屋根修理業者を選ぶ前に読んでほしいページ【11のポイント】

全記事 一覧 | 2019.01.29

このページでわかること

  • 台風や地震などの自然災害で屋根が被災した方に役立つ情報が掲載されています
  • 正しい屋根修理業者の選び方についてお知らせします
  • 火災保険の申請について解説します
雨漏り修理方法

台風や地震の影響で屋根修理業者をこれからお探しになる方向けに作成したページです。
これから屋根の修理を検討している方はきっと役に立つと思います。
2019年1月更新いたしました。

【はじめに】リフォームの優先順位が低い屋根

誰も気が付かない屋根の不具合

自然災害発生後は屋根のメンテナンスが必要です。
特に大型台風発生後は目視でよいので屋根を点検してください。
「雨漏りがない」=「屋根が安心」ということはありません。
雨漏りがなくとも屋根がめくれていたり、屋根の板金が飛ばされていたりすることはよくあります。

残念ながら普段から屋根に注意を払う人は少ないです。
そのため、自宅の屋根が大変なことになっていることに気づいていない人が多いです。
ご近所から指摘されてはじめて自宅の屋根が剥がれているこも多いでしょう。

めくれた屋根をそのまま放置しておくと、人身事故や物損事故の2次被害に発展します。
もちろん、雨漏りリスクも高くなります。

ただし、素人の方が屋根にあがって点検や修理をおこなうのは絶対にやめてください。
命を無くされる方や半身不随などの重傷になる方が毎年多く報告されています。
屋根の修理は信頼できる業者に連絡をして確認してもらいましょう。
屋根の不具合は気づかない
つぎに、はじめて屋根の修理を検討されている方向けにお伝えしたい【11のポイント】をご案内します。

ポイント1:屋根修理業者は2種類にわかれる

屋根修理業者に直接依頼するメリット

これから屋根を修理する予定の方は、屋根工事を専門とする業者へ直接依頼することをおすすめいたします。
理由は単純です。
安くて適切な工事の提案を受けることができるからです。
トラブル時にも駆けつけてくれて、速やかに対応していただけだけます。
しかし、屋根工事を専門とする業者は実は見つけることが難しいです。
それでは屋根工事を専門とする業者とはどんな業者なのでしょうか?

屋根修理業者は「瓦」と「金属」にわかれる

「私は屋根修理業者です。」と名乗れば、だれでも屋根修理業者になれます。
屋根修理のプロフェッショナルとは「瓦職人」もしくは「板金工」のことです。
瓦職人はわが国の伝統的な陶器(粘土)の瓦を扱う職人です。
板金工は鋼板を切って張って屋根を仕上げる金属屋根を扱う職人です。
そして、業者も「瓦業者」と「板金業者」にわかれます。
わが国のおよそ3/4が「瓦業者」で、1/4が「板金業者」であると言われています。
瓦屋根金属屋根金属屋根 瓦棒
「瓦業者」と「板金業者」の違いをわかりやすくたとえると、「うどん屋」と「そば屋」のような違いになります。
飲食店の中には「うどん」と「そば」を両方取り扱うお店がありますが、”うどんはうどん専門店”の方が美味しいことは間違いありません。
適切な修理や工事を望むなら、これから依頼する屋根工事業者が「瓦業者」もしくは「板金業者」であるかを見極める必要があります。

そのため、これからはじめて屋根の修理をおこなう予定の方がすることは「屋根の種類の確認」です。
おそらく屋根は「瓦」「金属」「スレート」のいずれかです。
戸建て住宅屋根の90%以上が「瓦」「金属」「スレート」で占められています。

屋根の種類は建築図面に記載されていることが多いです。
しかし、全く記載がないこともあります。
記載がない場合は工事会社や不動産会社に確認してもらいましょう。

なお、テイガク屋根修理は「板金業者(板金工事会社)」です。
金属屋根を専門に取り扱っています。

スレートを扱う業者は?

