このページでわかること

  • 13種類の屋根材を紹介します
  • 各屋根材ごとの修理方法がわかります
  • リフォームでよく使われる屋根の特徴がわかります
  • 金属屋根工事業者と瓦屋根工事業者の【違い】がわかります
屋根の修理方法 

インターネット上で雨漏り修理【25,000円~】などの広告をよく目にします。
わずかな金額で雨漏りが改善できるのは大きな魅力です。
しかし、25,000円でできる雨漏り修理は、瓦のヒビ割れをパテで埋める作業やコロニアルの差し替えなどの応急処置です。
応急処置ではすぐに雨漏りが再発します。
日本は災害大国です。
いつ大型の台風や地震が来てもおかしくないことは、十分思い知らされています。
早期に「根本的な解決」を計る方が、費用もストレスも少なく済みます。
根本的な解決とは、屋根材を新しくすることです。
本ページでは、各屋根の種類にあわせた本格的な屋根修理方法を中心に詳しくご紹介いたします。
※部分修理や応急処置についての記載はありません。

はじめに.インターネットで適切な屋根の修理方法を調べましょう

自分で屋根の修理方法を調べる時代に

ズバリ屋根は建物で一番、重要な部位です。
屋根が機能していないと、建物の価値は地に落ちます。
それにもかかわらず、屋根のつくりや屋根の素材、屋根のメンテナンススケジュールについて知っている人は少ないです。
屋根は普段目にせず、気に留める機会が少ない部位だからです。

さらに昔は屋根に関する情報入手の手段がなかったため、屋根修理業者が独自に判断して屋根材と屋根の修理方法を決めていました。
お客様は屋根修理業者の言われるがままに受け入れていました。
しかし、そんな時代はもう終わりです。
今はお客様が自分で屋根の修理方法を調べる時代です。

そのためには、以下の3点が重要なポイントです。

その1:今現在の自分の屋根材は何が使われているか?
その2:自分の屋根材にはどんな修理方法があるか?
その3:最近人気の屋根材は何か?その理由は?

お客様がインターネットを使って屋根の修理方法を学んで屋根の修理業者を選ぶことが常識になっています。
このページでは各屋根材の特徴と修理方法をご案内します。

その1.今現在の自分の屋根材は何が使われているか?

今使われている屋根は何でしょうか?
おそらく以下の9種類の屋根のどれかでしょう。
コロニアル スレート屋根の修理1:コロニアル(商品名)は平べったい薄いセメントが主成分の屋根材です。正式には、コロニアルはスレート屋根の商品名のひとつです。化粧スレートや軽量スレート、カラーベストなどともよばれます。新築でよく使われています。
施工者:瓦屋根職人もしくは板金工職人
コロニアルの詳細はこちら

陶器瓦屋根の修理2:陶器瓦です。昔ながらの和瓦(J型瓦・日本瓦)や西洋風の洋風瓦(S型瓦)もこちらに該当します。日本で最も多く、特に西日本でよく使われています。
施工者:瓦屋根職人
陶器瓦の詳細はこちら

トタン瓦棒屋根の修理3:トタン瓦棒(かわらぼう)は昔から使われている代表的な金属屋根です。トタン製で縦ラインの凸部の中には芯木(しんぎ)とよばれる木の棒が入っています。東北・北海道でよく使われています。
施工者:板金工職人
トタン瓦棒の詳細はこちら

セキスイ瓦Uの修理方法4:セキスイ瓦U(商品名)は積水化学工業のグループ会社がかつて販売していた屋根です。厚型スレート屋根に分類されます。問題が発生し、現在は販売されていません。
施工者:瓦屋根職人もしくは板金工職人
セキスイかわらUの詳細はこちら

パミールの修理方法5:パミール(商品名)はニチハからかつて販売されていたスレート屋根です。アスベストが含まれてない「ノンアスベスト屋根」として人気を博した屋根材です。しかし、現在は問題が発生し、販売されていません。
施工者:瓦屋根職人もしくは板金工職人
パミールの詳細はこちら

セメント瓦の修理方法6:セメント瓦はセメントが主成分の屋根瓦です。類似の屋根材にモニエル瓦とよばれるものがあります。形状が陶器瓦と似ており、価格も安いため人気を博しました。しかし、現在ではほとんど生産されていません。
施工者:瓦屋根職人
セメント瓦の詳細はこちら

