外壁材を塗料で塗りつぶしてしまうことは、あまりにももったいない気がします。

25年間何もせずに外壁カバー工法1回だけで外壁リフォームを済ますことも、ひとつの考え方です。

ポイント1 外壁工事の目的と方法

外壁塗装の目的

外壁塗装のビフォーアフター

ポイント
・10年〜15年に1度の定期的なメンテナンス
・シーリング工事が必要(サイディングの場合)
・外壁自体の機能は向上しない

工事目的 外壁を長持ちさせ、見た目をきれいにする
持続期間 10年〜15年
雨漏り
遮熱性 効果なし×
断熱性 効果なし×
耐震性 効果なし×

外壁塗装の方法

外壁塗料を用いて外壁を保護する工事です。
外壁塗料の質に応じて対候性(色あせにくさ)が変わります。
シーリング(コーキング)は、窯業サイディングのすき間を弾力のあるシーリング材で埋める工事です。
外壁のひび割れの補修にも用いられます。
次のような流れで工事を行います。

足場工事

①「足場工事」→

洗浄

②「洗浄」→

下地補修

③「下地補修」→

シーリング

④「シーリング」※必要な場合→

養生

⑤「養生」→

下塗り

⑥「下塗り」→

中塗り

⑦「中塗り」→

上塗り

⑧「上塗り」→

板金ケレン

⑨「板金ケレン」→

錆止め

⑩「錆止め」→

板金塗装

⑪「板金塗装」→

軒天塗装

⑫「軒天塗装」→

雨どい・破風板板金塗装

⑬「雨どい・破風板板金塗装」

【外壁塗装(シーリングを含まない)】

工期 2週間〜3週間
費用 60万〜90万
材料 日本ペイント/パーフェクトトップ
職人 塗装工

【外壁目地シーリング打ち替え】

工期 2週間〜3週間
費用 15万〜25万
材料 オート化学工業/オートンイクシード
職人 塗装工/シーリング工

外壁カバー工法の目的

外壁カバー工法のビフォーアフター

ポイント
・25年以上安心できる1度きりのメンテナンス
・全く新しい外壁デザイン
・断熱性や遮音性、耐震性を改善させる
・雨漏りが解消される

工事目的 良質な外壁材をかぶせ、見た目と機能を改善
持続期間 25年以上
雨漏り 効果あり
遮熱性 効果あり
断熱性 効果あり
耐震性 △~◯

外壁カバー工法の方法

金属サイディングを用いて古い外壁に新しい外壁を被せる工事です。
胴縁(どうぶち)とよばれる板を外壁に取り付けて、金属サイディングを張ります。
胴縁があるおかげで、空気層ができ、雨漏り解消や断熱効果改善などが図られます。

金属サイディングの種類やデザインは多様にあり、リフォーム後の外壁は大きく様変わりします。
外壁からの雨漏りや外壁の劣化が進行している場合は、透湿シート(外壁用防水シート)を張ってから金属サイディングを張ります。

足場工事

①「足場工事」→

額縁取り付け

②「額縁取り付け」→

ドア交換

③「ドア交換」→

付帯部塗装

④「付帯部塗装」→

外壁補修

⑤「外壁補修」→

役物取り付け

⑥「役物取り付け」→

金属サイディング張り

⑦「金属サイディング張り」→

シーリング

⑧「シーリング」→

雨どい取り付け

⑨「雨どい取り付け」→

板金部材取り付け

⑩「板金部材取り付け」→

照明確認

⑪「照明確認」

【外壁カバー工法 ガルバリウム鋼板の場合】

工期 3週間〜4週間
費用 170万〜200万
材料 アイジー工業/シャドーライン
職人 建築板金工

【外壁カバー工法 アルミ(インクジェット)の場合】

工期 3週間〜4週間
費用 260万〜300万
材料 YKKAP/シャインウォールS2
職人 建築板金工

外壁張り替えの目的

外壁張り替えのビフォーアフター

ポイント
・40年以上安心できる新築時の外壁に戻す
・雨漏りやシロアリ被害で腐食した外壁下地や構造材を新しいものに交換する
・外断熱や窓の交換などの改修も同時におこなう

工事目的 下地から新しい外壁材へ張り替え、新築同様にする
持続期間 40年以上
雨漏り 効果あり
遮熱性 効果あり
断熱性 効果あり
耐震性 効果あり

外壁張り替えの方法

外壁の張り替えは、下地も含めた工事が発生するため、価格が高くなります。
昔の窯業サイディングにはアスベストが含まれています。
そのため、通常の外壁工事で選択されることはほとんどありません。
建物の増改築などの大規模なリフォーム時に外壁の張り替えは検討してください。

ポイント2 あなたの外壁材はどの外壁材?