「瓦」は「瓦職人」が施工し、「金属屋根」は「板金工」が施工します。

それでは、「スレート」は誰が施工するのでしょうか?
スレートは瓦職人でも板金工でも施工ができます。
理由は工事が簡単だからです。

スレートはセメントを主成分にした「うす平べったい板状の屋根」のことで、最近の新築住宅で最も多く使われています。
「コロニアル」や「カラーベスト」ともよばれます。
戸建て住宅のスレートはケイミューという企業がほぼ独占して製造しています。
ケイミューのホームページからスレート屋根の施工を認定している業者が検索できます。
ただし、この中には屋根の工事業者ではなく屋根瓦の販売業者や卸売業者も含まれています。
販売業者や卸売業者への工事依頼は外注工事になるため、注意をしましょう。

スレートの他に「アスファルトシングル」とよばれるシート状の屋根があります。
「アスファルトシングル」も瓦職人でも板金工でも施工ができます。
スレート屋根アスファルトシングル

最悪なケースは手抜き工事

下の画像はスレートの棟板金(むねばんきん)を上から釘で打っている画像です。
棟板金の上側に釘を打つと、そこから雨水が入りやすくなり雨漏りが発生します。
このように板金の頭上から釘を打つことを「脳天打ち」とよびます。
これは手抜き工事のひとつです。

本来、棟板金の釘は棟板金の横側から打ちます。
この現場は地元の大工さんが施工した現場でした。
大きな災害が発生したとき、屋根職人さんの手が足らなくなります。
そのため、屋根職人さん以外の手で施工される現場が多くなる傾向があります。
近所の工務店に依頼したからといって、屋根職人さんを連れて対応してくれる保証はありません。
屋根工事は「瓦職人」もしくは「板金工」であるか確かめる必要があります。
手抜き工事

ポイント2:瓦職人と板金工の見つけ方/選び方

屋根修理業者を手っ取り早く見つける方法

瓦職人と板金工の見つけ方は簡単です。
以下の組合ページから検索することができます。

瓦職人/瓦工事業者

一般社団法人全日本瓦工事業連盟(全瓦連)

板金工/板金工事業者

一般社団法人日本建築板金協会(日板協)

組合に所属していない屋根修理業者

組合に所属していない屋根修理業者もいます。
たとえば、テイガク屋根修理は日板協には所属していません。
公共工事や新築工事が少なくなったこともあり、組合に所属しない業者の方が多いです。

関東地区と関西地区にお住いのお客様はテイガク屋根修理に是非ご相談ください。

屋根工事全般をおこなう業者について

瓦屋根と金属屋根の分別がなく、「屋根工事全般を請け負う業者」も存在します。
たとえば、ハウスメーカーや工務店、ホームセンターなどです。
インターネットでも瓦と金属、どちらが専門かよく分からないホームページをよく見かけます。
これらの会社の多くは営業活動を通して収益をあげている「営業工事会社」です。
営業活動で受注した工事を下請けの屋根工事業者(瓦業者や板金業者)に発注して成り立つ会社です。

その他、瓦業者が金属屋根の工事を請け負うケースもあります。
このケースでは瓦業者が板金業者へ仲介する外注工事となります。
つまり、瓦業者が営業工事会社に転身するパターンです。

一般の方は屋根工事業者が2つに分けられることを知りません。
知らないからこそ、屋根工事全般を請け負う業者が多いです。

一部の屋根工事業者の中には瓦も金属屋根も取り扱うことができる業者も存在します。
しかし、そのような会社はまれです。
保管方法や大きさの異なる屋根材を保管し、職種の異なる瓦職人や板金工を管理して毎月給料を支払うことは極めて難しいことです。
「うどん」と「そば」の両方が認められて人気店になるほど難しいです。
ひとつの分野に特化している方がコストは安く、専門技術も磨けます。
そのため、屋根修理業者は「瓦屋根」もしくは「金属屋根」のどちらかに特化している業者が圧倒的に多いです。

結局、、「瓦屋根」と「金属屋根」、得意な専門分野をしっかり明示している業者を選択することが賢明です。
板金工事について

ポイント3:応急処置について

応急処置について

雨漏りを防いだり、建物の悪影響を防いだりするための応急処置はとても大事なことです。
具体的な応急処置の方法のひとつにブルーシートかけがあります。
よく「ブルーシートだけで安心できるか?」と聞かれます。
実はブルーシートだけでは安心はできません。
あくまでも応急処置であるため、プロがおこなってもブルーシートはいずれ剥がれます。

