パミールの特徴
屋根先の凸凹の横幅でわかる
ニチハのパミールは、屋根先が凸凹しています。
スレート屋根全てに共通している特徴です。
しかし、パミールは出っ張っている屋根先の横幅と、凹んでいる屋根先の横幅がどれも同じです。
これはパミールだけに見られる特徴です。
ただし、経年劣化が進行しているパミールは屋根先がボロボロで判別が難しくなっている場合があります。
動画でも解説!
劣化状況で判別
初期症状:層間剝離(そうかんはくり)
はじめは層間剝離(そうかんはくり)とよばれる症状で、パミールを構成しているセメントとセメントの層がだんだんと離れていき、めくれ上がっていきます。
この症状もパミール特有です。
中期:基材露出
めくれ上がってきた層がさらに進行すると、セメント基材が露出しはじめます。
このようなグレーのセメントの基材が目立つようになると危険信号です。
庭やベランダにパミールの破片が落下しはじめます。
後期:屋根全体に拡大
グレーの基材が屋根全体に発現した場合、できるだけ早期の屋根リフォーム工事をおすすめします。
築後15年程度で、ここまで酷い状態にまで発展するのはパミールだけで、他の屋根材では見られません。
コロニアルNEOとの違い
パミールと同じ不具合が多いノンアスベストのスレート屋根として、コロニアルNEOがあげられます。
この屋根は凸凹の横幅が異なります。
端の横幅が中心の横幅の約半分で狭いです。
また、コロニアルNEOはパミールと異なり、屋根の割れが激しい特徴があります。
屋根にのぼらないこと
パミールは釘の腐食が原因で屋根が落下する事故報告がなされています。
固定されていない屋根にのぼってしまうと、屋根ごと落下する事故を引き起こす可能性があります。
パリパリ割れやすいコロニアルNEOも同様です。
絶対に屋根にのぼらないようにしてください。