川崎市宮前区のお客さまから、屋根のメンテナンスについてご相談をいただきました。
はじめに使われていた屋根材は瓦です。また葺き方として、「土葺き」が採用されていました。
土葺きは、屋根全体に床土(葺き土)と呼ばれる土を大量に敷き詰めて屋根瓦を固定する葺き方です。
この土葺きには、土による断熱効果、雨漏り防止効果、瓦を固定する効果など、さまざまなメリットがあり、昭和初期までの主流な工事方法でしたが、現在は採用されていません。
現在土葺きが採用されていない大きな理由として、「耐震性」が挙げられます。土葺きでは大量の土を使用するため、屋根が重くなりすぎ、地震の際に家屋全体が揺れやすくなるのです。
お客さま宅ではさらに瓦が使用されているので、屋根の重量は相当なものになります。
また、経年による劣化も広範囲に見られました。
以上のような状態であったため、今回の工事では屋根の全面葺き替え工事をおこなう運びとなりました。重い土葺きの瓦を軽い金属屋根に葺き替えることで、耐震性を大きく向上させることができます。さらに金属屋根により、出来上がりが非常に美しく一新されます。
今回は棟の下地にアルミ型材下地を使用しました。こちらは耐風性が高く、腐食もない素材です。テイガクオリジナルの下地材で、特許を取得中です。
川崎市宮前区|アルミ型材下地を使った瓦葺き替え工事
BEFORE
はじめの屋根の状態

川崎市宮前区のお客さまから、屋根のメンテナンスについてご相談をいただきました。
ご相談をいただいた時点で、弊社担当者が現場を訪問したのち、現場調査と無料お見積りをいたします。
写真は現場屋根のはじめの状態です。
屋根材には瓦が使用されており、土葺きで葺かれていました。
土葺き屋根は1㎡あたり約60kgの重さがあります。金属屋根は1㎡あたり約5kgの重さですので、これと比較するとたいへんな重さです。屋根が重いと家屋の重心の位置が高くなるため、地震の際、屋根が揺れやすくなります。
瓦の劣化も屋根面全体で確認できますので、耐久性と耐震性に優れた金属屋根への葺き替えをおこなう運びとなりました。
既存瓦撤去

無料お見積りの結果、お客さまとの契約まで進みましたら工事開始です。
足場を設置したのち、葺き替え工事においては、まず既存の屋根材を慎重に撤去していきます。
はがした屋根材は産業廃棄物として取り扱います。撤去後は中間処理場へ運んだのち、処分します。
下地補強・野地板張り付け

既存の瓦を撤去し、屋根面をフラットな状態にととのえたら、下地を補強していきます。
写真は野地板を張り付け、下地を補強しているところです。
テイガクでは野地板に「構造用合板」とよばれる厚い板を使用しています。この構造用合板には厚さが6mm、9mm、12mmのものがあります。テイガクで使用しているのはこの中で最も厚い12mmのものです。
この厚い野地板が上に載る屋根材をしっかり支える役割を果たします。
ルーフィングシート張り付け

下地調整を終えたら、増し張りした野地板の上からルーフィングシートを張り付けていきます。
ルーフィングシートは防水の役割を持つ建材です。
野地板の上に張ることで、強い雨が吹き付けた際に雨水が屋根材を通過してきた場合でも、さらに家屋まで浸入してくるのを防ぎます。雨漏り防止のため、最重要の建材と言っても良いくらいです。
ただし、最終的な仕上がりの状態では屋根材に隠れ、外からは見えません。そのため、あまり重視されないかたも多いのが現状です。
しかし、雨漏り防止のため非常に重要で、材質や価格によりさまざまな種類のルーフィングシートがありますので、ぜひこだわってリフォームに臨んでいただけたらと思います。
今回は田島ルーフィングのPカラーEX+(プラス)を使用しました。改質アスファルトという素材からできており、基本性能に優れ、コストパフォーマンスの高いルーフィングシートです。
ルーフィングについて詳しくはこちら
金属屋根材張り付け