ただし、ブルーシートには「かけ方の工夫」や「使用に適した材料」があります。
素人がおこなうよりは、プロの屋根職人に作業をしてもらう方が安心です。
特に素人による作業は危険かつ意味がない作業であることが多いです。

応急処置をおこなう業者について

言うまでもないことですが、屋根の応急処置は「瓦職人」もしくは「板金工」におこなってもらいましょう。
「瓦屋根」は「瓦職人」へ、「金属屋根」は「板金工」へ依頼してください。

しかし、自然災害後は一刻を争う事態であり、屋根職人の数も限られます。
そのため、自治体職員や消防団がボランティアで作業をおこなうこともあります。(※必ずおこなってくれるとは限りません。)
しばらく経ってからプロの屋根職人に屋根の点検をしてもらいましょう。

避けたい応急処置のケース

被災に乗じて応急処置だけをしてお金を稼ごうとする業者もいます。
応急処置だけしてその後、全く何も対応しない業者もいます。
もちろん、緊急を要する事態であるため放置しておくよりは望ましいです。
しかし、そのような業者はまともな応急処置をおこなっていないはずです。
屋根は目が届かないところであるため、適切な処置の判断が施主様はできません。
屋根の応急処置

その他、無料で応急処置をおこなう代わりに高額な屋根工事を要求する業者もいます。
そのような業者は他社との相見積もりをさせる猶予を与えずに、工事契約を求めてくるはずです。
お客様は応急処置を無料でおこなってもらったため、断りづらくなります。

本来、屋根の工事は複数の業者に相見積もりを取ることがセオリーです。
「応急処置」と「屋根修理の工事」は別物と割り切って考えてください。
すぐに対応してくれた業者だからといって、正しい応急処置をおこなうとは限りませんし、適正価格の工事を提案してくれるとも限りません。

屋根の応急処置の注意点

応急処置の費用について

応急処置費用の目安は3万円から10万円(税抜)です。
足場のない屋根の作業は一人二組でおこなう必要があるため、数万円の費用が発生します。
ただし、お金がかかるといって、素人が屋根にのぼるのは絶対にやめましょう。

火災保険に加入している場合、応急処置の費用を保険会社が負担してくれることがあります。
全額負担をしてくれる会社もあれば、一部負担の会社もあります。
「応急処置の費用」は「仮修理費用」という名目になっていることが多いです。
「仮修理費用」を受け取れる場合は、屋根修理業者に「仮修理費」として見積書もしくは請求書をもらってください。応急地の例

ポイント4:屋根改修の工事日について

見積書の入手にも時間がかかる

訪問販売による営業を除いて、現場調査や見積書を入手するまでには時間がかかります。
基本的な見積書の入手手順としては以下の通りです。

①お電話もしくはメールでお問合せ
②お客様宅にうかがい現場調査をおこなう。(お問合せから約1週間)
③見積書をお客様に提出する。(現場訪問から約1週間)

たいていの屋根修理業者は1週間先の業務が埋まっています。
お問い合わせをいただいてもすぐに動けることが少ないです。
特に大規模災害が発生したときは、お問い合わせからご訪問までにかなり時間がかかります。

地域で評判がよい屋根修理業者であれば、お客様からの引き合いも多いです。
そのため、人気がある業者は現場調査や見積書の作成までに相当数の時間が必要になることもあります。

2019年の関西地区の屋根工事は半年から1年待ち

2016年熊本地震の時、屋根の修理が1年待ちの状態でした。
毎日新聞 熊本地震 屋根修理中の転落相次ぐ 業者1年待ちで 2016年6月6日 19時16分

台風21号で被災した屋根の数がかなりあります。
そのため、実際の屋根の修理にはかなりの時間がかかる見通しです。
もし信頼できる屋根修理業者さんと巡り合えたら、すぐに工事発注をしましょう。
ただし、手抜き工事をおこなわない業者であることが大前提です。
屋根の修理工事の時期

2019年の関東地区の屋根工事も時間がかかる

台風24号が関東地区を襲い、関東地区でもかなりの被害が発生しました。
2019年に入ってもその影響が続いています。
ただし、関東地区は関西地区と異なり瓦屋根が少ないため、コロニアルの棟板金飛散の不具合が圧倒的に多いです。
関西地区に比べると、屋根修理業者が見つからずに困るといった事態は避けられそうです。
棟板金の飛散

