


「屋根は一生もつもの、塗装だけしていればいい」
このように考える人が意外と多いです。
屋根は建築後20年から40年の間に葺き替えもしくはカバー工法で改修するものです。
決して”一生もつもの”ではありません。
屋根リフォームの計画から工事後まで一連の流れをご紹介します。
屋根改修工事の流れ
目 次
閉じる- STEP1.屋根工事について知る
-
- 1.1自宅の屋根材を知る
- 1.2屋根工事の種類と方法を知る
- 1.3屋根工事費用の相場を知る
- 1.4保険と補助金の利用を検討する
- 1.5リフォーム業者の選び方を知る
- STEP2.工事業者を決定する
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- 2.1現地調査の準備を確認する
- 2.2見積書の内容を知る
- 2.3屋根工事業者を決定する
- 2.4契約を結ぶ
- STEP3.工事準備〜工事期間中
-
- 3.1色決めを行う
- 3.2工事前に必要な準備事項を知る
- 3.3屋根工事の注意点を確認
- 3.4外壁工事の注意点を確認
- STEP4.工事完了後〜
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- 3.1工事引き渡しを受ける
- 3.2保証とアフターメンテナンス
- 3.3よくあるトラブル
- 5.2つの工事プラン
- 6.施工エリアを調べる
- 7.テイガクについて

1. 自宅の屋根を知る
現在、広く普及している代表的な屋根材は4種類あります。「スレート」「瓦」「トタン」「シングル」です。
各屋根材ごとの耐久性が異なるだけではなく、製造時期によって屋根のリフォーム方法が変わることもあります。まずはじめに自宅の屋根材が何であるか、そして屋根材の特徴を把握してください。

2. 屋根工事の種類と方法を知る
屋根工事は大きく4つに分類されます。「部分修理」「屋根塗装」「カバー工法」「葺き替え」です。
現状の屋根と予算、目的に応じて屋根のリフォーム方法が変わります。各工事方法の違いを把握しておきましょう。

3. 屋根工事費用の相場を知る
屋根工事といえば、金属屋根を用いた工事が一般的です。現在、新築工事も改修工事も金属屋根がシェアナンバーワンの屋根材となっています。「ガルバリウム鋼板」とよばれる錆び強い素材の評価が高まったことが背景にあげられます。
さらに最近では、ガルバリウム鋼板を改良させたエスジーエル鋼板が登場し、屋根工事の主流に成り代わっています。塗料だけではなく屋根の素材もたくさんの種類があるため、材料の特徴を把握することも大切です。

4. 保険と補助金の利用を検討する
自然災害で破損した建物の一部は、加入している火災保険(もしくは共済保険)を用いて修理ができます。屋根の被害は保険対象と認められることが多いです。
また、自治体ごとにリフォーム補助金制度や災害補助金制度を設けています。手続き方法や補助内容が異なるので、詳しくは自治体のウェブサイトを確認してください。
火災保険の申請についてはこちら

5. 屋根工事会社の選び方を知る
たとえば金属屋根を用いるリフォームの場合、工事は建築板金工事会社に依頼をしてください。塗装工事会社や瓦屋根工事ではなく、建築板金工事会社に工事を依頼をすることが賢明です。
屋根工事業界のことを知らずに、外壁塗装を得意とする塗装工事会社に建築板金工事を提供してもらう人が増えています。金属屋根のカバー工法や葺き替え工事は、金属屋根の工事を専門とする会社に依頼をしましょう。

6. 現地調査の準備を確認する
見積書の作成には、現地調査が必要です。電話やメールであらかじめ、相見積もり(あいみつもり)をおこなうことを事前に伝えておきましょう。2~3社に見積書の作成依頼をしてください。ただし、一括で複数の業者を紹介してくれる業者紹介サービスの利用は控えましょう。
契約が決まると、契約した業者は紹介サービス運営会社に20万円程度の紹介手数料を支払う仕組みになっています。20万円はお客様が受け取る見積書に上乗せされているはずです。見知らぬ複数の業者に個人情報を知らせることも不安が残ります。

7. 見積書の内容を知る
屋根工事の見積書はとても複雑です。聞きなれない専門用語がたくさん表記されているはずです。
見積書に記載されている屋根塗料や屋根材の種類、下地材などの性能を把握することが必要です。工事金額だけで決定すると、悪質な材料の使用や手抜き工事を引き起こすきっかけになります。

8. 屋根工事業者を決定する
実際に工事をおこなってもらいたい会社に屋根工事の依頼をかけます。他の候補の会社には、お断りの連絡をするのがマナーです。
強引な勧誘をおこなう屋根リフォーム業者とのトラブルが少なくありません。
はっきりと断る意思表示をしましょう。

