このページでわかること

  • 13種類の屋根材を紹介します
  • 各屋根材ごとの修理方法がわかります
  • リフォームでよく使われる屋根の特徴がわかります
  • 金属屋根工事業者と瓦屋根工事業者の【違い】がわかります
屋根の修理方法

インターネット上で雨漏り修理【25,000円~】などの広告をよく目にします。
わずかな金額で雨漏りが改善できるのは大きな魅力です。
しかし、25,000円でできる雨漏り修理は、瓦のヒビ割れをパテで埋める作業やコロニアルの差し替えなどの応急処置です。
応急処置では近い将来、再度雨漏りが発生するはずです。
日本は災害大国です。
いつ大型の地震や台風が来てもおかしくないことは、十分思い知らされています。
早期に根本的な解決を計る方が、費用もストレスも少なく済みます。
根本的な解決とは、屋根材を新しくすることです。
本ページでは、各屋根の種類にあわせた本格的な屋根修理方法を中心に詳しくご紹介いたします。

1.適切な屋根の修理方法を知る重要性

1-1.お客様自信が屋根の修理方法を調べる時代に

昔は屋根の工事業者が独自の判断で、屋根材と屋根の修理方法を決めていました。
お客様は業者の言われるがままに受け入れていただけでした。
しかし、現在はお客様自身が屋根の修理方法と屋根材を考える時代です。
インターネットを活用して屋根の修理方法を学び、屋根のリフォーム業者を選ぶことが常識になりつつあります。

・お客様の屋根はどんな屋根材が現在つかわれているのか?
・その屋根材にはどんな修理方法があるのか?

正しい知識を習得した上で、適切なリフォーム方法を判断してください。
なお、このページでいう「修理」とは本格的に屋根を改修する「葺き替え工事」や「カバー工法」を示します。
応急処置やDITによる修理ではございません。予めご了承ください。

1-2.まず既存屋根の特徴を知りましょう!

既存屋根の種類によって修理方法は異なります。
下記は定額屋根修理が工事を請け負った既存屋根の種類です。
※セキスイかわらU(厚型スレート)とコロニアル、パミール(いずれも軽量スレート)は商品名です。
たくさんの種類の屋根材があることに気づきます。
既存の屋根の種類

1-3.修理方法と使用する屋根材の特徴を知りましょう!

次にその屋根で適用できる修理方法と、新しく葺くことができる屋根材はどのようなものがあるか、調べましょう。
特に「葺き替え」もしくは「カバー工法」の選択はとても重要です。

最近は新しい特性をもつ屋根材が続々と登場しています。
例えば、2016年から2017年にかけてはガルバリウム鋼板の品質が更に高まった「スーパーガルバリウム鋼板」が登場しました。

屋根のリフォーム会社であれば「お客様のニーズに適した屋根材を紹介するのは当然」と思いますが、それは間違いです。
各業者ごとに、おすすめする屋根材やリフォーム方法はバラバラです。

・塗装を主体にする会社は屋根塗装を積極的にすすめるでしょう。
・極端に納入単価が安い材料がある場合は、その屋根材だけをすすめるでしょう。
・あるメーカーの営業と仲が良い工事会社は、そのメーカーの屋根材だけをしきりにすすめるでしょう。

「塗装だけでいいのか」「カバー工法で十分もつのか」「もっと安くなる方法はないのか」「将来のメンテナンスはどうなのか」屋根のリフォームには考えるべきポイントがたくさんあります。

下記のグラフは定額屋根修理が使用する代表的な屋根材です。
金属屋根が多く、その中でも断熱材付き「成型ガルバリウム鋼板」が多いです。
成型ガルバリウム鋼板とは金属屋根メーカーが成型加工して販売している金属屋根材です。