 

ポイント5:悪徳業者について

悪徳業者に注意

悪徳業者が動きが気になります。
すでに注意喚起が各方面からなされているので、このページでは詳細は控えます。
台風の後は…悪徳修理業者に警戒を! 「放置すると雨漏り」などと不安あおり高額請求

被害が甚大であるため、こちらが予想もしない新手の詐欺なども起こりうる危険があります。
特にお年寄りだけでお住いの住宅は注意してください。
悪徳業者

ポイント6:屋根工事の費用について

工事費を安く抑えるには屋根の専門修理業者へ

工事費を抑えて屋根の修理をおこなうには、「瓦業者」もしくは「板金業者」に相談することをおすすめします。
ホームセンターやハウスメーカー、工務店、リフォームショップは「営業工事業者」です。
ハウスメーカーの社員が屋根の上でトンカン工事をすることはなく、「営業工事業者」を通して「瓦業者」もしくは「板金業者」が工事をおこないます。
遠回りして工事を依頼することは避けて、直接工事をおこなう業者に依頼するようにしましょう。

以下の動画はリフォーム業界における中間マージンについて解説した動画です。
是非、参考にしてください。

インターネットでは「紹介サイト」だらけ

インターネットで「雨漏り修理業者」や「屋根修理業者」を探していると、「無料で複数の修理業者を紹介してくれる紹介サイト」にたどり着くことが多いです。
業者を紹介してくれるこのサービスのことを「マッチングサービス」ともよびます。
工事が成約したらお祝い金まで用意する紹介サイトも存在します。
一見とても便利なサービスのように感じますが、当然、裏があります。

工事が成約したら、屋根修理業者から工事費用の一部がバックマージンとして紹介サイト運営会社に流れます。
このバックマージンで紹介サイト運営会社は成り立っています。
バックマージンは成約した工事費用の10%~20%です。

屋根修理業者を紹介されたお客様は、無料でたくさんの業者を紹介されるため、得をした気分になります。
しかし、屋根修理業者がサイト運営会社に支払う紹介料金は、お客様が屋根修理業者に支払う見積書に反映されます。
つまり、紹介サイト経由で提示される工事見積書の金額には、全て紹介料金が上乗せされているということです。
本質的に、お客様は中間マージンを払って工事をお願いしていることと変わりありません。

インターネットでリフォーム業者を探すポイント

屋根の修理費用・リフォーム費用の相場

ざっくり屋根リフォーム工事価格をお示します。

下記表の金額はあくまでも「相場」です。
2階建てで、足場組立費用が含まれている金額です。
屋根の「形」などや「下地の劣化状況」で金額は変わります。

約30坪(100平米)程度の瓦屋根の場合

葺き替え(ふきかえ)とは張り替えのことです。
既存の屋根をすべて撤去して処分し、新しい屋根に張り替えます。

工事内容 修理・リフォーム費用の相場
瓦屋根の部分修理/差替え 1万円~20万円
(枚数による)
瓦屋根の葺き直し 140万円前後
土葺き瓦を乾式瓦に葺き替え 280万円前後
瓦から瓦に葺き替え 250万円前後
瓦から和風金属屋根に葺き替え 210万円前後
おススメ瓦から金属屋根(断熱材入り横葺き)に葺き替え 180万円前後
瓦から金属屋根の縦葺きに葺き替え 160万円前後
瓦からスレート(カラーベスト/コロニアル)に葺き替え おすすめしません(後述)

約20坪(70平米)程度のスレート屋根(カラーベスト/コロニアル)の場合

工事内容 修理・リフォーム費用の相場
スレート屋根の部分修理
(差し替え含)
1万円~5万円
(枚数による)
スレート屋根の棟板金の全面交換 30万円前後
スレート屋根をスレート屋根に葺き替え おすすめしません(後述)
スレート屋根(アスベストなし)を金属屋根に葺き替え 130万円前後
おススメスレート屋根の上に軽い屋根を張るカバー工法 100万円前後

カバー工法屋根

約20坪(70平米)程度の金属屋根(トタン屋根含む)

工事内容 修理・リフォーム費用の相場
金属屋根の部分修理/差し替え できないことが多い
(特にトタン屋根)
金属屋根の棟板金の全面交換 20万円前後
おススメ金属屋根を金属屋根に葺き替え 130万円前後
上に軽い屋根を張るカバー工法 できないことが多い

