カラーベストとコロニアル、スレート屋根の違い

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カラーベストとコロニアルの違い

カラーベストはケイミュー株式会社が取り扱うスレート屋根のブランド名のことです。
コロニアルとは、カラーベストの中にある商品名にあたります。
現行の商品では、「コロニアルクァッド」「コロニアルグラッサ」といった商品があります。
しかし、カラーベストもコロニアルも同じ商品、同じ意味としてとらえてください。
実際、両社は同じ言葉として用いられています。

ユニクロでたとえると

ユニクロはファーストリテイリング株式会社の衣服のブランド名です。
その中にエアリズムやヒートテックといった商品があります。
ユニクロでたとえると、ユニクロがカラーベストにあたり、エアリズムがコロニアルにあたります。
しかし、屋根材は衣類と違って商品数が極めて少ないです。
そのため、最も安価で多く流通したコロニアルがカラーベストとイコールの意味で認知されるようになっています。

なお、ケイミュー株式会社は2003年にクボタとパナソニック(旧松下)が共同出資で設立させた外装メーカーです。
元々、カラーベストのブランド名やコロニアルの商品名は、クボタのスレート屋根製品で用いられていました。

スレート屋根との違い

カラーベストはスレート屋根のことです。
スレート屋根はセメントを主成分とする屋根材のことです。
スレート屋根の中で、カラーベストは平べったい板の形状をしていて、主に戸建て住宅で採用されています。
「平板スレート」や「平板瓦」とよんだりします。
スレート屋根には他にも、工場や倉庫で用いられる断面が波型の形状をした屋根材があります。
こちらは「波型スレート」ともよびます。
スレート屋根というと、波型スレートのことも含まれるため、戸建て住宅のスレート屋根をコロニアルとよぶ人が多いです。
なお、関西地区は筆者の経験上、コロニアルとよぶ人は少なく、カラーベストとよぶ人が多い印象です。

コロニアルの名称が付く商品がたくさんある

カラーベストはブランド名であるため、20年前も30年前も変わらずに用いられている名称です。
いっぽう、「コロニアル」は、商品名とあわせて時代の流れと共に素材製造方法が変わっています。
コロニアルの名称が付く商品が全国にたくさん普及しています。
下記にコロニアルの名称がつく商品を取り上げます。

商品名  製造期間
コロニアル 1980年代前半
ニューコロニアル 1980年代前半から2000年初頭
コロニアルNEO 2000年初頭から2000年後半
コロニアルクァッド 2008年~
コロニアルグラッサ 2009年~

カラーベストやコロニアルは見た目に大きな違いはないですが、製造された時期によって、耐久性やリフォーム方法、リフォーム費用が大きく変わります。
いつ製造された何という商品であるか、そして、その時期に製造されたスレート屋根の特徴はどのようなものであるのか、理解を深める必要があります。

どこよりも詳しいスレート屋根の全情報 – いったいどんな屋根なのか?

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この記事を書いた人
著者 前川 祐介
前川 祐介 代表取締役社長
テイガク サイト制作責任者
宅地建物取引士
建築物石綿含有建材調査者
著者経歴

大阪府堺市生まれ。千葉県立船橋東高校→法政大学→サノフィ(旧アベンティスファーマ)株式会社を経て、父親が経営する板金工事会社である昭和ルーフリモ株式会社へ入社。
中央工学校夜間建築学科卒業。年間100棟以上の屋根と外壁工事に携わった経験を活かし、テイガク記事の執筆とユーチューブ動画撮影をおこなっています。趣味は日本史学。

運営会社

昭和ルーフリモ株式会社は2001年設立の板金工事会社です。
これまでの金属屋根と金属サイディング工事件数の合計は20,000棟を超えます。
板金工事は足場を組み立てるため、外壁塗装の工事事業にも注力しています。

国土交通大臣許可(般-25)第22950号
許可を受けた建設業:板金工事業/屋根工事業/塗装工事業 他

代表前川が本音で解説「板金工事会社とは?」

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