【2025年最新】金属サイディングのメーカー比較とおすすめ商品

主要な金属サイディングメーカー5社を比較

金属サイディングメーカーおすすめ5社比較

金属サイディングは、高い耐久性と断熱性、そしてデザインの豊富さから、窯業サイディングの次に人気がある外壁材です。
国内で金属サイディングを製造しているメーカーは約10社ほど存在します。
市場でよく流通しているメーカーは、「アイジー工業株式会社」「ニチハ株式会社」「旭トステム外装(LIXIL)株式会社」「ケイミュー株式会社」「YKK AP株式会社」の5社です。
これらのメーカーは、金属サイディングの品質向上と普及に努める「日本金属サイディング工業会」に加盟(※ニチハはグループ会社のチューオーが加盟)しています。
20年~30年以上、金属サイディングの製造販売をしていることもあり、一定の品質基準を満たした製品を提供しているメーカーはであると評価できます。

日本の主要な金属サイディングメーカー5社

メーカー名 特徴
アイジー工業
株式会社
業界トップのシェアを誇るリーディングカンパニー。
高い断熱性能と品質で、業界から絶大な信頼。
ニチハ
株式会社
日本で初めて金属サイディングを開発したチューオーの親会社。窯業サイディングの最大手企業による安定した経営。
旭トステム外装
株式会社
(LIXIL株式会社)
AGCのルミフロン配合の高機能塗料「セルフッ素コート」が特徴で、美観維持に効果的な製品を提供。2026年に親会社のLIXILが吸収予定。
ケイミュー
株式会社
屋根材最大手のメーカー。金属サイディングでもその高い品質とデザイン性を発揮。
YKK AP
株式会社
外壁だけでなく、窓やドアなど住宅全体のトータルコーディネートを提案。アルミの加工技術を活かした「アルミサイディング」が強み。

日本金属サイディング工業会について

金属サイディングを検討する上で、知っておきたいのが「日本金属サイディング工業会」という団体です。
日本国内の金属サイディングメーカーは、すべて金属サイディング工業会に加盟しています。
業界全体の品質向上と健全な発展を目指して活動しています。

金属サイディングのメーカー別シェアとランキング

メーカー別シェア

アイジー工業は、金属サイディングのパイオニアとして、高い技術力と優れた品質を武器に、長年業界を牽引してきました。
過去の調査では市場シェア約40%を記録したこともあり、その存在感は群を抜いています。
まさに金属サイディング業界のトップメーカーです。
同社の強みのひとつが、新築注文住宅分野における高い人気です。
独自性のあるデザインが、住宅建築を計画している若い世代から厚く支持されています。
ニチハとケイミューも、その優れた製品開発力を背景に、金属サイディング市場で着実に存在感を高めています。
アイジー工業が新築注文住宅分野で強みを発揮しているのに対し、この2社は外壁カバー工法をはじめとするリフォーム分野で採用されるケースが特に多いことが特徴です。

金属サイディングのメーカー別シェア

メーカー名 シェア
アイジー工業 40%
ニチハ 22%
旭トステム外装 10%
その他 28%
出典:2014年リフォーム産業新聞

工務店が選ぶランキング

2019年に発表された日経ホームビルダーのレポート(工務店が選ぶ金属サイディングランキング)では、アイジー工業が1位、ケイミューが2位にランクインしています。
ケイミューは、工務店向け調査においてアイジー工業に迫る高い評価を獲得しており、今後さらなるシェア拡大が期待されます。
また、独自のフッ素コート塗料「セルフッ素コート」で知られる旭トステム外装や、窓・ドアなどの建材とトータルコーディネートが可能なYKK APも、それぞれの強みを活かし、金属サイディング市場における確固たる地位を築いています。

工務店が選ぶ金属サイディングメーカーのランキング

メーカー名 シェア
アイジー工業 24%
ケイミュー 22%
ニチハ 19%
旭トステム外装 15%
YKK AP 8%
その他 12%
出典:日経ホームビルダー2019年12月号