しかし、同じ成型ガルバリウム鋼板でも、メーカーや商品ごとに「品質」や「保証期間」「デザイン」「価格」などが異なります。
「国産」もあれば「韓国製」の屋根材も流通しています。
屋根材の商品レベルまで深く掘り下げて、比較検討することが望まれます。
リフォームで利用される屋根の種類

2.代表的な屋根の種類と修理方法

「既存使用されている代表的な屋根材」と「リフォームで使用される代表的な屋根材」を合わせた13種類の屋根をご紹介いたします。

2-1.既存使用されている代表的な屋根材

お客様からよくご相談いただく既存屋根の特徴を解説します。
「コロニアル」「陶器瓦(和瓦)」「瓦棒(トタン屋根)」「セキスイかわらU「パミール」「セメント瓦」「波型スレート」「折板」の8種類です。
屋根の画像をクリックいただくと、その屋根材の説明文にジャンプします。

コロニアル屋根の修理方法和瓦屋根の修理方法瓦棒葺きの修理方法セキスイかわらUの修理方法

パミールの修理方法セメント瓦の修理方法波型スレートの修理方法折板の修理方法

2-2.リフォームで使用される代表的な屋根材

リフォームで使用される代表的な屋根材はガルバリウム鋼板に代表される新しいタイプの屋根材が多いです。
もちろん新築でもつかわれていますが、初期費用が高いためリフォームでつかうことの方が多いです。
「ガルバリウム鋼板」「(天然石付き)ジンカリウム鋼板」「立平葺き」「アスファルトシングル」「ルーガ」の5種類です。

ガルバリウム鋼板の修理方法ジンカリウム鋼板の修理方法立平葺きの修理方法アスファルトシングルの修理方法
ルーガの修理方法

3.コロニアルの特徴と修理方法

コロニアル屋根コロニアル

3-1.コロニアルの特徴

コロニアルは新築の戸建て住宅で最もつかわれている屋根材です。
「軽量スレート」や「カラーベスト」とも呼ばれます。
軽量で施工性が良いため、急速に普及しました。
標準的なタイプのコロニアルは10年に1度の塗装を要します。
ただし、特殊塗膜や遮熱塗料が塗布されている高品質製品も販売されています。

コロニアル カバー工法による実例はこちら

3-2.コロニアルのリフォーム方法

3-2-1.コロニアルの塗装リフォーム

コロニアルは施工後約10年から15年で色があせ、しだいに塗膜が剥がれてきます。
基材にまで雨水が湿潤している場合は塗料を吸い込み、塗膜が剥がれやすい状態になっているといえます。
そのため、劣化が進行しているコロニアルには塗装によるリフォームをおすすめできません。
また、塗装をしたからといって、コロニアルの機能が向上するわけでありません。 コロニアルメーカーも塗装は「主に美観と品質の維持」と明記しています。

ランニングコストを考慮すると、コロニアルが比較的良好な状況である内にカバー工法を行う方が正しい判断です。

もし、塗装によるリフォームを望まれる場合、塗料選びには十分注意しましょう。
外壁と屋根の劣化の足並みを揃えるのはとても難しいです。
5年も経たないうちに色があせたコロニアル屋根を筆者は幾度も目の当たりにしています。
同じ境遇にあわれている方はたくさんいるはずです。
屋根は外壁よりはるかに紫外線や雨風の影響を受けやすいです。
屋根の塗料は必ず外壁よりも優れた品質のものを使いましょう。
屋根カバー工法の詳しい費用、工事価格はこちら

塗料の種類 費用 おススメ度
アクリル系塗料 ×
ウレタン系塗料
シリコン系塗料 中の上
フッ素系塗料

 

3-2-2.コロニアルへのカバー工法(重ね葺き)

カバー工法は既存のコロニアルの上に、新しい屋根材を重ねて張るリフォーム方法です。
工事費と施工期間を抑えることができるため、最も多く採用されるコロニアルのリフォーム方法です。

