建築板金とは?建築板金工事会社が屋根と外壁をプロの技術で守ります

建築板金(けんちくばんきん)って何?
そんな気持ちでこのページにたどり着いた人、いらっしゃると思います。
聞きなれない言葉ですね。
テイガクは、筆者の父親から継ぐ建築板金の専門工事会社です。
そんな私も父親が何をしているのか、父の会社がどんな会社なのか、成人してからもずっと知りませんでした。
中には、「車の板金工事をする人?」と勘違いされることもあります。
本記事では、建築板金の具体的な職業や職人、そして業者の選び方などを詳しく解説します。
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建築板金とは?

建築板金とは、建物の屋根や外壁、雨樋(あまどい)などを金属板で加工・施工する専門技術を指します。
雨風や紫外線から建物を守るために欠かせない技術であり、建物の耐久性や美観を大きく左右する重要な役割を果たします。
建築板金工とよばれる専門職人が工事を担います。

屋根工事と外壁工事のプロ

金属屋根の搬入の様子
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金属屋根の搬入の様子

金属屋根の工事の様子
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金属屋根の工事の様子

建築板金は、金属板(ガルバリウム鋼板、エスジーエル鋼板、ステンレス、銅板、アルミなど)を加工し、建物の屋根や外壁に新しく張って仕上げたり、重ねて張って改修したりする工事を指します。
ガルバリウム鋼板の普及拡大により、屋根リフォームや外壁リフォーム分野で近年、建築板金工事の仕事に注目が集まっています。
建築板金工事をアピールするリフォーム会社も増えています。
テイガクはまさに建築板金工事会社であり、多くの建築板金職人が当社に属しています。
ちなみに、厨房用で取り付ける金属製のダクトも建築板金工事の一種です。

主流な金属板はガルバリウム鋼板

金属屋根

昔の建築板金で用いる素材は、ブリキやトタンでした。
しかし現在は、ガルバリウム鋼板が主流となっています。
ガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛の合金で鋼板をメッキ加工した金属素材で、従来のトタンに比べ錆びにくく、軽量で施工性が高いことから、現代の建築板金において最もよく用いられる素材となっています。
また、ガルバリウムにマグネシウムを加えたエスジーエル鋼板(ZAM鋼板・スーパーダイマ)の評価も高まっており、エスジーエル鋼板を建築物に採用する機会も増えています。

工事を担うのは建築板金工職人

建築板金の工事を担うのは、建築板金工職人です。
瓦職人や塗装職人ではなく、専門技術のひとつとして確立しています。
建築板金技能士とよばれる職能を評価する国家資格もあります。
主に板金を切るハサミ板金を曲げるツカミ、この2つを用いて板金を加工し、屋根と外壁を仕上げていきます。

建築板金用のハサミ
工事 職人 主に使う道具
金属屋根・金属外壁 建築板金工 ハサミやツカミ
瓦屋根 瓦葺き職人 ハンマーやコテ
塗装工事 塗装工 ハケやローラー
サッシ工事 サッシ工 ドライバーなど
防水工事 防水工 ヘラやコーキングガン

筆者の感覚では、一人前の建築板金職人になるには、最低でも5年はかかります。
他の専門職と比べて技術習得時間がかなり長いです。
しかし、昨今の金属屋根需要の高まりを受けて、明らかに技術力のない職人が急増しています。
技術が伴わない職人による工事、あるいは建築板金の本質を理解せずに工事を販売している業者の問題はこれから益々、顕在化されていくことでしょう。

建築板金が抱える2つの問題
1:技術が伴わない職人の増加
2:建築板金をよく理解せずに工事を販売するリフォーム営業

アイコン 蕎麦屋の主人がラーメンを熱く語っても響かない

最近、建築板金を本業としない業者が金属屋根や金属サイディング工事について説明するケースが増えているように感じます。私の感覚では、たとえるなら「蕎麦屋さんがラーメンについて語っている」ような違和感があるのです。特に塗装業者の方が金属屋根の専門的な話をしている場面を目にしますが、建築板金という仕事は異業種の方が表面的な知識だけで語れるほど浅いものではありません。専門業者として、建築板金に誇りとこだわりを持っているからこそ、そうした状況には複雑な思いを抱いています。