アイジー工業株式会社

アイジー工業のカタログとサンプル
アイジーの総合評価グラフ

アイジー工業の製品は、機能性とデザインの両面で高いレベルを誇ります。
業界関係者からの信頼が厚く、日経アーキテクチュアの「採用したい建材・設備メーカーランキング2024」の金属サイディング部門では、11年連続の1位に輝いています。

外壁材の表面にはサビに強い「ガルバ鋼板」や「超高耐久ガルバ鋼板」を使用しています。
他社のめっきより、約1.25倍多いめっき(AZ150)が付着しているので、優れためっきのおかげでサビにくくなります。
断熱材は燃えにくいポリイソシアヌレートフォームという高性能な断熱材をすべての商品に採用しています。
これにより、高い断熱性能を発揮し、快適な室内環境と省エネに貢献します。

アイジー工業の知名度が大きく広がったきっかけは、「ガルスパン」と呼ばれる、縦ラインのリブを強調した縦張り外壁材の登場がはじまりです。
スパン系デザインと呼ばれる新しいスタイルを業界で初めて提案し、新築戸建て住宅分野で瞬く間に普及しました。
このデザインは金属サイディングの新たなジャンルとして高く評価され、同時に市場の人気を一気に押し上げました。
その後、アイジー工業のシンプルモダンな外壁デザイン提案は、多くのメーカーに影響を与え、各社が類似商品を発売するきっかけとなりました。

さらに、継ぎ目が少ない長尺対応商品が多いため、フラットで一体感のある美しい外観を実現できるのも大きな強みです。

最近は、ガルバリウム鋼板を強化させたエスジーエル鋼板の外壁材のラインナップも増えつつあります。

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Youtube撮影者 テイガク 代表 前川祐介

アイジー工業の製品は、機能性とデザインの両面で高いレベルを誇ります。
業界関係者からの信頼が厚く、日経アーキテクチュアの「採用したい建材・設備メーカーランキング2024」の金属サイディング部門では、11年連続の1位に輝いています。
外壁材の表面にはサビに強い「ガルバ鋼板」や「超高耐久ガルバ鋼板」を使用しています。
他社のめっきより、約1.25倍多いめっき(AZ150)が付着しているので、優れためっきのおかげでサビにくくなります。
断熱材は燃えにくいポリイソシアヌレートフォームという高性能な断熱材をすべての商品に採用しています。
これにより、高い断熱性能を発揮し、快適な室内環境と省エネに貢献します。
アイジー工業の知名度が大きく広がったきっかけは、「ガルスパン」と呼ばれる、縦ラインのリブを強調した縦張り外壁材の登場がはじまりです。
スパン系デザインと呼ばれる新しいスタイルを業界で初めて提案し、新築戸建て住宅分野で瞬く間に普及しました。
このデザインは金属サイディングの新たなジャンルとして高く評価され、同時に市場の人気を一気に押し上げました。
その後、アイジー工業のシンプルモダンな外壁デザイン提案は、多くのメーカーに影響を与え、各社が類似商品を発売するきっかけとなりました。
さらに、継ぎ目が少ない長尺対応商品が多いため、フラットで一体感のある美しい外観を実現できるのも大きな強みです。
最近は、ガルバリウム鋼板を強化させたエスジーエル鋼板の外壁材のラインナップも増えつつあります。

アイジー工業のおすすめ商品:SP-ガルスパン

施工写真(出典:アイジー工業株式会社)
施工写真(出典:アイジー工業株式会社)

アイジー工業の代名詞ともいえるガルスパン
シンプルモダンなデザインは、何年経っても飽きません。
最長8メートルにも及ぶ長尺加工も可能で、継ぎ目のない一体感のある外観を作りあげることができます。
水密性の高い外壁構造が実現できます。
こちらの写真の建物は、テイガクがリフォームで手掛けた世田谷区の現場で、2025年のアイジー工業主催のフォトコンテストで、リフォーム部門で表彰されました。