既存下地の劣化がすすみ過ぎると、カバー工法はできなくなります。
下地材の状況確認は「簡易試験方法」と「専用機械を使用する方法」があります。
定額屋根修理の経験上、施工後30年が経過し、雨漏りが発生している屋根はカバー工法ができない場合が多いです。
その際は葺き替えになります。

屋根劣化の進行が本格的に進んでいないうちにリフォームを実施することが大切なポイントです。
早期にカバー工法によるリフォームを行うことは、結果的にコストの抑制につながります。

カバー工法の仕上げに使う屋根材は「成型ガルバリウム鋼板屋根」がよく用いられます。
「アスファルトシングル」「瓦棒」「立平」などの安い屋根材も選択肢としてあげられます。
しかし、これらの安い屋根材はを耐久性や断熱効果などが成型ガルバリウム鋼板に比べて劣ります。
屋根のリフォームを一生に一度で済ませたい方は成型ガルバリウム鋼板をおすすめします。
尚、コロニアル屋根の上にコロニアル屋根を重ね葺きすることはできません。

コロニアル屋根に重ね葺きできる屋根材の種類 費用 おススメ度
ガルバリム鋼板(断熱材無) ×
ガルバリム鋼板(断熱材付) 中の上
ジンカリウム鋼板 中の上
ルーガ(費用が高い)
アスファルトシングル
瓦棒 中の下
立平 中の下

 

3-2-3.コロニアルの葺き替え

カバー工法ができない場合や、予算に余裕のある場合は葺き替えを選択します。

葺き替えで注意して欲しいことはアスベストです。
多くのコロニアルにはアスベストが含まれています。
2000年代初頭までに製造されたコロニアルにはアスベストが含まれています。
アスベストが含まれたコロニアルの撤去と処分には別途費用がかかります。

葺き替え後に使用する屋根材は自由ですが、重量のある屋根材はつかえません。
コロニアルへ再度葺き替える場合は、メーカー保証が適用できないことに注意してください。
コロニアルは新築専用の屋材として認識してください。
軽量金属屋根(ガルバリウム鋼板)への葺き替えをおすすめします。

4.和瓦(陶器瓦)の特徴と修理方法

陶器瓦和瓦

4-1.陶器瓦について

陶器瓦は戸建て住宅で最も使用されている屋根材です。
耐久性は60年近くあり、他の屋根に比べると群を抜いています。
しかし、耐震性に劣り、台風や竜巻で飛散することもあるため、近年は施工数が減少傾向にあります。

意外と知られていないことですが、建物の構造計算をする時、一番初めにチェックをするのが屋根の種類(重量)です。
屋根の重さは建物耐震性と密接に関わります。
当然、瓦屋根は重い屋根に分類され、地震被害に影響を及ぼしやすい屋根です。

耐震化を目的にする場合では、成型ガルバリウム鋼板屋根への葺き替えがおすすめです。
陶器瓦の葺き替えリフォームについて詳しくはこちら

4-2.陶器瓦のリフォーム方法

4-2-1.陶器瓦の葺き替え

陶器瓦のリフォーム工事は葺き替えが基本となります。
カバー工法を行うことができません。

陶器瓦のリフォームでは軽量で丈夫な成型ガルバリウム鋼板への葺き替えが適切です。
最近では、伝統的な屋根でも美観が損なわない和風デザインの製品も販売されています。
ルーガのような意匠と耐久性が備わった屋根材もおすすめです。

和瓦の葺き替えに適した屋根の種類 費用 おススメ度
成型ガルバリウム鋼板 中の上
和風ガルバリウム鋼板
瓦棒 中の下
ジンカリウム鋼板 中の上
ルーガ

5.瓦棒(トタン瓦棒屋根)の特徴と修理方法

瓦棒瓦棒

5-1.瓦棒(トタン瓦棒屋根)について

瓦棒(トタン瓦棒屋根)は屋根の傾斜がゆるくても雨漏りがしにくく、安価な特長があります。
軽量で耐震性にも優れています。
鋼板と棒(垂木)を組み合わせて施工される屋根です。
トタン(亜鉛鋼板)は約8年から10年で赤錆が発生し、次第に腐食が進行し、穴が開くと雨漏りが発生するようになります。
また、断熱性能がないため、冷暖房費用が多くかかります。
雨音がうるさいのも欠点です。