トタン葺き替え

応急処置 その他工事の費用

工事内容 修理・リフォーム費用の相場
ブルーシート養生 3万円~10万円
雨どい全面交換 10万円~20万円
(長さによる)

 

通常おこなう工事価格より割高になる覚悟も

需要と供給のバランスが崩れると工事価格が変動します。
大規模な自然災害があった時は大幅に工事価格が高くなります。
たくさんお金を払ってくれる人から工事を優先させる屋根修理業者もいてもおかしくありません。

2018年に発生した地震と台風の影響で、関西地区では屋根修理業者が全く見つからない事態にいたりました。
関西地区の屋根工事職人さんだけでは対応ができないため、各地方から応援が来ています。
地方からの出張の場合、その職人さんには宿泊費や遠征費がかかります。
その費用は屋根修理費用に反映されます。

大きな出費を避けるためにも、定期的に屋根のメンテナンスをおこない、早期にリフォームをおこなう姿勢が大切です。

ポイント7:瓦屋根の修理について

瓦の修理もしくは部分修繕に依頼先

台風が発生した後、「瓦が飛んだ」「瓦がズレた」といった被害が多数報告されます。
被害で最も多いのは棟瓦(むねがわら)のズレです。
棟瓦は「ぐし瓦」ともよばれます。
屋根のてっぺんに積み上げるように置かれた瓦のことです。
ズレが軽微であれば、棟瓦を積みなおすだけで済みます。

瓦の部分修理は「瓦業者」に尋ねてください。
しかし、瓦のズレが大きすぎると葺き替え(ふきかえ)などの大掛かりな工事を選択することになります。

瓦屋根の「葺き替え(ふきかえ)」

瓦がたくさんめくれていると、「葺き直し」もしくは「葺き替え」が必要です。
葺き替えとは、屋根を張り替える工事です。
既存の瓦と土を全て取り除き、新しい屋根に葺き替える工事です。

陶器製の瓦にこだわりがある方は軽量瓦を使います。
ただし、「軽量」といっても従来の瓦の10%ほどしか軽くなっているだけです。
そのため、最近は瓦屋根の1/10の重量である金属屋根(ガルバリウム鋼板)を使った葺き替えが人気です。
屋根の葺き替え

瓦は地震に弱く、風にも弱い

2018年6月に大阪北部で発生した地震では、他の屋根材に比べて瓦屋根の被害が多かったです。
瓦が望ましくないことは今回の自然災害で十分証明されました。
自然災害の影響が心配な方は、て安心できる軽い金属屋根に葺き替えることをおすすめします。

金属屋根には和瓦風デザインの商品があります。
デザインに抵抗がある方はケイミューのルーガをおすすめします。
ルーガは意匠が素晴らしく、瓦のおよそ半分の重さです。
金属屋根

【重要】スレート屋根への葺き替えについて

スレートへの葺き替えをすすめられることもあるはずです。
テイガクではスレート(カラーベスト・コロニアル)への葺き替えは原則おすすめしていません。
お客様から強いご希望をいただいた場合に限り工事を承っております。

理由はスレートは「リフォーム」の場合には「メーカー保証」が得られないからです。
スレート屋根がメーカー保証を得られるのは「新築」だけです。

一方、金属屋根はリフォームの場合でも保証が得られます。
穴あき保証は25年~30年、中には50年の製品保証がある商品もあります。
【2019年最新】ガルバリウム鋼板屋根の特徴とメーカー比較
ガルバリウム鋼板屋根のカバー工法

ポイント8:スレート(カラーベスト /コロニアル)の修理について

まずこの名称を覚える!

スレートで最も多い不具合は「コレの外れ」です。
コレは「棟板金(むねばんきん)」とよびます。
屋根のてっぺんに取り付ける板金です。
台風が発生した時によく飛ばされます。

飛ばされた棟板金

棟板金の構造を知る(なぜ風で飛ばされるのか?)