窯業(ようぎょう)サイディング

窯業(ようぎょう)サイディング

工事方法

外壁塗装直張りサイディング以外可能
外壁カバー工法可能
外壁張り替え可能

メンテナンス時期

外壁塗装建築後10年〜15年毎
外壁カバー工法建築後25年
外壁張り替え建築後40年

2022年現在、窯業サイディングは新築の外壁材の78%を占めます。
セメントを主成分にする板状(ボード)の外壁材です。
製造された年代で窯業サイディングの耐久性能が変わります。

ここでは、「2000年以前」「2007年以前」「2015年以前」「2016年以降」に分けて説明します。
※当てはまらない工法で採用されている場合があります。ご了承ください。

窯業サイディング2000年以前

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窯業サイディング2000年以前

2000年以前の窯業サイディングの外壁は、現在の判断基準に照らし合わせると不良品です。
「直張り」であるため、外壁が痛みやすいです。
通気層がない直張りの窯業サイディングの構造は、雨漏りがおこりやすいです。

2000年に住宅品質確保促進法(品確法)が制定され、新築の工事会社は10年の瑕疵担保責任(雨漏り保証)が義務付けられました。
品確法の制定以降、雨漏りリスクを大幅に低減する「外壁通気工法」による工法で外壁が仕上げられるようになります。

窯業サイディング2001年〜2007年以前

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窯業サイディング2001年〜2007年以前

2007年以前に製造された窯業サイディングの厚みの多くは12mm厚です。
12mm厚の窯業サイディングも現在の判断基準に照らし合わせると不良品です。
「割れ」や「反り」などが頻繫に起きます。
2008年の「住宅長期利用促進法」の制定に合わせてJIS規格の見直しも入り、窯業サイディングの最小厚は14mm厚以上に定められています。

窯業サイディング2007年〜2010年以前

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窯業サイディング2007年〜2010年以前

14mm厚以下の窯業サイディングは「釘打ち」で外壁が仕上がっています。
窯業サイディングの継ぎ目付近に無数の「釘の跡」が確認できるはずです。
釘打ちタイプの窯業サイディングは地震による「ひび割れ」が起こりやすいです。
釘回りもしくは窓回りに「ひび割れ」がよく発生します。

また、当時のシーリング材は「耐久性の低いシリコン」が用いられ、築後10年程度でシーリングの劣化が現れ始めます。

窯業サイディング2011年以降

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窯業サイディング2011年以降

2022年現在、出荷されている窯業サイディングの50%以上が15mm厚です。 外壁の劣化や不具合が引きおこりにくい外壁材が普及しています。
釘打ちではなく、金具に「引っかけ」て窯業サイディングを張る構造になっています。
地方では15mm厚以上が常識になっていますが、残念ながら1都3県の建売住宅は未だに14mm厚が多くつかわれています。

シーリングも「高耐久シーリング」が採用されるようになっています。
塗膜40年保証やシーリングレスなどの付加価値の高い窯業サイディングも登場しています。

リフォーム方法

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窯業サイディングのリフォーム方法は「外壁塗装」「外壁カバー工法」「外壁の張り替え」の3つです。
「外壁塗装」の際は、「シーリング工事」もあわせておこなってください。
直張りの窯業サイディングは、「外壁カバー工法」を検討してください。
増改築などの大規模改修をおこなう場合は、「外壁の張り替え」をおこなってください。

メンテナンスの時期とサイン

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窯業サイディングの劣化が最も進みやすい箇所は南側にあるバルコニーの外側です。
日当たりが良く、雨水が当たりやすいため、サイディングの乾燥と湿潤の頻度が高く、サイディングが痛みやすいです。
バルコニー外壁のひび割れや反り、シーリングの著しい劣化がないか確認しましょう。