アスファルトシングルの修理方法7:アスファルトシングルはシート形状の屋根材です。シートの形状なので剥がれても被害が大きくなりにくい特徴があります。そのため、マンションなどの高層建築物でよく使われています。
施工者:瓦屋根職人もしくは板金工職人
アスファルトシングルの詳細はこちら

波型スレート屋根の修理方法8:波型スレートはスレート屋根のひとつです。名前の通り、断面が波の形をしています。工場や倉庫、駅のプラットホームの屋根によく使われています。
施工者:瓦屋根職人もしくは板金工職人
波型スレートの詳細はこちら

折版屋根の修理方法9:折版屋根(せっぱんやね)は金属屋根のひとつで、大型施設でよく使われています。
施工者:板金工職人
折版屋根の詳細はこちら

9種類の屋根のどれかに当てはまりましたか?
もし見つからなければ最新の屋根材が使われているかもしれません。最新の屋根材はこちら
自分の屋根が何という名前の屋根であるか、是非、覚えてください。

その2:自分の屋根材にはどんな修理方法があるか?

「部分修理」と「フルリフォーム」

屋根の修理方法は「部分修理」と「フルリフォーム」に分けられます。
しかし、「部分修理」と「フルリフォーム」では考え方の方向性が全く違います。
最小限の費用で屋根を修理したい方は「部分修理」を選び、1回のフルリフォームで生涯の安心を得たい方は「フルリフォーム」を選ぶことになります。
この両者の大きな違いは費用であり、同じ屋根の修理でも費用が2ケタも変わります。

具体的に部分修理は「シーリング補修」や「一部交換・差し替え」が主な業務となります。
「雨漏り25,000円~修理します!」といった宣伝は部分修理や応急処置のことです。

一方、フルリフォームの場合は「葺き替え(ふきかえ)」もしくは「カバー工法」が主な業務となります。
葺き替えとは今の屋根をすべて剥がして、新しい屋根に張り替えることです。
カバー工法とは「今の屋根の上に軽い屋根を重ねて張る工事」のことです。カバー工法について詳しくはこちら
「フルリフォーム」の場合は100万円以上、費用がかかることが多いです。

屋根には寿命がありますし、日本は自然災害大国です。
建築後、相当年数が経過している屋根であれば、フルリフォームをおこなう方が安心です。

テイガク屋根修理は1回の「フルリフォーム」で生涯の安心をご提供する会社です。
屋根の応急処置

「塗装」は美観の維持

屋根のメンテナンスのひとつに屋根塗装があります。
塗装をおこなったからといって、屋根の機能が回復したり、雨漏りが直ったりすることはありません。
また、塗装による屋根品質の維持は実証されていません。
屋根材メーカーも塗装は「美観の維持」としか評価しておりません。
事実、塗装をすることで屋根の機能維持を保証してくる塗装業者は1社も存在しません。

2、3年前に足場を組んで塗装をしたにもかかわらず、「屋根の板金が飛ばされ」や「屋根瓦がズレ落ちた」といった不具合に見舞われる方はかなりいます。
さらにコロニアルの屋根塗装の場合は、高圧洗浄で屋根を痛めてしまうため、塗装が逆効果になる恐れもあります。
屋根塗装によるメンテナンス

「本物の屋根修理」とは「防水シートの回復」

屋根材を新しくすることが屋根修理の一番の目的ではありません。
屋根をリフォームする一番の目的は「防水シートの回復」です。
屋根材の下にはルーフィングとよばれる防水シートが敷かれています。
このルーフィングが最終的に雨漏りを防ぎます。
建築後20年程経過した屋根はルーフィングが破れて機能してないことが多いです。
そのため、屋根修理業者が「葺き替え」や「カバー工法」をおこなうときは、ルーフィングも新しく敷き直します。
穴があいた防水シートあまり知られていませんが、ルーフィングには戸建て住宅用でも10種類以上あります。
安い低品質の商品もあれば、高額で60年の耐久性をもつ商品もあります。
ルーフィングは屋根材が張られると目に付かなくなるものであるため、建物を建てる会社はあまり高品質なものを使わない傾向があります。
しかし、ルーフィングは雨漏りに関わる「超重要」な建材です。
フルリフォームの時はできるだけ良いルーフィングを使うことをおすすめします。ルーフィングについて詳しくはこちら

本当の屋根修理とはルーフィングを変えること

その3:最近人気の屋根材は何か?その理由は?