棟板金の下には棟下地(むねしたじ)とよばれる下地があります。
貫板(ぬきいた)とも呼ばれます。
一般的に棟下地には「木」が使われます。
棟板金は横脇からこの木の下地にめがけて「釘」で留めます。

木の下地はよくないです。そして、釘もよくないです。
木は腐りやすく、釘は保持力が低いからです。

そのため、建築後10年程度で棟板金の固定する力が弱まります。
結果、強風で飛ばされます。
棟板金が飛ばされると人にあたったり、隣の外壁や車にあたったりして危険です。
棟板金の交換工事

棟板金の修理について

棟板金が1本飛ばされたからといって、1本だけ直すのは”絶対にダメ”です。
「1本ダメ=棟全部ヤバイ」と思ってください。
すでに棟板金全部の釘がゆるんでいるはずです。
同じような台風が来た時、また同じ不具合を被ることになります。

台風で被災した棟板金は”全交換が基本”です。
飛ばされた部分だけを直す屋根修理業者がいたらストップをかけましょう。

そして、棟板金の修理方法は以下の3点がポイントになります。

①下地は「樹脂+アルミの製品」を使う

腐らない「樹脂製」の棟板金下地があります。
また、樹脂の中にはビスでしっかり固定できるよう「アルミ芯」が入っています。

②ビスで固定する

釘ではなくビスを使いましょう。
これで棟板金をよりしっかりと取り付けることができます。安心です。

③足場を組む(安全対策)

棟板金の交換などの高所作業には足場を組むことが法律で義務付けられています。
そもそも、安全な環境でなければ丁寧な仕事ができません。
足場を組まずに修理をおこなうと、大幅に工事品質が低下します。
棟下地 樹脂+アルミ

【よくある質問】棟板金が外れたら雨漏りはするのか?

棟板金の下にはルーフィングシートとよばれる防水シートがあります。
このルーフィングシート(防水シート・下葺き材)が機能していれば、雨が漏れることは原則ありません。
雨が降っているのに雨漏りがないのであれば、ルーフィングシートが機能していると判断できます。
ただし、雨さらしの状態ですと、ルーフィングシートが痛んでしまうのでできる限り早く応急処置や棟板金を交換してあげましょう。
なお、ルーフィングシートにも耐用年数があり、一般的な商品は約10年程度で劣化がはじまります。
ルーフィングシート 防水シート

スレート屋根の部分修理について

スレート屋根は部分修理ができる屋根材です。
ワレたり、ヒビがはいったりしたスレート屋根の一部は新しいものに差し替えることができます。

ただし、スレート屋根(カラーベスト・コロニアル)の耐用年数は30年です。
メーカーのアナウンスでは建築後30年で「葺き替え」もしくは「カバー工法」を推奨しています。
建築後30年近い場合は部分修理だけでは十分なメンテナンス効果が期待できません。
スレート屋根の耐久性について詳しくはこちら

また、残念なことですが、建築後10年程度で”ダメ”になるスレート屋根があります。
「2000年代前半に建てられた住宅の屋根」は注意してください。
この時期のスレート屋根はアスベスト含有が規制された直後の時期で、ボロボロになりやすくなっている商品が流通しています。
私たち屋根修理業者は「ノンアスベスト屋根」とよんでいます。
ボロボロのスレート屋根建築後30年が過ぎたスレート屋根やノンアスベスト屋根では、部分的に差し替えや補修をおこなっても、すでに屋根全体にダメージがかかっています。
近い将来、同じような屋根の不具合が再発する恐れがあります。
そのため、屋根全体の機能を高める「葺き替え」や「カバー工法」を検討してください。
割れたスレート屋根

カバー工法について

カバー工法とは古くなったスレート屋根の上に軽い金属屋根を被せる工事方法です。
古い屋根を剥がさずに新しい屋根を張ることができるため、コストパフォーマンスに優れています。
屋根カバー工法について詳しくはこちら
スレート屋根のスタンダードなリフォーム方法です。
屋根カバー工法

ポイント9:金属屋根(トタン屋根含む)について

まずこの2種類を覚える!