現在はトタンの代わりにガルバリウムをつかうので、耐久性が大きく改善されています。
また、瓦棒の「棒」を用いない金属だけでできた「立平葺き」も最近人気です。

トタン瓦棒の葺き替え工事について詳しくはこちら

5-2.瓦棒のリフォーム方法

5-2-1.瓦棒の葺き替え

瓦棒のリフォームは葺き替えが基本です。
瓦棒は勾配(屋根の角度)の緩い屋根で葺くことができるため、もともと勾配の緩い屋根で造られていることがほとんどです。
したがって、葺き替えでは同じ瓦棒(もしくは立平)を採用することになります。
他の屋根材(成型ガルバリウム鋼板やコロニアル、陶器瓦)は必要な勾配が瓦棒より高いため適用できません。

また、瓦棒は現場加工で施工することが特徴です。
コイル状に巻かれた板金を、板金職人がお客様の屋根に合わせて切り張りします。
瓦棒はオーダーメードの工事であり、板金工職人さんの技術がダイレクトに反映される工事です。

瓦棒の葺き替えに適した屋根の種類 費用 おススメ度
瓦棒 中の下
立平 中の下

 

5-2-2.瓦棒へのカバー工法

瓦棒はカバー工法によるリフォームが可能です。
しかし、「瓦棒」と「瓦棒の下地」が良好でなければカバー工法はできません。

たいてい、リフォームを要する瓦棒はすでに「瓦棒」と「瓦棒の下地」の劣化がすすんでいるため、カバー工法を行うことはほとんどありません。

また、カバー工法時に「下地調整」を要することがあります。
下地調整とは既存の瓦棒の上に合板を重ね張りすることです。
下地調整を行わない場合、屋根は強風に耐えられず、既存の瓦棒ごと吹き飛ばされることがあります。
下地調整を伴う瓦棒のカバー工法は、葺き替え工事の金額とほとんど変わりません。
そのような背景があるため、定額屋根修理では瓦棒のリフォーム工事は葺き替えをおすすめしています。

5-2-3.嵩上げ(かさあげ)

勾配は急であるほど水はけがよく、雨漏りが生じにくい優秀な屋根といえます。
しかし、瓦棒の多くは緩勾配です。
そのため、雨漏りが全く改善しない瓦棒にしばしば遭遇します。
このような場合、既存屋根の上に小屋組みを行い、新たに勾配を設けて屋根を新たに作ります。
これを嵩上げ工法と呼びます。
定額屋根修理では嵩上げ工法ができる業者です。

6.セキスイかわらUの特徴と修理方法

セキスイかわらUセキスイかわらUのリフォーム方法

6-1.セキスイかわらUについて

セキスイかわらUはセキスイグループで販売された40年以上の歴史がある厚型スレート系屋根瓦です。
カバー工法で用いることができる屋根材として大ヒットしました。

現在、この屋根材は業界では不具合報告が多い屋根材としてよく知られています。
原因はアスベストが関わっています。
アスベストの規制に伴い、アスベスト無使用の改質品のセキスイかわらUが1990年8月に販売されました。
しかし、数年で表面の塗装が剥離し、ヒビ割れが発生する不具合が相次ぎました。
アスベストのもつ強い粘りが、新しいセキスイかわらUに備わっていなかったからです。
アスベストが含まれていないセキスイかわらUの上を歩行すると、簡単に瓦が割れてしまうことがよくあります。
現在では、セキスイかわらUは販売が中止され、セキスイグループは屋根材自体の製造販売から撤退しています。