最近の屋根はその1で登場した屋根材を使うことが少なくなっています。
屋根材も日々、進化しています。
たとえば、金属屋根でよく知られるガルバリウム鋼板は、さらに品質が更に高ったスーパーガルバリウム鋼板通称(SGL)が登場し、最近の金属屋根の主流となっています。

最近の新築やリフォームで使われる屋根材は以下のものがよく使われます。

成型ガルバリウム鋼板によるリフォーム10:成型ガルバリウム鋼板は金属屋根のひとつで、リフォーム分野で最も使われている屋根材です。従来のトタン瓦棒とは違い、横向きに張ります。そのため、横葺き(よこぶき)ともよばれます。成型とはあらかじめ屋根の形状に加工していることを意味し、いわゆるメーカーで製造された屋根材のことです。
施工者:板金工職人
成型ガルバリウム鋼板の詳細はこちら

石粒付き屋根によるリフォーム12:石粒付屋根は金属屋根の表面に石粒を付着させた屋根です。金属素材にはジンカリウム鋼板が用いられていることが多いです。石が屋根の色を表すので、再塗装の必要がないとされています。
施工者:板金工職人
石粒付屋根の詳細はこちら

立平によるリフォーム11:立平(たてひら)はトタン瓦棒と同じく縦方向に張る屋根材です。縦平ともよばれます。瓦棒との決定的な違いは縦のラインに芯木が入っていないことです。金属の素材はガルバリウム鋼板を使うことが多いです。
施工者:板金工職人
立平の詳細はこちら

ルーガによるリフォーム13:ルーガ(商品名)は屋根メーカーであるケイミューが取り扱うセメントを主成分とした屋根材です。基材の中には空気泡が含まれているユニークな屋根です。
瓦のような風合いがありながら耐久性と軽量性が備わっている屋根材です。
施工者:瓦屋根職人もしくは板金工職人
ルーガの詳細はこちら

軽量瓦によるリフォーム14:軽量瓦は従来の陶器瓦を軽くした瓦です。軽量防災瓦とよばれることもあります。しかし、従来の瓦屋根に比べて10%程度軽くなっただけの瓦であり、建築基準法に基づく屋根材では重い屋根に区分されます。最近は太陽光パネルを屋根の上に取り付ける方が増えているため、屋根面がフラットな平板瓦(へいばんがわら)が人気です。平板瓦はF型瓦ともよばれます。
最近の新築の瓦屋根はF型軽量瓦を採用することが多いです。
施工者:瓦屋根職人

4.コロニアルの特徴と修理方法

コロニアル屋根コロニアル

4-1.コロニアルの特徴

コロニアルは新築の戸建て住宅で最も使われている屋根材です。
軽量で施工性が良いため、わが国で急速に普及しました。
なお、コロニアルという名前は商品名です。
ケイミューが取り扱うスレート屋根の商品名のひとつになります。
「スレート屋根」の他、「軽量スレート」や「化粧スレート」「薄型スレート」「平板スレート」「カラーベスト」ともよばれます。
流通量が多く販売歴も長い商品であるあるため、現在ではスレート屋根とほぼ同義語として認知されています。
コロニアルにはグレードがあり、商品によって耐候性やデザインが違います。
2018年現在、標準的に使われているコロニアルは「コロニアルクァッド」とよばれる商品です。
「コロニアルグラッサ」とよばれる特殊塗膜で塗布されたハイグレード商品もあります。

4-2.コロニアルのリフォーム方法

4-2-1.コロニアルの塗装リフォーム

コロニアルは施工後およそ10年程すると色があせ、しだいに塗膜が剥がれてきます。
標準的なコロニアルは10年に1回の塗装がメーカーより推奨されています。
コロニアルの塗装は「美観の維持」を目的におこないます。

コロニアルを塗装する場合は、塗料選びに注意してください。
屋根は外壁よりはるかに紫外線や雨風の影響を受けやすいため、外壁よりも劣化や色があせるスピードが早いです。
屋根よりも外壁の方がグレードの高い塗料を使ったり、外壁と屋根を同じグレードの塗料で使ったりするのは誤りです。
特に屋根塗装では、シリコン系塗料をすすめする塗装業者が多く、実際にシリコン系塗料で塗られている現場が多いです。
5年程前にシリコン塗料で塗り替えた屋根(他社による)でも、色があせてしまっている現場をよく目にします。
外壁と屋根を同時期に塗装したにもかかわらず、屋根だけが極端に色あせしたり、劣化したりするアンバランスな結果を経験されたお客様も多いはずです。
ぜひ、屋根の塗料は外壁よりもグレードの高い商品を使ってください。

