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・2021年8月より屋根工事価格を改定いたしました。

波型スレート屋根の補修費用とカバー工法の費用

更新 公開

波型スレート屋根とは?

セメントと主成分とする大型建築物用の屋根材

40年が経過した波型スレート
40年が経過した波型スレート

波型スレート屋根とはセメントを主成分とする屋根材です。
屋根材だけではなく、外壁材としても用いることができます。

断面が波打っていることから、波型スレートとよばれています。
2004年以前の製造品には、強度補強材としてアスベストが含まれています。

主に工場や倉庫の屋根や外壁の仕上げ材として用いられています。
わが国の高度経済成長期に建築された波型スレートの建物がたくさんあり、現在、波型スレートの補修や改修工事を求められるお客様がテイガクでも増えています。

波型スレート1枚のサイズ幅720~950㎜×長さ1820mm
波型スレート1枚の価格約4,000~5,000円

フックを鉄骨に引っ掛けているだけ

波型スレートのフック
波型スレートのフックボルト

基本的に波型スレートは鉄骨の部材にフックで引っ掛けて取り付けられています。
波型スレートから飛び出ている金具はフックです。
鉄骨にビスで打ち付けているわけではありません。

波型スレートの特徴についてもっと詳しい記事

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波型スレート屋根の補修方法

補修面が大きい場合は粘着ルーフィング

田島ルーフィング「タディスセルフ」
田島ルーフィング「タディスセルフ」

補修する面積が大きい場合は、戸建て住宅で用いる粘着式ルーフィング(屋根用防水シート)を貼る方法がおすすめです。
ルーフィングは釘打ちタイプと粘着タイプがあります。
一般的なルーフィングは釘打ちタイプです。
購入時は注意をしてください。

補修面が小さい場合はプロ用の防水テープ

タイセイ「ファストフラッシュ」
タイセイ「ファストフラッシュ」

部分的な補修で済みそうであれば、プロ用の防水シートがおすすめです。
ホームセンターで手軽に入手できる安価な商品よりは値段は高いです。
しかし、品質が格段に違います。

最近の防水シートはプロであるわたしたちも驚くほど粘着性と防水性が備わっています。

波板ポリカの重ね張り

波板ポリカ
波板ポリカ

波型スレートと同じ形をした波板ポリカを入手して重ねて張る補修も有効です。

各補修材の価格

補修材価格
粘着ルーフィング10㎡約10,000円
防水テープ1m約4,000円
波板ポリカ1枚約2,000円

上記の金額に職人さんの作業費用工事会社の管理費用、場合によっては足場組立費用が加わります。

部分的な補修は、いずれも応急処置と捉えてください。
雨量が年々増している昨今、根本的な解消をおこなわない限り、ずっと雨漏りと格闘することになります。

波型スレート屋根の改修方法

塗装・カバー工法・葺き替えの費用

改修工事工事価格耐久性
塗装3,000円~4,000円/㎡×
カバー工法8,000円~20,000円/㎡
葺き替え12,000円~24,000円/㎡

大型建築物の工事価格は屋根面積によって工事価格が大きく変動します。
屋根面積があればあるほど改修費用は安くなります。
また、屋根がシンプルな三角屋根や、周りに材料置き場などの十分な敷地があると、改修費用は安くなります。

波型スレートの塗装

筆者は波型スレート屋根の塗装はおすすめしません。
理由は高圧洗浄ができないからです。

波型スレート屋根の多くは、アスベストが含まれています。
しかし、高圧洗浄をおこなうとアスベストが飛散するため、高圧洗浄をおこなわずに屋根塗装をすることになります。
スレート全般にいえるとですが、スレート屋根は苔やホコリなどの汚れが付着しやすい屋根です。
本来、塗装と洗浄はセットでおこなものであり、苔やホコリをそのままにした塗装の効果は限定的です。
10年ごとに細目にメンテナンスをするのであれば別ですが、20年30年が過ぎた波型スレートの屋根塗装は不安が残ります。

屋根カバー工法

屋根カバー工法とは波型スレートのうえに軽い金属屋根を張る工事のことです。
大型建築物の場合、折板(せっぱん)屋根とよばれる金属屋根を張ります。
断面が富士山のような形をしている金属屋根です。
波型スレート屋根の全面改修で最も標準的におこななわれています。

折板屋根による屋根カバー工法について

関連記事 折半屋根

屋根葺き替え

波型スレートを処分して、新しく屋根を仕上げる工事です。
一番の問題はアスベストを含んだ波型スレートの処分費用です。
一般的な産廃として認められず、特殊なプロセスを経て処分をする必要があります。
10年20年前に比べてアスベスト屋根の処分費用は驚くほど高くなっています。