定額屋根修理宛に改修のご相談がよく寄せられる屋根材のひとつです。

セキスイかわらUのリフォームについて詳しくはこちら

6-2.セキスイかわらUのリフォーム方法

「セキスイかわらU」のリフォームは葺き替えが基本です。
塗装は意味がありません。
塗料メーカーはセキスイかわらUの塗装を許可していません。

残念ながら、塗装業者もお客様もこの事実を知らないことが多いです。
塗装による改修に手を付けてしまっている現場に遭遇することがしばしばあります。
このページをご覧の方は、絶対に葺き替えを前提としたリフォーム工事に臨まれてください。

7.パミールの特徴と修理方法

パミールのリフォーム方法パミールのリフォーム方法

7-1.パミールについて

パミールはニチハがかつて販売していたスレートタイプの屋根材です。
不具合報告の多い屋根材としてテレビでも報道されたこともあります。
屋根を形成している層がミルフィーユのように層間剥離を起こし、めくりあがる症状がよく発生します。
専用釘が腐食して無くなり、パミールが落下する報告もあります。

定額屋根修理宛に改修のご相談がよく寄せられる屋根材のひとつです。

ニチハ パミールのリフォームに関する詳細はこちら

7-2.パミールのリフォーム方法

7-2-1.パミールへのカバー工法(重ね葺き)

既存のパミールの上に新しい屋根材を重ねて張るリフォーム方法です。
ニチハでは、パミールの改修工事に同社のアスファルトシングル「アルマ」を重ねて張る工法を推奨しています。
条件次第では、アルマを低価格で提供してもらえるかもしれません。
しかし、定額屋根修理では成型ガルバリウム鋼板によるカバー工法をおすすめしています。
耐久性において アスファルトシングルはガルバリウム鋼板より劣るからです

7-2-2.パミールの葺き替え

あまりにもパミールの劣化が進行している場合は、パミールを剥がして葺き替えすることを検討してください。
特に雨漏りが発生している場合、すでに著しく屋根下地が劣化しているかもしれません。
一度の雨漏りだからといって見過ごしていると大惨事になっていることがあります。

8.セメント瓦の修理方法

セメント瓦のリフォーム方法セメント瓦のリフォーム方法

8-1.セメント瓦について

セメントで成形した屋根瓦です。
陶器瓦のような重厚感があり、価格も安いことから広く流通しました。
セメント瓦は陶器瓦と異なり、色があせやすく、美観維持のための塗装メンテナンスを要します。
耐用年数も20年から30年で、陶器瓦の半分以下です。
また、重く耐震性に劣ります。

その他、セメント瓦には陶器瓦と異なり、アスベストが含まれている製品があるため注意が必要です。

現在ではセメント瓦を使用することはほぼありません。

8-2.セメント瓦のリフォーム方法

セメント瓦は塗装、もしくは葺き替えによるリフォームがあります。
塗装は美観維持が目的であるため、葺き替えを行う方が望ましいです。

葺き替えで新たに使用する屋根材は自由ですが、耐震性能改善のためにも軽い屋根材をおすすめします。

9.波型スレート屋根の特徴と修理方法

波型スレートのリフォーム方法波型スレートのリフォーム方法

9-1.波型スレートについて

波型スレートは主に倉庫や工場など大型施設でつかわれる屋根材です。
身近なところでは駅のホームでもつかわれています。
「波型スレート=アスベスト」といったイメージが定着していますが、最近の波型スレートにはアスベストはつかわれていません。

波型スレート屋根のリフォーム関する詳細はこちら

9-2.波型スレートのリフォーム方法

現在、改修工事が望まれている波型スレートは、アスベストが含まれているといってよいでしょう。
費用や工期を考慮すると、カバー工法によるリフォームが最適です。
ただし、劣化状況や波型スレートの種類によっては、葺き替えによるリフォームが望まれます。
200㎡前後の中規模の屋根であれば、あらかじめ裁断された長尺の「立平」による葺き替えをおすすめします。

