デネブエアルーフとは?
通気層の確保できる縦葺き屋根
デネブエアルーフは通気層が形成された縦葺き金属屋根です。
株式会社ハウゼコから販売されています。
立平の中でも通気立平とよばれるジャンルに位置付けられています。
素材はガルバリウム鋼板です。
一般的な立平葺き金属屋根は、野地板に屋根面全面が密着する形で屋根を張ります。
一方、デネブエアルーフの断面を見ると、緩やかな山型のリブが形成されています。
山型のリブは屋根に伝わる熱を室外へ排出させる役割があります。
屋根にこもった熱を屋根の棟部へと排出させることで、真夏の居室が過ごしやすくなります。
横葺きではなく縦葺きのため、通気を遮ることがなく空気が流れることも大きなポイントです。
立平葺きの断熱性能はかなり悪い
最近の戸建て住宅で用いられる主要な屋根のひとつである立平葺きですが、断熱性能に関しては今一つです。
夏は暑く過ごしくい欠点がある屋根材です。
そんな問題の解決になり得る屋根材がデネブエアルーフです。
こんな人におすすめ
新築で立平葺きを検討されている方、もしくは縦葺き金属屋根の葺き替え工事を検討されている方におおすすめの屋根材です。
断熱材を敷くよりも安く屋根を仕上げられます。
デネブエアルーフの施工例
古いスレート屋根
既存のスレート屋根です。
築後30年が過ぎ、太陽光パネル取り付けと合わせて金属屋根へ葺き替えることになりました。
金属屋根の太陽光パネル取り付けは、横葺きではなく縦葺きがおすすめです。
理由は太陽光パネルの設置枚数が確実に計算できること、太陽光パネルの設置位置を自由に変えられるからです。
腐った棟板金の下地
古い棟板金をはがします。
中の棟板金の木下地はかなり腐食が進んでいます。
屋根の撤去および処分
古いスレート屋根をはがし終えました。
屋根下の防水シートであるルーフィングも劣化が進んでいます。
スレート屋根の耐久性は長くても40年です。
野地板張り
屋根の下地にあたる野地板を張ります。
野地板も築年数が相当数過ぎていると、腐食が進みます。
屋根の寿命を長期化させるには、野地板の新設も必要です。
屋根本体取り付けと換気棟の穴
デネブエアルーフを張ります。
屋根のてっぺんには、屋根裏の熱を放出させる換気棟の穴をあけます。
棟板金の取り付け
棟板金にはテイガクオリジナルの金属下地(エスヌキ)を用います。
木と違い腐食も変形もなく棟板金を長期にわたり固定し続けてくれます。
テイガクが推奨する金属下地(エスヌキ)の強度について
テイガクが推奨する金属下地(エスヌキ)は「価格の安いガルバ」と「錆に強いアルミ」の2種類からお選び頂けます。
アルミは、異種金属接触の腐食を考慮した板厚(1.3mm)で設計し、表面にはアルマイト処理(絶縁処理)を施しています。
これまでの数多くの失敗と経験から生まれたテイガクのオリジナルの下地材です。
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アルミ製のPV金具
金属屋根の太陽光パネルの取り付け金具(PV金具)は、スレート屋根と違いキャッチ工法とよばれる掴みこむ形で金具を取り付けます。
金具は鉄製とアルミ製の2種類があります。
電蝕と軽さの影響を考慮すると、アルミ製の金具がおすすめです。
ただし、値段が1.5倍近くします。
太陽光パネル取り付け完了
太陽光パネル取り付けが完了しました。
夕陽がきれいです。