【雨漏り発生部位 1位】 谷樋の雨漏り 修理工事

ブログ | 2016.05.20

複合屋根の構造で、谷樋(とい)と呼ばれる部位があります。
谷樋は雨水や雪が集中するため、雨漏りの発生頻度はかなり高く、弊社でも数多くのご相談をお客様からいただいています。
この記事では、谷樋の特徴と、谷樋から雨漏りが生じ、リフォーム工事を行った現場の実例を紹介します。

谷樋板金雨漏り修理

1.谷樋(とい)とは

谷樋とは、漢字の通り、屋根が谷構造になることで、樋(排水)機能の役割をもった屋根の部位です。
谷樋板金とも呼ばれ、銅板やトタン、ステンレス、最近ではガルバリウム鋼板などで施工されます。
この谷樋は構造上、雨水や雪を集中させるつくりになっているため、板金の腐食が進行しやすく、雨漏りの原因箇所になることが多いです。

劣化した谷樋

2.雨漏り発生部位 第1位の谷樋

シンプルな形の屋根(切妻・寄棟・片流れ)は優れた屋根であると考えることができます。
一方、屋根に谷樋のような取り合い部を設けることは急激に雨漏りリスクを高めます。
雨漏りは長時間水に触れる部位から劣化し腐食が始まります。

実際に、谷樋のある屋根で雨漏りが発生した場合、私たちは最初に谷樋からの浸水を疑います。
定額屋根修理の経験上、雨漏りを部位別でみた場合、谷樋は第1位です。
(ちなみに2位は下屋根と外壁の取り合い、3位はケラバとの取り合いからの雨漏りです。)

谷樋の雨漏りを抑えるためには、経験や技術力のある屋根工事会社の適切な診断と修繕が必要です。

谷樋のリフォームは定額屋根修理で

3.谷樋からの雨漏り原因

谷樋からの雨漏りにはたくさんの原因が考えられます。
今回は主な3つのパターンをご紹介いたします。

3-1.経年変化

経年変化により、谷樋板金が歪んだり、曲がったりすることがしばしばあります。
結果、雨水がスムーズに排水されず、谷樋に水たまりができます。
水がたまることは屋根にとって、決していいことではありません。
水は屋根にダメージを与え続け、錆びや穴あきを発生させます。

特に、勾配(屋根の角度)の緩い瓦棒屋根において、この水たまりはとてもよく生じます。

瓦棒の谷樋修理

3-2.オーバーフロー

経年変化で勾配が緩くなった谷樋は、錆びや穴あきの他、雨水のオーバーフローも引き起こします。
谷樋の機能が低下することで、雨水が排水しきれず逆流を引き起こし、屋根の内部に浸水する雨漏りです。
オーバーフローは豪雪時に雪が谷樋に集中して積る場合や、排水を受ける雨樋の集水器にゴミが溜まっている場合などにも発生しやすい現象です。
急激な気候変動によるゲリラ豪雨でも多発します。

谷樋のオーバーフローによる劣化、錆び

 

3-3.DIYによる谷樋修理

誤ったDIYによる修繕を行うことで、雨漏りが発生したり、悪化することがあります。
よくお客様自身が屋根に上り、谷樋と屋根との隙間にコーキング(シリコン)を充てんしたり、ビニールを挟んでいる現場を目にします。
この谷樋の隙間を塞ぐ行為は逆効果です。
シーリング補修については下記で詳しく解説しています。
シーリング材の選び方【屋根・外壁の雨漏り補修】

谷樋板金は外観で確認できる以上に横幅がある板金です。
屋根下の奥深いところにまで、差し込まれています。
十分な横幅があることで、雨水の排水処理が機能します。
例えば、谷樋の両サイドにコーキングを打ち、横幅を狭めてしまうと、万が一コーキングに穴が生じた場合、大量の雨水が穴の一部分に集中して入り込みます。
隙間がコーキング埋められているので、水抜きができずに屋根内部に雨水が浸水し、雨漏りを発生させます。

