スレート屋根の寿命と耐用年数・雨漏り原因がルーフィングである理由

スレート屋根の寿命 スレート屋根の寿命 スレート屋根の寿命

スレート屋根の種類と寿命

スレート屋根の耐用年数は製造された年代によって異なり、短いもので20年程度、長いものでは40年ほどです。
スレート屋根は、製造時期に応じて大きく3つの世代に分けられます。
第1世代は、1960年代から2004年までに製造されたアスベストを含むスレート屋根です。アスベストにより耐久性が高められ、耐用年数は30~40年と長いのが特徴です。

第2世代は、2004年から2008年頃までに製造された、アスベストを含まないスレート屋根です。
当時はアスベストに代わる材料の技術が未熟で、予想以上に耐久性が低いことが判明し、15~25年ほどで明らかな不具合が生じてしまいます。

現在の第3世代(2008年頃以降)は、第2世代で明らかになった課題を改善する技術開発が進み、耐用年数は25~30年程度まで向上しています。

各世代のスレート屋根の特徴と耐用年数

世代 主な特徴 耐用年数
第1世代
〜2000年代前半
・アスベストあり
・耐久性に優れる
30〜40年
第2世代
2000年代中盤
・アスベストなし
・耐久性に問題がある製品
15〜25年程度
(製品による)
第3世代
2000年代後半〜現在
・品質が安定
・耐久性が向上
25~30年

第1世代のスレート屋根

第1世代のスレート屋根

第1世代の1960年代から2004年頃まで製造されたスレート屋根はアスベストが含まれていました。
アスベストがあることで耐久性が高くなるため、適切なメンテナンスを行えば30年から40年持つことも珍しくありません。
しかし、アスベストにより肺がんなどの健康被害が明らかになり、2006年に製造・使用が全面的に禁止されました。

耐久性に優れている反面、アスベスト含有の建材は撤去後の処分費用が非常に高額です。
そのため、屋根の葺き替えにかかる費用は他の世代のスレート屋根と比べて大幅に高くなります。

第1世代のスレート屋根のまとめ

主な製造時期 1960~1990年後半頃
製造終了時期 2004年頃
耐用年数 30~40年
アスベスト あり
問題点 葺き替え時の処分費が高い
代表的な商品 ニューコロニアル(旧クボタ)
アーバ二―(旧クボタ)

アイコン 切り替え時期の屋根に注意!

筆者は、アスベストが規制された2004年以降の建築物であるにもかかわらず、屋根材にアスベストが使用されていた事例を経験しています。これは建設時の屋根工事会社が、規制前に製造された在庫品を処分しきれず、現場で無理やり使用したためと考えられます。そのため、屋根材にアスベストが含まれているかどうかは、単純に築年数だけで判断できないケースがあります

第2世代のスレート屋根

第2世代のスレート屋根

第2世代のアスベストが規制された2004年以降は、アスベストが含まれていない、いわゆるノンアスベスト屋根が開発されました。
しかし、アスベストに代わる新たな素材の製造技術が確立されていなかった過渡期にあたり、耐久性に問題がある製品が数多く流通しました。
中でも有名なのがニチハの「パミール」旧クボタの「コロニアルNEO」です。パミールは経年により表面が剥がれてくる層間剥離を起こしやすく、とても寿命が短い屋根です。
10年程度で明らかな不具合が生じることがあります。
雨漏りのリスクが高まるケースもあります。
「セキスイかわらU」(1990年発売)「パミール」(1996年発売)など、商品によってはアスベスト規制(2004年)よりかなり前に製造・流通した商品も存在しています。

第2世代のスレート屋根のまとめ

主な製造時期 2000年前後
製造終了時期 2008年頃
耐用年数 15~25年
アスベスト なし
問題点 割れや欠けが発生しやすく脆い
代表的な商品 コロニアルNEO(旧クボタ)
パミール(ニチハ)
レサス(旧松下電工)

第3世代のスレート屋根

第3世代のスレート屋根

第3世代の2008年から現在に至るまでに製造されているスレート屋根は、完全にノンアスベスト化されており、第2世代に比べて品質が安定しています。
技術改良が進んだことにより、耐用年数はおおむね25年〜30年程度が期待されます。
ただし、筆者の見解としては、第1世代(アスベスト含有)のスレート屋根と比較すると耐久性はやや劣る印象があります。
実際に、製品ロットや施工環境にもよりますが、築10年程度で屋根材が反り上がるなどの劣化症状が見られるケースも確認されています。
こうした経年劣化の兆候もあり、築10年を過ぎたあたりからは定期的な点検をおこなうことをおすすめします。

第2世代のスレート屋根のまとめ

主な製造時期 2008年~
製造終了時期 販売中
耐用年数 25~30年
アスベスト なし
問題点 製造からまだ10数年しか経過していない
代表的な商品 コロニアルクァッド(ケイミュー)
コロニアルグラッサ(ケイミュー)

アイコン ケイミュー株式会社とは?