ルーフィングシートを屋根面全面に張り終えたら、その上から新規の金属屋根材を張り付けていきます。
新規屋根材として使用したのは、アイジー工業の「スーパーガルテクト」です。
スーパーガルテクトはSGL鋼板という金属からできており、高い耐久性を誇ります。また、断熱材と一緒になっているため、断熱性、遮音性にも優れた建材です。
そして何より、高い耐久性を誇りながら、金属でできているため、超軽量なのが最大の特長です。屋根材が軽ければ家屋の重心が低くなり、地震の際に揺れにくくなります。以前の、耐久性は高くとも重い瓦屋根と比較して、耐震性が大きく向上するのは間違いありません。
スーパーガルテクトについて詳しくはこちら
アルミ型材下地取り付け①

葺き替えの仕上げとして、屋根の中心を通る棟に「棟板金」の施工をしていきます。
棟は屋根と屋根が取り合う(接続する)部分なので、板金を適切に取り付けることで、「雨仕舞」とよばれる雨漏り防止処置を施していきます。
写真は棟板金を支える「棟下地」を施工したところです。
弊社では写真のように、棟下地にアルミ型材下地を使用しております。耐風性が高く、木の下地のように腐食もない優れた素材です。
こちらはテイガクオリジナルの下地材で特許を取得中です。
棟下地につい棟板金(むねばんきん)の取替え・交換費用・修理価格について
アルミ型材下地取り付け②

こちらもアルミ型材下地を取り付けた様子です。
この上に棟板金を施工していきます。
完成まであと一歩です。
棟板金取り付け

アルミ型材下地を取り付けたら、その上から棟板金を取り付けていきます。
板金は現場で職人さんが屋根の形に合わせて加工します。
テイガクは板金加工会社であるため、板金加工の得意な優秀な職人さんが多数在籍しております。そのため、板金加工は得意分野です。
雨漏りに強いしっかりした屋根をつくりあげます。
また、固定には釘ではなくステンレス製のビスを使用します。棟板金は強風でめくれる被害が多い箇所です。しかしステンレスビスは釘よりも緩みにくく、しっかり固定されるため、より風に強い棟をつくることができます。
ケラバ板金の様子

屋根の端部分で、雨樋のついていないほうは「ケラバ」といいます。
写真はケラバ板金の様子です。
ケラバ板金の取り付けには釘を使う業者さんが多いです。しかしテイガクでは、棟板金と同じく、ステンレス製のビスで板金を固定します。
ケラバはとくに風による影響を受けやすい部分ですので、ビス留めによる恩恵は大きいです。
屋根の掃除

最後に工事後の屋根面をきれいに拭きあげます。
テイガクでは、お客さまに心からご満足いただけるよう、最後まで丁寧に仕事をおこないます。
AFTER
川崎市宮前区でおこなった、アルミ型材下地を使った瓦葺き替えリフォーム工事が完成です!

以上で、川崎市宮前区でおこなった、アルミ型材下地を使った葺き替えリフォーム工事が完成です!
重い瓦屋根から軽い金属屋根材へ葺き替え、耐久性のみならず、耐震性も向上した屋根ができあがりました。
棟下地にアルミ型材下地を使用し、また、取り付けにビスを使用したことで、細かな部分の耐久性も高くなっております。
写真のように、仕上がりが見違えるほど美しくなるのも、金属屋根の大きな特徴です。
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ここまでご閲覧いただき、ありがとうございました。
テイガクは川崎市でたくさんの屋根工事実績がある板金工事会社です。
金属屋根や金属サイディング、そして外壁塗装工事も承っております。
直接工事によるご契約となるため、工事費用は他社様に比べて安いはずです。
是非、相見積もりで弊社の工事をお比べください。
屋根・外壁のリフォームをご検討されている方は、ぜひテイガクにお問い合わせください。
現地調査からお見積りまでは無料となっております。