【2024年】屋根リフォームの費用と相場-定額料金による屋根リフォーム単価表

屋根リフォーム費用と相場 屋根リフォーム費用と相場

テイガクは屋根リフォーム専門の工事会社です。
ガルバリウム鋼板の屋根工事を得意とする板金工事会社です。
屋根塗装とカバー工法、葺き替えの費用を単価別に

細かくホームページで公開します。
直接工事だからこそできる、大好評のサービスです。

最新工事価格:2024年9月1日最新価格
【注意】こちらのページで示す価格が最新価格です。他ページの価格更新が間に合っていない場合がございます。

屋根リフォームの種類

屋根リフォームは、大きく「屋根塗装」と「屋根カバー工法」「屋根葺き替え」に分別できます。
また、屋根は自然災害による影響を受けやすく、部分的に修理や応急処置をすることも多いです。
それぞれのおおよその費用を下記に示します。

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屋根塗装
工事価格は20~35万円、屋根の寿命は変わらない
屋根カバー工法
工事価格は80~110万円、屋根の寿命は20年上がる
屋根葺き替え
工事価格は120~170万円、屋根の寿命は40年上がる

屋根のリフォームの適正価格

リフォーム業者ごとに提案するリフォーム方法が違ったり、工事金額が違ったりする実態があります。
誰もが適正価格で適切な屋根のリフォームを望みます。
そのためには、消費者が屋根工事単価を含めた見積書の見方、そして屋根リフォーム業界のことを学ぶ必要があります。

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知りたい屋根リフォームに関する項目をクリック!

屋根葺き替えと屋根カバー工法の工事単価

ここでは屋根葺き替え費用と屋根カバー工法の費用単価を示します。
各工事項目の単価を合計することで屋根リフォームの費用が計算できます。
屋根のリフォーム工程はかなり複雑で聞きなれない用語がたくさん登場します。
どのような手順で屋根をリフォームするのかを把握した上で、工事単価を確認してください。

クリック
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1.古い屋根を剥がす2.野地板を張る
3.ルーフィングを張る4.屋根本体張り
5.古い錬板金を外す6.棟板金と換気棟取り付け
7.完成
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屋根カバー工法の費用は、下記にある項目「2.屋根材の撤去と処分」「3.屋根下地工事」を除いて計算してください

1.足場組立

工事項目 単 価
壁面足場(メッシュ養生シート含む)※ 750円/㎡
(税込825円)
※急勾配の屋根には屋根足場費用が別途計上されます
参考記事:足場工事の相場と単価について

2.屋根材の撤去と処分(葺き替えのみ)

工事項目 単 価
スレート屋根の
撤去処分※1
3,000円/㎡
(税込3,300円)
瓦屋根の撤去処分※2 3,200円/㎡
(税込3,520円)
土葺き屋根の撤去処分 5,000円/㎡
(税込5,500円)
トタン屋根の撤去処分 1,900円/㎡
(税込2,090円)
アスベスト屋根の
撤去処分加算
+1,800円/㎡
(税込1,980円)
※1 スレート屋根とはコロニアルやカラーベストのことです
※2 瓦とセメント瓦の撤去処分費用は同価格です
参考記事:スレート屋根のアスベスト見分け方について

3.屋根下地工事(葺き替えのみ)

工事項目 単 価
野地板重ね張り
(12㎜厚構造用合板)
3,100円/㎡
(税込3,410円)
下地調整
(土葺き屋根)
1,800円/㎡
(税込1,980円)
参考記事:野地板の腐食と張り替えについて
参考動画:下地調整の方法

4.ルーフィング(屋根の防水シート)

工事項目 単 価
Pカラー
(940グレード)
600円/㎡
(税込660円)
PカラーEX+
(改質アスファルト/ゴムアス)
900円/㎡
(税込990円)
ニューライナールー 1,000円/㎡
(税込1,100円)
タディスセルフ 900円/㎡
(税込990円)
タディスセルフカバー 1,100円/㎡
(税込1,210円)
参考記事:ルーフィングについて
参考動画:ルーフィングとは?

