大阪市淀川区のお客さまから、屋根と外壁のメンテナンスについてご相談をいただきました。
現場は築28年、直張りの窯業サイディング外壁とスレート屋根が使用されているお宅でした。
直張りで外壁が張られている場合、下地材と外壁材の間に空気層ができないため、湿気や結露などによる不具合が起きやすくなります。
そのため、今回は塗装によるメンテナンスではなく、「外壁通気工法」によって外壁に空気層をつくりつつ、新規の金属サイディングで外壁をカバーする、「外壁カバー工法」によってメンテナンスをおこないました。
また劣化したスレート屋根は、スーパーガルテクトのチャコールカラーを使用した「屋根カバー工法」によってリフォームいたしました。
機能面が向上したばかりでなく、デザインが美しく一新された屋根・外壁の様子をぜひご覧ください。
大阪市淀川区 金属サイディングと金属屋根でカバー工法
BEFORE
外壁の工事前の様子①
![現場調査](https://yanekabeya.com/wp-content/uploads/2021/07/P1220909-350x240.jpg)
大阪市淀川区のお客さまから、屋根と外壁のリフォームについてご相談をいただきました。
写真は現場外壁の工事前の様子です。「直張り」という方法で外壁が張られていました。これは下地材と外壁材の間に空気層ができないため、湿気や結露による不具合が生じやすい工法です。
写真でも、汚れだけでなく、湿気によって外壁が膨らんでいると思われる部分が確認できます。すでに建材が傷んでいると思われるため、直張りの外壁に塗装によるメンテナンスはおすすめできません。
外壁の工事前の様子②
![現場調査](https://yanekabeya.com/wp-content/uploads/2021/07/DSC_1746-scaled-e1626892877691-350x240.jpg)
正面から見た外壁の様子です。
今回はこちらの外壁を、金属サイディングを使用したカバー工法によってメンテナンスしていきます。
「外壁通気工法」という取り付け工法を採用しているため、通気層を確保し、耐久性の高い外壁に仕上がります。また機能面の向上だけでなく、デザインが非常に美しく一新されるため、オススメのリフォームです。
足場設置・養生シート取り付け
![足場設置、養生](https://yanekabeya.com/wp-content/uploads/2021/07/DSC_1941-350x240.jpg)
無料お見積りの結果、お客さまとの契約まで進みましたら工事開始です。
まずは足場を設置するとともに、飛散防止のための養生シートを取り付けます。
どちらも安全な工事のためには欠かせない工程です。
胴縁取り付け
![縦胴縁](https://yanekabeya.com/wp-content/uploads/2021/07/dc76e3a1392929be1e8644435eb087b5-350x240.jpg)
外壁カバー工法では、古い外壁の表面をならした後、「胴縁」と呼ばれる建材を取り付けていきます。写真では縦に伸びた細長い建材が胴縁です。
この胴縁が古い外壁と新しい外壁の間にあることで、外壁に通気層ができ、外壁の中の湿気や雨水が排出されやすくなります。
今回外壁の下地には木の胴縁を使用しました。周囲の敷地に余裕がない場合はビスで取り付けることが困難なので、木の胴縁を使用することになります。
胴縁には縦胴縁と横胴縁があります。どちらを取り付けるかは、仕上がりのサイディングが横張りか、縦張りかによって変わってきます。今回は最終的に横張りのサイディングで仕上げるため、それとは逆の縦胴縁を取り付けました。
金属サイディング取り付け
![金属サイディング張り付け](https://yanekabeya.com/wp-content/uploads/2021/07/1ce890fb70acc462be62d0c227b91b75-350x240.jpg)
