奈良市 - パラペット屋根の葺き替えリフォーム

奈良県奈良市でおこなったの屋根のリフォーム現場です。
戦後すぐに建てられた、築７０年前後のとても古い建物です。
建物の外側にはパラペットが取り付けらており、内側のは板金屋根と瓦屋根が複合的に取り付けらています。
瓦が剥がれ落ち、雨漏りが発生しリフォームを検討されていました。

パラペットの内側の拡大画像です。
経年の劣化でサビが腐食しボロボロになっており、屋根面は歩いただけで踏み抜きそうになっていました。

屋根瓦を撤去処分します。
長年の劣化でやせ細った野地板が露出しています。
ほとんど下地として機能していない状態です。

建築後、半世紀以上経過し屋根面が歪んでいるため、既存の屋根の撤去後は下地調整を行います。
この現場は既存の野地板がボロボロになっていたので、すてルーフィングの施工をしました。

下地調整を行ったのち下地合板を張り、その上にルーフィングを張ります。
田島ルーフィング社のタディスホワイトを使用しました。
谷部分は雨漏りが発生しやすい部位であるため、防水シートを多めに張ります。

既存のパラペット内壁と笠木を撤去すると、下地に使われていた木材が手で簡単に折れるほど損傷していました。
こうなってしまうと、下地の交換が必要になります。
パラペットも下地を全面的に交換しました。

内壁と笠木の下地を新品にすべてやり替えます。下地が新しくなったので内壁や笠木が綺麗に施工ができるようになりました。

屋根材本体の施工を行います。今回使用した材料は他の現場にも多数使われている、ガルバリウム鋼板の立平葺きです。立平葺きはとてもシンブルなデザインで完成した後、建物の印象が引き締まるような気がします。

最後に屋根面や、笠木部分の掃除をし施工完了です。
お施主様にも、大変ご満足頂きまして、『完璧でとっても前の屋根から変わったとは思えない』とのお言葉を頂きました。

内壁も、ガルバリウム鋼板の角波材を使い施工しました。パラペットの内壁の施工はとても珍しい工事になりますが、屋根材の角度に合わせて、一枚一枚斜めにカットし綺麗に納まるように、現場で加工します。
また、今回の現場では初めて見るような大きな笠木があったため、現場にてガルバリウム鋼板の開いた加工し致しました。