構造用合板の値上がりについて

構造用合板の値上がりと供給制限

この1年間で構造用合板が高騰しています。

現在、ホームセンターの構造用合板12㎜の価格は1枚2,000円前後で販売されています。

1年前は1枚1,000円程度だったので、2倍以上に値上がりしています。

去年の末から毎月10%単位で値上がりしています。

そのため、ホームセンターでも一度の購入10枚までといった、販売数量に制限を設けています。

ホームセンターにいっても販売していないケースも確認されています。

ホームセンターの構造用合板の値段
2022年3月撮影:大阪市の某ホームセンターの構造用合板の値段

構造用合板とは

構造用合板は外壁の耐力壁だけではなく、屋根の野地板床下地として利用されています。

薄い木材を接着剤で何層にも貼り合わせて成型加工されたいわゆる「木の板」です。

外壁では9㎜、屋根では12㎜の厚さが一般的に用いられます。

屋根の野地板で用いる構造用合板
屋根の野地板で用いる構造用合板

屋根材の下に敷く場合、屋根下地材の野地板(のじいた)として用います。

築後30年以上経過した屋根は野地板も傷んでいるので、屋根のリフォーム工事では、古い屋根材をはがし、古い野地板に構造用合板を重ねて張る工事が必要になります。

葺き替え工事で必要になる工事項目です。

もちろん、新築住宅から改修まで幅広く用いられています。

構造用合板の値上がりの背景

一番の値上がりの原因は、薄い木材を貼り合わせる際に用いる接着剤の値上がりが原因です。

シリコンなどの接着剤が1.5倍に値上がりしています。

テイガクの料金改定について

テイガクでは2022年3月、構造用合板の増し張り料金を2,400円から2,800円(税抜き価格)に料金改定いたしました。

今後、コロナの影響や国際情勢の影響によっては、さらに屋根材や下地材等などの建築材料が高くなる可能性がございます。

屋根工事に限らず、新築工事や改修工事をご検討されている人は、お早めに工事の実施をご判断ください。

この記事を書いた人
著者 前川 祐介
前川 祐介 代表取締役社長
テイガク サイト制作責任者
宅地建物取引士
建築物石綿含有建材調査者
著者経歴

大阪府堺市生まれ。千葉県立船橋東高校→法政大学→サノフィ(旧アベンティスファーマ)株式会社を経て、父親が経営する板金工事会社である昭和ルーフリモ株式会社へ入社。
中央工学校夜間建築学科卒業。年間100棟以上の屋根と外壁工事に携わった経験を活かし、テイガク記事の執筆とユーチューブ動画撮影をおこなっています。趣味は日本史学。

運営会社

昭和ルーフリモ株式会社は2001年設立の板金工事会社です。
これまでの金属屋根と金属サイディング工事件数の合計は20,000棟を超えます。
板金工事は足場を組み立てるため、外壁塗装の工事事業にも注力しています。

国土交通大臣許可(般-25)第22950号
許可を受けた建設業:板金工事業/屋根工事業/塗装工事業 他

代表前川が本音で解説「板金工事会社とは?」

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