葺き替えの場合、屋根材は波型スレートもしくは金属屋根(折板屋根・縦葺き瓦棒)、どちらも選択が可能です。
工事価格は波型スレートが金属屋根より安いです。
ただし、耐久性や工事期間を考慮すると、総合的に金属屋根が優れています。

波型スレートのカバー工法の手順

現地調査

古い波型スレートの屋根にのぼることはNG
古い波型スレートの屋根にのぼることはNG

屋根の傷み具合や周囲の環境を確認します。
ちなみに古い波型スレートの屋根にのぼることはNGです。
絶対に屋根のうえにのぼらないでください。
人間の体の重みで踏み抜いてしまいます。
命を落とす危険があります。

タイトフレーム取り付け

タイトフレームを取り付けた折板屋根
タイトフレームを取り付けた折板屋根

折板屋根の下地になる「タイトフレーム」とよばれる山型の金属部材を取り付けます。
写真にあるギザギザのシルバーの板金部材です。
職人さんの落下防止のためにネットを屋根うえに敷きます。

折板屋根の持ち上げ

クレーンで折板屋根を持ち上げる
クレーンで折板屋根を持ち上げる

工場であらかじめ加工した折板屋根を現場に持ち運び、屋根をクレーンで持ち上げます。
波型スレートのうえに屋根カバー工法をおこなう工事は、そこまで時間がかかりません。
しかし、工事をおこなうまでの各職人さんとの打ち合わせ、チームワーク作り、物流、材料加工に時間がかかります。
材料の持ち上げまでできれば、ほぼ仕事の8割が終わったようなものです。

折板屋根張り付け

ボルトレスタイプの折板屋根
ボルトレスタイプの折板屋根

タイトフレームのうえに折板屋根を張っていきます。
最近は画像のような折板屋根からボルトが見えない「ボルトレス」タイプの折板屋根が人気です。
画像は屋根のてっぺん部分です。
屋根のすき間には「面戸(めんど)」とよばれる部材を取り付けて雨の侵入を塞ぎます。

折板屋根と波型スレートの断面

雨樋の劣化が進んでない場合は再利用
雨樋の劣化が進んでない場合は再利用

波型スレートと折板屋根が重なった様子です。
工場や倉庫で使われている雨どいは基本的に断面積が大きいです。
そのため、雨どいの劣化が進んでいない場合は、そのまま古い雨どいに手を加えずに再利用することができます。

波型スレートのカバー工法の完成

波型スレートのカバー工法が完成

最後に屋根のてっぺんにあたる棟に棟板金を取り付けて波型スレートのカバー工法が完成です。
今回は屋根にこもる熱を排出するルーフファンも新しくしました。
工場や倉庫はとにかく暑く、作業効率が悪くなりがちです。
大規模改修のついでにルーフファンを新設するなどを是非、検討してください。

波型スレートの改修工事はテイガクで

改修前
改修前
改修後
改修後

テイガクは波型スレートに金属屋根を張る工事を専門とする板金工事会社です。
今回ご紹介した波型スレートのうえに折板屋根を張る工事は最も得意とする工事であり、施工実績も豊富にあります。
ちなみに、今回はご紹介ができませんでしたが、板金工事会社なので、金属外壁を張る工事も得意です。
上記画像のような屋根カバー工法と外壁カバー工法をセットにおこなう工事もよくおこなっています。
資産を守りたい建物のオーナー様や屋根の老朽化や自然災害被害でお困りの人は、お見積書の作成までは無料なので、是非お気軽にテイガクにご相談ください。

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この記事を書いた人
著者 前川 祐介
前川 祐介 テイガク サイト制作責任者
宅地建物取引士
著者経歴

大阪府堺市生まれ。船橋東高校→法政大学→サノフィ(旧アベンティスファーマ)株式会社を経て、父親が経営する板金工事会社である昭和ルーフリモ株式会社へ入社。年間100棟以上の屋根と外壁工事に携わった経験を活かし、テイガク屋根修理の記事を執筆しています。

運営会社

昭和ルーフリモ株式会社は2001年設立の板金工事会社です。
これまでの金属屋根と金属サイディング工事件数の合計は10,000棟を超えます。

国土交通大臣許可(般-25)第22950号
許可を受けた建設業:板金工事業/屋根工事業/塗装工事業 他

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  1. 波型スレート屋根とは?
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    2. フックを鉄骨に引っ掛けているだけ
  2. 波型スレート屋根の補修方法
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    1. 塗装・カバー工法・葺き替えの費用
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  4. 波型スレートのカバー工法の手順
    1. 現地調査
    2. タイトフレーム取り付け
    3. 折板屋根の持ち上げ
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  5. 波型スレートの改修工事はテイガクで