構造用合板の値上がりと供給制限
この1年間で構造用合板が高騰しています。
現在、ホームセンターの構造用合板12㎜の価格は1枚2,000円前後で販売されています。
1年前は1枚1,000円程度だったので、2倍以上に値上がりしています。
去年の末から毎月10%単位で値上がりしています。
そのため、ホームセンターでも一度の購入10枚までといった、販売数量に制限を設けています。
ホームセンターにいっても販売していないケースも確認されています。
構造用合板とは
構造用合板は外壁の耐力壁だけではなく、屋根の野地板や床下地として利用されています。
薄い木材を接着剤で何層にも貼り合わせて成型加工されたいわゆる「木の板」です。
外壁では9㎜、屋根では12㎜の厚さが一般的に用いられます。
屋根材の下に敷く場合、屋根下地材の野地板(のじいた)として用います。
築後30年以上経過した屋根は野地板も傷んでいるので、屋根のリフォーム工事では、古い屋根材をはがし、古い野地板に構造用合板を重ねて張る工事が必要になります。
葺き替え工事で必要になる工事項目です。
もちろん、新築住宅から改修まで幅広く用いられています。
構造用合板の値上がりの背景
一番の値上がりの原因は、薄い木材を貼り合わせる際に用いる接着剤の値上がりが原因です。
シリコンなどの接着剤が1.5倍に値上がりしています。
テイガクの料金改定について
テイガクでは2022年3月、構造用合板の増し張り料金を2,400円から2,800円(税抜き価格)に料金改定いたしました。
今後、コロナの影響や国際情勢の影響によっては、さらに屋根材や下地材等などの建築材料が高くなる可能性がございます。
屋根工事に限らず、新築工事や改修工事をご検討されている人は、お早めに工事の実施をご判断ください。