塗料の種類 費用 おススメ度
アクリル系塗料 ×
ウレタン系塗料
シリコン系塗料 中の上
フッ素系塗料

4-2-2.コロニアルへのカバー工法(重ね葺き)

カバー工法は既存のコロニアルの上に、新しい屋根材を重ねて張るリフォーム方法です。
工事費と施工期間を抑えることができるため、コロニアルでは最も多く採用されています。
ただし、既存下地の劣化が進み過ぎると、カバー工法はできなくなります。
下地材の状況確認は「簡易試験方法」と「専用機械を使用する方法」があります。

テイガク屋根修理の経験上、施工後30年が経過し、かつ雨漏りが発生している屋根はカバー工法ができないことが多いです。
その場合は葺き替え工事をおこないます。

屋根の機能が良好なうちにカバー工法をおこなう必要があります。

カバー工法の仕上げに使う屋根材は「成型ガルバリウム鋼板屋根」がよく用いられます。
その他、「アスファルトシングル」「瓦棒」「立平」などの安い屋根材も選択肢としてあげられます。
屋根リフォームを生涯のうち1回で済ませたい場合は成型ガルバリウム鋼板のカバー工法をおすすめします。

なお、コロニアルの上にコロニアルを重ね葺きすることはできません。

コロニアル屋根に重ね葺きできる屋根材の種類 費用 おススメ度
ガルバリム鋼板(断熱材無) ×
ガルバリム鋼板(断熱材付) 中の上
ジンカリウム鋼板 中の上
ルーガ(費用が高い)
アスファルトシングル
瓦棒 中の下
立平 中の下

4-2-3.コロニアルの葺き替え(ふきかえ)

カバー工法ができない場合、もしく予算がある場合は葺き替えを選択します。
コロニアルを剥がしてお好みの屋根材に張り替えます。

葺き替えでは注意したいのはアスベストです。
2000年代初頭までに製造されたコロニアルにはアスベストが含まれています。
アスベストが含まれている場合は撤去と処分に費用と手間がかかります。

コロニアルへ葺き替える場合はメーカー保証が得られません。
コロニアルは新築専用の屋根材です。
基本的に葺き替えは軽量金属屋根(ガルバリウム鋼板)をおすすめします。

5.陶器瓦の特徴と修理方法

陶器瓦和瓦

5-1.陶器瓦について

陶器瓦は戸建て住宅で最も使われている屋根材です。
耐久性は60年近くあり、他の屋根に比べると群を抜いた寿命です。
しかし、耐震性に劣り、台風で不具合がよくおこります。
そのため、近年は施工数が減少傾向です。

意外と知られていないことですが、戸建住宅の構造計算(耐震設計)をする時、”はじめに”確認するのが屋根の重さ(種類)です。
屋根の重さは建物の耐震性と大きく関わります。
瓦屋根は重い屋根に分類され、地震被害に影響を及ぼしやすい屋根です。

耐震化を目的にリフォームする場合は、軽い金属屋根への葺き替えをおすすめします。
陶器瓦の葺き替えリフォームについて詳しくはこちら

5-2.陶器瓦のリフォーム方法

5-2-1.陶器瓦の葺き替え

陶器瓦のリフォーム工事は葺き替えが基本となります。
陶器瓦の屋根にカバー工法を行うことができません。

陶器瓦のリフォームでは軽い金属屋根への葺き替えがおすすめです
金属屋根には瓦の形をした和風デザインの商品もあります。
金属以外の屋根材では、従来の瓦から10数%軽くなって「軽量瓦」もしくは軽量かつ意匠に優れた「ルーガ」がおすすめです。

和瓦の葺き替えに適した屋根の種類 費用 おススメ度
成型ガルバリウム鋼板 中の上
軽量瓦
瓦棒 中の下
ジンカリウム鋼板 中の上
ルーガ

6.トタン瓦棒の特徴と修理方法

瓦棒瓦棒

6-1.瓦棒(トタン瓦棒)について

瓦棒(トタン瓦棒)は昔からある代表的な金属屋根です。
安くかつ傾斜が緩い屋根でも葺く(ふく)ことができる特徴があります。
縦ラインの凸部の中には芯木(しんぎ)とよばれる木の棒が入っています。
トタン(亜鉛鋼板)は約8年から10年程度で劣化することがあり、サビによる穴が原因で雨漏りが発生します。
また、断熱性能がなく、雨音がするデメリットがあります。

