高いお金をかけて金属屋根や金属サイディングの工事をしたのに、強風や台風で物が飛んできて傷や凹みができてしまった。
金属屋根や金属サイディングを部分的に補修ができるのか、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
今回は、金属屋根に傷や凹みができた場合の補修方法について解説します。
テイガク現場から解説した動画もあるので、補修方法を知るきっかけにしてもらえるとうれしいです。
金属建材の補修動画(テイガクの現場から)
傷がついた金属屋根の補修方法
3つの補修方法
1つ目:重ね張り
補修方法は、傷や凹みの状態に合わせて3つ方法があります。
1つ目は、新しい金属屋根を傷の箇所に重ね張りする方法です。
大きな傷や凹みはそのまま放置すると、雨水が傷や凹みに溜まり錆が発生する原因にもなりかねません。
屋根の機能に問題が及ぶ場合や、目立つ箇所の傷や凹みの場合は、この重ね貼りの補修をおこないます。
新しい屋根を重ね貼りすることで、見た目だけでなく屋根の機能も回復させることができます。
2つ目:軽微な傷や凹みはタッチアップ補修で
2つ目は、タッチアップ補修です。
メーカーから用意されている「タッチアップペイント」という補修液で補修をおこないます。
軽微な傷や凹みは、このタッチアップ補修をすることが多いです。
テイガクの現場では、このタッチアップ補修液を常に用意しています。
金属屋根の施工は、屋根材の切断や張り作業が多く発生します。
テイガクでは、屋根に傷がつかないように職人さんに指示していますが、施工中には微細な傷がどうしても生じることがあります。
小さな傷が発生した場合は、現場に用意しているタッチアップ液で、適宜職人さんに使用してもらっています。
タッチアップでの補修についてはこちらの動画も参考ください。
3つ目:リペア補修
画像中央の アイコンを左右に移動すると、画像の比較ができます
傷をリペア技術で補修することも可能です。
工事後、足場のパイプを門扉にぶつけてしまい、傷を付けてしまった現場です。
専門のリペア職人が、傷を埋めて塗装を施して直します。
どこに傷があったか分からない仕上がりです。
金属サイディングの外壁やアルミサッシなどは傷が目立ってしまうので、このような方法で修繕することもできます。
傷や凹みの影響について
半製品について
金属建材は、半製品に当てはまります。
車のボディやオーディオ機器と異なり、製品を現場で職人さんの手を介して切ったり張ったりの作業を繰り返します。
そのため、小さな傷や凹みなどは、付き物になります。
中でもフッ素系やシンプルなデザインの金属建材は傷つきやすく、傷が目立ちやすいです。
足場の影響で傷や凹みが生じることもよくあります。
微細な傷は何もしなくても問題はない
補修液で問題なく対応できますが、補修液による補修では、綺麗に凹みや傷を隠すことはできません。
むしろ、補修液で補修する方が目立ってしまいます。
微細な傷の場合、傷から錆びが発生する恐れがありますが、ガルバリウム鋼板やエスジーエル鋼板であれば傷が拡大する可能性は低いです。
そのため、小さなの傷や凹みは、何も処置をせずにそのまま放置しておいても問題はありません。
金属屋根を貼り付けて補修したテイガクの現場
ここからは、テイガクの現場で実際に金属屋根を補修した様子をご紹介します。
現場の屋根は、フッ素鋼板の金属屋根です。
フッ素鋼板製の屋根や外壁は傷がつきやすいです。
補修用の金属屋根を職人さんが加工
今回重ね貼りする屋根材は、ニチハの横暖ルーフαプレミアムSです。
テイガクの職人さんが、金属屋根の裏側にある断熱材を剥いで、補修用の金属屋根を手作りで製作していきます。
補修用の金属屋根を接着剤で貼り付け
ツカミバシという板金道具で、不要な嵌合箇所などを切断します。
傷がついた屋根に接着剤を塗布し、屋根を重ねます。
補修用の屋根の位置を最終調整し、金属屋根の部分補修が完成しました!
既存の屋根と違和感のない仕上がりで、見た目も屋根の機能も回復しました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
過去のお客様の中に、「傷や凹みができたので張り直してもらえないか」とご相談される方もいらっしゃいました。
テイガクでは、傷や凹みの状態によっては、張り直しではなく今回ご紹介した方法で、屋根の機能も美観も回復できると判断しています。
これから、屋根工事を検討している客様は、工事完了後の補修方法についてもぜひチェックしてみてください。
テイガクでは、工事完了後の屋根メンテナンスもフォローいたしますので、お気軽にご相談ください。