テイガクのベテラン建築板金職人

テイガクのベテラン建築板金職人

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Youtube撮影者 テイガク 代表 前川祐介

手抜き工事例

筆者はあまり、他業者様の施工を非難することは控えたい立場です。
しかし、あまりにも酷い事例は、社会に有益だと思うので示します。
下記画像は、アイジー工業のスーパーガルテクトとよばれる金属屋根が張られています。
しかし、屋根の通気を取る換気棟や雪止め金具、谷樋板金(色が明らかに違う)はメーカー純正品を用いていません。

手抜き工事の実例

消費者の方は専門知識を持っていないため、知らないうちに、このような間違った部材の利用や施工を受けてしまうリスクがあります。

国土交通省が定める29種類の専門工事業の一つ

建築板金は国土交通省が定める29種類の専門工事業の一つとして明確に位置づけられています。
その中で、建築板金は「板金工事業」として分類されます。

全板連グループについて

「全板連(ぜんばんれん)」とは、『全日本板金工業組合連合会』の略称で、建築板金業を営む全国の事業者や各都道府県の板金工業組合を取りまとめている組織です。
テイガクは東京都板金工業組合に加盟しています。
一般消費者の方は、「全板連」の公式ホームページから、建築板金工事会社を地域ごとに検索し、見つけることもできます。

建築板金(板金工事業)の主な施工内容

1. 屋根板金工事

縦葺き金属屋根

昔から住宅で採用されている「縦葺き金属屋根」。
中に木の棒を入れた「瓦棒葺き」や、鋼板だけ仕上げる「立平葺き」があり、施工性の良さから近年、新築住宅で採用される機会が増えています。
縦葺きは太陽パネル取り付けにも適しています。

工場倉庫の屋根

大型施設で採用される「折板屋根」。
断面が山型の形状をしています。
縦葺き屋根は屋根てっぺんの棟から軒先にかけて原則、1枚の鋼板で仕上げます。

横葺き金属屋根

屋根の勾配に沿って横方向に張る「横葺き屋根」
断熱材一体型の製品があり、その付加価値の高さから住宅リフォーム分野では圧倒的シェアを獲得しています。
複雑な屋根の形状の施工に適しています。

2.外壁板金工事

金属サイディング

金属サイディング(金属製の外壁材)を張って仕上げる工事を担います。

パラペットの手すり

パラペットの笠木版金や開口部周りにの雨水侵入を防ぐための水切り取り付けなどの工事を担います。

3.雨樋(あまどい)交換・修理

雨どいと破風板

雨樋工事は、建築板金ととても関わりの深い工事です。
かつて雨樋にはプラスチックではなく、ブリキが使われていました。
まさに建築板金職人が手掛ける代表的な工事のひとつです。
そのため、ご年配の方からは私たち建築板金職人のことを、今でも「ブリキ屋さん」と呼んでいただくことがあります。
画像にあるような破風板を張って仕上げる工事も建築板金工事の一種です。

テイガクは、金属屋根はもちろん、金属サイディングや雨樋交換など、
建築板金を得意としている工事会社です。

フリーダイヤル:0120-94-8807 年中無休(9:00-16:00)

建築板金工事が増えている理由

現在、建築板金工事の需要が拡大しています。
市場規模が拡大し、そして、建築板金に携わる事業者や職人も右肩上がりに増えています。
その背景について解説をします。

自然災害の増加

2019年に起きた台風19号の被害

台風や地震などの自然災害が発生すると、最初に被害を受けやすいのが屋根です。
風で吹き飛ばされたり、地震で崩れ落ちたりした屋根の被害状況は、多くの人が容易に想像できるでしょう。
また近年は、地球温暖化の影響によって台風が大型化し、強風による屋根被害が増加傾向にあります。
こうした屋根の改修方法として、現在注目されているのが建築板金を利用した金属屋根です。
金属屋根には、「軽量で建物への負担が少なく、耐震性能が高いこと」「強風や豪雨に強く、被害を最小限に抑えられること」「施工期間が短く、災害後の迅速な復旧対応が可能なこと」といった多くのメリットがあります。
そのため、防災・減災の観点からも金属屋根は非常に有効な改修手段として評価されています。