5-1.屋根本体張り(横葺き金属・材料費と施工費合計)

工事項目 単 価
石粒付き鋼板
(韓国製)
5,600円/㎡
(税込6,160円)
横暖ルーフαS
5,800円/㎡
(税抜き特別価格)
石粒付き鋼板
(天然ストーンチップ/ニュージーランド製)
6,600円/㎡
(税込7,260円)
断熱材一体型
エスジーエル鋼板/A社 
6,600円/㎡
(税込7,260円)
横暖ルーフαプレミアムS
6,800円/㎡
(税抜き特別価格)
断熱材一体型
エスジーエル鋼板/フッ素/B社
8,000円/㎡
(税込8,800円)
参考記事:ガルバリウム鋼板の屋根について
参考記事:エスジーエル鋼板について

5-2.屋根本体張り(縦葺き金属・材料費と施工費合計)

工事項目 単 価
ガルバリウム鋼板 5,800円/㎡
(税込6,380円)
ガルバリウム鋼板
(ペフ付き)
6,300円/㎡
(税込6,930円)
折板屋根 現地調査後の御見積
参考記事:縦葺きと横葺きの違いについて

5-3.屋根本体張り(金属以外の屋根材)

工事項目 単 価
アスファルトシングル 4,800円/㎡
(税込5,280円)
コロニアル 4,900円/㎡
(税込5,390円)
ルーガ 8,400円/㎡
(税込9,240円)
防災平板瓦※  8,400円/㎡
(税込9,240円)
※ 瓦屋根の施工を当社ではおこなっていないため、参考価格となります

6.板金部材(板金役物)

工事項目 単 価
軒先板金(軒先唐草/軒先水切) 2,400円/m
(税込2,640円)
ケラバ板金
(ケラバ水切)
1,800円/m
(税込1,880円)
雨押え板金 2,500円/m
(税込2,750円)
棟板金(棟包み) 2,500円/m
(税込2,750円)
谷樋板金  5,950円/m
(税込6,545円)
参考記事:棟板金について

7.板金下地※

工事項目 単 価
木下地 800円/m
(税込880円)
樹脂下地 1,000円/m
(税込1,100円)
金属下地 1,800円/m
(税込1,980円)
※ 板金下地とは、主に棟板金と雨押え板金で用いる下地のことです
参考記事:エスヌキ(金属下地)によるエスヌキ工法について

8.下り棟の構造※

工事項目 単 価
棟板金直打ち 0円/m
屋根本体立ち上げ 200円/m
(税込220円)
リブ付きC型捨て谷  200円/m
(税込220円)
※ 用いる屋根材と屋根の商品によっていずれかの仕様を検討して決定します
参考動画1:金属屋根の立ち上げによる棟の内部構造
参考動画2:金属屋根のリブ付きC型捨て谷による内部構造

9.ケミカル面戸※

工事項目 単 価
ケミカル面戸 300円/m
(税込330円)
※ 面戸とは棟板金と雨押え板金に入れる止水性能を高めてくれるスポンジ部材です

10.換気棟(オプション工事)

工事項目 単 価
換気棟(内部鋼板製/半間) 30,000円/m
(税込33,000円)
換気棟(内部樹脂製/リッジベンツ/半間) 28,000円/m
(税込30,800円)
※ 換気棟は、屋根裏の熱と湿気を排出させる部材です
参考記事:換気棟の効果について
参考動画:換気棟の穴がないと屋根の内部

11.雨どいの交換(オプション工事)

工事項目 単 価
雨どい交換(縦丸どい/処分費含/集水器共) 2,600円/m
(税込2,860円)
雨どい交換(横軒角どい/処分費含) 3,400円/m
(税込3,740円)
※ 雨どいは鉄芯入りのパナソニックのPCシリーズを使用します

12.屋根本体留め具(オプション工事)