金属屋根は2つの種類にわけられます。
「縦葺き(たてふき)」と「横葺き」です。

縦葺きはメーカー品ではなく、コイルから板金工が制作します。
昔ながらのトタン屋根は縦葺きです。
ガルバリウム鋼板 縦葺き
一方、横葺きはメーカーで加工された製品が多く、横向きに金属屋根を葺きます。

ガルバリウム鋼板 横葺き

トタン屋根の修理について

代表的な縦葺きのトタン屋根は「瓦棒(かわらぼう)」とよばれる屋根です。
縦ラインの凸部には芯木(しんぎ)とよばれる木の棒が入っています。

不具合が発生している古い瓦棒は、すでに屋根全体が痛んでいることが多く、部分修理をおこなうことができません。
特に雨漏りが起きている場合は、屋根の野地板(のじいた)という下地にまで悪影響が及んでいるため、葺き替え(ふきかえ)を選択することが多いです。
屋根全体が傷んでいるトタン屋根は、強風でめくられて吹き飛ばされることもあります。
その場合は屋根全面を葺き替えし、さらに垂木(たるき)の補強するなどの大掛かりな工事になることが多いです。
垂木について詳しくはこちら
トタン屋根の修理

瓦棒のカバー工法について

カバー工法は既存の屋根を下地として活かすことが条件になります。
そのため、瓦棒の屋根にカバー工法をおこなうには、瓦棒自体が良好な状態であることが前提です。
しかし、すでに雨漏りやサビなどの不具合が生じている瓦棒であれば、屋根全体の傷みが進行しているはずです。
そのため、瓦棒にカバー工法を選択でないことが多いです。

横葺き金属屋根の修理について

横葺き金属屋根は部分的な差し換えが難しい屋根です。
屋根が1枚1枚、はめ合って葺かれているからです。
たとえば、軒先(屋根外側)の金属屋根を1枚剥がすには、その上に重なった金属屋根を剥がさなければならず、結局全部剥がすはめになります。
特に長尺(3m以上)の金属屋根の場合は部分修理が難しいです。
部分的に剥がすこともできますが、横葺き金属屋根の部分修理には板金工の高い技術力が求められます。

棟板金(むねばんきん)の修理について

金属屋根の棟板金の修理方法はスレート屋根と同じです。
このページのスレート屋根の棟板金の修理方法を参考にしてください。

ポイント10:火災保険について

必ず申請しましょう

火災保険に加入していて屋根に不具合があった場合は、必ず保険を使って修理費請求をおこないましょう。
屋根の修理に必要なお金が火災保険会社から支払われます。

火災保険は被保険者(保険契約者)がおこなってください。
火災保険の手続きはとても簡単です。
屋根修理業者の見積書と被災写真があれば申請ができます。

代行で保険申請業務をおこなう業者があり、社会問題になっています。
以下のページを参考にしてください。
【簡単!!】火災保険を用いた屋根修理の申請方法
火災保険の使い方

保険を賢く使いましょう

火災保険は必ずしも被災した部分だけに使う必要はありません。(契約内容による)
修理に必要な足場の組立費用も保険金として支払われます。
そのため、保険金を屋根全面改修や外壁塗装などの費用として活用することも検討してください。
もし建築後20年以上経過した屋根であれば、屋根の寿命が近づいているはずです。
いずれ大規模なリフォームをするのであれば、被災をきっかけに屋根や外壁の全面リフォームをおこなった方が得です。
火災保険で外壁修理

屋根修理業者とトラブルになるケース

本来、屋根修理業者は相見積もりを経て決められるべきものです。
しかし、中には保険申請の見積書を作成することで見返りを求める業者も存在します。
見返りとは「屋根工事契約」のことです。
相見積もりをおこなわずに屋根修理業者を決めてしまうのはデメリットだらけです。
以下のような比較検討ができなくなります。
・工事内容が適切かどうか?
・工事材料が適切かどうか?
・工事をいつ(すぐに)してくれるか?
・アフターフォローや保証内はどうか?

屋根修理業者に保険会社提出用の見積書を作ってもらう時に、相見積もり後に工事を断る可能性があることをしっかり意思表示しましょう。
事前にそのことを確認した方がトラブルを未然に防ぐことができます。
なお、テイガク屋根修理は相見積もり後に工事をお断りいただいても全く問題はございません。