9. 契約を結ぶ
工事契約書(注文書)にサインをして契約を結ぶのが一般的です。
工事がはじまってから後悔しないためにも、追加工事の可能性や、10年・20年後に予想される屋根のメンテナンスについて、契約前に確認しておきましょう。

10. 色決めを行う
色決めは業者を選定した契約後におこないます。屋根の色は遮熱効果と大きく関わるので、慎重に決定しましょう。

11. 工事前に必要な準備事項を知る
足場の障害物になる植木鉢の移設や近隣あいさつはもちろんですが、トイレやお茶出しの必要性など、工事前に把握しておきたいことは意外とたくさんあります。
多くの場合、工事に関するあらゆる相談窓口は、職人さんではなく施工管理者になります。
不明点や不安なことがあれば、何でも現場管理者に相談をしましょう。

12. 屋根工事の注意点を確認
屋根のリフォームは工事期間中、現場の作業確認ができない工事となります。職人さんが撮影した写真を参考に、見積書通りの工事がおこなわれたかの確認をおこないましょう。
また、見積書では読み取ることができない工事品質を確認するための撮影ポイントもあります。

13. 外壁リフォームの注意点を確認
足場が同時利用できるため、屋根工事と外壁塗装工事、あるいは屋根工事と金属サイディング工事をセットにおこなう人が多いです。
屋根工事に加えて外壁工事でも注意したいポイントを抑えておきましょう。

14. 工事引き渡しを受ける
完了検査を行い足場を解体し、工事の引き渡しとなります。金属屋根の工事後は、金属屋根の切れ端やウレタン材、釘などがたくさん敷地内に散乱しているはずです。小さな子供やペットがいるご家庭は足場解体後も注意をしてください。たくさんの職人さんが入って1日や2日で終わらせてしまう工事は注意をしましょう。

15. 保証とアフターメンテナンス
工事保証の内容に注意が必要です。たとえば、屋根塗装と屋根カバー工法では工事保証の質が全く異なります。
同じ工事であっても工事会社ごとに保証内容とアフターメンテナンスの仕方が異なります。
今回の屋根工事に期待していたことを、保証とアフターメンテナンスの観点で整理しておきましょう。

16. よくあるトラブル
消費者センターによるリフォーム後のトラブルで最も多いのが屋根工事です。屋根工事をおこなったばかりなのに、屋根の不具合に悩まされる人が多いということです。あらかじめどんなトラブルが屋根工事後にあるのか、知っておきたいですね。
2つの工事プラン
テイガクでは、シミュレーションによる料金プランを「価格重視」と「品質重視」の2つの工事プランにてご紹介しています。
条件を選択するだけで、簡単に料金を調べることができます。個人情報の入力は必要ありません。
また、それぞれの工事提供価格もサイト内で公表しています。ぜひ参考にしてみてください。
料金プランの参考例
屋根カバー工法の相場(想定屋根面積 80㎡前後)
価格重視プラン
約80〜95万円
※正式な金額を算出するには現場調査が必要です。
工事費用は屋根や外壁の形や角度、使用部材、現場環境によって変わります。
ポイント・工事詳細
表示する価格を重視した工事プラン
①屋根材
石粒付きガルバリウム鋼板(韓国製)
最安値ガルバリウム鋼板

②役物※
ガルバリウム鋼板製(韓国製)

③屋根材固定
鉄釘固定

④断熱材
なし

⑤屋根材裏
クリアー塗装

⑥屋根材の継ぎ目
多い(1枚の屋根材幅が小さい)

⑦換気棟設置
なし

⑧下地
ガルバリウム下地

※ 役物……屋根の軒先(先端部分)や棟(屋根の超上部)など、屋根本体以外に使用する部材。防水機能や外観に関わる箇所。
【想定面積】
屋根面積 | 80㎡前後 |
【工事金額】
屋根本体工事 | 60万円 |
役物 (板金工事) |
10〜25万円 |
諸経費 | 10万円 |
※足場代金は含まれておりません。
品質重視プラン
約105〜120万円
※正式な金額を算出するには現場調査が必要です。
工事費用は屋根や外壁の形や角度、使用部材、現場環境によって変わります。
ポイント・工事詳細
表示する品質を重視した工事プラン
①屋根材
エスジーエル鋼板
ガルバリウム鋼板の3倍超の耐久性

