奈良県桜井市にお住まいのお客様から、棟瓦(むねがわら)からの雨漏りに関するご相談をお受けしました。 現場は築後35年が経過した瓦屋根で、屋根の棟部分(棟瓦)から雨漏りが発生してしまっています。 さらに、屋根瓦には複数箇所でひび割れが起きてしまっていました。 屋根のメンテナンス性や自然災害への耐久性を考え、瓦の部分修理ではなく金属屋根への葺き替えをおこなうことになりました。 桜井市にお住まいの方で、瓦屋根のリフォームをご検討されている方はテイガクへお気軽にお問い合わせください。
奈良県桜井市でおこなった瓦屋根の葺き替えリフォーム
奈良県桜井市にお住まいのお客様からいただいた瓦屋根の葺き替えリフォームをご紹介いたします。
現場の瓦屋根は、2018年に関西圏を横断した台風21号によって、さまざまな箇所で破損やひび割れが発生していました。
屋根の棟から軒先に向けて降りている隅棟(すみむね)は大部分が破損してしまい、屋内への雨漏りも発生しています。
今後も台風や地震といった自然災害はかならず起きてしまいます。
自然災害が起きるたびに屋根の心配をしなくてすむように、自然災害に強い金属屋根への葺き替えリフォームをおこないました。
BEFORE
現場調査 隅棟の破損
奈良県桜井市にお住まいのお客様より、瓦屋根の雨漏りについてご相談をお受けしました。
現場の屋根は築後35年が経過している瓦屋根です。
画像は、台風によって破損した隅棟(すみむね)の写真です。
屋根と屋根のつなぎ目にある斜めに降りた棟を隅棟と呼びます。
破損した隅棟から雨漏りが発生してしまっており、一時的な応急処置としてブルーシートを被せています。
現場調査 天井の雨漏り写真
画像は、天井から雨漏りが起きている様子の写真です。
ブルーシートによる隅棟の応急処置をおこなう前までは、大きな雨が降ると天井に雨染みが起きてしまっていました。
被災した直後は、隅棟のみを瓦工事業者に部分修理してもらうことをお客様は検討されていました。
しかし、瓦屋根を調査したところ、土葺き(つちぶき)の屋根であることがわかりました。
土葺きの瓦屋根は耐風性が弱く、さらに重量もとても重いです。
今後、定期的におこる地震や台風といった自然災害のことを考慮して、土葺きの瓦屋根から金属屋根への葺き替えリフォームをおこなうことになりました。
太陽光パネルの撤去
現場の瓦屋根には太陽光パネルが取り付けられていました。
あまり知られていませんが、屋根に太陽光パネルがある屋根・ない屋根では屋根リフォーム時に工事費用が大きく変わります。
太陽光パネルの脱着費用や新しい屋根に取り付ける金具・専用架台の費用が追加でかかってしまいます。
さらに、太陽光パネルは1度でも取り外してしまうと、メーカー保証が切れてしまうことがほとんどです。
もちろん、太陽光発電によって電力をまかなえるというメリットはあります。
しかし、それ以外にも上記のようなデメリットがあるということをぜひ知っていてほしいです。
太陽光パネルの脱着をともなう屋根のリフォームについて詳しくはこちら
古い瓦の撤去
古い瓦を撤去します。
瓦を屋根に取り付ける方法は「土葺き(つちぶき)」と「引っ掛け桟(ひっかけさん)工法」の2種類があります。
現場の屋根は土葺きの屋根でした。
土葺きは自然災害への弱さから、現在では用いられていない方法です。
屋根の上に葺き土(ふきつち)と呼ばれる粘度の高い土を敷いて、その上から瓦を圧着させることから土葺きと呼ばれています。
しかし、土と瓦の重さがあわさり、屋根全体がとても重くなるデメリットがあります。
1995年の阪神・淡路大震災では多くの土葺き屋根が倒壊してしまい、それ以降は土を使わない引っ掛け桟工法が次第に主流となっていきました。
垂木を取り付ける
瓦と葺き土を撤去したあとは、垂木(たるき)の取り付けをします。
土葺きの屋根は築後30年以上が経つと、土と瓦の重さによって屋根の下地が歪んでしまいます。
実際に、現場の土葺き屋根は屋根の下地であるバラ板が歪んでいました。
バラ板が歪んでいると、新しい屋根を取り付けることができません。
そのため、屋根全体をフラットにするために、垂木を取り付けます。
その後、新しい屋根の下地として野地板を重ね張りします。
野地板を張り付ける