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テイガク施設でも採用

テイガク多摩・圏央工事センター
テイガク多摩・圏央工事センター

テイガクの多摩・圏央工事センターでは、アイジー工業のビレクトを採用しています。
現在、アイジー工業の最も人気があるラップ調の横張金属サイディングです。

テイガク大阪中央工事センター
テイガク大阪中央工事センター

テイガクの大阪中央工事センターでは、アイジー工業のガルブライトを採用しています。
フラットなシンプル性を追求した商品です。

アイジー工業の金属サイディングを用いたテイガクの工事現場

ニチハ株式会社

ニチハのカタログと屋根材
ニチハの総合評価グラフ

窯業系サイディングで圧倒的なシェアを誇るニチハは、金属サイディングの分野においても、その高いデザイン性と技術力を存分に発揮しています。
金属サイディングは茨城県鹿沼市にあるチューオーの工場で製造されており、筆者は実際に工場を見学をした経験があります。
なかでも最も印象的だったのは、工場作業員の方々の真摯な姿勢です。
一つひとつの工程に情熱を注ぎ、妥協のないものづくりに取り組む姿から、製品への信頼と品質の高さが強く感じられました。

他社の金属サイディングの厚みが15mm、16mmに対して、ニチハの金属サイディングは18mmの厚みです。
外壁材の内部に硬質ウレタンフォームなどの断熱材が多く充填されていると、熱の伝わりにくさが向上し、室内の保温効果が高まります。また、外部からの騒音を遮る性能も向上します。

表面材には一般的な亜鉛めっき鋼板に比べて約3〜6倍の寿命を持つ「塗装高耐食GLめっき鋼板」を採用しています。
これにより錆びにくく、長期間美しい外観を維持できます。

また、他の金属サイディングメーカー製品よりも安く納品できることが多い(価格設定が低い)のも特徴です。

ニチハのおすすめ商品:スマートフラットプレミアム

スマートフラットプレミアム(出典:ニチハ株式会社)
スマートフラットプレミアム(出典:ニチハ株式会社)

フッ素鋼板を採用したフラットデザインの金属サイディングです。
18mmの厚み遮熱機能も付いている商品であるため、夏の暑さ軽減にも寄与します。
筆者の自宅に採用している商品です。

ニチハの金属サイディングを用いたテイガクの工事現場

旭トステム外装株式会社

旭トステム外装のカタログと屋根材
旭トステム外装の総合評価グラフ

旭トステム外装は東京都に本社を置く、AGC(旧:旭硝子)とリクシル(旧:トステム)の外装部門が統合して設立された住宅外装材のメーカーです。
旭トステム外装の金属サイディングは、独自の高機能塗料である「セルフッ素コート」が特徴です。
これは、AGCが開発したフッ素樹脂「ルミフロン」をベースにしており、紫外線による色あせに非常に強いです。
この圧倒的な耐久性により、多くの製品が「塗膜の変色・褪色15年保証」を実現するなど、長期的な美観維持において高く評価されています。

また、一部商品には、表面材に一般的なガルバリウム鋼板よりも耐食性を高めた次世代ガルバリウム鋼板「SGL」を使用しており、より過酷な環境下でも優れた性能を発揮します。

阪神淡路大震災を契機に見直された耐震基準(2000年基準)を満たしていない建物に対応するため、同社では「サポートカバー工法」を開発しました。
外壁材を重ね張りすると通常は重量が増加し耐震性が低下しますが、独自の技術により、重量増にもかかわらず耐震性を向上させることが可能となる工法です。

木目調の商品は高い評価を得ており、特にインクジェット機能を用いた「プレシャスウッド」は、金属サイディングの中でも本物の木材に近い質感と風合いを精緻に再現したデザインが特徴です。

金属サイディング以外に、窯業サイディングや日本では珍しい樹脂サイディングも手掛けています。

旭トステム外装のおすすめ商品:ストリングスL

施工写真(出典:旭トステム外装株式会社)
施工写真(出典:旭トステム外装株式会社)