金属屋根のメリット

1.高耐久

錆びに強いガルバリウム鋼板はトタンに代わる新しい建築建材として評価が確立され、多くの建築物で用いられるようになっています。

2.建物の資産価値向上

築古の建物の改修方法は、軽くて丈夫な金属屋根や金属外壁で改修することが一般的になっています。
建て替えではなく、カバー工法によるリフォームを選択する人が増えています。

3.断熱効果

日本製の金属屋根や金属外壁は、断熱材一体型の商品が多く、一定の高い断熱効果が得られます。
夏の暑さ改善を目的に断熱材一体型の屋根や外壁を選択する人が増えています。

建築板金工事会社の見つけ方

比較的高い費用をかけながら工事を依頼しても、施工業者の選択を間違えて、期待した品質の屋根や外壁が実現できず、後悔してしまうことになりかねません。
では、失敗を防ぐために、消費者はどのような点に注意すべきでしょう。
ここからは、「信頼できる建築板金工事会社の選び方」を詳しく解説していきます。

本当に建築板金が主体の事業かホームページでチェック

外壁改修工事中のテイガクの職人さん

ホームページに掲載された施工事例を見たときに、もし外壁塗装や屋根塗装、瓦の修理工事の写真ばかりであれば、その会社は建築板金ではなく、実際には塗装や瓦の工事会社である可能性があります。
必ず金属屋根や金属サイディングの施工写真・施工事例の掲載を確認し、信頼できる技術力や施工実績を持つ建築板金専門業者かどうかを判断してください。

アイコン 金属サイディングの工事もあるかな?

本当の建築板金の工事会社なら、金属屋根だけではなく金属サイディングの工事も数多くおこなっているはずです。
外壁塗装ばかりの工事会社は塗装工事を主体にしている会社と評価しても良いでしょう。

相見積りをおこなう

見積書

必ず1社だけで決定をせず、2~3社からは見積を取りましょう。
本当の建築板金工事会社であれば、建材や工事、工事の注意点など細かく現地調査時に説明してくれるはずです。

建築資材保管倉庫があるかチェック

テイガクの自社倉庫

屋根や外壁資材を取り扱うため、当たり前ですが資材置き場を保有しています。
倉庫を持って材料や廃材、ゴミを運搬することは、建築板金工事会社が日常的におこなう作業です。
コンビニ跡地や駅やビルの一角にあるお店は、営業拠点に過ぎません。
倉庫があるかどうかで、本当の工事会社であるかを見極めてください。
もちろん、自社完結工事なので、アフターサービスなども迅速対応してくれます。

口コミ・評判

インターネット上の口コミサイトやSNS、知人の紹介なども参考にしましょう。

川越市にあるテイガクの工事拠点のご紹介

川越市にあるテイガクの工事拠点のご紹介

チャンネル登録者数 9,860人

テイガク公式 Youtube はこちら

Youtube撮影者 テイガク 代表 前川祐介

テイガクがおすすめな理由

当社、テイガクは25年続く建築板金の工事会社です。
東京や大阪では25年以上も関係が続く腕自慢の職人さんが多数います。
建築板金の工事は皆様が思っているよりも奥が深く、長年の実績と経験が求められる業界です。
しかし、建築板金の需要が高まっている背景もあり、工事品質に関するトラブルも増加しています。
技術力のある建築板金工事会社を見極める能力が求められます。

1.経験豊富な職人が在籍

屋根改修工事中のテイガクの職人さん

数多くの現場で培ったノウハウをもとに、丁寧で高品質な施工を提供します。

2.明確な見積りと丁寧なヒアリング

テイガクの施工管理者

テイガクは金属屋根の工事を定額料金でホームページに掲載しています。
不透明な屋根工事を明瞭価格でお客様にご提供いたします。

3.建材保管倉庫を完備した迅速対応

川口市にあるテイガクの拠点

テイガクは、川口市と川越市、市川市、横浜市、八王子市、堺市、豊中市に屋根と外壁資材を保管している倉庫を所有しています。
効率的にお客様に建築板金工事を提供できる仕組みが整っています。