工事項目 単 価
鉄釘 0円
鉄ビス 250円/㎡
(税込275円)
ステンレスビス(55mm/ディスゴ処理) 500円/㎡
(税込550円)
※ 屋根の耐久性と耐風性向上のため、ステンレスビスによる屋根材固定を推奨します
参考記事:ステンレスビスを用いた屋根固定の重要性について
参考動画:ステンレスのビス留めが重要である理由

13.各種板金工事(オプション工事)

工事項目 単 価
雪止め金具 1,650円/m
(税込1,815円)
破風板板金
(広小舞なし)
4,000円/m
(税込4,400円)
天窓板金(1㎡以下) 25,000円/m
(税込27,500
円)
参考動画:破風板板金の板金巻きについて

14.諸経費とお値引き

工事項目 単 価
資材搬入搬出費 30,000円
(税込33,000円)
管理諸経費
(屋根面1面ごと)
工事合計金額の1%(最大8%)
面積ディスカウント(150㎡以上) お問い合わせください

屋根塗装と棟板金交換の工事単価

屋根塗装と棟板金交換をおこなう際の単価を示します。
基本的に屋根塗装と棟板金交換はセットでおこなってください。

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1.古い棟板金を外す2.棟下地取り付け
3.棟板金と換気棟取り付け4.洗浄
5.下塗り、6.タスペーサ
7.中塗り・上塗り、8.完成
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屋根塗装だけをおこないたい人は「3.棟板金交換」の項目を除いて計算してください。

1.足場組立

工事項目 単 価
壁面足場(メッシュ養生シート含む) 750円/㎡
(税込825円)
※ 急勾配の屋根には屋根足場費用が別途計上されます

2.屋根塗装

工事項目 単 価
屋根高圧洗浄 400円/㎡
(税込440円)
タスペーサー取り付け 300円/㎡
(税込330円)
下塗り塗料 800円/㎡
(税込880円)
シリコン 1,000円/㎡
(税込1,100円)
遮熱シリコン 1,100円/㎡
(税込1,210円)
※ 外壁塗装と同時におこなう場合は減額されます
※ 下塗り塗料は用いる塗料(遮熱含む)によって変動します
参考記事:屋根塗装について

3-1.棟板金交換(10mまで)

工事項目 単 価
棟板金交換(木下地) 5,000円/m
(税込5,500円)
棟板金交換
(樹脂下地)
5,500円/m
(税込6,060円)
棟板金交換
(金属下地/工事保証付)
6,000円/m
(税込6,600円)
※ 屋根本体工事がない場合の工事価格となります

3-2.棟板金交換(10m以上)

工事項目 単 価
棟板金交換(木下地) 4,000円/m
(税込4,400円)
棟板金交換
(樹脂下地)
4,500円/m
(税込4,950円)
棟板金交換
(金属下地/工事保証付)
5,000円/m
(税込5,500円)
※ 屋根本体工事がない場合の工事価格となります
参考動画:棟板金の修理方法

4.諸経費

工事項目 単 価
諸経費(内部鋼板製) 30,000円/一律
(税込33,000円)円)

屋根リフォームの相場

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現在、張られている屋根がどんな屋根かでリフォーム費用は大きく変わります。

屋根材と屋根工事別の費用の目安

建坪25坪(屋根面積65~75㎡位)の場合

屋根工事費用【早見表】

既存の屋根材 スレート屋根 瓦屋根 トタン屋根 アスファルト
シングル
屋根の部分補修 3~9万円 3~9万円 3~6万円 3~6万円
部分張り替え 6~12万円 6~30万円 6~12万円 6~12万円
棟板金の交換 4~15万円 4~15万円 4~15万円
棟瓦の交換 15~60万円
屋根塗装 15~25万円 25~40万円 15~25万円
屋根塗装と
棟板金交換
20~40万円 20~40万円 20~40万円
屋根カバー工法 80~110万円 90~120万円 80~110万円
屋根葺き替え
(アスベストなし)
130~170万円 135~200万円 110~150万円 120~160万円
屋根葺き替え
(アスベストあり)
160~200万円 165~205万円

