アルミサイディングの工事は高額
アルミサイディングは高額な工事のため、工事後に後悔をしてほしくないです。
ここでは、テイガクがアルミサイディングの工事をおこなうお客さまにお伝えしている工事前の注意点を含めて、おさえて欲しいポイントを解説いたします。
1.相見積もりをおこなわなかった後悔
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ガルバリウム鋼板と窯業サイディングでカバー工法した建物
高額なリフォームは相見積もりが基本です。
適正価格や相場を知ったうえで、施工会社を決定しましょう。
外壁工事のなかでもアルミサイディングの工事は最も高額な工事に位置付けられます。
工事が始まってから相場よりもかなり高い工事だと後で気付くことは避けたいです。
特に築浅の建物にお住いの若い世代の方にとっては、30年先はまだまだ現役であり、子どもの学費や老後のための貯蓄が必要です。
そのため、最低でも2~3社に見積りを出してもらい、複数の会社から工事の依頼先を決定しましょう。
板金工事会社は、日常的にアルミサイディングを含めた金属サイディングの工事をおこなっています。
金属建材の施工力がある会社に相談されることをおすすめします。
アルミサイディングのカバー工法の相場(経費込/税込み)
仕様/役物 | 工事価格 |
---|---|
単色 | 約220~280万円 |
インクジェット | 約310~340万円 |
足場代 | +約20万円 |
2.もっと良いデザインがあったと知る後悔
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YKKのアルミサイディングでカバー工法
アルミサイディングのメーカーは限定的です。
テストサンプルのモニターとして新しい柄や色が提案もしくは提供されることもあるでしょう。
しかし、主流のガルバリウム鋼板のラインナップに比べると、デザインとカラーは天と地ほどの差があります。
高い費用の工事であるため、デザインやカラーにもこだわりたいです。
アルミサイディングのメーカー
ガルバリウム鋼板サイディングのメーカー
3.ドアや照明器具などの交換を前提にしなった工事の後悔
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スマート玄関ドアと人感センサー照明器具と合わせて外壁カバー工法
何も考えずにアルミサイディングの外壁カバー工をおこなってしまうと、将来、玄関ドアや照明器具の交換、EV車の給電ができなくなるおそれがあります。
そのため、外壁工事と同時に玄関ドアの工事をおこなうか、将来の工事を見据えた工事や準備(外壁内部に配線管を通すことや余った外壁材や板金役物の保管)をおこなうことをおすすめします。
最近はスマートフォンを携帯しているだけで自動で開閉するドアや顔認証ドア、人感センサーがついた照明器具、スマートフォン連動の防犯カメラ、インターフォンなど外壁付帯物のデジタル化がかなり進んでいます。
これから5年、10年先、私たちの生活は更にデジタル化するでしょう。
4.屋根工事を行う前に実施した後悔


金属サイディングと金属屋根工事、どちらを先におこうべきでしょうか?
答えは金属屋根です。
外壁と屋根の接合部には雨押え板金とよばれる板金部材を取り付ける必要があります。
金属屋根工事を先におこなうことで、雨押え板金の立ち上がり部分を新たに張る外壁で隠すことができます。このような工事をすることで「外壁の通気性能」と「外壁と屋根の止水性能」が高くなります。
屋根のことを考えずに外壁を先におこなってしまうと、「外壁の通気性能」と「外壁と屋根の止水性能」が悪くなります。
5.断熱性能の後悔

金属サイディングはたしかに断熱効果が高い外壁材です。
その断熱効果は「断熱材の厚み」「断熱材の素材」そして「金属の素材」によって変わります。
断熱材の厚みは厚ければ厚いほど断熱効果が高いです。
断熱材の素材は、ウレタンではなくイソヌレートフォームフォームの方が断熱効果が高いです。
そして、アルミはガルバリウム鋼板より熱が伝わりやすい素材です。
以上のことから、アルミサイディングは金属サイディングの中でも断熱効果が低い外壁材です。
各金属サイディングの熱貫流率
商品 | 熱貫流率 |
---|---|
アイジー工業:ガルボウ | 1.76W/㎡K |
アイジー工業:ガルステージ | 1.59W/㎡K |
YKK AP:深絞りシリーズ | 2.10W/㎡K |