ケイミュー株式会社は、屋根材や外壁材を製造・販売する大手建材メーカーです。
2003年にクボタと松下電工(現パナソニック)の外装建材事業が統合されて設立されました。
主力製品には「コロニアル」シリーズのスレート屋根材で、販売シェアでは90%以上を占めています。

スレート屋根についての全てがわかる記事

スレート屋根のすべて

スレート屋根の構造

スレート屋根の寿命や雨漏りの原因を正しく理解するためには、スレート本体だけでなく、その下にある屋根の構造部材の役割を知ることが重要です。

スレート屋根の構造
スレート屋根の構造
スレート屋根の断面図
スレート屋根の断面図

スレートの下には、屋内への浸水を防ぐ「ルーフィング(防水シート)」屋根を固定するための下地材「野地板(のじいた)」屋根の骨組みとなる木材「垂木(たるき)」といった部材の層が存在します。

スレートを支える部材と役割

部材名称 役割について
ルーフィング
(防水シート)
屋根からの雨水侵入を最終的に防ぐ最も重要な防水層。スレートに万が一の隙間や割れがあっても、屋内への浸水を防ぎます。
野地板
(のじいた)
スレートやルーフィングを固定するための下地材。主に構造用合板や杉板が用いられます。
垂木
(たるき)
屋根の骨組みとなる木材で、屋根全体を支える役割を持ちます。野地板はこの垂木に取り付けられます。

これらの部材がそれぞれ適切に機能してはじめて、屋根は雨漏りを防ぐという本来の役割を果たします。
つまり、スレート屋根の表面だけでなく、下地となる内部構造の健全性こそが、屋根全体の寿命や性能に大きく影響するという点を忘れてはなりません。

ルーフィングの寿命は商品によって違う

ルーフィングと野地板

ルーフィング(防水シート)の寿命は一般的に20~30年程度とされています。
ルーフィングの商品によって全く寿命が異なります。
たとえば、建売住宅でよく用いられる「アスファルトルーフィング940」は10年程度で機能が損なうことがメーカー側のデータでも示されています。
一方、改質アスファルトルーフィング(ゴムアス)は、アスファルトに合成ゴムを加えることで柔軟性・耐熱性・防水性が向上しており、耐久性は20〜30年と長持ちします。
また、ルーフィングの素材が紙製品布製品かによって耐久性が変わります。
スレート屋根だけではなく、ルーフィングの商品が何であるかもチェックする必要があります。

野地板は40年が限界

野地板

野地板(のじいた)の寿命は、使用される屋根材や屋根内部の湿気環境によって変わります。
一般的には30年~50年程度です。
しかし、スレート屋根は湿気による結露が受けやすいため、筆者の経験上、40年が限界です。
野地板が劣化すると屋根材の固定力が弱まり、雨漏りや屋根材の脱落リスクも高まります。

換気棟の重要性

重要な換気棟

最近のスレート屋根では当たり前のように取り付けられている換気棟
屋根の中の湿気と熱を放出する役割を担っています。
しかし、築30年以上前の建物では取り付けられていないことが多いです。
屋根の長寿命化を図るには、換気棟の取り付けを推奨します。

棟板金は築浅でも剥がれることも

下地の腐食により棟板金が剥がれる

棟板金は、屋根の一番高い頂上部分(棟)や、屋根と屋根が合わさる角(隅棟)に取り付けられている金属製の板金部材のことです。
屋根材の接合部分は雨水が入り込みやすいため、棟板金でしっかりと覆うことで防水の役割を果たしています。

腐食した木下地

一方、棟板金は、屋根の頂上部に位置し、風雨の影響を直接的に受けるため、屋根の中でも特に不具合が頻発する部位です。
棟板金の貫板にあたる木下地が水濡れや経年劣化の影響で腐食し、棟板金を固定している釘が浮いてきたり、板金自体が風で飛ばされたりすることがよくあります。