足場組立費用

項目 相場
足場組立
(壁面足場)
約20万円

屋根リフォームと同時に行うことが多い工事費用

工事項目 相場
外壁塗装 50~70万円
シーリング
打ち替え/増し打ち
15~25万円
外壁カバー工法
(ガルバリウム鋼板)
160~230万円
雨樋交換 18~30万円
破風板板金巻き 15~30万円
太陽光発電脱着
(15枚程度)
20~35万円

屋根リフォームの見積書例

葺き替えの見積書例

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土葺きの瓦屋根やアスベストが入っている屋根の葺き替えは、費用が高くなります。

工事項目 単価 面積/長さ 小計税抜
仮説工事
足場工事 750円/㎡ 270㎡ 202,500円
解体・下地工事
瓦屋根撤去処分 3,200円/㎡ 80㎡ 256,000円
野地板張り 3,100円/㎡ 80㎡ 248,000円
屋根工事
ルーフィング(ゴムアス) 900円/㎡ 80㎡ 72,000円
ガルバリウム鋼板(断熱材一体型) 6,000円/㎡ 80㎡ 480,000円
軒先板金 2,400円/m 20m 48,000円
ケラバ板金 1,800円/m 17m 30,600円
棟板金交換 2,500円/m 16m 40,000円
雨押え板金 2,500円/m 8m 20,000円
板金下地(木下地) 800円/m 24m 19,200円
棟板金立ち上げ 200円/m 12m 2,400円
ケミカル面戸(棟・雨押え部) 300円/m 24m 7,200円
オプション工事
換気棟(内部鋼板製/半間) 30,000円 1台 30,000円
屋根本体鉄ビス留め 250円/㎡ 80㎡ 20,000円
諸経費
資材搬入搬出費 1式 30,000円
管理諸経費 5% 75,295円
消費税 158,119円
端数調整 -314円
屋根リフォーム費用合計(参考価格) 1,739,000円(税込)
クリック
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瓦屋根を断熱材一体型エスジーエル鋼板で葺き替えリフォーム

断熱材一体型金属屋根で葺き替え

プラン 高品質・高断熱プラン
金額 150~170万円※
古い屋根材 瓦屋根
新しい屋根材 断熱材一体型ガルバリウム鋼板
ポイント 夏の暑さ改善の断熱効果の期待大
※想定屋根面積 80㎡前後

屋根カバー工法の見積書例

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耐久性と断熱性を備えた日本製の断熱材一体型の屋根材がおすすめ!

工事項目 単価 面積/長さ 小計税抜
仮説工事
足場工事 750円/㎡ 270㎡ 202,500円
屋根工事
ルーフィング(ゴムアス) 900円/㎡ 80㎡ 72,000円
断熱材一体型エスジーエル鋼板 6,600円/㎡ 80㎡ 528,000円
軒先板金(セットバックスターター) 2,600円/m 20m 52,000円
ケラバ板金 1,800円/m 17m 30,600円
棟板金交換 2,500円/m 16m 40,000円
雨押え板金 2,500円/m 8m 20,000円
板金下地(木下地) 800円/m 24m 19,200円
棟板金立ち上げ 200円/m 12m 2,400円
ケミカル面戸(棟・雨押え部) 300円/m 24m 7,200円
オプション工事
換気棟(鋼板製/半間) 30,000円 1台 30,000円
屋根本体ステンレスビス留め 500円/㎡ 80㎡ 40,000円
諸経費
資材搬入搬出費 1式 30,000円
管理諸経費 5% 53,695円
消費税 112,759円
端数調整 -354円
屋根リフォーム費用合計(参考価格) 1,240,000円(税込)
クリック
クリック
スレートに断熱材一体型エスジーエル鋼板をかぶせてカバー工法リフォーム

断熱材一体型エスジーエル鋼板でカバー工法

プラン名 最高品質・高断熱プラン
金額 95~115万円※
古い屋根材 スレート屋根
新しい屋根材 断熱材一体型エスジーエル鋼板
ポイント ガルバリウム鋼板よりも高い耐久性
夏の暑さ改善の断熱効果の期待大
※想定屋根面積 80㎡前後