10.折板屋根の特徴と修理方法

折板屋根のリフォーム方法折板屋根のリフォーム方法

10-1.折板屋根について

折板屋根は主に倉庫や工場でつかわれる金属屋根です。
一般住宅や集合住宅でもつかわれています。
ハウスメーカーでは積水ハウスが好んでつかっていました。
小規模から大規模建築物まで対応できる屋根です。

大規模建築物の場合、法律による制限が厳しく定められています。
施工技術や専門知識が十分な業者に依頼することが大切です。
折半屋根のリフォームについて詳しくはこちら

0-2.折板屋根のリフォーム方法

塗装もしくはカバー工法が基本的に行われます。

折半屋根の雨漏り原因は「シーリングの破断」と「錆びによる穴あき」によることが多いです。
シーリング劣化は、シーリングの打ち替えで対処します。
「錆び」は一度発生すると拡がる恐れがあります。
そのため、錆びの除去と錆止め塗装は定期的に行う必要があります。

穴あきがひどく、雨漏りが頻繁に発生している場合は、カバー工法によるリフォームを採用します。
葺き替えは費用が膨大になるため、最終手段です。

11.成型ガルバリウム鋼板の特徴

ガルバリウム鋼板ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板(アルミ亜鉛合金めっき鋼板)は外装で用いられる代表的な金属建材です。
費用対効果が最も優れた屋根材です。
屋根のフォルムに加工した製品(いわゆるメーカー品)を「成型ガルバリウム鋼板屋根」と定額屋根修理では呼びます。
成型ガルバリウム鋼板は施工性やコストパフォーマンスが良いため、屋根のリフォーム分野では最も使用されています。

多くの成型ガルバリウム鋼板屋根には屋根面の裏に断熱材が貼り付けられています。
この断熱材が金属の欠点(雨音・遮熱性)を補ってくれます。

メーカーや商品ごとに性能、価格はまちまちです。
しかし、平米単価1,000円前後の割り増しでで、屋根の耐久性が大きく向上することになります。
そのため、筆者は高性能の成型ガルバリウム鋼板をおすすめします。
具体的には「遮熱性フッ素塗料」をコーティングした「スーパーガルバリウム鋼板製品」がおすすめです。

スーパーガルバリウム鋼板は既存成分にマグネシウムを添加した新しいタイプの鋼板製品です。
代表的な商品ではアイジー工業の「スーパーガルテクト」ニチハの「横暖ルーフα」があげられます。
スーパーガルバリウム鋼板は従来の3倍超の耐食性があり、実際にメーカー保障期間が10年から25年(穴あき)に延長されました。

少しでも価格を下げたい施主様には断熱材の貼り付けがない製品や韓国からの輸入製品などをおすすめします。

12.ジンカリウム鋼板の特徴

ジンカリウム鋼板ジンカリウム鋼板
ジンカリウム鋼板の品質はガルバリウム鋼板とほぼ変わりません。
大きな違いは、ジンカリウム鋼板名義で販売している屋根の表面には天然石が埋め込まれていることです。
天然石なので、長期間塗り替えの必要がないとされています。

ただし、断熱材が充填されていない商品が多く、断熱効果は期待できません。
天然石付きのジンカリウム鋼板屋根の多くは輸入品であるのも特徴です。
韓国製品が多いです。

13.立平葺きの特徴

立平葺き立平葺き
立平葺きは瓦棒葺きの「棒」にあたる垂木を取り除いた金属屋根です。
主な素材はガルバリウム鋼板です。
瓦棒とは異なり、現場加工ではなく工場加工で施工します。
そのため、瓦棒に比べて施工期間を抑えることができます。
また、施工価格が安いのも特徴で、金額重視の施主様にはおすすめの屋根材です。
最近では瓦棒から立平へ需要が移行しつつあります。
工場や倉庫などの中規模屋根での利用も広まっています。

