ひと目で分かるパミールの見分け方 - コロニアルとの違い

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パミールの特徴

屋根先の凸凹の横幅でわかる

パミールの特徴

ニチハのパミールは、屋根先が凸凹しています。
スレート屋根全てに共通している特徴です。
しかし、パミールは出っ張っている屋根先の横幅と、凹んでいる屋根先の横幅がどれも同じです。
これはパミールだけに見られる特徴です。
ただし、経年劣化が進行しているパミールは屋根先がボロボロで判別が難しくなっている場合があります。

動画でも解説!

02:37

劣化状況で判別

初期症状:層間剝離(そうかんはくり)

パミールの層間剥離

はじめは層間剝離(そうかんはくり)とよばれる症状で、パミールを構成しているセメントとセメントの層がだんだんと離れていき、めくれ上がっていきます。
この症状もパミール特有です。

中期:基材露出

基材が露出したパミール

めくれ上がってきた層がさらに進行すると、セメント基材が露出しはじめます。
このようなグレーのセメントの基材が目立つようになると危険信号です。
庭やベランダにパミールの破片が落下しはじめます。

後期:屋根全体に拡大

全体的に基材が露出したパミール
全体的に基材が露出したパミール

グレーの基材が屋根全体に発現した場合、できるだけ早期の屋根リフォーム工事をおすすめします。
築後15年程度で、ここまで酷い状態にまで発展するのはパミールだけで、他の屋根材では見られません。

パミールとは?|ニチハ屋根材の問題解決方法 

パミールとは

コロニアルNEOとの違い

コロニアルNEO

パミールと同じ不具合が多いノンアスベストのスレート屋根として、コロニアルNEOがあげられます。
この屋根は凸凹の横幅が異なります。
端の横幅が中心の横幅の約半分で狭いです。

また、コロニアルNEOはパミールと異なり、屋根の割れが激しい特徴があります。

屋根にのぼらないこと

一般の方が屋根にのぼるのは危険

パミールは釘の腐食が原因で屋根が落下する事故報告がなされています。
固定されていない屋根にのぼってしまうと、屋根ごと落下する事故を引き起こす可能性があります。
パリパリ割れやすいコロニアルNEOも同様です。
絶対に屋根にのぼらないようにしてください。

この記事を書いた人
著者 前川 祐介
前川 祐介 代表取締役社長
テイガク サイト制作責任者
宅地建物取引士
建築物石綿含有建材調査者
著者経歴

大阪府堺市生まれ。千葉県立船橋東高校→法政大学→サノフィ(旧アベンティスファーマ)株式会社を経て、父親が経営する板金工事会社である昭和ルーフリモ株式会社へ入社。
中央工学校夜間建築学科卒業。年間100棟以上の屋根と外壁工事に携わった経験を活かし、テイガク記事の執筆とユーチューブ動画撮影をおこなっています。趣味は日本史学。

運営会社

昭和ルーフリモ株式会社は2001年設立の板金工事会社です。
これまでの金属屋根と金属サイディング工事件数の合計は20,000棟を超えます。
板金工事は足場を組み立てるため、外壁塗装の工事事業にも注力しています。

国土交通大臣許可(般-25)第22950号
許可を受けた建設業:板金工事業/屋根工事業/塗装工事業 他

代表前川が本音で解説「板金工事会社とは?」

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