垂木の上から野地板を張り付けます。
野地板にはいくつか種類があり、テイガクでは構造用合板を野地板として使っています。
1970年ごろの戸建住宅では、野地板としてバラ板を使うことが主流でした。
バラ板は隙間をあけて屋根に取り付けるため、通気性がよく、腐食がおこりにくい下地です。
しかし、バラ板の上に敷く下葺き材(したぶきざい)の防水性能が良くなり、現在ではバラ板を使用することは少なくなりました。
バラ板の次に主流となったのが今回屋根の下地として張り付けた構造用合板です。
構造用合板は施工がしやすく、さらに屋根の耐震性をあげることができます。
野地板について詳しくはこちら
下葺き材を敷き詰める
野地板の上から下葺き材を敷き詰めます。
下葺き材とは、屋根からの雨漏りを防ぐ防水シートです。ルーフィングシートとも呼ばれています。
今回は田島ルーフィング株式会社の「ニューライナールーフィング」を使用しました。
ニューライナーは、現在下葺き材としてもっとも使われているアスファルトルーフィングを改良した、改質アスファルトルーフィングを素材として用いています。
一般的なアスファルトルーフィングの耐用年数が10年ほどなのに対して、ニューライナーは耐用年数が30年です。
実は上記の2種類の下葺き材は、どちらも1㎡あたりの工事費用は大きく変わりません。
下葺き材は屋根の雨漏りを防ぐ重要な部材です。
なるべく質のよい下葺き材をお選びになることをテイガクではおすすめしています。
ルーフィングシートの施工価格について詳しくはこちら
金属屋根を張り付ける
下葺き材のうえから金属屋根を張り付けます。
今回はアイジー工業株式会社の「スーパーガルテクト モスグリーン」を使用しました。
スーパーガルテクトはカラーラインナップとして5色の金属屋根を提供しています。
ブラック、ブルー、ブラウン、チェコール、そしてモスグリーンです。
筆者の個人的な感想として、スーパーガルテクトへ屋根をリフォームしたときに、もっとも映える色はモスグリーンだと思います。
屋根の色は遮熱効果と大きく関わりがあります。しかし、屋根の外観も大切です。
どちらを重視するかはお客様次第ですが、遮熱以外の性能についてはどの色も変わりないため、お好きな色をお選びいただくことが1番良いと筆者は考えています。
スーパーガルテクトについて詳しくはこちら
AFTER
奈良県桜井市の瓦屋根葺き替えリフォームが完成です!
奈良県桜井市でおこなった瓦屋根の葺き替えリフォームが完成しました。
土葺きの瓦屋根から金属屋根へ葺き替えることで、今後は自然災害のたびに屋根を心配する必要がなくなりました。
関東圏と比べて、関西圏ではいまだに土葺きの瓦屋根が多いです。
土葺き屋根は地震に弱いだけでなく、強風にも弱いことで知られています。
自然災害が多い日本には不向きな屋根と言えます。
そのため、もしご自宅の瓦屋根が土葺きの場合は、計画的に葺き替えリフォームをおこなうことをお勧めいたします。
桜井市で屋根のリフォームをご検討されている方は、ぜひテイガクにお任せください。
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奈良県桜井市でおこなった瓦屋根葺き替えリフォームの施工例をご紹介しました。
屋根瓦は耐用年数が50年〜60年ほどでとても長いです。
しかし、土葺き屋根の場合は屋根瓦の耐用年数に関係なく、自然災害によって屋根が破損してしまうことがあります。
自然災害で屋根が被災してから屋根リフォームを検討することも、もちろん可能です。
しかし、自然災害のあとは屋根修理業者がとても忙しくなるため、見積もりの予約を取ることすら難しくなります。
見積もりを取れたとしても、実際に工事を開始できるのは何ヶ月後、ということも起こり得ます。
そのため、余裕をもって計画的に屋根のリフォームをおこなうことが1番良いと筆者は考えています。
テイガクは大阪府堺市に拠点をかまえる板金工事会社です。
桜井市は全域施工可能エリアです。
大阪工事センターから桜井市までは1時間で駆けつけることができます。
桜井市で瓦屋根のリフォームをご検討されている方は、ぜひテイガクへご相談ください。
現場調査からお見積もりまでは無料で承っております。