押さえておきたいことを箇条書き

・申請は自分でおこなう
・すぐに申請書類を取り寄せる(大規模災害が発生した際、保険会社や保険鑑定会社の対応が大幅に遅れます)
・保険会社や保険鑑定会社への対応に慣れている屋根修理業者に依頼する
・保険金は部分修理費用であり、屋根全面を修理する費用までは支払われない
・足場組立費用(約20万円)も請求ができる
・火災保険会社に提出した見積もり通りの工事をおこなう必要はない(契約内容による)
・保険申請の修理見積書を作成した会社に相見積もりの結果次第で工事を断る可能性があることを伝える
・相見積もり後、比較したうえで屋根修理業者を決める
・共済と火災保険では支払われる金額に大きな差がある
・り災証明を発行してもらう(後述)
火災保険による屋根修理

ポイント11:融資制度や補助金について

融資制度について

大規模災害後は融資制度が開始されます。
その他、税金の徴収猶予や減免、就学援助、災害ごみの収集等もあります。
各自治体や行政の動きにも注視しましょう。

り災証明と被災証明について

住まいが「全壊」もしくは「大規模半壊」「半壊」と判定された場合、自治体によって「お見舞い金」が支給されることがあります。
被害の程度は「全壊」「大規模半壊」「半壊」「一部損壊」などがあります。
「一部損壊」の場合は支援を受けられることがあまり期待できません。

判定の証明のためには「り災証明」もしくは「被災証明」を発行してもらいます。
「り災証明」と「被災証明」の発行方法や効力は各自治体で全く違います。
「り災証明」と「被災証明」を区別している自治体もあれば、同一化している自治体もあります。
発効には自治体職員の審査が必要です。
しかし、大規模な災害の場合、自治体職員の手が足りなくなります。
そのため、「一部損壊」は自己申告で簡易的に発行できることがあります。
「り災証明」は公的な証明になるため、火災保険会社への風災被害の証明として有効な参考資料になります。
保険会社から速やかに保険金を受け取るためにも、申請手続きはおこなってください。

テイガクのご対応について

テイガク屋根修理について

テイガク屋根修理は「板金業者」です。
「瓦業者」ではないため、瓦屋根の修理等は請け負っておりません。
自社の強みである板金工事に特化している業者です。

長年、弊社はハウスメーカー下請けの板金業者として営んできました。
関東(川口市・横浜市・市川市)と関西(堺市)の拠点では、金属屋根材と板金工を管理しています。
また、金属屋根だけではなく、金属サイディングや外壁塗装工事も自社施工で承っております。

テイガク屋根修理が手掛ける工事はお客様との直接契約となるため、工事価格は低価格です。
また、屋根工事の単価を定額料金で設定しております。
中間マージンを一切発生させないお客様に大好評のシステムです。

完全自社施工による低価格の金属屋根工事をご希望のお客様はテイガク屋根修理にお問合せください。

関東地区のお客様へ

関東地区のお問い合わせと工事日について

お電話もしくはメールフォームより随時承っております。
通常より工事が遅くなっている地域が一部がございます。
関東地区 テイガクお問い合わせ窓口 03-3338-8850(9時~18時まで)

関西地区のお客様へ

関西地区のお問い合わせと工事日について

現在、お電話でのみお問い合わせを受け付けております。
メールフォームからのご対応をおこなっておりません。
職員全員が外勤していることもあり、電話は大変つながりにくくなっております。
つながらない場合はしばらく経ってからお問い合わせください。
工事はかなり立て込んでおり、半年以上お待ちいただいております。
テイガクお問い合わせ窓口 072-255-2287(9時~18時まで)

応急処置のご対応について

お客様のご希望に応じて有料の応急処置を承っております。
1回の処置につき3万円から10万円(税込)いただきます。
費用の目安
・棟板金飛散の応急処置3万円/屋根全面のブルーシート張り10万円
・応急処置にかかる費用は現場確認後、現地にてお伝えいたします。
【ご注意】
1度のご対応になります。手直しには別途費用が発生します。
応急処置後の不具合や二次災害について、弊社では責任を負いかねます。
被災状況や被災部位、環境によって、応急処置ができない場合がございます。
応急処置有料

火災保険会社提出用の見積書作成について

通常の工事見積書に合わせて火災保険会社ご提出用のお見積り書の作成も承っております。
ただし、明らかな経年劣化等による火災保険会社への保険申請は、申請に関わる業務をお断りさせていただきます。
あらかじめご了承ください。

定額屋根修理では屋根に関する様々な情報を記事形式でご案内し、各記事をカテゴリー別に整理しています。
上記カテゴリーから気になるジャンルをご選択ください。