瓦の漆喰(しっくい)を詰め直す工事の費用

瓦の漆喰を詰め直す工事の施工前写真
瓦の漆喰を詰め直す工事の施工前写真 Before
瓦の漆喰を詰め直す工事の施工後写真
瓦の漆喰を詰め直す工事の施工後写真 After

瓦の漆喰(しっくい)を詰め直す工事の費用

屋根のモデル

階数 2階建 屋根形状 切妻
屋根面積 100㎡ 築年数 約30年

屋根の面積や形、傷み具合、工事別プランによって費用は変わります。

工事見積り内訳明細

工事項目 単価 小計(税抜)
漆喰詰め替え
(棟長さ10m)
2,500円/m 25,000円
諸経費 1式 30,000円
消費税 5,500円
端数値引き 500円
合計金額 60,000円(税込)

※足場組立工事は含まれておりません。

瓦の漆喰(しっくい)を詰め直す時のポイント

解説

瓦屋根のてっぺんに取り付ける瓦を棟瓦(むねがわら)とよびます。
最近は面戸(めんど)とよばれるスポンジやビニール製品を棟瓦のすき間に入れることが多いですが、昔ながらの瓦では漆喰を詰めて仕上げるのが一般的です。
漆喰は湿気を外に出し、雨水を中に入れない性質があります。
漆喰は瓦につきものといってよい伝統的な素材ですが、年月の経過とともに硬くなり崩れてきます。
10年~15年に1回は詰め替えが必要といわれています。
棟瓦まわりは台風や地震によって被害が出やすい部位です。
棟瓦の漆喰は定期的なメンテナンスと補修が必要です。

テイガク屋根修理のおすすめ度

評価のポイント

漆喰の詰め替え工事を専門におこなう職人さんと業者は「瓦葺工」であり「瓦葺工事会社」です。
伝統的な陶器瓦だけを専門的に扱う職人さんです。
屋根の漆喰の詰め替えは瓦葺工事会社に直接依頼をして修理をしてもらうと、安くて品質の高い工事が期待できます。

ずれたり割れたりした瓦を部分的に交換修理する場合の費用

こんな場合は工事価格が高くなります

屋根の形が複雑

屋根の形が複雑
屋根の形が複雑

屋根を空の真上から見あげると、屋根の面数がわかります。
よくある「ヘの字型」の2面の屋根を切妻(きりづま)といいます。
4面の屋根を寄棟(よせむね)といいます。
最近は1面の片流れ(かたながれ)とよばれる屋根が人気です。
屋根の面が増えると棟の長さも増えます。
その分、漆喰工事をおこなう長さが変わるため、工事費用が高くなります。

雨どいを交換する

雨どいを交換する
雨どいを交換する

築後20年以上経過している場合は、雨どいの交換工事を検討してください。
雨どいは水平に取り付ける「軒どい」と縦に取り付ける「縦どい」の2種類があります。
特に軒どいは台風や大雪の影響で壊れやすいです。
長さによりますが、雨どいを全部交換すると合計金額の10%前後、工事費が高くなります。
ただし、火災保険に加入をしていれば、自然災害で壊れた雨どいの交換工事はほぼ無料でできます。
積極的に保険を活用しましょう。

瓦の漆喰(しっくい)を詰め直す時によくある質問

Q

漆喰詰め替えの工事会社を探すには?

A

全日本瓦工事業連盟(全瓦連)のホームページを参考にしてください。
加盟店が陶器瓦の施工を専門におこなわれている業者です。
→全日本瓦工事業連盟

Q

漆喰をDIYでおこなうポイントは?

A

素材選びに注意しましょう。
漆喰はシーリング(コーキング)やセメントとは違う材質です。
→屋根しっくいの販売(モノタロウ)

この記事を書いた人
著者 前川 祐介
前川 祐介 代表取締役社長
テイガク サイト制作責任者
宅地建物取引士
建築物石綿含有建材調査者
著者経歴

大阪府堺市生まれ。千葉県立船橋東高校→法政大学→サノフィ(旧アベンティスファーマ)株式会社を経て、父親が経営する板金工事会社である昭和ルーフリモ株式会社へ入社。
中央工学校夜間建築学科卒業。年間100棟以上の屋根と外壁工事に携わった経験を活かし、テイガク記事の執筆とユーチューブ動画撮影をおこなっています。趣味は日本史学。

運営会社

昭和ルーフリモ株式会社は2001年設立の板金工事会社です。
これまでの金属屋根と金属サイディング工事件数の合計は20,000棟を超えます。
板金工事は足場を組み立てるため、外壁塗装の工事事業にも注力しています。

国土交通大臣許可(般-25)第22950号
許可を受けた建設業:板金工事業/屋根工事業/塗装工事業 他

代表前川が本音で解説「板金工事会社とは?」

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