2022年にデビューした、Danサイディングニュースタンダードシリーズ
耐食性が高いSGL(次世代ガルバリウム鋼板)を採用しています。

テイガク施設での実績

テイガク京葉工事センター
テイガク京葉工事センター

テイガクの市川市にある京葉工事センターでは、旭トステム外装の「ジオストライプS」と「プレシャスウッド」を組み合わせています。

テイガク神戸店
テイガク神戸店

神戸市にあるテイガク拠点でも、「プレシャスウッド」を採用しています。

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Youtube撮影者 テイガク 代表 前川祐介

旭トステム外装の金属サイディングを用いたテイガクの工事現場

ケイミュー株式会社

ケイミューのカタログと屋根材
ケイミューの総合評価グラフ

窯業サイディングやスレート屋根などに強みがあるケイミューは、金属サイディングも取り扱っています。
はる・一番」でもその高い技術力とデザイン性を発揮しています。
全商品に「遮熱・高耐候性塗装」が施されており、紫外線に強く、色あせや劣化を抑えられます。
10年の色あせ保証が付与されます。

特に、フッ素樹脂を含む「遮熱性フッ素焼付塗装」は、非常に高い耐候性を誇り、長期的に美観を維持できます。
また、会社の規模が大きく物流網が整っているため、部材のバラ出荷が可能です。
社会や経済環境の変容により、物流に強みがある会社が、商品を提案する側(工務店等)から選ばれる基準の一つになりつつあります。
もちろん、必要な量だけ発注できるため、無駄なコストや材料ロスを抑えることができます。

金属サイディングではありませんが、近年、新しいタイプのスレート系外壁材「SOLID」の人気が急速に高まっています。
スターバックスコーヒーの店舗デザインにも多く採用されており、その繊細でありながら素朴な質感が、落ち着きと高級感を併せ持つ外観を演出します。

ケイミューのおすすめ商品:スタイリッシュライン

施工写真(出典:ケイミュー株式会社)
施工写真(出典:ケイミュー株式会社)

ケイミューの「スタイリッシュライン」は、お手頃価格でありながら、フッ素塗装を施した鋼板を使用している商品です。
10年保証をうたっていますが、筆者の感覚では30年、40年経過してもフッ素鋼板の金属サイディングは色あせしません。

YKK AP株式会社

YKK APのカタログと屋根材
YKK APの総合評価グラフ

YKK APは、玄関ドアや窓のメーカーとしての知名度が高い一方で、そのアルミ加工技術を活かし、外壁材の製造事業も展開しています。
アルミ外壁材は非常に軽量で、ガルバリウム鋼板製サイディングの約半分の重量しかなく、特に外壁カバー工法で既存の外壁に重ね張りする場合、建物への負担を最小限に抑えられるのが大きな利点です。
また、アルミはサビに強く、塩害リスクが高い沿岸地域でも安心して使用可能です。
デザイン面では、最新の塗装技術「クオリティジェット」を採用し、天然素材のような繊細で表現力豊かな表面仕上げを実現しています。
さらに、同社の人気ブランド「ルシアス」では、木目調のドアやポストが高い評価を得ていますが、外壁材にもルシアスシリーズがあり、本物の木の質感を再現した外壁デザインが選べます。
玄関ドア、窓、ポスト、外壁材までを同一ブランドでコーディネートすることで、色味や素材感の統一感のある洗練された外観を演出できるのもYKK APならではの強みです。

YKK APのおすすめ商品:シャインウォール

施工写真(出典:YKK AP株式会社)
施工写真(出典:YKK AP株式会社)

YKK APのハイグレードモデルでは、薄い金属を成型加工して立体感を生み出す「深絞り」技術を採用しています。
この加工により、平面的になりがちな金属外壁に、まるで天然石のような奥行きと陰影が生まれ、重厚感と高級感を兼ね備えた外観を実現します。
従来のフラットな金属サイディングやアルミ外壁材に比べ、光の当たり方や見る角度によって表情が変わるため、外観に豊かな質感と存在感を与えることができます。
高級住宅や商業施設など、ワンランク上の外装デザインを求める場合に最適なモデルです。