チョーキング

外壁に手を触れてチョークの粉のようなものがベッタリと手に付着していたら、外壁メンテナンスを検討してほしいタイミングです。

チョーキング

シーリングの劣化

シーリングにひび割れがある場合は、シーリングの打ち替えもしくは増し打ちによるメンテナンスを検討しましょう。

シーリングの劣化

浮き

外壁が浮くことで外壁内部のすき間から雨水が入り込む恐れがあります。
外壁の浮きは速やかな処置が求められます。

浮き

割れ

0.3mmを超えるひび割れは外壁内部に雨水が入り込む恐れがあります。
穴埋めをしたうえで塗装をおこなうなどの処置が必要です。

割れ
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モルタル外壁

モルタル外壁

工事方法

外壁塗装可能
外壁カバー工法可能
外壁張り替え可能

メンテナンス時期

外壁塗装建築後10年〜15年毎
外壁カバー工法建築後25年
外壁張り替え建築後40年

1990年代前半以前の外壁はモルタル外壁が多いです。
セメントに砂を混ぜたモルタルを外壁に塗り、その上に塗装をして外壁を仕上げます。
モルタル外壁のシェアは低下しています。
しかし、ジョリパットのような洋風漆喰による美しい外観は根強い人気があり、街中でもよく見かけます。

モルタルの厚みは15㎜~20㎜で、厚みがあるほど不具合は起こりにくいです。
窯業サイディングと同じく「2000年以前」と「2000年以降」で施工方法が大きく異なります。
※当てはまらない工法で採用されている場合があります。ご了承ください。

モルタル外壁 2000年以前

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モルタル外壁 2000年以前

モルタル外壁はひび割れしやすいです。
割れやすい理由はさまざまですが、「通気層がない構造」もそのひとつです。
通気層がないことで、大きなひび割れに雨水が入り込むと雨漏りが生じます。

2000年の品確法の制定以降、現在は雨漏りリスクを大幅に低減する「外壁通気工法」によってモルタル外壁は仕上げられるようになっています。
また、通気層は断熱効果をもたらせてくれます。
「戸建て住宅はマンションより寒い」という印象が根付いたのは、1990年代以前に、通気層がないモルタル外壁の建物が多く建築されたことが背景としてあります。

モルタル外壁 2001年以降

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モルタル外壁 2001年以降

外壁通気工法で仕上げられたモルタル外壁は、2000年以前の外壁よりひび割れが起こりにくいです。
また、通気層があるため、雨漏りリスクも低いです。
ただし、微細なひび割れ(ヘアークラック)は時間の経過と共に目立つようになります。

また、日当たりの悪いモルタル外壁の北面は汚れやすいです。
そのため、ヘアークラックと美観維持を目的とした外壁塗装のメンテナンスを定期的におこなって欲しいです。

リフォーム方法

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モルタル外壁のリフォーム方法は「外壁塗装」「外壁カバー工法」「外壁の張り替え」の3つです。
「外壁塗装」の際は、「クラック補修」もあわせておこなってください。
小さなひび割れであれば、下塗り塗料でしっかり埋まります。

ひび割れの幅が大きい場合は、シーリングもしくは外壁をV字にカットして補修をしてください。
将来の雨漏り発生を含めた不安を解消したい場合は、「外壁カバー工法」をおこなってください。

雨漏りやシロアリ被害により、腐食が大きく進行している場合は「外壁張り替え」をおすすめします。

メンテナンスの時期とサイン

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15年前後のタイミングでメンテナンスをおこないます。
ひび割れが名刺が入るほどの幅(0.3㎜以上)になった場合、雨水が外壁内部に入り込むおそれがあります。
モルタル外壁は地震による影響を受けやすく、地震でひび割れが生じやすいです。

そのため、最近人気の耐候性の高い塗料(フッ素・無機・ハイブリッド無機など)を用いることはおすすめしません。
色もちが15年程度のコストパフォーマンスの高い塗料(シリコンもしくはラジカル)による塗装がおすすめです。
ひび割れ補修を伴うメンテナンスを15年ごとにおこなうことが望ましいです。

チョーキング

外壁に手を触れてチョークの粉のようなものがベッタリと手に付着していたら、外壁メンテナンスを検討してほしいタイミングです。

チョーキング

ひび割れ

ひび割れの「量」と「幅」、「深さ」がメンテナンスの時期を考える目安となります。
特にひびの幅が0.3mmを超える場合は、割れの対処を含めた外壁全体のメンテナンスを検討してほしいです。