屋根塗装と棟板金交換の見積書例

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築20年が過ぎたスレート屋根は、屋根塗装と合わせて棟板金の交換をおこないましょう。

工事項目 単価 面積/長さ 小計税抜
仮説工事
足場工事 750円/㎡ 270㎡ 202,500円
塗装工事
高圧洗浄 200円/㎡ 80㎡ 16,000円
養生 150円/㎡ 80㎡ 12,000円
タスペーサー 250円/㎡ 80㎡ 20,000円
下塗り 800円/㎡ 80㎡ 64,000円
中塗り(フッ素) 1200円/㎡ 80㎡ 96,000円
上塗り(フッ素) 1200円/㎡ 80㎡ 96,000円
棟板金交換
棟板金交換(アルミ下地) 6,000円/m 24m 144,000円
換気棟(鋼板製/半間) 30,000円 1台 30,000円
諸経費
資材搬入搬出費 1式 30,000円
消費税 71,050円
端数調整 -550円
屋根リフォーム費用合計(参考価格) 781,000円(税込)
クリック
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スレートをシリコン塗料で塗装

スレート屋根をフッ素塗料で塗装

プラン名 美観維持プラン
金額 20~30万円※
塗料 フッ素塗料(遮熱)
ポイント 外壁工事と同時におこなうと足場代削減
※想定屋根面積 80㎡前後

屋根のリフォーム費用を安くするには?

マッチングサイトの利用を避ける

マッチングサイトは紹介料が上乗せされる

インターネット上で、屋根のリフォーム業者を紹介してくれるウェブサイト(マッチングサイト)を見かける機会が増えています。
マッチングサイトがお客様に紹介したリフォーム業者とお客様が契約すると、リフォーム業者は紹介料として工事金額の10~15%をマッチングサイト運営会社に支払います。
そのため、紹介された全てのリフォーム業者は紹介料を上乗せした工事価格で見積書を作成します。
言うまでもないことですが、マッチングサイトを経由せずに屋根リフォーム会社に直接、工事を依頼するほうが工事金額は安く済みます。

屋根工事を外注工事にしている業者を避ける

外壁塗装会社と屋根工事

外壁塗装会社や訪問販売会社、家電量販店、ホームセンターなどは、基本的に屋根材を直接購入したり、職人さん(板金工や瓦葺工)を雇い入れたりしません。
これらの会社は、下請けの板金工事会社や瓦工事会社に屋根工事を依頼しています。
グーグルマップなどで会社拠点を調べれば、大きな屋根材を保管する倉庫を所有していないはずです。
より安い価格で屋根リフォームをおこなうには、屋根材を購入して直接工事をおこなう板金工事会社、もしくは瓦工事会社に見積依頼をしましょう。

板金工事と瓦工事会社は違うことを理解する

瓦と金属屋根は工事会社が異なる

板金工事会社は、金属屋根金属サイディング(金属外壁)の工事を得意としています。
断熱材一体型の金属屋根や金属サイディングは、特に技術が求められる建材です。

一方、瓦工事会社は、瓦屋根の工事を得意しています。
ただし、最近は瓦の需要が減っているため、瓦の職人さんは、施工が簡単な石粒付き金属屋根を中心とした金属工事を担う機会が増えています。

マンションやビルの屋上のフラットな屋根は、防水工事にあたり、防水工事会社が専門におこなう工事です。
屋根工事は3つの工事会社で分業されています。

それぞれ、全くの異業種であり、それぞれの会社が所属する組合も異なります。
飲食業でたとえるとラーメン屋と蕎麦屋、パスタ屋さんくらい違います。
ガルバリウム鋼板の屋根を用いたリフォームなら、もちろん、板金工事会社に依頼をすることをおすすめします。