②役物※
エスジーエル鋼板製
国産かつ適切に設計された高い防水性

③屋根材固定
ステンレスビス固定
錆びに強いステンレス製

④断熱材
あり(16〜17mm)
夏と冬が過ごしやすくなる断熱材一体型屋根材

⑤屋根材の裏
着色塗装

⑥屋根材の継ぎ目
小さい(1枚の屋根材幅が大きい)
高い防水性

⑦換気棟設置
あり
湿気、熱気を排出する機能を設置

⑧下地
アルミ下地
腐食しない

※ 役物……屋根の軒先(先端部分)や棟(屋根の超上部)など、屋根本体以外に使用する部材。防水機能や外観に関わる箇所。
【想定面積】
屋根面積 | 80㎡前後 |
【工事金額】
屋根本体工事 | 70万円 |
役物 (板金工事) |
25万〜40万円 |
諸経費 | 10万円 |
※足場代金は含まれておりません。
屋根葺き替えの相場(想定屋根面積 80㎡前後)
価格重視プラン
約105~125万円
(ノンアスベスト/野路板再利用)
約145~165万円
(アスベスト含有/野路板張り)
※正式な金額を算出するには現場調査が必要です。
工事費用は屋根や外壁の形や角度、使用部材、現場環境によって変わります。
ポイント・工事詳細
表示する価格を重視した工事プラン
①屋根材
石粒付きガルバリウム鋼板(韓国製)
最安値ガルバリウム鋼板

②役物※
ガルバリウム鋼板製(韓国製)

③屋根材固定
鉄釘固定

④断熱材
なし

⑤屋根材裏
クリアー塗装

⑥屋根材の継ぎ目
多い(1枚の屋根材幅が小さい)

⑦換気棟設置
なし

⑧下地
ガルバリウム下地

※ 役物……屋根の軒先(先端部分)や棟(屋根の超上部)など、屋根本体以外に使用する部材。防水機能や外観に関わる箇所。
【想定面積】
屋根面積 | 80㎡前後 |
【工事金額】
屋根材撤去処分 | 25万円(ノンアスベストの場合) 40万円(アスベスト含有の場合) |
野地板増し張り | 0円(野地板再利用の場合) 25万円(野地板張りありの場合) |
屋根本体工事 | 60万円 |
役物 (板金工事) |
10〜25万円 |
諸経費 | 10〜15万円 |
※屋根面の数によって役物工事の金額が変わります。
品質重視プラン
約150~165万円
(ノンアスベスト/野地板再利用)
約190~205万円
(アスベスト含有/野地板張り)
※正式な金額を算出するには現場調査が必要です。
工事費用は屋根や外壁の形や角度、使用部材、現場環境によって変わります。
ポイント・工事詳細
表示する品質を重視した工事プラン
①屋根材
エスジーエル鋼板
ガルバリウム鋼板の3倍超の耐久性

②役物※
エスジーエル鋼板製
国産かつ適切に設計された高い防水性

③屋根材固定
ステンレスビス固定
錆びに強いステンレス製

④断熱材
あり(16〜17mm)
夏と冬が過ごしやすくなる断熱材一体型屋根材

⑤屋根材の裏
着色塗装

⑥屋根材の継ぎ目
小さい(1枚の屋根材幅が大きい)
高い防水性

⑦換気棟設置
あり
湿気、熱気を排出する機能を設置

⑧下地
アルミ下地
腐食しない

※ 役物……屋根の軒先(先端部分)や棟(屋根の超上部)など、屋根本体以外に使用する部材。防水機能や外観に関わる箇所。
【想定面積】
屋根面積 | 80㎡前後 |
【工事金額】
屋根材撤去処分 | 25万円(ノンアスベストの場合) 40万円(アスベスト含有の場合) |
野地板増し張り | 0円(野地板再利用の場合) 25万円(野地板張りありの場合) |
屋根本体工事 | 70万円 |
役物 (板金工事) |
25〜35万円 |
諸経費 | 10〜15万円 |
※足場代金は含まれておりません。
テイガクは外注をおこなわない
完全自社工事です。
そのため、上乗せ料金や仲介手数料は
一切ありません。
屋根リフォーム費用の工事単価を、
定額の料金で公開しています。
まずは料金を調べたい!
お見積りを依頼したい!
テイガクでは、お客さまに合わせた
依頼フォームをご用意しています。
施工エリア
テイガクでは、関東、関西を中心に
工事を提供しています。
各地に拠点を設け資材の管理と、
お客さまへのご対応をさせて頂きます。
ぜひお気軽にお問合せください。
テイガクの工事拠点