ひび割れ
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金属サイディング

金属サイディング

工事方法

外壁塗装可能
外壁カバー工法可能
外壁張り替え可能

メンテナンス時期

外壁塗装建築後10年〜15年毎
外壁カバー工法建築後30年
外壁張り替え建築後40年

金属サイディングとは、薄い金属でできた外壁材のことです。
1980年代より昔の金属はトタンでした。
1990年後半から軽くて錆びにくいアルミの金属サイディングが登場し、この頃から新築ではなくリフォーム中心に用いられるようになります。

現在はガルバリウム鋼板が主流となり、デザイン性の良さから再び新築でも人気が高まっています。
金属の裏側に断熱材を付着させた高付加価値製品が広く普及しています。

トタン 1980年代以前

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トタン 1980年代以前

トタンは一度錆が発生すると、瞬く間に錆がひろがります。
そのため、10年に1度は錆止めを含めた外壁塗装の定期的なメンテナンスが必要です。
金属は熱が伝わりやすいため、断熱材一体化されていないトタンの外壁材は夏と冬が過ごしにくいです。

アルミのサイディング 1990年〜2000年(リフォーム)

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アルミのサイディング 1990年〜2000年(リフォーム)

アルミサイディングは耐久性と耐震性、メンテナンス性、対候性(フッ素塗膜)など、機能面で最も優れている外壁材のひとつです。

主に、リフォーム用の商材として販売された建材であり、カバー工法(古い外壁材の上に被せる)により通気層が設けられることから、メンテナンスの必要性が少なくて済みます。
ただし、値段が高く、訪問販売のような特別な販売でしか普及が進んでいません。

ガルバ(ガルバリウム鋼板)のサイディング 2000年以降

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ガルバ(ガルバリウム鋼板)のサイディング 2000年以降

ガルバはトタンよりも錆びの進行が圧倒的に遅く、アルミよりも値段が安いため、コストパフォーマンスに優れている外壁材です。
ただし、沿岸部や工場地域は、塩やほこりが付着することによる錆の発生リスクがあるため、細かなメンテナンスが必要です。

金属サイディングのリフォーム方法

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金属サイディングのリフォーム方法は「外壁塗装」「外壁カバー工法」「外壁の張り替え」の3つです。
外壁塗装は他の外壁材と異なり「ケレン(錆除去)」と「錆止め」の工程が必要です。
窯業サイディングよりは少ないですが、部分的にシーリングも用いられています。
シーリングの処置も必要になります。
トタンの外壁のうえに断熱材一体型の金属サイディングを張る「外壁カバー工法」をおこなうことも可能です。
外壁内部の腐食が大きく進行している場合は「外壁張り替え」を検討してください。

メンテナンスの時期とサイン

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金属サイディングは錆の「量」と「程度」でメンテナンスをおこなうか検討をします。
錆びは「白錆び」→「赤錆び」→「黒錆び」の順番で進行します。

雨がかかるところが錆びると思っていたら、それは大間違いです。
雨が当たらずに外気のほこりなどの汚れが付着しやすい箇所から錆は生まれます。
したがって、玄関周りや軒下など、雨がかりが少ない部位に白い錆がないか、普段からチェックをしてください。
ただし、ガルバは錆びの進行がかなり遅いので、錆びがあるから緊急性が高いとは限りません。

錆び

トタンとガルバ、アルミ、素材によって錆の発生と進行スピードが異なります。

錆び

穴あき

錆びの最終形態が穴あきです。穴あきは雨漏りの原因になるため、補修を含めた速やかなメンテナンスを検討してほしいです。

穴あき
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ALC(エーエルシー)

ALC

工事方法

外壁塗装可能
外壁カバー工法可能
外壁張り替え不可 ×

メンテナンス時期

外壁塗装建築後10年〜15年毎
外壁カバー工法建築後30年〜40年
外壁張り替え建築後50年

ALCは「軽量気泡コンクリート」の略です。
パネル形状になっており、主に鉄骨造の建物に用いられています。
旭化成の「ヘーベル」とよばれる商品がよく知られています。
一般的な1枚あたりの大きさは60㎝×180㎝のサイズであり、窯業サイディングや金属サイディングよりサイズが小さいです。
そのため、シーリングの目地がかなり長くなります。

吸水しやすい外壁材のため、基材(コンクリート色の外壁内部)が露出しないよう塗装による定期的なメンテナンスを必要とします。
特に寒冷地は凍害によりALCが痛みやすいです。

リフォーム方法

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ALCのリフォーム方法は「外壁塗装」「外壁カバー工法」の2つです。
亀裂やすき間がある目地にシーリングを部分充てん後、塗装仕上げをします。
塗料の塗膜で目地を保護します。

