リフォーム工事瑕疵保険とは【メリットとデメリット】

リフォーム工事瑕疵保険と呼ばれる保険商品があります。
リフォーム工事の瑕疵(不具合)が見つかった場合に、お施主様は修補費用の請求ができます。
今回の記事ではリフォーム工事瑕疵保険についてご紹介します。

リフォーム工事瑕疵保険について

リフォーム工事瑕疵(かし)保険とは

リフォーム工事瑕疵(かし)保険とはリフォーム工事の瑕疵(不具合)が見つかった場合に利用できる保険です。
リフォーム工事会社の倒産や工事内容のトラブルなどからお施主様を保護する目的で設けられた保険です。
国土交通大臣から指定を受けた以下の保険法人5社のみ、リフォーム工事瑕疵保険の取扱いをしています。
「株式会社住宅あんしん保証」「住宅保証機構株式会社」「株式会社日本住宅保証検査機構」「株式会社ハウスジーメン」「ハウスプラス住宅保証株式会社」
知名度のある生命保険会社や火災保険会社は、リフォーム工事瑕疵保険を取り扱っておりません。

リフォーム工事瑕疵保険についてお電話で相談できる窓口があります。
住まいるダイヤル 0570-016-100
10:00から17:00(土日祝除く)
公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター
画像参照:株式会社住宅あんしん保証 あんしんリフォーム工事瑕疵保険

リフォーム工事瑕疵(かし)保険 しくみ

リフォーム工事瑕疵保険のメリット

お施主様がリフォーム瑕疵保険のメリットは3つあります。

2-1.リフォーム工事会社の倒産リスク回避

例えばリフォーム工事会社が倒産した後に工事の瑕疵が見つかった場合、工事発注者であるお施主様は保険会社に瑕疵部分の修繕費用を請求できます。

2-2.第三者による工事検査

保険会社の検査員が仕様書等の資料を確認し、工事状況を現場で検査します。
第三者の立場である専門家から工事の品質管理を受けれます。

2-3.工事品質の確保

リフォーム工事瑕疵保険を利用するには、リフォーム工事会社が事前に「リフォーム瑕疵保険の事業者登録をする」必要があります。
登録には保険会社が設定する基準をクリアしていなければなりません。
例えば、過去に瑕疵を伴う工事を行った会社は登録ができません。
「リフォーム工事瑕疵保険に加入している工事会社=工事品質が確保されている会社」とも読み取れます。
画像参照:株式会社住宅あんしん保証 あんしんリフォーム工事瑕疵保険

リフォーム工事瑕疵(かし)保険の手順

リフォーム工事瑕疵保険のデメリット

保険料を支払う

リフォーム工事を行う前に被保険者は「保険料を支払う」必要があります。
被保険者はリフォーム工事会社になります。
しかし、リフォーム工事瑕疵保険は任意保険であるため保険料を支払って工事を行う会社はほとんどありません。
保険の申し込みを希望されるお施主様が負担することが多いです。
保険料は「リフォーム工事費用総額」と「防水リフォーム工事の有無」によって異なります。

保険期間が短い

一般的なリフォーム工事の保険期間は1年、構造耐力上主要な部分や雨水の侵入を防止する部分(雨漏り)の保険期間は5年です。
増築工事実施部分は10年となっています。
屋根の雨漏り保証はリフォーム後の完成引き渡しから5年であり、かなり短いです。
リフォーム後、5年の間に雨漏りが発生する可能性は極めて低いです。
少なくともテイガク屋根修理では一度も経験がありません。

工事期間が長くなる

1階に1部屋増築(50㎡未満)と既存住宅部分の工事場合、途中検査を含め4回の現場調査があります。
特に屋根の工事は天候に左右されます。
予定日に検査を実施でず、検査日時の調整に難航することが多いです。
そのため、工事期間が長くなる恐れがあります。
(※重ね葺きの場合は防水リフォーム工事を伴わないため途中検査はありません。)
画像参照:株式会社日本住宅検査機構

リフォーム工事瑕疵(かし)保険期間

リフォーム工事瑕疵保険に関してよくある質問

Q1.屋根の工事で保険を利用する人は多いですか?