しかし、現在はトタンの代わりにガルバリウム鋼板を使うので、瓦棒のデメリットが解消されつつあります。
さらに最近は、芯木の中に木の棒を使わない金属オンリーの「立平」が人気です。

トタン瓦棒の葺き替え工事について詳しくはこちら

6-2.瓦棒のリフォーム方法

6-2-1.瓦棒の塗装リフォーム

金属屋根の天敵はサビです。
サビは放置しておくと広がり、最終的に穴があきます。
そのため、定期的に瓦棒のサビをケレン作業で除去し、サビ止め塗料とそれを保護する上塗り塗料を定期的に塗る必要があります。
シリコン系塗料を使う場合でも、最低10年に1度は再塗装をすることをおすすめします。

6-2-2.瓦棒の葺き替え

瓦棒のリフォームは葺き替えが基本になります。
理由は不具合(雨漏りなど)の症状がでている瓦棒は、カバー工法ができない状況になっていることが多いからです。
カバー工法は比較的屋根の状態が良好な場合にのみ、採用することができます。

瓦棒は他の屋根材より勾配(こうばい:屋根の角度のこと)のゆるい屋根で葺くことができます。
そのため、葺き替えでは同じ瓦棒(もしくは立平)でしか採用できないことが多いです。
他の屋根材では葺き替えることができないことがあります。

瓦棒は現場加工で施工することできます。
他の屋根材は工場から加工されたものを運んで施工するため、材料を置くスペースが必要です。
コイル状に巻かれた板金を、板金職人がお客様の屋根に合わせて切り張りします。

瓦棒はオーダーメードの工事です。
板金工職人さんの技術がダイレクトに反映される工事です。

瓦棒の葺き替えに適した屋根の種類 費用 おススメ度
瓦棒 中の下
立平 中の下

6-2-3.瓦棒へのカバー工法

瓦棒をカバー工法でリフォームで仕上げることは少ないです。

6-2-4.嵩上げ(かさあげ)

嵩上げとは屋根の勾配を変更する工事のことです。
勾配の変更では、緩い勾配を急な勾配にすることが多いです。
勾配は急であるほど水はけがよく、雨漏りが生じにくい優秀な屋根といえます。
勾配が緩く雨漏りが改善しない瓦棒には嵩上げが必要です。
嵩上げは既存屋根の上に小屋組みをおこない、新たに屋根を作る大掛かりな工事です。
定額屋根修理では嵩上げ工法ができる屋根修理業者です。

7.セキスイかわらUの特徴と修理方法

セキスイかわらUセキスイかわらUのリフォーム方法

7-1.セキスイかわらUについて

セキスイかわらUはセキスイグループで販売された40年以上の歴史がある厚型スレート系屋根瓦です。
コロニアルやトタン瓦棒に重ねて張ることができるため、大ヒットしました。

しかし、このセキスイかわらUは不具合が多い屋根材として業界で評価されています。
原因はアスベストが関わっています。
アスベストが規制され、アスベストを含まれない改質型のセキスイかわらUが1990年8月に販売されました。
しかし、アスベストに代替できるほどの性能が備わっておらず、この時期のセキスイかわらUが販売中止になるほど不具合報告が相次ぎました。
具体的には施工後数年で表面の塗膜が剥離し、ヒビ割れが発生するといった具合です。
アスベストのないセキスイかわらUの上を歩行すると、簡単に瓦が割れてしまうことがよくあります。
現在、セキスイグループは屋根材の製造から撤退しています。
セキスイかわらUのリフォームについて詳しくはこちら

7-2.セキスイかわらUのリフォーム方法

セキスイかわらUのリフォームは葺き替えになります。
塗装は不可です。
アスベスト入りは塗装によるリフォームも検討できます。
しかし、アスベスト入りは築後30年以上が経年していることが多いため、塗装は現実的な対処ではありません。

最悪のパターンはノンアスベストのセキスイかわらUに塗装することです。
塗料メーカーもセキスイかわらUへの塗装は認めていません。
セキスイかわらUへの塗装は意味がありません。
塗装業者はこの事実を知っていないことがあります。