目地の交換も必要とされる築30年以上が経過している場合は、「外壁カバー工法」を検討してください。
ALCは外壁内部に強く固定をしている構造のため、「外壁の張り替え」は現実的ではありません。

メンテナンスの時期とサイン

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築後10~15年の間でメンテナンスをおこないます。
チョーキングの程度によって、塗装をおこなうか判断します。
基材(コンクリート色の外壁内部)が露出している場合は、速やかに補修を含めたメンテナンスをおこなってください。

チョーキング

外壁に手を触れてチョークの粉のようなものがベッタリと手に付着していたら、外壁メンテナンスを検討してほしいタイミングです。

チョーキング

シーリングの劣化

シーリングにひび割れがある場合は、シーリングの打ち替えもしくは増し打ちによるメンテナンスを検討してほしいです。

シーリングの劣化
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ポイント3 おすすめの外壁塗料と金属サイディング

外壁塗装

外壁塗料の種類はたくさんあります。
現在、戸建て住宅で一番人気がある塗料はラジカル(ラジカル制御型)塗料です。
テイガクでは国内外壁塗料メーカー最大手であるエスケー化研株式会社の「エスケープレミアム シリコン」をよく用いています。
10年以上昔はシリコン塗料が第一選択でしたが、現在は塗料価格が大きく変わらないラジカル塗料で仕上げることが多くなっています。
なお、高温多湿の日本の環境に適した塗料を製造する国内メーカーの外壁塗料で塗装をおこなうと安心です。

【外壁塗料】

塗 料 耐用年数 費 用
アクリル 7〜9年 50〜55万円
ウレタン 10〜12年 55〜60万円
シリコン 12〜14年 58〜68万円
ラジカル 14〜16年 60〜70万円
フッ素 18〜22年 85〜95万円
ハイブリッド無機 18〜12年 90〜100万円
光触媒 18〜22年 110〜120万円
無機 20〜25年 115〜125万円

【シーリング】

塗 料 耐用年数 費 用
変成シリコン 10〜12年 15〜20万円
高耐久ポリマー 20〜25年 20〜25万円

おすすめの外壁塗料とシーリング

おすすめ塗料1 
エスケープレミアムシリコン/エスケー化研

エスケープレミアムシリコン/エスケー化研

・建築仕上げ塗料シェア1位の会社の主力商品
・コストパフォーマンスに優れた「ラジカル制御型塗料」
・15年前後の色もちが期待できる

おすすめ塗料2 
パーフェクトセラミックトップG/日本ペイント

パーフェクトセラミックトップG/日本ペイント

・耐候性に優れた「無機系塗料」
・コケやホコリを洗い流すセルフクリーニング機能
・20年前後の色もちが期待できる

おすすめシーリング 
オートンイクシード/オート化学工業

オートンイクシード/オート化学工業

・特殊高耐久ポリマー配合の長寿命シーリング
・20年以上のシーリングの品質維持が期待できる

金属サイディング

金属サイディングは「素材」と「張り方」「塗膜」で大きく工事費用が変わります。
基本はガルバリウム鋼板の横張りがおすすめです。
「フッ素塗膜」の製品が将来無くなる可能性があるため(すでに無くなりつつあるため)、これから金属サイディングのリフォームを検討されている人は「フッ素塗膜」の製品がある内に工事を決断してください。

【ガルバリウム鋼板】

張り方 塗料 費 用
横張り ポリエステル 160〜190万円
横張り フッ素 170〜200万円
縦張り フッ素 185〜215万円

【アルミ】

張り方 塗料 費 用
横張り フッ素・単色 190〜220万円
横張り フッ素・インクジェット 260〜300万円

【エスジーエル鋼板】

張り方 塗料 費 用
縦張り フッ素 195〜225万円

おすすめの金属サイディング

おすすめ金属サイディング1 
ネオレリーフ/ニチハ

ネオレリーフ/ニチハ

・コストパフォーマンスに優れたガルバリウム鋼板
・業界最厚18mmの断熱材
・美しいレンガ調のデザイン

おすすめ金属サイディング2 
ネオスパンプレミアム/ニチハ

ネオスパンプレミアム/ニチハ

・人気のシンプルモダン縦張り商品
・変退色保証10年の遮熱性フッ素塗膜
・木目調の窯業サイディングと組み合わるとよりおしゃれに

おすすめ金属サイディング3 
シャインウォールS2 クオリティジェット/YKKAP

シャインウォールS2 クオリティジェット/YKKAP

・最高級のアルミ製金属サイディング
・変退色保証10年のフッ素塗膜
・陰影がある厚みとリアルなインクジェットによる美しい石積みデザイン

外壁リフォーム会社の見つけ方

業者紹介サイトを避ける

「複数の地元の優良業者を一括で無料紹介」をするマッチングサービスを用いることは避けましょう。
ウェブサイト運営会社への成約手数料が発生するため、サービスを利用した時点で工事金額が割高になります。

