複数の建物が一体になっている連棟長屋(連棟式建物)。
今から50年、60年前には、このような二戸一、三戸一の建物がたくさんありました。
今回は、この連棟長屋を切り離した後におこなう外壁補修について解説します。
目 次
閉じる連棟長屋の切り離し-外壁補修動画(テイガクの現場より)

連棟長屋の建物を切り離したあとの外壁補修について
連棟長屋とは?
「連棟長屋」は、「連棟式住宅」、「テラスハウス」ともよびます。。
隣同士が壁で仕切られているのが特徴で、複数の建物がつながって1つの住宅になっています。
入口の幅(間口)が狭く、奥行きが長いため、長屋は「ウナギの寝床」と表現されることもあります。
昔は、建築コストが抑えられることと、建物を連結することで土地を効率よく利用できることから、連棟長屋が多く見られました。
ですが最近は、プライバシーなどの騒音問題や、建物の修繕するために居住者の同意を得る必要があるといったデメリットが大きいため、施工される機会が少なくなっています。
長屋を切り離すことはできるのか?
土地売買のために切り離す事例が増加中
二つの建物を技術的に切り離すことは原則、可能です。
ただし、工事費用は切り離しの依頼側の人が全額負担することになります。
工事では騒音やほこりの発生などが生じる可能性もあるため、隣家の方のケアが必要になることがあります。
この場合のケアも、工事会社頼みではなく、長年、隣で生活をされていた工事依頼主の人がおこないます。
安価な金属サイディングで被せる工事が多い
連棟長屋を切り離し後の建物の外壁は、隣との居住スペースを仕切っていた内側の壁が、外壁になります。
元々は内壁のため、そのままの状態では雨水も侵入し、外壁としての強度も弱い状態です。
そこで、切り離し後の外壁は、金属サイディングなどで補修をおこないます。
金属サイディングは、加工がしやすく価格も安いので、外壁の補修には最適です。
私たちのような板金工事会社が得意とする外工事でもあります。

金属サイディングはガルバリウム鋼板がおすすめ
昔は、補修用の外壁材としてトタンがよく使用されていました。
トタンとは亜鉛でメッキをした鋼板のことです。
トタンは錆に弱く耐久性が低いため、最近はガルバリウム鋼板のサイディングが一般的になっています。

補修用のガルバリウムの金属サイディングとして、よく使用されるのが「角波サイディング」です。
角波サイディングは、コストパフォーマンスに優れているため、おすすめです。

角波サイディングは断熱材が入っていないタイプの外壁材ですが、断熱材入りの外壁を用いた施工も可能です。
金属サイディングは種類が豊富なので、コストや性能も考慮して選びましょう。

連棟長屋を切り離した外壁補修の現場
この現場は、連投長屋を切り離した後、角波サイディングを貼り終えた状態です。
写真では、切り離し後に飛び出てしまった母屋を職人さんが板金加工で仕上げています。

外壁の状態に応じて、必要なパーツは板金職人が自ら加工して作成するため、細部まで綺麗に外壁を仕上げることができます。
角波サイディングを用いての外壁補修であれば、比較的短い工数で改修をおこなうことが可能です。
連棟長屋の切り離し後の外壁補修はテイガクで
テイガクは、今回ご紹介したような建物を切り離した後の外壁工事も得意としている会社です。
板金工事会社である私たちは、金属サイディングの施工を専門としています。
どのような補修ができるのか、予算や品質に合わせてご提案いたします。
現地調査、お見積りまで無料でおこなっていますので、お気軽にご相談ください。