7-3.松下ニューウェーブについて

セキスイかわらUの類似品に松下(現ケイミュー)の「ニューウェーブ」とよばれる屋根材があります。
修理方法はセキスイかわらUと同じになります。

8.パミールの特徴と修理方法

パミールのリフォーム方法パミールのリフォーム方法

8-1.パミールについて

パミールはニチハがかつて販売していたスレートタイプの屋根材です。
不具合報告の多い屋根材としてテレビでも報道されたこともあります。
屋根を形成している層がミルフィーユのように層間剥離を起こし、めくりあがる症状がよく発生します。
専用の釘が腐食して無くなり、パミールが落下する報告もあります。
パミール用釘の問題は消費者センターでもリコールされています。

テイガク屋根修理宛へのご相談が多い屋根材のひとつです。

ニチハ パミールのリフォームに関する詳細はこちら

8-2.パミールのリフォーム方法

8-2-1.パミールへのカバー工法(重ね葺き)

既存のパミールの上に新しい屋根材を重ねて張るリフォーム方法です。
ニチハではパミールの上にアスファルトシングル(ニチハの商品では「アルマ」)を重ねて張る工法を推奨しています。
条件次第では、アルマを低価格でニチハから提供してもらえるかもしれません。
しかし、テイガク屋根修理では金属屋根によるカバー工法をおすすめしています。
耐久性においてアスファルトシングルはガルバリウム鋼板より劣るからです

8-2-2.パミールの葺き替え

あまりにもパミールの劣化が進行している場合は、パミールを剥がして葺き替えることを検討してください。
特に雨漏りが発生している場合は屋根下地にまで悪影響を及ぼしている恐れがあります。

8-2-3.最悪のパターン

パミールに塗装をすすめる業者がいますが、塗装することできません。(意味がありません。)
さらに最悪なパターンはパミールの上に太陽光パネルを乗せることです。
パミールをリフォームする時、太陽光パネルの脱着が必要になります。
しかし、カバー工法で仕上げた場合は太陽光パネルを再設置することができません。
そのため、10年も経たずに太陽光パネルを脱着し、屋根を葺き替えるような事態になります。
太陽光パネルを設置することで得られる利益がすべて吹き飛びます。
塗装会社も太陽光パネル会社も目的は塗装と太陽光パネルの設置なので、屋根のメンテナンスについては触れることはないでしょう。

8-2-4.パミールだけではないノンアスベスト屋根

上記内容はパミールだけに当てはまる話ではありません。
2000年代初頭に販売されたパミール以外のスレート屋根でも生じている問題です。
パミールではないから安心であるとは限りません。

9.セメント瓦の修理方法

セメント瓦のリフォーム方法セメント瓦のリフォーム方法

9-1.セメント瓦について

セメントもしくはコンクリートで成型加工した屋根瓦です。
洋風デザインで人気があった「モニエル瓦」もセメント瓦に分類されます。
陶器瓦のような重厚感があり、価格も安いことから広く流通しました。
セメント瓦は陶器瓦と異なり色があせるため、定期的な塗装が必要です。
耐用年数も20年から30年で、陶器瓦には及びません。
セメント瓦は陶器瓦と異なり、アスベストが含まれている商品があります。
重さは陶器瓦と同じであり、耐震設計基準では「重い屋根」に分類されます。
重く耐久性が低いことから、現在ではセメント瓦を使用することはほぼありません。

9-2.セメント瓦のリフォーム方法

現在、セメント瓦を入手することは困難です。
セメント瓦のりフォームは塗装もしくは葺き替えになります。
あくまでもセメント瓦の塗装は美観維持が目的です。
雨漏り防止を考えると、ルーフィングシート(防水シート)を新しくする葺き替えが望ましいです。

葺き替えるで使う屋根材は自由に選択できます。
しかし、耐震性が改善する軽い屋根材への葺き替えが1番おすすめです。

10.アスファルトシングルの特徴

アスファルトシングルアスファルトシングル

10-1.アスファルトシングルについて

アスファルトシングルはその名通りアスファルトが主成分の屋根材です。
屋根が仕上がるとわからないですが、他の屋根材と違い「シート状」になっています。
アメリカやカナダでは主流の屋根材で、全体の80%以上のシェアを占めています。
DIYでも施工ができることが広く流通している1番の理由です。
屋根材の中では安い屋根材であり、重ねて張るカバー工法によるリフォームもできます。
屋根材表面に天然石を付着した耐候性の高い製品もあります。

