スレート屋根への葺き替えは可能か?問題点と費用について

スレート屋根への葺き替えはできるのか?

スレート屋根への葺き替えは、できるかできないかで言えば可能です
スレート屋根の価格は安く、かつ施工が簡単なため、一般的な金属屋根よりも安く工事ができます。
しかし、スレート屋根は金属屋根よりも重いため耐震性に不安が残るのと、メーカー保証が受けられないといったいくつかの問題点があります。

スレート屋根への葺き替えはNG?それともOK?

スレート屋根への葺き替えはNG?それともOK?

屋根の葺き替えはどの屋根材がおすすめ?

屋根の葺き替えに使用できる新しい屋根材は複数あります。
しかし、おすすめの度合いが異なります。
たとえば、スレート屋根から瓦に葺き替えることは可能ですが、耐震性の影響から全くおすすめできません。
スレート屋根からスレート屋根も同様です。

スレート屋根の葺き替えにおすすめの屋根材

元の屋根材 新しい屋根材 おすすめ度
スレート屋根 瓦屋根 ×
スレート屋根 スレート屋根 ×
スレート屋根 金属屋根
スレート屋根 アスファルトシングル
スレート屋根 アスファルトルーガシングル

瓦屋根の葺き替えにおすすめの屋根材

元の屋根材 新しい屋根材 おすすめ度
瓦屋根 瓦屋根
瓦屋根 スレート屋根
瓦屋根 金属屋根
瓦屋根 アスファルトシングル
瓦屋根 ルーガ

結論を述べると、屋根を長く維持することを目的とするのであれば、一番のおすすめは金属屋根です。
金属屋根は耐久性耐震性コストパフォーマンスに優れています。

スーパーガルテクト
金属屋根の中で最高品質のスパーガルテクト

スレート屋根へ葺き替えた場合3つの問題点

スレート屋根は価格が安く工事も簡単な屋根材のため、新築の戸建て住宅では多く採用されていますが、スレート屋根を用いた屋根のリフォームはおすすめできません。
スレート屋根を葺き替えの屋根材にすると、次の3つ問題点が挙げられます。

【問題点1】屋根の歪みの影響を受けやすい

1つ目は屋根の歪みの影響を受けやすい点です。
屋根は経年と共に多少の変形が伴い、下地材(野地板)の状態に依存します。
変形した屋根に、コンクリートを固めた硬い素材のスレート屋根を安定して張ることは難しいです。

特に瓦の屋根は長年の屋根の重みの影響で、屋根面が歪んでいることが多いです。
そのを歪みを取るために、不陸調整という下地材(野地板)を張り直す工事をおこなう必要があります。
不陸調整で、一定の安定性を保つことはできますが、不陸調整をおこなっても完全なフラットを再現することができません。
スレートは硬いため少しでも屋根が歪んでいると、屋根が割れてしまうリスクがある屋根であるため、屋根工事会社の本音としてはスレート屋根は築年数が経過した屋根に張りたくはありません。

不陸調整で野地板を張り直し
不陸調整で野地板を張り直し

こちらの写真は、もともと瓦だった屋根をスレート屋根で一度葺き替えをした現場です。
屋根の歪みで葺き替えたスレート屋根にひびや割れ、欠けが発生しています。

屋根の歪みで割れや欠けが発生したスレート屋根

スーパーガルテクトのような断熱材一体型の金属屋根で葺き替えた場合、断熱材がクッションになるため、多少の屋根の浮き沈みがっても対応が可能です。

断熱材がある金属屋根
断熱材がある金属屋根

【問題点2】リフォームでの保証がない

2つ目は保証内容です。
スレート屋根(カラーベスト)の製造会社であるケイミュー株式会社は、改修時で用いたスレート屋根材はメーカー保証(色あせ保証を除く)を認めていません。
新築物件のみ保証が得られるため、わたしたちは、スレート屋根は新築の戸建て住宅専用屋根材とみなしています。
金属屋根の場合は、リフォームでも保証が得られます。

スレート屋根の保証内容

スレート商品の保証内容例

商品名 コロニアルクァッド コロニアルグラッサ
ヒビや割れ 保証なし 保証なし
新築雨漏り 10年 10年
新築色あせ 2年 10年
改修雨漏り 保証なし 保証なし
改修色あせ 保証なし 保証あり
板金役物 保証なし 保証あり