テイガク施設での実績

テイガク東京中央店
テイガク東京中央店

テイガクの東京都小平市にある東京中央店では、YAKK APの深絞りシリーズ、シャインウォールS1型と、木目調のルシアスサイディングを組み合わせています。

YKK-APの金属サイディングを用いたテイガクの工事現場

金属サイディングの選び方のポイント

数ある金属サイディングの中から最適な商品を選ぶためには、以下のポイントを比較することが重要です。

デザイン

ビレクト(アイジー工業)

金属サイディングを選ぶ際は、柄や色合い、縦張りや横張りなどの張り方などをまず初めに検討しましょう。
金属サイディングはデザインによって全く金額が変わります。
一般的にシンプルモダンなデザインの縦張りは商品価格と工事価格が高くなる傾向があります。
比較的リーズナブルな商品は、単色(ワンカラー)の柄物の横張り商品です。
アイジー工業では「シャドーライン」「ファブリックライン」、ニチハでは「コルモロック」といった商品が人気で主に外壁カバー工法のリフォーム時でよく採用されています。

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Youtube撮影者 テイガク 代表 前川祐介

金属の種類

エスジーエル鋼板(アイジー工業・ガルボウ)

金属サイディングの主な素材は、ガルバリウム鋼板アルミニウムステンレスの3種類に分類されます。
市場シェアの大部分を占めるのはガルバリウム鋼板で、これはコストパフォーマンスに優れ、耐久性と価格のバランスが良いことが理由です。
ガルバリウム鋼板の板厚は、一般的な製品で0.35mmが標準ですが、コストを抑えるために0.27mmの薄板を使用した低価格モデルも存在します。
ただし、薄板タイプは施工時の取り扱いや耐衝撃性で劣る場合があり、耐久性や質感を重視する場合は0.35mm以上を選ぶ方が安心です。
アルミニウムは軽量でサビに強く、塩害地域に最適ですが、価格はやや高め。
ステンレスは極めて耐食性が高く、特殊環境や高級物件に向きますが、市場流通量は少なく高額です。
テイガクでもステンレスの外壁材を取り扱うのは、年に1回か2回あるかないかです。

金属サイディングの主な素材

素材 特徴
ガルバリウム鋼板 現在最も主流な素材で、鉄にアルミニウムと亜鉛をメッキしたものです。
軽量でありながら耐久性が高く、コストパフォーマンスに優れています。
価格、性能、デザインのバランスが良く、多くの方におすすめできます。
アルミニウム ガルバリウム鋼板よりもさらに軽量で、サビにくいのが特徴です。
海沿いの地域など、高い耐食性が求められる場所に特に適しています。
一方、価格が高めであることと、へこみやすいというデメリットがあります。
ステンレス 非常に錆びにくく、強度も高い最高級の素材です。
しかし、価格が非常に高価で加工も難しいため、一般住宅の外壁材として使用されることは稀です。

ガルバリウム鋼板の外壁材についてはこの記事を読めば全部分かる!

ガルバリウム鋼板の外壁

塗料

最高品質はインクジェット

金属サイディングの美しさと耐久性を大きく左右するのが、表面に施される塗料です。
金属建材の塗膜は、ほとんどの製品で焼付塗装が採用されており、同じポリエステル塗膜でも現場塗装や窯業サイディングの塗膜と比べて、色あせの進行が非常に遅いという特徴があります。
そのため、ポリエステル塗膜の商品でも10年の色あせ保証を設けているメーカーが存在します。
実際、筆者の経験上、10年経過した金属サイディングでも色あせがほとんど感じられない事例が多く見られます。
ただし、より確実に長期間にわたって色あせ・変色を防ぎたい場合は、耐候性の高いフッ素樹脂塗料をおすすめします。
価格はポリエステル塗膜に比べて割高ですが、紫外線や風雨に対する耐久性が格段に高く20年以上美しい外観を保つことが可能です。