胴縁を取り付けたら、その上から新規の金属サイディングを取り付けていきます。
取り付けるのは胴縁の方向とは逆の横張りサイディングです。
横張りと縦張りサイディングの違いについて詳しくはこちら
見切縁取り付け
![窓回りの役物](https://yanekabeya.com/wp-content/uploads/2021/07/DSC_2081-350x240.jpg)
窓枠回りや外壁のつなぎ目には「見切縁」と呼ばれる金物を取り付けます。ここに金属サイディングをはめ込み固定させます。
外壁と外壁の目地部分
![金属サイディングの様子](https://yanekabeya.com/wp-content/uploads/2021/07/DSC_2085-350x240.jpg)
外壁と外壁の間の目地部分にも「見切縁」と呼ばれる幅2cmほどの金物が取り付けられます。
この中にシーリングがあります。シーリングは見切縁を固定するための接着剤として使用しています。
2色のサイディング
![金属サイディングの様子](https://yanekabeya.com/wp-content/uploads/2021/07/DSC_2084-350x240.jpg)
今回は2種類の金属サイディングを使用しております。アイジー工業の「モンターニュ」を下に張り、アイジー工業の「シャドーライン」を上に張りました。
金属サイディングによるカバー工法では、通気層を設けることによる断熱効果、排水効果など機能面での向上を期待できるだけでなく、見た目を劇的に美しく変化させることができるというメリットがあります。
おすすめの金属サイディングについて詳しくはこちら
外壁に付属しているものについて①
![現場調査](https://yanekabeya.com/wp-content/uploads/2021/07/DSC_2074-350x240.jpg)
外壁カバー工法では、古い外壁の上から新しい外壁でカバーするため、古い外壁に設置されているものには注意しなければなりません。
たとえば、電機ボックス、ガス設備、雨樋など、工事の妨げとなるもののなかで、取り外し可能なものは1度取り外し、再度取り付けます。取り外し不可能なものはうまくよけて施工します。
金属サイディングの工事でよく聞かれる質問ですが、写真のような電気のコンセントは脱着が可能です。
外壁に付属しているものについて②
![外壁 付属物](https://yanekabeya.com/wp-content/uploads/2021/07/DSC_2071-350x240.jpg)
金属サイディングは断熱材と一体となっているため、厚みがあります。また胴縁を取り付けて金属サイディングを張るので、外壁全体がもとの外壁より3cmから4cmほど厚くなります。
蛇口やガス管などは外壁の厚みが増してしまうと、物理的に同位置のままの接続ができません。そのため、断熱材を剥がして薄くした同一柄の板を張って、施工をすることもできます。
写真のように四方に見切縁を取り付けて囲むことで、厚み(断熱材を含む金属サイディング本体)があるところと、板だけの薄いところ(断熱材を除いた金属サイディング)の納まりが悪くならないように工夫します。
玄関屋根の施工
![玄関屋根](https://yanekabeya.com/wp-content/uploads/2021/07/4393d448ba32ea74f0d7a897eef86575-350x240.jpg)
玄関屋根の上の施工です。
役物上部の金属サイディングは一つひとつ細かく切断して取り付けました。
かなり高度な技術が求められる仕事です。
芸術の域に至っています!
こういった円を描く屋根の工事もテイガクは得意としています。
嫌がる業者さんが多い(できないという人が多い)屋根の1つです。
金属サイディングによる外壁カバー工法完成です!
