屋根塗装の費用
※下記費用は参考価格です。
工事価格は面積や形、傷み具合、周囲の環境、プランによって変わります。
屋根のモデル
階数 | 2階建 | 築年数 | 約20年 | 屋根形状 | 切妻 |
屋根面積 | 80㎡ | 足場面積 | 190㎡ | 棟長さ | 10m |
工事見積り内訳明細
工事項目 | 単価 | 小計(税抜) |
---|---|---|
高圧洗浄 (養生費含) |
400円/㎡ | 32,000円 |
ケレン作業 | 1式 | 30,000円錆の状態によって費用が変わります |
錆止め塗装 (錆を取り除く作業) |
600円/㎡ | 48,000円 |
中塗り | 900円/㎡ | 72,000円 |
上塗り | 900円/㎡ | 72,000円 |
消費税 | 25,400円 | |
端数値引き | 400円 | |
合計金額 | 279,000円(税込) |
※屋根塗装工事は外壁工事や板金工事と組み合わせておこなうことが多いです。
こちらの内訳明細では足場組立費用等を含めておりません。
トタン屋根の塗装方法(テイガク現場より)
古いトタン屋根
築25年が経過したトタン屋根です。
高圧洗浄
高圧洗浄機を用いてこびりついた汚れやほこりを取り除きます。
ケレン作業
トタンを含む金属建材を塗装する際は、ケレンとよばる錆びを除去する作業をはじめにおこないます。
あわせて、トタン屋根の表面にタワシをつかって微細な傷を付けます。
目荒らしとよばれる作業です。
微細な傷が塗料の付着をよくさせます。
軒先は念入りに
トタン屋根ではじめに腐食がはじまるのはトタン屋根の軒先内部です。
軒先は雨水が集中するため、錆の進行が進んでいます。
軒先部は念入りに錆びの除去をしてください
錆止め塗料
ケレン後、錆止め塗料をトタン屋根の上に塗布します。
基本的に錆止め塗料を含む金属建材の塗装は弱溶剤系の塗料を用います。
そのため、作業中はシンナーのにおいが若干します。
中塗り(1回目)/上塗り(2回目)
錆止め塗料を塗布した後、着色された塗料を塗布します。
2回、塗ります。
工事完了
トタン屋根の塗装が完了しました。
10~15年ごとに屋根塗装を実施してほしいです。
使用した塗料はこちら
今回使用した塗料は、以下の通りです。
1錆止め 日本ペイント/1液ハイポンファインデクロ
2仕上げ 日本ペイント/ニッペファインルーフU
ウレタン系の屋根塗料です。
屋根の状態によって10年前後で再塗装を検討してほしいです。
簡単に塗装できるトタン屋根用スプレー
鉄部用・トタン屋根用スプレーは簡単にトタン屋根に吹付塗装ができるスプレー型の塗料です。
1本あたり2㎡分の塗装ができます。
錆びの度合によって塗装の可否が決まる
錆びの度合によって錆びを取るための時間や道具、費用が変わります。
また、錆びの進行が進み過ぎている場合は、錆びを除去することができず葺き替え工事をおこなうことになります。
内部腐食によっても塗装の可否が決まる
築後30年以上経過したトタン屋根は、内部にある木が腐食し、錆が進んでいることが多いです。
内部の錆が進んでいる場合は塗装をしてあげても十分な屋根の機能維持が期待できません。
30年以上経過したトタン屋根は葺き替え工事も検討してください。
トタンの塗装工事についてよくある質問
DIYでおこなった時の材料代は?
ホームセンターで販売している1回塗りの塗料価格は20,000円程度です。
プロがおこなう3回塗りとの価格差は10倍近くになります。
ただし、長期的な塗膜維持の観点では、あまり期待ができないです。
おすすめの錆止め塗料は?
錆止め塗料はエポキシ樹脂が配合された塗料を用います。
エポキシ樹脂塗料は1液性と2液性があり、基本的には2液性の方が性能が優れています。
このページでご紹介した日本ペイントのハイポンファインデクロは2液性と同等の防錆力がある
錆止め塗料です。
おすすめの仕上げ塗料は?
価格を優先される場合は、ウレタン系の塗料を塗布します。
アクリル<ウレタン<シリコン<フッ素の順に色もちが長くなり、価格も高くなります。
このページでご紹介したニッペファインルーフU(ウレタン系)は業界でもよく知られた塗料です。
金属は熱伝導率が高いため、遮熱効果を期待されるお客様が多いです。
そのような場合、テイガクではエスケー化研のクールタイトF(フッ素塗料)を使うことが多いです。
DIYでおこなうポイントは?
錆びを取り除くケレン作業をしっかりとおこなってください。
ケレン作業をおこなわないと錆びが拡大します。
DIYによる屋根上の作業は危険を伴うため、必ず安全確保のうえで作業をおこなってください。
こんな時はリフォーム費用が高くなります
屋根が急こう配
急こう配とは屋根の傾きが急であるということです。
急こう配である場合、屋根にも足場を取り付ける必要があります。
これを屋根足場といいます。
屋根が急こう配である場合は緩勾配の屋根よりもおおよそ合計金額の3%前後、工事費が高くなります。
雨どいを交換する
築後20年以上経過している場合は、雨どいの交換工事を検討してください。
雨どいは水平に取り付ける「軒どい」と縦に取り付ける「縦どい」の2種類があります。
特に軒どいは台風や大雪の影響で壊れやすいです。
長さによりますが、雨どいを全部交換すると合計金額の10%前後、工事費が高くなります。
ただし、火災保険に加入をしていれば、自然災害で壊れた雨どいの交換工事はほぼ無料でできます。
積極的に保険を活用しましょう。