屋根工事は3つの工事会社で分業

工事会社 専門工事 組合
板金工事会社 金属屋根・折板屋根
(断熱材一体型)
全板連
瓦工事会社 瓦屋根 全瓦連
防水工事会社 屋上の防水工事 全防協

スレート屋根やアスファルトシングルは、石粒付き金属屋根同様、施工が簡単です。
そのため、板金工事会社でも瓦屋根工事会社でも工事ができます。

最低2社から見積書を入手する

1社だけで工事会社を決めず、最低、2社以上から見積書を入手しましょう。
ただし、5社以上の入手は控えることをおすすめします。
筆者の経験上、たくさんの会社から見積書を入手する人は、情報過多で混乱をきたす傾向があります。
リフォーム会社側も、多くの会社から見積書を取るお客様に対しては警戒する傾向があり、積極的な(価格を下げた)工事提案をしません。

補助金・助成金を利用する

屋根リフォームや屋根修理の補助支援を公的機関が用意していることがあります。
耐震改修や自然災害で被災した屋根の修理、応急処置、廃材処分が代表的です。
お住まいの市区町村によっては、遮熱塗料による屋根塗装の費用を補助してくれる場合があります。

火災保険を利用する

屋根が風災害の被害に遭った場合は、火災保険で被災した屋根を直すことができます。
保険会社(もしくは共催)から保険金請求(お見舞金)に関する資料を入手し、必要書類を提出する手続きで、保険金が火災保険会社から支払われるます。
正しい方法で保険金請求をおこなえば、思っているよりも簡単かつスムーズに保険金が得られます。

思い立った時点で工事を行う

テイガクの工事単価は、このわずか5年の間で、30%近く値上がりしています。
たとえば、2024年と1999年を比べると、金属屋根の「スーパーガルテクト」は価格が30%以上、値上がりしています。
アスファルトシングルの「リッジウェイ」に至っては80%以上、値上がりしています。
屋根の下地である野地板も、50%近く値上がりしています。
これから、建築資材や人件費、運送費が値下がりすることはないはずです。
先延ばしにするればするほど、コストが増大します。

屋根リフォームで抑えたいポイント・厳選3選

工事金額だけで屋根リフォーム業者を決定することは避けましょう。
これからの時代は、消費者が屋根工事に関する知識を身に着けなければならない時代です。
屋根工事をおこなううえで抑えておきたいポイントを3つに絞って解説します。

ガルバリウム鋼板の屋根でおさえておきたい工事方法

ガルバリウム鋼板製の金属屋根が採用される機会が増えています。
ガルバリウム鋼板の屋根は万能ではなく、ウィークポイントもあります。
代表的な弱点部位が棟部です。
そのため、金属屋根の棟部は、他の屋根材と異なる構造が採用されています。
たとえば、屋根本体を立ち上げたり、C型チャンネルとよばれる板金部材を取り付けたりすることで、屋根内部への雨水侵入を大幅に抑制することができます。
更に面戸を取り付けることで、止水性が向上します。
強風で棟板金が飛ばされるといった被害も多く、棟板金をしっかりと固定する方法も検討が必要です。
棟板金の下地に樹脂を用いることは、2024年現在、テイガクでは推奨しておりません。
テイガクでは金属製の棟板金下地(エスヌキ)をおすすめしています。

テイガクおすすめの棟板金の仕上げ方 

屋根材を立ち上げorC型チャンネルの採用
面戸取り付け
金属製の下地の採用
屋根本体を立ち上げて屋根内部への雨水侵入をブロック
屋根本体を立ち上げて棟内部への雨水侵入をブロック(理想)

アイコン テイガクが推奨する金属下地(エスヌキ)の強度について

テイガクが推奨する金属下地(エスヌキ)は「価格の安いガルバ」と「錆に強いアルミ」の2種類からお選び頂けます。
アルミは、異種金属接触の腐食を考慮した板厚(1.3mm)で設計し、表面にはアルマイト処理(絶縁処理)を施しています。
これまでの数多くの失敗と経験から生まれたテイガクのオリジナルの下地材です。
詳細はこちら