谷樋 修理 DIY

4.勾配のない瓦棒屋根の谷樋は嵩(かさ)上げを検討

一般に瓦棒屋根の多くは、勾配が緩い構造になっています。
特に谷樋のある瓦棒屋根は頻繁に雨漏りが生じます。
元々の勾配が緩いため、谷樋自体がフラットになりやすいからです。

経年変化により水たまりができやすい瓦棒屋根になっている場合、同じ屋根勾配で葺き替えリフォームをしても繰り返し雨漏りを生じさせる可能性があります。

谷樋のある瓦棒屋根の雨漏りを根本的に解決させる方法として、嵩(かさ)上げがあります。
嵩上げとは屋根の上に、新しい屋根を上に取り付ける工事です。
嵩上げは屋根の勾配を自由に設定できます。

費用や工期のかかる工事ですが、屋根の勾配をしっかり確保できるので雨漏りの問題は完全に解消されます。
屋根が2層になることも雨漏りの改善策になります。

その他にも、空気層(断熱層)ができる、遮音性能も向上するので、住宅の快適性も改善します。
勾配のない瓦棒屋根の谷樋は嵩(かさ)上げ工事を検討してください。

嵩上げ

5.定額屋根修理による谷樋板金の工事事例

谷樋板金のある屋根の工事事例をご紹介いたします。
嵩上げにより、雨漏りが改善した現場です。
嵩上げは難易度が高く、高度な技術をもった職人でなければ施工ができない工事です。
定額屋根修理では関東地方にも、関西地方にも、嵩上げ工事ができる職人を取り揃えています。

5-1.現場調査

豪雪の時に雨漏りが発生したため、お客様から修繕工事のご依頼をいただいた現場です。
谷樋のある瓦棒屋根です。
谷樋自体の勾配はほとんどなく、水はけがかなり悪いつくりになっています。
勾配が緩いことで、排水処理が正しく機能しないのが雨漏りの原因です。

谷樋板金修繕工事

5-2.錆が発生した谷樋板金

瓦棒をめくり、谷樋の内部を確認しました。
谷樋の内部に水が浸水し、水たまりができています。
長時間、水に触れた状態のトタンは錆が発生し、腐食しています。
板金に穴があいた場合、板金下にある下葺き材にもダメージを与え、最終的に雨が漏れます。
谷樋の錆び

5-3.嵩(かさ)上げ

嵩上げにより、屋根勾配を高く設け、屋根と谷樋の排水機能を改善させます。
既存屋根の上に、新しい屋根を製作します。
画像は新しい屋根の骨組みです。
高い技術が求められる工事です。
嵩上げ屋根

5-4.板金張り

嵩上げによる骨組みと下地が整ったので、新しい屋根を板金で葺きます。
今回の現場のように適切な勾配や雨仕舞を施すことで、雨漏りは解決されます。
板金の使用素材はガルバリウム鋼板です。
既存瓦棒のトタンに比べて、耐久性、耐食性、メンテナンス性において、優れた素材です。
谷樋 ガルバリウム鋼板

5-5.集水器まわりの板金

集水器まわりの谷樋です。
熟練の職人が屋根の形に合わせて、オーダーメードによる板金加工をします。
これで排水機能が格段に改善します。
谷樋と集水器

5-7.屋根リフォーム完成

谷樋板金のある瓦棒屋根のリフォーム完成です。
嵩上げにより屋根が高くなるので、ケラバ(屋根の横側)も新設する必要があります。
ケラバをガルバリウム鋼板によるり板金で施しました。
嵩上げ ケラバ

6.定額屋根修理 谷樋工事価格

定額屋根修理では部位ごとに価格設定をしています。
屋根に関わる付帯工事や追加工事などを可視化することで、安心してお客様に工事をお任せいただきたいからです。
もちろん谷樋の工事価格も設定しています。

谷樋板金 工事費用
1メートルあたり 5,000円(税抜)

谷樋板金工事価格

7.まとめ

・谷樋は最も雨漏りが発生しやすい部位です。

・DIYによる修繕で雨漏りが生じたり、雨漏りが悪化することがしばしばあります。

・谷樋の雨漏りを抑えるためには、経験や技術力のある屋根工事会社の適切な診断と修繕が必要です。

定額屋根修理は常にお客様の利益に適う正しい情報をご提供することをお約束いたします。