軒天のリフォーム「増し張り」で使用するピーリングボード。
今回は、ピーリングボードの紹介と一緒に、軒天の基本的な概要と修理方法について解説します。
雨が多い時期、軒天の状態をチェックしてメンテナンスが必要かどうか確認しましょう。
目 次
閉じる軒天(のきてん)とは
軒天(のきてん)とは、屋根の先端部分にあたる軒先の裏側にある天井のことです。
軒天は、軒天ボードと呼ばれる板が張りつけられていたり、モルタル外壁の軒天は、外壁材と同じ素材で外壁一体型で仕上げられていることがあります。
神社やお寺などは、軒天が露出したままの建築物が多いです。
一般的に、軒天が露出したままの状態だと雨風にさらされるため、戸建住宅のほとんどは軒天が露出しない施工がなされています。
軒天の中の屋根裏は湿気が溜まりやすい
軒天の中は屋根裏小屋です。
垂木は外壁よりもせり出していて、垂木の下は空洞で、その空洞は屋根裏へと続いています。
この屋根裏には、湿気がたくさん溜まります。
その湿気が結露と変わり、軒天ボードや、最悪の場合屋根を支えている野地板を腐食させてしまうこともあります。
軒先からの雨漏りの可能性も、軒天の雨染みに注意
屋根は勾配があるため、軒天がある軒先(屋根の端部分)は、比較的雨が集中しやすいです。
軒先部分で雨漏りが発生した場合も、軒天に雨染みとして残ります。
特に、屋根の四隅の角は結露や雨漏りなどで傷みやすいので、雨染みや反り、塗膜剥離が起きていないか定期的にチェックしましょう。
軒天の改修方法は?
軒天の改修方法は「塗装」「重ね張り」「張り替え」があります。
軒天の塗装
軒天の塗装は、軒天の状態が良好な場合に有効です。
塗装をすることで、軒天の耐水性と防火性を向上することができます。
軒天の増し張り(重ね張り)
新しい軒天ボードを増し張り(重ね張り)は、工事期間も少なく、費用も安いためおすすめです。
軒天の下地の状態がそのまま使用できれば、増し張りでの対応が可能です。
築後40年近い建物は、増し張りもしくは張り替えでの改修を検討しましょう。
軒天の張り替え
雨漏りや結露などの腐食で、軒天の状態が悪い場合は張り替えを検討しましょう。
古い軒天の撤去と廃材の処分費用が発生しますが、これからも長く良い状態を維持したいとお考えであれば、張り替えの工事を導入してください。
ピーリングボードによる増し張り
増し張りの工事で使用する新しいボードの中で、木目調の軒天ボードを「ピーリングボード」と呼びます。
ピーリングボードを既存のボードの上に重ね張りします。
ピーリングボードによる増し張り工事は、比較費用が少なく見た目も美しくなる施工方法です。
【軒天リフォーム】ピーリングボードを使用した軒天の増し張り
軒天改修で取り入れたい換気口
軒天の増し張りに加えて、屋根裏の湿気対策として換気口の取り付けもぜひ検討して欲しいです。
最近の住宅では、耐久性と耐火防火の観点から「ケイカルボード」が用いられることとが多いです。
そして、30年以上の昔の建物はケイカルボードではなく、ベニヤ板などの板材が用いられています。
ベニアは安価ですが、耐水性、耐火性が低いです。
軒天の素材で湿気が篭りやすい場合や、湿気を逃がすための換気口がない場合は、塗装してもカビが頻繁に発生します。
軒天を長持ちさせる対策として、換気口の設置も一緒におこないましょう。
軒天の改修工事はテイガクにご相談ください
屋根工事の改修と一緒におこなってほしい軒天のメンテナンス。
軒天に雨染みが発生している、反りが目立っているなど、軒天の状態に不安がある場合は、ぜひテイガクにご相談ください。
テイガクは、屋根と外壁専門の工事会社です。軒天の改修工事も専門分野です。
現地調査お見積りまで、無料で承ります。