塗料の種類と特徴

塗料 特徴
焼付塗装 焼付塗装(やきつけとそう)とは、塗料を塗った金属を高温で加熱して塗膜を密着させる塗装方法です。
金属サイディングやアルミサッシ、家電製品、車のボディなど幅広く採用されています。
フッ素樹脂塗料 紫外線に強く、色あせや塗膜の劣化が少ないです。
比較的高価ですが、塗り替え回数を減らせるため、長期的に見るとコストパフォーマンスに優れています。
遮熱性塗料 太陽光の熱を反射する効果があり、外壁の温度上昇を抑えて室内の冷暖房効率を高めます。
光触媒塗料 太陽光の力で付着した汚れを分解し、雨で洗い流すセルフクリーニング機能を持っています。
きれいな外観を長期間保てます。
ポリエステル樹脂塗料 他に比べて安いですが、耐用年数が短めなので将来的に塗り替え費用がかかる可能性があります。

断熱材の種類と厚み

断熱材の種類

金属サイディングで使用される断熱材には、主にポリイソシアヌレートフォーム(PIR)硬質ウレタンフォーム(PUR)の2種類があります。
このうちポリイソシアヌレートフォームは、一般的な硬質ウレタンフォームよりも熱伝導率が低く、優れた断熱性能を発揮します。
また、分子構造の違いにより難燃性が高く、着火しても燃え広がりにくい特性を持っています。
もちろん、ポリイソシアヌレートフォームの方が高価です。

断熱材の厚み

断熱材の厚みは、製品によって異なりますが、15mm〜18mm程度のものが標準的な厚みとされており、メーカーによって異なります。
より高い断熱性能を求める製品では、工場などの外壁でよく用いるサンドイッチパネルで、35mmといった厚みの商品もあります(アイジー工業の「断熱ヴァンドNZ35」など)。

施工実績と保証

金属サイディングは、その特性上、金属の専門的な知識と技術を持つ板金工事会社にしかできない工事です。
金属サイディングの工事実績が豊富かどうか、施工実績を確認して信頼できる業者に頼むのが重要です。
メーカーや工事会社の保証内容(塗膜保証、赤錆保証など)も事前に確認しましょう。

テイガクは全メーカーの金属サイディングをご提案

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工事前 工事後

わたしたちテイガクは、金属屋根と金属サイディングを専門とする建築板金工事会社です。
各地に大型倉庫を保有し、金属サイディングを保管できる設備を整えるとともに、金属サイディング工事に特化した職人を自社で抱え、品質管理を徹底しています。
これまで25年間、大手ハウスメーカーの下請けをはじめ、数多くの施工実績を積み重ねてまいりました。
取り扱いメーカーは、今回ご紹介したアイジー工業、ニチハ、旭トステム、ケイミュー、YKK APをはじめ、その他各メーカーの商品にも対応可能です。
豊富な知識と経験を持つ職人が、お客様一人ひとりのご要望に合わせ、最適なプランをご提案いたします。
メーカーの長期保証に加え、当社独自の工事保証もご用意しております。
金属サイディングのことなら、25年の実績を誇るテイガクにぜひご相談ください。

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本記事の著者・監修者

著者 前川祐介
前川 祐介

昭和ルーフリモ株式会社 代表取締役社長
「屋根と外壁のリフォーム工事テイガク」Webメディア運営責任者

大阪府堺市生まれ。千葉県立船橋東高校→法政大学経営学部→サノフィ(旧アベンティスファーマ)株式会社を経て、父親が経営する建築板金工事会社(昭和ルーフリモ株式会社)へ入社。最終学歴、中央工学校夜間建築学科。2022年に代表取締役社長に就任。年間1,000棟以上ある現場での施工経験を活かし、Webメディア「テイガク」での記事執筆、YouTubeでの動画撮影をおこなう。趣味は日本史学。宅地建物取引士・建築物石綿含有建材調査者