関東地域の工事拠点

東京本社 |
東京都杉並区高円寺北2-13-3 TEL:03-3338-8850 |
東京・埼玉工事センター |
埼玉県川口市上青木1-19-2 TEL:048-229-2610 |
多摩・圏央工事センター (2023年夏オープン予定) |
東京都八王子市滝山町2-6-1 |
神奈川工事センター | 神奈川県横浜市港北区新羽町1960 TEL:045-717-6562 |
湘南・相模工事センター TEL:046-727-5303 |
神奈川県綾瀬市1-231-2 |
京葉工事センター | 千葉県市川市曽谷7-6-2 TEL:047-375-8912 |
千葉中央工事センター | 千葉県千葉市花見川区犢橋町149-14 TEL:043-215-8571 |
テイガク東京中央店 |
東京都小平市上水本町2-8-16 TEL:042-312-4065 |
テイガク横浜店 | 神奈川県横浜市都筑区池辺町4774 TEL:045-482-9681 |
テイガクさいたま店 | 埼玉県さいたま市南区関1-7-3 2F TEL:048-753-9707 |
テイガクへのお問い合わせからご契約までの流れ
依頼
2社から3社を指定して現地調査依頼
2社から3社を指定して現地調査依頼
可能であれば図面を用意
可能であれば図面を用意
受け取り
見積り書内の屋根材や塗料の品質を確認
見積り書内の屋根材や塗料の品質を確認
施工管理者と打ち合わせをして納得できたら工事依頼
施工管理者と打ち合わせをして納得できたら工事依頼
工事内容や工事手順を最終確認して工事契約
工事内容や工事手順を最終確認して工事契約
ご契約から屋根工事引き渡しまでの流れ
火災保険の申請は工事契約後(業者決定後)に実施
火災保険の申請は工事契約後(業者決定後)に実施
工事中は前面道路と駐車場が利用できなくなります
工事中は前面道路と駐車場が利用できなくなります
施工管理者による工事内容確認とともに工事中の写真をお客様にお渡し
施工管理者による工事内容確認とともに工事中の写真をお客様にお渡し
お客様ご確認後、足場を解体
お客様ご確認後、足場を解体
完工金のご入金後、保証書を発行
完工金のご入金後、保証書を発行
引き渡しからアフターサービスまでの流れ

訪問販売による屋根不具合の指摘を受けた場合は、業者には屋根にのぼらせず、テイガクへ連絡ください。できかぎり速やかに屋根の状態を点検いたします。

震度7の地震や風速60mを超える台風などの大規模災害が発生し、屋根の状態に不安を感じられる場合は、お客様のお求めに応じて屋根の点検をいたします。
各屋根修理の方法と流れ
屋根工事に関するよくある質問
A
瓦を除く屋根材で築後20年~35年の間、瓦は35年~45年で葺き替え等の全面改修をおこなうのが一般的です。
屋根材の種類と屋根の劣化度合によって大きく変わります。
A
部分修理の場合は5~20万円程度かかります。
屋根カバー工法で約100万円、屋根葺き替え工事で約150万円かかります。
足場工事20万円とアスベスト撤去費用25万円が別途かかります。
使用する屋根材と屋根の面積、屋根の形状によって大きく価格が変わります。
新築の場合は改修と異なり、手間がかからないので改修工事より20~30%近く安くなります。
A
修理として、割れた屋根の接着補修や棟の交換、屋根本体の部分差し替え、防水テープ張り、漆喰交換などがあげられます。
屋根全面の改修工事として、屋根塗装と屋根カバー工法、屋根葺き替え工事があります。
A
基本的に季節を気にする必要はありません。
ただし、梅雨と台風シーズン、秋雨は雨天の影響で工事が長くなる傾向があります。
A
屋根塗装は、塗装会社がおこないます。
屋根カバー工法や葺き替えは、金属屋根を専門に扱う建築板金工事会社がおこないます。
瓦の屋根全般の工事は、瓦葺き工事会社がおこないます。
工事会社の倉庫を見れば、専門工事が何であるか判別できます。
A
トタン屋根は10年~15年に1度塗装をおこなったください。
スレート屋根の塗装は美観維持を目的におこなう工事であり、機能維持を目的におこなうものではありません。
しかし、外壁塗装だけおこなうと屋根が汚いままなので、足場を利用して外壁塗装と屋根塗装を一緒におこなうのが一般的です。
屋根塗装をおこなう際は棟板金の交換工事もあわせておこなってください。
A
屋根は外壁よりも色あせしやすいため、屋根が目立つ建物は外壁塗料よりもグレードの高い塗料を用いてほしいです。
フッ素や無機系の塗料がおすすめです。
A
約25年~30年程度です。
使用する屋根材や屋根工事の方法、職人さんの技量によって耐久性は大きく変わります。
A
断熱材一体型のエスジーエル鋼板がおすすめです。
ステンレスのビスで屋根材を固定してください。