14.アスファルトシングルの特徴

アスファルトシングルアスファルトシングル
アスファルトシングルはアスファルトが主成分のシート状になった屋根材です。
歴史は古く140年前から使われています。
アメリカやカナダでは主流の屋根材で、全体の80%以上のシェアを占めています。
施工性(カバー工法)や耐久性の良さなど、数多くの利点がある屋根材です。
屋根材表面に天然石を付着した耐候性の高い製品もあります。

しかし、金属屋根に比べると耐久性が劣ります。
風などに煽られて剥がれる不具合も起こりやすいです。
そのため、日本では全体の5%程度のシェアでほとんど定着していません。

15.ルーガの特徴

ルーガリフォームルーガリフォーム
ルーガはケイミュー株式会社が販売する厚型スレート屋根材です。
ケイミュー(パナソニックとクボタの屋根製造部門が合併した会社)は屋根材のトップメーカーです。

耐久性や耐候性に優れた屋根材です。
発売から10年が経ち、評価が確立されつつあります。

和瓦のような風合いが特徴の「雅」、洋風屋根にも合わせやすいデザインの「鉄平」の2種類があります。
デザインを重視ししつつ、耐久性の高い屋根材を選びたい方にはぴったりの屋根材です。
コロニアル上から重ねて張るカバー工法による施工も可能です。

ただし、高額製品であるため、予算に余裕のあるお客様におすすめします。
施工方法は厳格に定められており、施工できる業者が限られています。
もちろん、定額屋根修理でも施工することができます。

16.【重要!!】屋根専門の工事業者の見つけ方

16-1.屋根材ごとに専門工事業者が異なる事実

13種類の屋根材をご紹介しました。
屋根専門の工事業者であれば、全ての屋根材の取り扱いができると思っていたら、それは大きな間違いです。
同じ屋根工事会社であっても、得意不得意分野があります。

屋根の専門工事業者は下記のように分けることができます。

・金属屋根の専門工事会社
・瓦屋根の専門工事会社

例えば、金属屋根と瓦屋根では使用する技術や道具が異なります。
職人さんや保管方法も異なります。
組合に入会する会社は所属する組合も当然異なります。
金属屋根工事と瓦屋根工事の違いについて詳しはこちら

金属屋根の工事業者では、日本建築板金協会に加入する業者が多いです。
瓦屋根の工事業者では、全日本瓦工事業連盟に加入する業者が多いです。

金属屋根の工事は「板金工事会社」が携わる仕事になります。

このような背景があるにもかかわらず、多くの会社があらゆるジャンルの屋根工事の受注活動を行っています。
理由はお客様がこの事実を知らないからです。

本来、各分野に特化した屋根の工事会社でなければ、お施主様の屋根に見合った適切な調査と診断、適正価格による工事を行うことができません。
中には、手先が器用であらゆる屋根工事ができる職人さんがいるかもしれませんが、一つの専門分野に特化している職人さんには技術面で劣るのは明らかです。
これから屋根のリフォームや分離発注で工事を控えている方は、依頼する屋根工事業者の専門分野まで調べてください。

定額屋根修理は金属屋根の専門工事業者です。
板金工事業者の位置付けになります。
したがって、陶器瓦や漆喰を用いた工事を承ることができません。

以下に屋根材ごとの専門工事業者をご紹介します。

16-2.金属屋根の専門工事業者が独占的に取り扱う屋根材

ガルバリウム鋼板ジンカリウム鋼板瓦棒立平折板屋根

16-3.陶器瓦の専門工事業者が独占的に取り扱う屋根材

陶器瓦屋根 セメント瓦

16-4.専門工事業者を選ばない屋根材

シングルコロニアルルーガ

各種屋根の修理方法、施工手順を写真画像付きで詳しく解説いたします。