テイガク屋根修理の経験では、保険を利用するお施主様は少ないです。
一番の理由は保険料が割高だからです。
保険料は100万円以下の保険料は35,950円ですが、500万円以下の保険料金は43,950円です。
屋根工事の費用は平均で100万円程度なので、保険料の負担額が大きいです。
また、工事会社が設ける保証もお施主様が保険を利用しない理由のひとつになります。
弊社では最低で5年間の工事保証を設けています。

Q2.葺き替えと重ね葺きでは保険料金が変わりますか?

葺き替えと重ね葺き(屋根カバー工法)で保険料は異なります。
リフォーム工事瑕疵保険は防水リフォーム工事の有無により保険料が異なります。
葺き替え工事は防水リフォームを伴う工事になり、重ね葺きは防水リフォーム工事が伴いません。
例えば300万円以下の工事の場合、葺き替えの保険料は59,020円ですが、重ね葺きの保険料は39,950円です。

Q3.修繕費は満額支払われますか?

修補の保険金支払額は基本的に「修補費-10万円×80%」です。
ただし、リフォーム工事会社が倒産などの事由により瑕疵担保責任を履行しない場合は支払額が変わります。
その他、「事故調査費用」「仮住まい費用」「求償権保全費用」などが支払われます。
いずれも支払限度額があります。
画像参照:株式会社住宅あんしん保証 あんしんリフォーム工事瑕疵保険

リフォーム工事瑕疵(かし)保険 保険料

テイガク屋根修理はリフォーム工事瑕疵保険の登録事業者

テイガク屋根修理はリフォーム工事瑕疵保険の登録事業者です。
株式会社住宅あんしん保証の「リフォーム工事瑕疵保険」に加入しています。
こちらのページでリフォーム工事瑕疵保険の事業者登録の確認ができます。
リフォーム工事瑕疵保険の申請をご希望のお施主様は、弊社の営業担当にお伝えください。
尚、テイガク屋根修理は平成17年に創業し、これまで瑕疵によるトラブルは一度もありません。
弊社で請け負う工事には最低5年間の瑕疵保証が設けられています。

最後に

・リフォーム工事の瑕疵を保証する保険があります。
・保険を取り扱う法人は国土交通大臣から指定を受けた5社に限られています。
・あらかじめ、リフォーム工事会社は保険会社にリフォーム工事瑕疵保険の事業者登録を行う必要があります。
・事業者には保険会社の審査が必要であるため、リフォーム工事会社の良し悪しを判断する一定基準になります。
・リフォーム工事会社の倒産リスクからお施主様を守る保険として有効です。
・保険期間が短く、保険料が割高であることから、実際に保険利用を希望する方は少ないです。
・テイガク屋根修理はリフォーム工事瑕疵保険の登録事業者です。

この記事を書いた人
著者 前川 祐介
前川 祐介 代表取締役社長
テイガク サイト制作責任者
宅地建物取引士
建築物石綿含有建材調査者
著者経歴

大阪府堺市生まれ。千葉県立船橋東高校→法政大学→サノフィ(旧アベンティスファーマ)株式会社を経て、父親が経営する板金工事会社である昭和ルーフリモ株式会社へ入社。
中央工学校夜間建築学科卒業。年間100棟以上の屋根と外壁工事に携わった経験を活かし、テイガク記事の執筆とユーチューブ動画撮影をおこなっています。趣味は日本史学。

運営会社

昭和ルーフリモ株式会社は2001年設立の板金工事会社です。
これまでの金属屋根と金属サイディング工事件数の合計は20,000棟を超えます。
板金工事は足場を組み立てるため、外壁塗装の工事事業にも注力しています。

国土交通大臣許可(般-25)第22950号
許可を受けた建設業:板金工事業/屋根工事業/塗装工事業 他

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