シート状の屋根材であるため、落下事故による被害が他の屋根材にくらべて低いです。
そのため、マンションなどの高層建築物でよく使われています。

しかし、風に煽られやすいため、台風などの強風で剥がれることが多いです。
そのため、日本では全体の5%程度のシェアでほとんど定着していません。

10-2.アスファルトシングルのリフォーム方法

アスファルトシングルは「カバー工法」もしくは「張り替え」でリフォームすることができます。
古くなったアスファルトシングルの上には「アスファルトシングル」もしくは「金属屋根」を張ることができます。
また、古くなったコロニアルの上に「アスファルトシングル」を張ることもできます。

11.波型スレート屋根の特徴と修理方法

波型スレートのリフォーム方法波型スレートのリフォーム方法

11-1.波型スレートについて

波型スレートは倉庫や工場など大型施設でよく使われています。
駅のプラットホームでもよく使われています。
「波型スレート=アスベスト」といったイメージが定着しています。
しかし、最近の波型スレートにはアスベストは使われていません。

波型スレート屋根のリフォーム関する詳細はこちら

11-2.波型スレートのリフォーム方法

波型スレートのリフォーム方法は「カバー工法」もしくは「葺き替え」になります。
しかし、改修工事が望まれる波型スレートは施工から大分時間が経過しているため、アスベストが含まれているはずです。
アスベスト対策費や工期を考慮するとカバー工法によるリフォームが最適です。
カバー工法には同じ型の波型スレートを用いる方法や、金属屋根を張る方法などがあります。
200㎡前後の中規模の屋根であれば「立平」を重ね張りする方法を弊社ではよく採用しています。
しかし、劣化状況や波型スレートの種類によっては「葺き替え」しか選択ができない場合があります。

12.折板屋根の特徴と修理方法

折板屋根のリフォーム方法折板屋根のリフォーム方法

12-1.折板屋根について

折板屋根(せっぱんやね)は倉庫や工場で使われている金属屋根です。
大規模な建築物ではほぼ折板屋根がが採用されています。
その一方、一般住宅でも折板屋根は使われています。
ハウスメーカーでは積水ハウスの建築物で使われています。
折半屋根のリフォームについて詳しくはこちら

12-2.折板屋根のリフォーム方法

折板屋根のリフォーム方法は「塗装」もしくは「カバー工法」「葺き替え」になります。
折板屋根は雨仕舞部分に「シーリング」を使うため、「シーリング打ち替え」もおこないます。
特に「サビ」が発生すると雨漏りの原因になるため、折板屋根はサビの除去を含めた定期的なメンテンナンスが必要です。

屋根全面の改修工事はカバー工法が最適です。
葺き替えは費用が膨大になるため、最終手段となります。

13.成型ガルバリウム鋼板の特徴

ガルバリウム鋼板ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板(アルミ亜鉛合金めっき鋼板)は外装材で使われる代表的な金属素材です。
費用対効果に優れた屋根材です。
あらかじめ工場で屋根のフォルムに加工した商品(メーカー品)を「成型ガルバリウム鋼板屋根」とテイガク屋根修理ではよんでいます。
成型ガルバリウム鋼板は施工が容易で、メーカー保証も付くため、屋根のリフォーム分野では最も採用されています。

現場造作の瓦棒とは異なり、成型ガルバリウム鋼板は横向きに張り付けるタイプが多いです。
横向きに張り付ける屋根を横葺き(よこぶき)屋根とよびます。
瓦棒は縦葺き(たてぶき)屋根とよびます。

多くの成型ガルバリウム鋼板には裏面に断熱材が貼り付けられています。
この断熱材が金属屋根の欠点(雨音・遮熱性)を補ってくれます。

成型ガルバリウム鋼板にもグレードがあります。
商品ごとに性能や価格、保証内容が変わります。

2010年代には日鉄住金鋼板から、従来の「ガルバリウム鋼板」からさらに耐久性を高めた「スーパーガルバリウム鋼板(通称SGL鋼板)」が開発されました。
具体的には組成にマグネシウムが含まれています。
穴あき保証が25年と、従来のガルバリウム鋼板から大幅に保証期間が延長されました。
現在、大手金属屋根メーカーは「日鉄住金鋼板のスーパーガルバリウム鋼板」を用いており、「スーパーガルバリウム鋼板」を用いた金属屋根が主流になりつつあります。