紹介サイト経由でなければもっと安く工事が提供できたのに」。
これが外壁リフォーム会社の本音です。

どんな外壁工事会社が訪ねてくるのか分からないのに、大切な個人情報が知れ渡ってしまうことにも注意喚起をしたいです。
押し売りに近いような会社が訪ねてくるかもしれません。

紹介サイトを経由すると成約手数料が発生して工事金額が割高になる 紹介サイトを経由すると成約手数料が発生して工事金額が割高になる

グーグル検索で専門工事会社を見つける

グーグル検索(ヤフー検索)で専門工事会社を見つけて直接連絡をすることをおすすめします。

お客さまへの直接工事に力を入れている会社であれば、ホームページも充実しているはずです。
専門工事だけで事業を営んでいる会社であるかどうかは、ホームページの施工実績で確認ができます。

もちろん、1社ではなく2社以上に見積りを取る相見積もり形式で業者を決定しましょう。

施工実績だけではなく、創業年数倉庫の有無建設業の許可などの情報も参考にしてください。
たとえば、駅前のオフィスビルだけで事業活動をしている会社は、工事会社ではなく営業活動が主体の会社である可能性が高いです。

シンプルなことを難しくさせる業界

10年ほど昔は外壁塗装で用いる塗料といえば「シリコン一択」でした。

近年は外壁塗料の数が消費者を困惑させるほど増えています。
事実、毎年のように新しい外壁塗料が塗料メーカーから販売されています。
なかには外国産の塗料オリジナル塗料、アピールする塗装会社もいるほどです。
金属サイディングにもオリジナルサイディングをアピールする会社が存在します。

今すぐ塗装をしたほうがよいといった営業トーク」や「分厚い調査書やバリエーションに富んだ提案書」「オーバースペックな高品質商品の提案」などが当たり前になっています。

複雑かつ巧妙になっている背景には、外壁工事業界の競争激化があります。

以下は横浜市の曾根塗装店様の外壁塗装に関する見立てです。

読者の理解を得るため、全くテイガクと縁もゆかりもない他業者様の記事を取り上げました。

派手な演出や宣伝のホームページより、よほど信用ができる真実が語られているホームページだと思います。

筆者個人の見解を付け足してのべると、外壁工事は屋根工事と違い目視で経過や予後が確認できる工事です。
不安をあおるフレーズが飛び交っていますが、過度に反応する必要がないというのが筆者の見解です。

むしろ、屋根工事の方に注意を払ってほしいです。

金属屋根の工事と同時におこなう時は注意が必要

近年、外壁塗装と金属屋根の工事を同時におこなう人が増えています。

そのため、塗装会社金属屋根の工事を提供しているケースが目立ちます。
これこそ、慎重になる必要があります。

金属屋根こそ屋根材の種類や工事手順、どのような手抜き工事がはびこっているのかなどを知っておいてほしいです。

テイガクのウェブサイトでは外壁工事だけではなく、屋根工事にも力を入れて深く解説をしています。

ぜひこのウェブサイトで屋根工事会社選びの重要性について認識を深めてください。

屋根工事ができない塗装会社が屋根工事を請け負う
屋根工事ができない塗装会社が屋根工事を請け負う

外壁リフォームも得意な建築板金工事会社にも相談しよう

テイガクは年間1000棟を超える金属屋根の工事をおこなう建築板金工事会社です。
建築板金工事はこのページでも取り上げた金属サイディングの専門工事会社でもあります。

最近は外壁塗装と金属屋根のリフォーム工事を同時におこなう人が増えています。
そのため、テイガクがおこなう工事の50%以上が金属屋根と外壁塗装工事の組み合わせとなっています。

ちなみに、金属サイディングの工事はもともと塗装工事とセットでおこなう工事であり、テイガクには塗装職人さんも在籍しています。

外壁塗装と金属サイディング、そして金属屋根いずれの工事も数多くの実績を重ねています。
外壁リフォームを検討されている人は、実績のある建築板金工事会社にも相談をしてみましょう!