棟板金の下地の寿命について

棟板金をしっかりと固定するために、棟板金の下に下地材を設置します。
棟板金下地は素材別に「木下地」「樹脂下地」「金属下地」の3つに分けられます。
テイガクが推奨しているのは、「金属下地」です。

木下地の寿命
木下地の寿命

木下地は価格が安いため新築住宅では標準的に使用されていますが、雨や湿気による腐食が進みやすく、築後10年程度で劣化が目立ちはじめ、棟板金の固定力が失われます。
特に風が強い地域では棟板金が浮いたり、強風により外れて飛散したりするトラブルが非常に多く報告されています。

樹脂下地の寿命
樹脂下地の寿命

樹脂下地は耐水性に優れているため、近年は棟板金の下地として採用されるケースが増えています。
一方で、高温環境での熱変形や割れなどが発生しやすく、木下地より耐久性が劣るとの見解もあります。
10年程度で割れなどの発生が生じる可能性があります。

金属下地の寿命
金属下地の寿命

下地の腐食や割れを解決するために開発されたのが金属下地です。
アルミを使用した金属下地は耐久性が高く、熱による変形や腐食などの不具合が起こりません。
また、強風が吹いても棟板金をしっかり固定できます。

テイガクはこのアルミ下地「エスヌキ」を2021年に開発しました。
S字型の金属下地で、屋根の内部に雨水が入り込みにくい仕様となっており、特許も取得しています。
第三者機関による漏水や風圧、電食に関する試験も実施し、安心安全に用いることができる下地材です。
現在、3,000を超える建築物に採用しており、30年の耐久性・雨漏り保証を設けています。
エスヌキについては以下のページをご覧ください。

スレート屋根の雨漏り原因

雨漏り原因はルーフィングの破れ

屋根の表面が欠けても影響は少ない

「屋根が欠けているから今すぐ修理しましょう」や「屋根塗装をして屋根の耐久性を高めましょう」といった宣伝文句を見聞きします。
スレート屋根が割れても、塗装をしなくても、すぐに雨漏りが発生するわけではありません
そもそもスレート屋根は、屋根材の下に敷かれているルーフィングが雨水をブロックしているからです。
また、スレート屋根は構造上、2枚3枚重ね構造になっているため、まとめて破損してルーフィングが露出していない限り、すぐに問題が生じるといったことがないでしょう。
しかし、このルーフィングが破れてしまうと、雨水はそのまま室内に到達し、雨漏りが発生してしまいます。

ルーフィングを新しくする

ルーフィングの寿命は商品によって大きく異なるため、雨漏りが生じてこれから屋根の改修工事をおこなう予定がある人は、できるだけ良質のルーフィングを用いることをおすすめします。
最低でも改質アスファルトルーフィング(ゴムアスルーフィング)でかつ布製品(できれば両面不織布製)のルーフィングを用いてください。

スレート屋根の劣化・寿命のサイン

初期段階

色あせ:危険度★

色あせた屋根

スレート屋根の色あせは、表面の塗膜が紫外線や雨風によって劣化しているサインです。
塗膜は防水機能の役割も果たしているため、塗膜が劣化するとスレート屋根がスレート屋根が水分を吸収しやすくなってしまいます。
ただし、スレート屋根は2重構造になっているため、表側のスレートの劣化がすぐに雨漏りにつながるわけではありません。
美観が気になったらメンテナンスを検討しましょう。

苔の発生:危険度★

苔がついた屋根

日当たりが悪かったり、湿気の多い環境では、屋根に苔が発生しやすくなります。
苔は、屋根材の塗膜が劣化して、屋根表面に水分が残りやすくなった環境で繁殖します。
苔自体が水分をもっているため、屋根材が常に湿った状態になり、その結果、吸水と乾燥を繰り返すことによるひび割れや欠けといった不具合が発生します。

メンテナンス検討段階

欠け・ひび割れ:危険度★★

欠けや割れた屋根

経年劣化や飛来物、屋根上での作業などにより、スレート材に小さな欠けやひび割れが発生します。
初期段階であれば部分的な補修や塗装で対応できますが、広範囲にわたる場合は、屋根材全体の交換(葺き替え工事)や、既存の屋根に新しい屋根材を重ねるカバー工法を検討する必要が出てきます。