4.創業25年・建設業許可証取得

テイガクの建設業許可票

テイガクは、25年以上続く建築板金工事会社です。
建設業許可も取得しており、500万円以上の工事も請け負うことが可能です。

5.オリジナル資材の開発

テイガクオリジナルの金属下地

建築板金の実績があるからこそ、消費者様に届けたい施工方法や建材があります。
元請け会社として変化を遂げた背景から、低品質や付加価値の低い屋根材や外壁材を用いることは控えたい強い思いがあります。
棟板金の下地としてアルミ製下地、断熱材一体型のエスジーエル鋼板など、より良い品質の工事をお客様に提案いたします。

6.大型倉庫や工場の施工も可能

テイガクが改修工事をおこなった倉庫

戸建て住宅だけではなく、倉庫や工場などの大型建築物の屋根と外壁工事も別事業で行っています。

テイガクのベテラン施工管理者

テイガクのベテラン施工管理者

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Youtube撮影者 テイガク 代表 前川祐介

建築板金工事の流れ

1:現地調査・ヒアリング
建物の状態を確認し、お客様のお悩みやご要望を伺います。
2:お見積り作成
使用する素材や施工方法、工期などをまとめ、透明性のある費用提示を行います。
3:施工・管理
経験豊富な職人が、安全かつスピーディーに施工。進捗や変更点は都度ご報告します。
4:完了検査・引き渡し
仕上がりを確認後、お客様に最終チェックをしていただき、問題がなければお引き渡し。
5:アフターサポート
定期点検やメンテナンスなど、長期的なアフターケアも万全です。

お問い合わせからアフターサービスまで

建築板金のプロとして

当社は25年かけて建築板金工事を専門に取り組んでまいりました。
金属屋根や金属サイの施工実績は20,000棟を超え、業界の中でもトップクラスの実績と経験を積み重ねています。
私自身は、父の会社を継承し、この業界に携わり10年以上経ちますが、今も新しい発見があり、学ぶことは尽きません。

工事技術のみならず、各メーカーの商品一つ一つを深く掘り下げ、その特性や性能を熟知するよう励んでいます。
「どうしてこの施工法が良しとされているのだろう?」
「この屋根メーカーの屋根材は良くないところが多い」
と仕事を通して違和感を覚えることも少なくありません。

そして、近年、建築板金の需要が急増している反面、不適切な工事を目の当たりにする機会が増えています。

当社の経営理念は、
「人の営みで一番大事な屋根を守る」です。

そして当社社員の使命は、
「屋根と外壁のプロフェッショナルとなり、
屋根と外壁のあるべき価値を、
どこよりも健全なかたちで提供する」です。

この理念と使命を胸に、確かな技術力でお客様にご満足いただける建築板金工事の提供を行って参ります。

テイガクは現地調査からお見積りまで無料です。
お気軽にご相談ください。

フリーダイヤル:0120-94-8807 年中無休(9:00-16:00)

この記事を書いた人
著者 前川 祐介
前川 祐介 代表取締役社長
テイガク サイト制作責任者
宅地建物取引士
建築物石綿含有建材調査者
著者経歴

大阪府堺市生まれ。
千葉県立船橋東高校→法政大学経営学部→サノフィ(旧アベンティスファーマ)株式会社を経て、父親が経営する建築板金工事会社(昭和ルーフリモ株式会社)へ入社。
最終学歴、中央工学校夜間建築学科。
年間100棟以上の屋根と外壁工事に携わった経験を活かし、テイガク記事の執筆とユーチューブ動画撮影をおこなっています。趣味は日本史学。

運営会社

昭和ルーフリモ株式会社は2001年設立の板金工事会社です。
これまでの金属屋根と金属サイディング工事件数の合計は20,000棟を超えます。
板金工事は足場を組み立てるため、外壁塗装の工事事業にも注力しています。

国土交通大臣許可(般-5)第22950号
許可を受けた建設業:板金工事業/屋根工事業/塗装工事業 他

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