よくある質問

外壁カバー工法はデメリットが多いと言われたのですが本当でしょうか?

A

外壁カバー工法は外壁機能回復やデザイン、居室快適性の点において優れたメリットがある工事です。
外壁カバー工法は胴縁で空気層を確保して外壁材を重ね張りするため、直接屋根材を張って仕上げる屋根カバー工法よりも外壁カバー工法ははるかに安全安心な工事方法と評価できます。

人気の外壁塗料は何ですか?

A

コストパフォーマンスに優れた「ラジカル塗料」が一番人気です。

アルミとガルバリウム鋼板、どちらの外壁が優れていますか?

A

アルミの外壁材が優れています。
しかし、費用対効果を考えると、ガルバリウム鋼板が優れています。

人気の外壁塗装メーカーはどこですか?

A

戸建て住宅塗料のトップメーカーはエスケー化研です。
塗料メーカー全体の売り上げでは日本ペイントが国内1位、世界4位に位置づいています。(2022年現在)

一番大きな金属サイディングメーカーはどこですか?

A

トップメーカーはアイジー工業です。
金属建材を専業にしている会社であるため、ホームページもかなり充実しています。

外壁塗装と外壁カバー工法の費用はどのくらい違うのでしょうか?

A

外壁塗装の金額が80万円の場合、外壁カバー工法は200万円前後の金額になります。

建坪30坪の外壁塗装の平均価格は?

A

足場組立費用とシーリング工事、消費税を含めた工事価格は、モルタル外壁で80万円前後、窯業サイディングで100万円前後です。

外壁リフォームを安くするには?

A

2社から3社、相見積もりを取ってください。
塗装会社を複数社紹介するサービスサイトの利用は、サイト運営元に紹介手数料や成約料を塗装会社がバックマージンで支払う仕組みになります。
外壁工事を提供している会社をお客様自ら探し出し、それぞれの会社に直接連絡をして相見積もりを取るのが賢明です。

地元密着の外壁リフォーム会社が良いのか?

A

地元のメリットは消費者が期待しているほど高いものではありません。
社員や職人が地元に住んでいるとは限らないからです。
会社だけ登記されていて、その地元には社長を含む社員全員が誰も住んでいないこともあります。
電車通勤のサラリーマンと同じで、車で1時間圏内は営業圏内であるのが建設工事業界の常識です。
イメージ戦略に過ぎないと、とらえてください。

この記事を書いた人
著者 前川 祐介
前川 祐介 代表取締役社長
テイガク サイト制作責任者
宅地建物取引士
建築物石綿含有建材調査者
著者経歴

大阪府堺市生まれ。千葉県立船橋東高校→法政大学→サノフィ(旧アベンティスファーマ)株式会社を経て、父親が経営する板金工事会社である昭和ルーフリモ株式会社へ入社。
中央工学校夜間建築学科卒業。年間100棟以上の屋根と外壁工事に携わった経験を活かし、テイガク記事の執筆とユーチューブ動画撮影をおこなっています。趣味は日本史学。

運営会社

昭和ルーフリモ株式会社は2001年設立の板金工事会社です。
これまでの金属屋根と金属サイディング工事件数の合計は10,000棟を超えます。

国土交通大臣許可(般-25)第22950号
許可を受けた建設業:板金工事業/屋根工事業/塗装工事業 他

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  1. 外壁リフォーム前に確認したい3つのポイント
  2. ポイント1 外壁工事の目的と方法
    1. 外壁塗装の目的
    2. 外壁塗装の方法
    3. 外壁カバー工法の目的
    4. 外壁カバー工法の方法
    5. 外壁張り替えの目的
    6. 外壁張り替えの方法
  3. ポイント2 あなたの外壁材はどの外壁材?
  4. ポイント3 おすすめの外壁塗料と金属サイディング
    1. 外壁塗装
    2. 金属サイディング
  5. 外壁リフォーム会社の見つけ方
    1. 業者紹介サイトを避ける
    2. グーグル検索で専門工事会社を見つける
    3. シンプルなことを難しくさせる業界
    4. 金属屋根の工事と同時におこなう時は注意が必要
    5. 外壁リフォームも得意な建築板金工事会社にも相談しよう
  6. よくある質問
目次