14.石粒付屋根の特徴

ジンカリウム鋼板ジンカリウム鋼板
金属屋根の表面に石粒を付着させた屋根です。
天然石が屋根の色を表現するため、長期間塗り替えの必要がないとされています。
このタイプの屋根には「ジンカリウム鋼板」とよばれる金属素材が用いられていることが多いです。
ジンカリウム鋼板の品質はガルバリウム鋼板とほぼ同等です。
ただし、組成にマグネシウムが含まれていないため、前述のスーパーガルバリウム鋼板ほどの耐久性は期待できません。

石粒付屋根は輸入品であり、韓国製品が多いです。
裏面に断熱材がない商品が多い特徴もあります。

15.立平葺きの特徴

立平葺き立平葺き
立平葺き(たてひらぶき)は瓦棒葺きの「棒」にあたる芯木を無くした金属屋根です。
そのため、木を使わない「オールメタル」で仕上げられる屋根材です。
立平葺きは「三晃葺き(さんこうぶき)」ともよばれます。
素材はガルバリウム鋼板が主に使われます。
あらかじめ工場で加工されたものを現場に運んで張りつけます。
そのため、立平葺きは施工期間が短くて済みます。
施工期間が短いということは施工価格も抑えられるということになります。
金額重視のお客様にはおすすめの屋根材です。
最近では瓦棒葺きではなく、立平葺きの方が施工機会が増えています。

16.ルーガの特徴

ルーガリフォームルーガリフォーム
ルーガはケイミューが取り扱う「厚型スレート屋根材」です。

耐久性や耐候性に優れている上、陶器瓦の半分の重さと軽量です。
見た目も陶器瓦と変わらず、一般の人では見分けることができません。
和瓦のような風合いが特徴の「雅」、洋風屋根にも合わせやすいデザインの「鉄平」の2種類があります。
発売から10年が経ち、評価が確立されつつあります。

デザインを重視ししつつ、耐久性の高い屋根材を選びたい方にはぴったりの屋根材です。
また、コロニアル上から重ねて張るカバー工法による施工も可能です。

ただし、他の屋根材に比べて高額な商品です。
予算に余裕のあるお客様におすすめしたい屋根材です。

17.【重要】屋根専門の工事業者の見つけ方

17-1.屋根材ごとに専門工事業者が異なる

このページでは主に13種類の屋根材をご紹介しました。
「屋根専門の工事業者であれば全ての屋根材の取り扱いができる」と思っていたら、それは大きな間違いです。
同じ屋根工事会社であっても、得意不得意の分野があります。

屋根の専門工事業者は大きく2つに分けることができます。

1金属屋根の工事会社(板金工事会社)と
2瓦屋根の工事会社です。

たとえば、金属屋根と瓦屋根では使用する技術や道具が異なります。
職人さんや屋根材の保管方法も異なります。
組合に所属している会社や職人さんは、所属する組合も異なります。
職人さんの中には手先が器用で、あらゆる屋根工事に精通している人もいるかもしれませんが、一つの専門分野に特化している職人さんには劣ります。
金属屋根工事と瓦屋根工事の違いについて詳しはこちら

このような背景があるにもかかわらず、多くの業者があらゆる屋根材を使った工事の受注活動をおこないます。
理由は一般の人がこの事実を知らないからです。
「屋根リフォーム」の言葉が看板に掲げられていれば、屋根工事の専門業者であると思い込んでしまう人がほとんどです。
売り上げを増やすため、外注発注でもリフォーム業者は工事を受注するための営業活動をおこないます。
しかし、外注発注では適正価格の工事にはなりません。

これから屋根リフォーム工事を控えている方は依頼する屋根工事業者の専門分野まで調べてください。

なお、テイガク屋根修理根は金属屋根の専門工事業者です。
板金工事業者になります。
瓦屋根の工事や漆喰工事は請け負っておりません。

これから屋根の修理をご検討される方は、依頼する屋根修理業者が「金属屋根」と「瓦屋根」のどちらが専門分野であるか見極めるようにしましょう。

17-2.金属屋根の専門工事業者が独占的に取り扱う屋根材

ガルバリウム鋼板ジンカリウム鋼板瓦棒立平折板屋根

16-3.陶器瓦の専門工事業者が独占的に取り扱う屋根材

陶器瓦屋根 セメント瓦

16-4.専門工事業者を選ばない屋根材

シングルコロニアルルーガ

各種屋根の修理方法、施工手順を写真画像付きで詳しく解説いたします。