はがれたコロニアルの部分張り替え工事前後の施工写真
コロニアル修理前
Before
コロニアル修理後
After
参考リフォーム費用
屋根のモデル
階数
2階建
築年数
約15年
屋根形状
切妻
屋根面積
80㎡
足場面積
190㎡
棟長さ
10m

屋根の面積や形、傷み具合、工事別プランによって費用は変わります。
階数 | 2階建 | 築年数 | 約15年 | 屋根形状 | 切妻 |
屋根面積 | 80㎡ | 足場面積 | 190㎡ | 棟長さ | 10m |
屋根の面積や形、傷み具合、工事別プランによって費用は変わります。
工事見積り内訳明細
コロニアルの部分差し替え・交換のポイント
解説
コロニアル(スレート屋根)は「上部を4本の釘だけで留めている」屋根材です。
そのため、風であおられたり、ずれ落ちたりすることがあります。
特に注意したいのはアスベストが含まれてないコロニアルです。
コロニアルシリーズの商品の中では「コロニアルネオ」が該当します。
ちなみにスレート系屋根材で商品名の最後に「〇〇”ネオ”」が付く商品はどれも同じことがいえます。
商品名に「ネオ」つく屋根材は比較的「割れ」や「ひび」が生じやすいです。
ただし、全ての商品が当てはまるとは限りません。
筆者の経験に基づく評価です。
コロニアルの「めくれ」や「割れ」を大問題のように語る屋根修理業者がいます。
コロニアルは2枚重ねになって張られており、その下には防水シートが敷かれています。
そのため、1枚はがれたからといってすぐに雨漏りが生じることはほぼありません。
「屋根修理業者から今すぐ何らかの処置が必要といわれてすぐに契約」。
といったことにならないよう気をつけてください。
逆に20年以上昔に製造されたコロニアルにはアスベストが含まれています。
商品では「ニューコロニアル」が当てはまります。
とても丈夫で「割れ」や「ひび」が生じにくい商品です。
しかし、アスベスト入りの屋根材を張り替える場合、アスベストが含まれていない商品に比べて処分費が高くなまります。
火災保険を使えば無料になることも
火災保険に加入をしていれば、風災による被害として保険会社からコロニアルの修理工事費が支払われます。
火災保険に加入をされている場合は、積極的に保険を活用しましょう。
テイガク屋根修理のおすすめ度
- 評価のポイント
- コロニアルは8枚入り(約1.3㎡分)で3,000円程度で購入できます。
つまり、原価数千円の商品に数十万円かかる工事費用を出費するということです。
将来起こりうる自然災害のリスクを考えると、屋根全体のリフォーム工事をおこなうほうが賢明です。
契約内容にもよりますが、多くの火災保険契約は保険金の使い方が被災者の自由です。
保険会社から支払われた保険金を屋根全体のリフォーム費用の一部として活用することを検討してください。
こんな場合は工事価格が高くなります
屋根の工事金額は「屋根の形」や「建物の階数」「屋根材の材質」など、色々な条件によって変わります。
以下の条件に該当する場合、屋根の工事金額が高くなります。
建物階数が3階以上

建物階数が3階以上ある場合、足場組立工事費用や搬入搬出費用が別途かかります。
重くサイズが大きい屋根材であるほど、3階まで持ち上げるたり下ろしたりするのが大変です。
逆に平屋の場合は工事費が安くなります。
屋根が急こう配

急こう配とは屋根の傾きが急であるということです。
急こう配である場合、屋根にも足場を取り付ける必要があります。
これを屋根足場といいます。
別途、屋根足場の工事費用が必要になります。
アスベスト入りの屋根

コロニアル(スレート屋根)やセメント瓦の一部にはアスベストが含まれています。
アスベストが含まれた屋根を葺き替える場合、処分費用が高くなります。
アスベストが含まれていない屋根よりもおよそ合計金額の10%前後、工事費が高くなります。
雨どいを交換する

築後20年以上経過している場合は、雨どいの交換工事を検討してください。
雨どいは水平に取り付ける「軒どい」と縦に取り付ける「縦どい」の2種類があります。
特に軒どいは台風や大雪の影響で壊れやすいです。
長さによりますが、雨どいを全部交換すると合計金額の10%前後、工事費が高くなります。
ただし、火災保険に加入をしていれば、自然災害で壊れた雨どいの交換工事はほぼ無料でできます。
積極的に保険を活用しましょう。
コロニアルの部分差し替えについてよくある質問
- 部分修理でも足場組立は必要でしょうか?
安全性と工事品質を考慮すると足場は必要です。
バールを使って無理やりコロニアルを持ち上げて新しいコロニアルを差し込む作業になります。
足場を組まなければ適切な仕上がりにはならないと思ってください。
- はがれたコロニアルをそのまま放置しても問題ないか?
コロニアルは2枚重ねの構造になっています。
そのため、1枚はがれてもすぐに建物内部に悪影響を及ぼすことはほとんどありません。- コロニアルがはがれないようにするには?
コロニアルは上部に釘で打つだけで仕上げます。
メーカーでは耐風強度を高めるために、コロニアルの下部にボンドで接着させることを推奨しています。筆者もおすすめの修理方法です。