リフォーム時の保証の有無

金属屋根に葺き替え 保証あり

【問題点3】屋根の重さによる耐震性の問題

3つ目は屋根の重さによる耐震性への影響です。
葺き替えは基本的に、野地板を張り替えることはなく、古い野地板の上に新たに野地板を張る増し張りをします。
その結果、工事前の屋根に、新しい野地板、新しいルーフィング、新しい屋根材が重なることになります。
スレート屋根の重さは1㎡あたり31キロ、金属屋根の重さは1㎡あたり5キロです。
スレート屋根へ葺き替えると屋根が重たくなるため耐震性が悪くなります
金属屋根に張り替える場合は、施工前よりも軽くなります。

屋根葺き替え時の1㎡あたりの重さ
屋根葺き替え時の1㎡あたりの重さ
スレート屋根葺き替え後の屋根の重さについて
06:19

スレート屋根葺き替え後の屋根の重さについて

スレート屋根から葺き替える費用

スレート屋根は、他の屋根材に比べると安いですが、問題点を考慮すると費用対効果の高い屋根材を選んだ方が良いと、わたしたちは考えています。

スレート屋根を葺き替える費用(参考価格)

工事内容 費用
スレート屋根へ張り替え(アスベストあり) 約200万円
スレート屋根へ張り替え(アスベストなし) 約170万円
石粒付き金属屋根へ張り替え(アスベストあり) 約220万円
石粒付き金属屋根へ張り替え(アスベストなし) 約190万円
断熱材一体型金属屋根へ張り替え(アスベストあり) 約230万円
断熱材一体型金属屋根へ張り替え(アスベストなし) 約200万円
※屋根面積90㎡/野地板新設含む/足場あり/消費税込み

スレート屋根へ張り替える費用が200万円だった場合、ガルバリウム鋼板などの金属屋根に変える費用は1割程度割高になります。
保証が付いたり、断熱効果などの付加価値が付いたりすることを考えると、金属屋根へ葺き替える方が賢明です。
テイガクでは、屋根工事の単価を定額料金で設定し、公開しています。
より詳しい屋根工事単価を知りたい方は、下記ページを参考にしてください。

スレート屋根と金属屋根の性能比較

スレート屋根と金属屋根を比較した場合、屋根材自体の性能においても金属屋根の方が優れていることが分かると思います。

商品名 スレート屋根 断熱材一体型金属屋根
価格
耐震性
耐久性
断熱性 ×
保証 ×
費用対効果
※上記はテイガクによる判定

金属屋根への葺き替えはテイガクへ

筆者の経験上、スレート屋根での葺き替えを検討されているお客様は、リフォーム会社から薦められたからという理由が多いです。
スレート屋根の工事は金属屋根の工事より簡単であり、大工さんでも施工ができる人を選ばない屋根です。
一方、金属屋根の工事は、技術力や施工のノウハウが必要になる工事です。
屋根工事を提案するリフォーム会社が金属屋根の工事ができないため、スレート屋根を推し進めるといったパターンがほとんどです。
金属屋根の工事ができるリフォーム会社にも見積りを取りましょう。

テイガクは創業20年以上の建築板金工事会社です。
金属屋根へ張り替える工事や屋根カバー工法の工事を得意としています。
塗装職人も在籍していますので、屋根葺き替え工事と合わせて外壁塗装工事もご提供可能です。
金属屋根への葺き替え工事をご検討されている人は、是非、テイガクにご相談ください。
お見積りまでは無料で承っております。

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この記事を書いた人
著者 前川 祐介
前川 祐介 代表取締役社長
テイガク サイト制作責任者
宅地建物取引士
建築物石綿含有建材調査者
著者経歴

大阪府堺市生まれ。千葉県立船橋東高校→法政大学→サノフィ(旧アベンティスファーマ)株式会社を経て、父親が経営する板金工事会社である昭和ルーフリモ株式会社へ入社。
中央工学校夜間建築学科卒業。年間100棟以上の屋根と外壁工事に携わった経験を活かし、テイガク記事の執筆とユーチューブ動画撮影をおこなっています。趣味は日本史学。

運営会社

昭和ルーフリモ株式会社は2001年設立の板金工事会社です。
これまでの金属屋根と金属サイディング工事件数の合計は20,000棟を超えます。
板金工事は足場を組み立てるため、外壁塗装の工事事業にも注力しています。

国土交通大臣許可(般-25)第22950号
許可を受けた建設業:板金工事業/屋根工事業/塗装工事業 他

代表前川が本音で解説「板金工事会社とは?」

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工事の受注状況と着工日について
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