棟板金の浮き:危険度★★

棟板金の浮やめくれ

棟板金を固定している釘やビスが緩んでいたり下地の木材が腐食していると、棟板金が浮いてきます。
浮いた隙間から雨水が浸入すると、屋根内部の木材が腐食し、さらに板金の固定力が弱まります。
最悪の場合、強風で棟板金が飛び、近隣住宅や通行人に被害を及ぼす危険性もあります。

屋根リフォーム必要段階

屋根材が剥がれ落ちる:★★★

屋根の剥落

風に耐え切れなくなったスレート屋根は剥がれ落ちることがあります。
部分的な剥落であれば、緊急性はないですが、ルーフィングが見えるまで剝がれてしまうと、雨漏りリスクが極度に高くなります
また、剥がれた屋根材が落下すると、人や隣の家に危害を与える可能性もあります。
安全面からも早急な屋根リフォーム(葺き替えやカバー工法)が必要です。

棟板金の飛散:★★★

棟板金の飛散

棟板金が飛散した場合は、屋根の危険信号です。
雨水の影響で棟板金の下地である木材の腐食が進んでいます。
風で飛ばされるほど下地が傷んでいるため、部分的ではなく棟板金全部の交換修理が必要です。

層間剝離:★★★

層間剝離した屋根

層間剥離(そうかんはくり)は、屋根材の表面がミルフィーユのように薄く何層にも剥がれてくる症状です。
これは第2世代のスレート屋根、パミールという屋根材に多く見られる現象です。
層間剥離が進行すると、ひび割れや欠けや屋根材そのものの剥落にも繋がりかねません。
メンテナンスのために塗装を行うとかえって剥離を加速させてしまういます。
そのため解決方法は葺き替え工事か屋根カバー工法しかありません。

スレート屋根のリフォーム方法

屋根塗装の効果は限定的

塗装は美観維持のために行う

屋根塗装は主に美観の維持と屋根表面の保護を目的として行われます。
そのため、屋根機能を改善させたり、維持させたりする効果は限定的です。
屋根材メーカーのケイミューは「屋根塗装は美観維持に応じて」と、塗装の価値の見解を示しています。
屋根を長期に維持させる視点で考えると、カバー工法や葺き替え工事などの抜本的な屋根リフォームの方が適切です。

スレート屋根世代・築年数別おすすめ工事

スレート屋根のリフォーム方法とその時期は、屋根材の世代によって異なります。
基本的には、スレート屋根の製造年代ごとに劣化の進行度に差があるため、それに応じてメンテナンス方法を選定することが重要です。
ただし、築年数が30年を超えている場合は、下葺き材(ルーフィング)の防水性能が大きく低下していることが多いため、屋根カバー工法によるメンテナンスを検討してください。
さらに、築40年以上が経過している屋根では、野地板の腐食や劣化がかなり進んでいる可能性が高くなります。
そのため、下地からすべて新しくする屋根の葺き替え工事が必要です。
なお、雨漏りがすでに発生していたり、長期間放置されていた屋根も、部分補修では対応できないケースが多いため、葺き替えを前提とした検討をおすすめします。

スレート屋根のメンテナンスと費用目安

築年数・屋根世代 代表的な症状と状態 推奨される工事 費用目安(税込)
築10年
(全世代)
棟板金の釘抜けなど軽度な劣化 棟板金交換 18万~25万円
築15年
(第2世代)
ひび割れ、表面の剥離(パミールなど) 屋根カバー工法 120万~160万円
築20年
(第3世代)
屋根材の反りなど、
初期から中期の劣化が進行
屋根カバー工法 120万~160万円
築30年
(第2・3世代)
屋根材全体の寿命が近づき、
広範囲に劣化が見られる
屋根葺き替え 180万~220万円
築30年
(第1世代)
アスベストが含まれている屋根でも
劣化が目立ち始める
屋根カバー工法 120万~160万円
築35年
(第1世代)
アスベストが含まれている屋根の寿命が近づき
抜本的な改修が必要
屋根葺き替え 220万~240万円
建築板金工事会社への依頼がおすすめ

屋根カバー工法と葺き替えでは、リフォーム費用に大きな差が生じます。
とくに、既存の屋根材にアスベストが含まれている場合は注意が必要です。
アスベスト含有スレートの撤去・処分には専門的な対応が求められ、その分コストがかさみます。
そのため、屋根葺き替え工事の費用は、屋根カバー工法の約2倍に達するケースもあります。
したがって、築後25年〜35年の間は、屋根カバー工法が選択可能な「適正時期」といえます。

葺き替えorカバー工法:判断基準は「野地板の状態」

腐食した野地板

屋根の修理方法を選ぶ際には、まず野地板が健全かどうかを見極めることが非常に重要です。
野地板に問題が見られる場合は、根本的な解決のために葺き替え工事を検討することをおすすめします。

よくある質問

Q

屋根塗装だけで維持させることができないですか?