屋根リフォームの適正時期

屋根材ごとに屋根の寿命が異なります。
下記は各屋根材ごとの「屋根塗装」と「屋根カバー工法」、「屋根葺き替え」のリフォーム適正時期です。
雨漏りやはがれなどの不具合がない状態の屋根をリフォームする際のおおまかな目安を示します。

各屋根材のリフォーム適正時期

屋根材 塗装 カバー工法 葺き替え
スレート屋根
(アスベスト入り)
15年~ 25~35年 30年~
スレート屋根
(アスベスト無し)
15~25年 15年~
陶器瓦 40年~
セメント瓦 15年~ 35年~
トタン屋根 15年~ 25年~
アスファルトシングル 15~20年 15年~
テイガクによる評価

屋根塗装の必要性

トタン屋根などの金属屋根は、錆の拡大を抑制するためにも、定期的な屋根塗装が必要です。
しかし、スレート屋根の塗装は、美観を良くすることを除いて、効果は限定的です。
スレート屋根メーカーのカタログにも「美観維持を目的に塗装をおこなう」と、明記しています。
ノンアスベスト屋根のように、塗装することで屋根を痛めてしまう屋根も存在します。
美観のために塗装をしても、屋根は過酷な環境下にさらされているため、早期に色あせしたり、”余計に”汚くなったりすることもあります。

屋根塗装の必要性

屋根材 おすすめ度
スレート屋根
(アスベスト入り)
△(美観のため)
スレート屋根
(アスベスト無し)
×
セメント瓦 △(美観のため)
トタン屋根
ガルバリウム鋼板屋根 △~〇
テイガクによる評価

よくある質問

屋根のリフォームで用いるおすすめの屋根材は?

A

断熱材一体型エスジーエル鋼板の金属屋根がおすすめです。
ガルバリウム鋼板の3倍超耐久性と、夏の暑さ改善効果がある屋根材です。

屋根リフォームの期間について教えてください

A

工事期間の目安は、屋根塗装3日、屋根カバー工法7日、屋根葺き替え2週間となります。

瓦から金属屋根に変える費用は?

A

足場代と消費税を含めた平均工事価格は200万円前後です。

スレート屋根に塗装をしても意味はない?

A

屋根の機能だけの観点では意味がありません。
美観を改善させる目的では意味があります。
そもそも屋根塗装をしてはいけないスレート屋根(ノンアスベスト屋根)もあります。

夏の暑さを改善させるためにおすすめの屋根材は?

A

断熱材一体型の金属屋根がおすすめです。
製造会社によって断熱材の厚みが異なるので注意をしてください。

断熱材一体型金属屋根を用いれば補助金事業の対象になる?

A

残念ながら補助金の対象にはなりません。

屋根工事までの流れを教えてください

A

1:屋根リフォーム業者を探す
2:各屋根リフォーム業者に見積りを取る
3:屋根リフォーム業者を決定して契約する
4:工事前の準備(近隣挨拶や敷地周りの片付け)を進める

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この記事を書いた人
著者 前川 祐介
前川 祐介 代表取締役社長
テイガク サイト制作責任者
宅地建物取引士
建築物石綿含有建材調査者
著者経歴

大阪府堺市生まれ。千葉県立船橋東高校→法政大学→サノフィ(旧アベンティスファーマ)株式会社を経て、父親が経営する板金工事会社である昭和ルーフリモ株式会社へ入社。
中央工学校夜間建築学科卒業。年間100棟以上の屋根と外壁工事に携わった経験を活かし、テイガク記事の執筆とユーチューブ動画撮影をおこなっています。趣味は日本史学。

運営会社

昭和ルーフリモ株式会社は2001年設立の板金工事会社です。
これまでの金属屋根と金属サイディング工事件数の合計は20,000棟を超えます。
板金工事は足場を組み立てるため、外壁塗装の工事事業にも注力しています。

国土交通大臣許可(般-25)第22950号
許可を受けた建設業:板金工事業/屋根工事業/塗装工事業 他

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