セメント瓦(モニエル瓦・コンクリート瓦)の塗装費用
屋根のモデル
階数 | 2階建 | 屋根形状 | 切妻 |
屋根面積 | 100㎡ | 築年数 | 約30年 |
屋根の面積や形、傷み具合、工事別プランによって費用は変わります。
工事見積り内訳明細
工事項目 | 単価 | 小計(税抜) |
---|---|---|
高圧洗浄 | 400円/㎡ | 32,000円 |
下塗り | 500円/㎡ | 40,000円既存塗膜の程度によって費用が変わります |
中塗り | 900円/㎡ | 72,000円屋根の状態によって費用が変わります |
上塗り | 900円/㎡ | 72,000円屋根の状態によって費用が変わります |
諸経費 | 一式 | 20,000円 |
消費税 | 23,600円 | |
端数値引き | 600円 | |
合計金額 | 259,000円(税込) |
※屋根塗装工事は外壁工事や板金工事と組み合わせておこなうことが多いです。こちらの内訳明細では足場組立費用等を含めておりません。
セメント瓦を塗装する時のポイント
解説
陶器瓦はお茶碗と同じ素材なので、いつまでも変色せず、塗装の必要がありません。
しかし、瓦の中にはセメントやコンクリートを主成分にしたものもあります。
一般的にはセメント瓦とよんでいます。
セメント瓦は陶器瓦と異なり、年月の経過とともに色があせてきます。
美観維持のために塗り替えをおこなうことがあります。
ただし、一部のセメント瓦には既存塗膜(スラリー層)を完全に除去しなければ塗装できなかったり、塗料の吸い込みが激しかったりすることがあります。
かつて海外の瓦メーカーであるモニエル社(現在は撤退)が製造販売していたモニエル瓦とよばれるセメント瓦の塗装は、手間がかかることが多いです。
テイガク屋根修理のおすすめ度
評価のポイント
セメント瓦の未塗装が原因で雨漏りを引き起こしたり、劣化が進行したりするという情報は根拠に乏しいです。
なぜならセメント瓦と同じ素材で厚みが薄いコロニアルは、メーカー側(ケイミュー)が「塗装は美観維持を目的におこなう」と明記しているからす。
弊社の経験でもセメント瓦の塗装の色あせ(塗膜劣化)による影響は軽微であり、セメント瓦の塗装は必要に迫られておこなう工事ではないと考えています。
こんな場合は工事価格が高くなります
建物階数が3階以上
建物階数が3階以上ある場合、追加の足場組立工事費用や搬入搬出費用がかかります。
重くサイズが大きい屋根材であるほど、3階まで持ち上げるたり下ろしたりするのが大変です。
3階建てになると工事費が高くなります。
逆に平屋の場合は工事費が安くなります。
屋根が急こう配
急こう配とは屋根の傾きが急であるということです。
急こう配である場合、屋根にも足場を取り付ける必要があります。
これを屋根足場といいます。
また、屋根は急であるほど屋根面積が増えます。
屋根の傾き角度にもよりますが、屋根が急こう配である場合は緩勾配の屋根よりもおおよそ合計金額の3%前後、工事費が高くなります。
雨どいを交換する
築後20年以上経過している場合は、雨どいの交換工事を検討してください。
雨どいは水平に取り付ける「軒どい」と縦に取り付ける「縦どい」の2種類があります。
特に軒どいは台風や大雪の影響で壊れやすいです。
長さによりますが、雨どいを全部交換すると合計金額の10%前後、工事費が高くなります。
ただし、火災保険に加入をしていれば、自然災害で壊れた雨どいの交換工事はほぼ無料でできます。
積極的に保険を活用しましょう。
セメント瓦を塗装する時によくある質問
セメント瓦とモニエル瓦の違いは?
モニエル瓦は日本モニエルという外資企業が取り扱っていたセメント瓦です。
同じ素材の屋根としてお考えいただいて問題ありません。
アスベストが含まれてないセメント瓦として人気を集めました。
しかし、コロニアルに代表される薄型スレート屋根が市場シェアを伸ばし、現在は国内では販売されていません。
セメント瓦にはアスベストが入っているのか?
1990年代半ば以前に製造されたセメント瓦にはアスベストが含まれています。
セメント瓦やモニエル瓦はもう入手できないのか?
セメント瓦やモニエル瓦は製造している会社がなく、入手が困難です。
陶器瓦と違い、部分的な交換が難しい屋根です。
陶器瓦とセメント瓦の寿命は違うのか?
一般的に陶器瓦はセメント瓦よりも耐久性が高いといわれています。