A

スレート屋根の塗装は、美観維持と表面保護が目的です。
しかし、塗装によって効果が及ぶのは、あくまでスレート表面のみであり、屋根内部の防水シート(ルーフィング)や野地板の劣化を防ぐことはできません。
そのため、塗装を繰り返しても、いずれ屋根本体の防水機能が限界を迎え、大規模なリフォーム(屋根カバー工法や葺き替え工事)が必要になります。
長期的に見てコストを抑え、かつ確実に防水性能を回復させるには、屋根カバー工法を早めに検討することをおすすめします。

Q

アスベスト入り屋根は必ず撤去しなければいけない?

A

法律で撤去義務はありません。
しかし、アスベストが含まれている建材の解体処分費は高額になるため、既存屋根を撤去せずに新しい屋根材で覆う屋根カバー工法がおすすめです。

Q

屋根カバー工法後のメンテナンスは必要ですか?

A

必要です。
カバー工法で新しくなった屋根材も経年劣化します。
定期的な点検と、必要に応じたメンテナンスを行うことで、屋根の寿命を延ばすことができます。

まとめ

まずはじめに屋根の知識を深めること

スレート屋根は、製造された年代によって耐久性が大きく異なります。
また、屋根の機能を根本から支えているのは、スレートの下に敷かれている防水シート(ルーフィング)の性能です。
このルーフィングが劣化すると、屋根材の見た目が綺麗でも内部から雨漏りが発生するおそれがあります。
そのため、スレート屋根の適切なメンテナンス時期や工法を判断するには、

・スレートの製造年代
・使用されているルーフィングの商品名


を調べることが非常に重要です。
さらに、屋根の棟部に使われている棟板金の下地(貫板)の素材も、屋根の耐久性に大きく関わります。とくに木製の貫板は、経年劣化や湿気による腐食のリスクが高く、注意が必要です。
「屋根は一生持つものではありません」
いずれは、屋根そのものを改修する本格的なリフォームの時期がやってきます。

スレート屋根のメンテナンスはテイガクにお任せください

テイガクは、建築板金専門の工事会社として、多数のスレート屋根を金属屋根にリフォームしてきました。
中間業者を挟まないため、仲介料が発生せず、お客様に低額で工事を提供することができます。
また、屋根の中で一番不具合が多い棟板金には、テイガク独自で開発した金属下地「エスヌキ」を使用して、棟板金をしっかりと固定します。
テイガクは現地調査、見積りは無料で承っております。
経年劣化進んだスレート屋根に関してお困りのことがあればぜひお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人
著者 前川 祐介
前川 祐介 代表取締役社長
テイガク サイト制作責任者
宅地建物取引士
建築物石綿含有建材調査者
著者経歴

大阪府堺市生まれ。
千葉県立船橋東高校→法政大学経営学部→サノフィ(旧アベンティスファーマ)株式会社を経て、父親が経営する建築板金工事会社(昭和ルーフリモ株式会社)へ入社。
最終学歴、中央工学校夜間建築学科。
年間100棟以上の屋根と外壁工事に携わった経験を活かし、テイガク記事の執筆とユーチューブ動画撮影をおこなっています。趣味は日本史学。

運営会社

テイガクは、昭和ルーフリモ株式会社が運営する直販事業用のWEBメディアです。
昭和ルーフリモ株式会社は2001年設立の建築板金工事会社です。
下請けを含めたこれまでの金属屋根・金属サイディングの施工実績は20,000棟を超えています。
また、建築板金工事に伴い足場を組み立てるため、外壁塗装事業にも積極的に取り組んでいます。
2025年7月現在、東京都に4拠点、大阪府・埼玉県に各3拠点、神奈川県・千葉県に各2拠点、兵庫県に1拠点の工事および営業拠点を展開しています。

国土交通大臣許可(般-5)第22950号
許可を受けた建設業:板金工事業/屋根工事業/塗装工事業 他