![外壁カバー工法が完成](https://yanekabeya.com/wp-content/uploads/2021/07/DSC_2216-768x432.jpg)
![大阪市淀川区 金属サイディングと金属屋根でカバー工法](https://yanekabeya.com/wp-content/uploads/2021/07/DSC_2223-768x432.jpg)
金属サイディングによる外壁カバー工法が完成しました。
外壁通気工法により通気層が確保され、断熱性、耐久性、排水性などが高まりました。またデザインも一新され、以前とは全く異なる、美しい外観へと生まれ変わりました。
さまざまなメリットのある外壁カバー工法リフォームは弊社でもオススメのリフォームです。
屋根カバー工法工事開始
![屋根工事前](https://yanekabeya.com/wp-content/uploads/2021/07/bdc9b987f64ffcabead744dc935b2f5c-350x240.jpg)
引き続き、同時におこなった屋根カバー工法リフォーム工事についてもご紹介いたします。
写真は屋根の工事前の様子です。
築後28年の年月を経て、スレート屋根にも色褪せをはじめとする劣化がいたるところに見られました。このままの状態を放置していると、いつ雨漏りに繋がってもおかしくありません。そのため、今回は新しい金属屋根で古い屋根をカバーして耐久性を高める、屋根カバー工法によるリフォームをおこなう運びとなりました。
今回の工事のように屋根と外壁の工事を同時におこなうことで、別々に工事をおこなうよりも工費や工期を抑えることができます。
ルーフィングシート張り付け
![ルーフィングシート張り付け](https://yanekabeya.com/wp-content/uploads/2021/07/feaf0fa5cbb6eaf67052f0c3b05c2c05-350x240.jpg)
屋根カバー工法ではまず、新しい金属屋根を取り付けるのに障害となる板金や雪止めなどを取り外し、屋根面をフラットな状態にします。
その後、防水シートの役割をもつルーフィングシートを張り付けていきます。
今回は田島ルーフィングの「タディスホワイト」を使用しました。夏の暑い日の施工に適したルーフィングシートです。
最終的に見えなくなる部分なのでこだわらない方も多いルーフィングシートですが、雨漏りを防ぐために非常に重要な建材ですので、ぜひこだわってリフォームに臨んでいただければと思います。
ルーフィングについて詳しくはこちら
新規金属屋根材取り付け
![新規屋根材張り付け](https://yanekabeya.com/wp-content/uploads/2021/07/DSC_2100-350x240.jpg)
ルーフィングシートを張り付けたら、その上から新規の金属屋根材を張り付けていきます。
今回使用したのはアイジールーフの「スーパーガルテクト」です。スーパーガルテクトはSGL鋼板という金属からできており、軽量なのに耐久性は抜群です。また断熱材と一体になっているため、高い断熱効果も誇ります。
さまざまな色合いからお選びいただけますが、今回はチャコールカラーを使用しました。外壁カバー工法と同様、屋根カバー工法でもデザインをおしゃれに一新することができます。
スーパーガルテクトについて詳しくはこちら
ケラバ板金の取り付け
![屋根材のビス留め](https://yanekabeya.com/wp-content/uploads/2021/07/d328fe7f3d2f1669a9631fe41b03e06c-350x240.jpg)
こちらは屋根の傾斜部の端に取り付けるケラバ板金です。屋根は普段聞きなれない板金部材をたくさん取り付けます。
換気棟取り付け
![換気棟取り付け](https://yanekabeya.com/wp-content/uploads/2021/07/dc1a88b8cf37618e989bf14a261d6417-350x240.jpg)
棟には「換気棟」を取り付けることがあります。換気棟はその名の通り、内外の空気を適切に換気し、天井裏にこもりがちな熱を外に排出する仕組みです。
換気棟を取り付けることで、夏も快適にお過ごしいただける住まいとなります。
「棟に穴をあけて大丈夫?」と心配される方もいらっしゃいますが、心配はご無用です。換気棟は、換気はしても、雨水は外に排出する仕組みとなっているため、ここから雨漏りすることはございません。
棟の仕上がりの様子
![換気棟取り付け完了](https://yanekabeya.com/wp-content/uploads/2021/07/DSC_2107-350x240.jpg)
棟板金と換気棟を取り付け、棟の雨仕舞が完成しました。
テイガクの職人さんの仕事で、非常に美しく納まりました。
AFTER
大阪市淀川区でおこなった、外壁と屋根のカバー工法リフォームが完成です!
![屋根リフォーム完成](https://yanekabeya.com/wp-content/uploads/2021/07/DSC_2103-350x240.jpg)
以上で屋根と外壁のカバー工法リフォームが完成です!
機能面の向上もさることながら、非常に美しいデザインの家屋へと一新されました。
外観をご覧になったお客さまにも大変ご満足いただけたようでした。
今回の工事のように、外壁と屋根のリフォームを同時におこなうことで、工費と工期を短縮することもできます。理想的なリフォームの形です。
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豊中市にておこなった屋根・外壁のリフォーム施工例をご紹介いたしました。
テイガクは大阪府堺市と兵庫県伊丹市に工事センターを構える、板金工事会社です。
豊中市にて屋根・外壁のリフォームをご検討の方は、ぜひテイガクにお問い合わせください。
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