瓦棒(トタン製)を立平(ガルバリウム鋼板製)に葺き替える工事前後の施工写真
ガルバリウム立平屋根に葺き替える工事の施工前写真
Before
ガルバリウム立平屋根に葺き替える工事の施工後写真
After
参考リフォーム費用【屋根面積80㎡】
屋根のモデル
階数
2階建
築年数
約30年
屋根形状
切妻
屋根面積
80㎡
足場面積
190㎡
棟長さ
10m

屋根の面積や形、傷み具合、工事別プランによって費用は変わります。
階数 | 2階建 | 築年数 | 約30年 | 屋根形状 | 切妻 |
屋根面積 | 80㎡ | 足場面積 | 190㎡ | 棟長さ | 10m |
屋根の面積や形、傷み具合、工事別プランによって費用は変わります。
工事見積り内訳明細
工事項目 | 単価 | 小計(税抜) |
---|---|---|
足場工事 (シート含) |
750円/㎡ | 142,500円 |
金属屋根撤去処分 | 1,400円/㎡ | 112,000円 |
野地板増し張り (厚さ12mm) |
2,200円/㎡ | 176,000円 |
防水シート (PカラーEX+) |
600円/㎡ | 48,000円改質アスファルト(紙質) |
屋根本体工事 (ガルバリウム鋼板) |
5,200円/㎡ | 416,000円立平葺き・断熱材なし |
棟板金 (ガルバリウム鋼板) |
3,000円/m | 30,000円棟板金の下地が構造上、木になる場合があります |
軒先板金 (ガルバリウム鋼板) |
1,500円/m | 30,000円 |
ケラバ板金 (ガルバリウム鋼板) |
1,500円/m | 24,000円 |
搬入搬出費 | 1式 | 30,000円 |
管理諸経費 (屋根面2面) |
3% | 30,225円 |
消費税 | 103,872円 | |
端数値引き | 597円 | |
合計金額 | 1,142,000円(税込) |
トタン(瓦棒)屋根をガルバリウム(立平)屋根に葺き替え
解説
瓦棒(かわらぼう)とは縦葺き屋根のひとつです。
屋根の流れ(傾き)に沿う縦のラインに凸っとした出っ張りがあります。
出っ張りの中に芯木(しんぎ)とよばれる木の棒が入っているのが瓦棒の特徴です。
昔ながらのトタン屋根がまさに瓦棒です。
瓦棒は木が腐ってしまう問題があり、最近は芯木を入れない立平(たてひら)が縦葺き屋根の主流となっています。
芯木のない縦葺き屋根を三晃(さんこう)屋根とよぶ人もいます。
縦葺きの葺き替えでは、同じ縦葺きを採用します。
原則、縦葺きを横葺きでリフォームすることはありません。
理由は縦葺きで仕上げられている屋根の勾配が緩いからです。
横葺きはある程度、屋根の勾配がなければ仕上げられませんが、縦葺きは屋根の勾配が緩くても仕上げることができます。
屋根の勾配は緩い方が屋根面積が少なくなるため、縦葺き屋根の多くはできる限り屋根の勾配が緩く設計されています。
ただし、勾配不足があだとなって雨漏りをひんぱんに引き起こしている縦葺き屋根もよく見かけます。
その場合は嵩上げ(かさあげ)といって屋根を急勾配に仕上げる大掛かりな工事をおこないます。
テイガク屋根修理のおすすめ度
- 評価のポイント
- 築後30年以上経過しているトタン製の瓦棒屋根は葺き替え工事の適正時期です。
今の縦葺きはトタンはつかわず、ガルバリウム鋼板などの錆びにくい素材で仕上げます。
金属屋根の工事は板金工事会社に依頼をしましょう。
こんな場合は工事価格が高くなります
屋根の形が複雑

屋根を空の真上から見あげると、屋根の面数がわかります。
よくある「ヘの字型」の2面の屋根を切妻(きりづま)といいます。
4面の屋根を寄棟(よせむね)といいます。
最近は1面の片流れ(かたながれ)とよばれる屋根が人気です。
屋根の面が増えると必要な工程が増えるため工事費が高くなります。
3面以上になると2面に比べておよそ合計金額の5%前後、工事費が高くなります。
建物階数が3階以上

建物階数が3階以上ある場合、追加の足場組立工事費用や搬入搬出費用がかかります。
重くサイズが大きい屋根材であるほど、3階まで持ち上げるたり下ろしたりするのが大変です。
3階建てになると2階建てよりもおよそ合計金額の5%前後、工事費が高くなります。
逆に平屋の場合は工事費が安くなります。
下屋根がある

下屋根とは屋根の上部が壁と接着する屋根のことです。
2階建ての場合、1階にある屋根が該当します。
下屋根があると壁際に雨押え板金とよばれる板金を取り付ける必要があるため、工事費が高くなります。
面積にもよりますが、下屋根がある場合は下屋根がないよりもおよそ合計金額の5%前後、工事費が高くなります。
屋根が急こう配

急こう配とは屋根の傾きが急であるということです。
急こう配である場合、屋根にも足場を取り付ける必要があります。
これを屋根足場といいます。
また、屋根は急であるほど屋根面積が増えます。
屋根の傾き角度にもよりますが、屋根が急こう配である場合は緩勾配の屋根よりもおおよそ合計金額の3%前後、工事費が高くなります。
雨どいを交換する

築後20年以上経過している場合は、雨どいの交換工事を検討してください。
雨どいは水平に取り付ける「軒どい」と縦に取り付ける「縦どい」の2種類があります。
特に軒どいは台風や大雪の影響で壊れやすいです。
長さによりますが、雨どいを全部交換すると合計金額の10%前後、工事費が高くなります。
ただし、火災保険に加入をしていれば、自然災害で壊れた雨どいの交換工事はほぼ無料でできます。
積極的に保険を活用しましょう。
トタン瓦棒屋根をガルバリウム立平屋根に葺き替える工事についてよくある質問
- 瓦棒を横葺きの金属屋根に葺き替えるとはできるのか?
できないことが多いです。
瓦棒は勾配が緩いことが多いです。
一方、横葺き屋根はある程度の急な勾配を必要とする屋根です。
勾配不足が理由で横葺き屋根が採用できないことが多いです。- 縦葺き屋根に断熱材を貼り付けることはできるのか?
標準仕様になりますが、オプションで断熱材を貼りつけた縦葺き金属屋根をご用意することができます。
㎡あたり900円高くなります。- トタン屋根をガルバリウム鋼板屋根に葺き替える工事期間は?
工事期間は足場組立工事を含めておおよそ10日前後です。