![新築のガルバ外壁](https://yanekabeya.com/wp-content/uploads/2020/11/IMG_4783-1-350x240.jpg)
これから注文住宅でガルバリウム鋼板の外壁を検討されている方向けに執筆した記事です。
画像は弊社が施工した新築の物件で、アイジー工業のビレクトになります。
おすすめのガルバリウム鋼板の外壁材もご紹介します。
2020年11月に執筆いたしました。
ガルバリウム鋼板の外壁施工が苦手な住宅会社
ガルバリウム鋼板の外壁はマイナーな素材
世の中にはガルバリウム鋼板の外壁施工が苦手なハウスメーカーや工務店が存在します。
苦手というより、気が乗らないという表現があっていると思います。
設計段階でガルバリウム鋼板の外壁についてもちかけると、少し顔色がかわる担当者がいるはずです。
なにかとガルバリウム鋼板の欠点を述べて、窯業系サイディングの方向にはなしを持ちこんでいく担当者もいることでしょう。
理由は簡単です。
経験が少ないのと板金工事会社とのつながりが薄いからです。
外壁は主に「窯業系サイディング」と「金属サイディング」「塗り壁」の3つに分かれますが、どれも施工する会社や職人さんが異なります。
金属サイディングの施工は板金工事会社による施工となります。
経験が少ないと工事品質に関わりますし、実績が少ないと工事価格が高くなります。(一元価格になります。)
もちろん、なかには「窯業系サイディング」と「金属サイディング」の両方をおこなえる会社や職人さんもいます。
しかし、外壁材のシェアが示している通り、外装業界ほぼ窯業系サイディングが得意でかつ安くできる会社ばかりとなっており、両方できる会社であっても本業は窯業系サイディングの施工となります。
不安と出費が重なることになるので、実績が少ない時点でガルバリウム鋼板の外壁は諦めたほうが無難です。
建設会社選びの段階で実績を確認
住宅建設会社であれば外壁は何でもできるだろうと思い込んでしまうと失敗をします。
旭化成がALC専門であるように、住宅建設会社によって”お決まり”・”いつも”の外壁材があります。
はじめからガルバリウム鋼板の外壁が気になっていれば、ガルバリウム鋼板の外壁を施工した実績があるかどうかを確認してください。
ハウスメーカーや工務店各社のホームページには実績一覧があるはずです。
施工実績を見て確認してください。
望ましいのはハウスメーカーや工務店の施工実績の3割くらいがガルバリウム鋼板の外壁であることです。
10棟実績が掲載されていて1棟もガルバリウム鋼板の外壁がないようであれば、少し不安が残ります。
新築でガルバリウム鋼板の外壁が人気な理由
![ガルバリウム鋼板の外壁](https://yanekabeya.com/wp-content/uploads/2020/11/DSCN1910_original-2-1-scaled-1-350x240.jpg)
ガルバリウム鋼板の外壁材の良さはたくさんあります。
なかでも金属建材特有のシンプルですっきりとしたデザインは、他の外壁材より勝っています。
新築でガルバリウム鋼板が選ばれる理由はデザインです。
10年経っても20年経っても飽きることはないはずです。
好き嫌いは人それぞれですが、シンプルなデザインはより多くの人に受け入れられるはずです。
もし将来、住宅を売却する時も他の外壁材よりは売りやすいでしょう。
ガルバリウム鋼板というだけでポイントが高くなる時代がくると予想しています。
ガルバリウム鋼板の外壁はメーカー品
メーカー品以外とは?
金属サイディングの外壁材を製造しているメーカー以外のガルバリウム鋼板の外壁材があるのか?
はいあります。現在でもよくつかわれています。
むしろ昔は新築でメーカー品をつかうことは費用面の点で少なかったです。
板金工事会社が鋼板を仕入れて加工したものを外壁に張ることが多かったです。
メーカー品ではないものは断熱材一体型でなかったり、デザインがシンプル過ぎたりします。
メーカー品をおすすめする理由
断熱材一体型
![断熱材一体型の金属サイディング](https://yanekabeya.com/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1598-scaled-1-350x240.jpg)
ガルバリウム鋼板の外壁材メーカーが製造販売している製品は断熱材一体型の製品がほとんどです。
外壁の断熱性と遮音性を高めてくれます。
断熱材があることで、歪みやたわみが生じにくくなります。
工事品質の安定性
![メーカー品は外壁を完成させる補助部材が豊富にある](https://yanekabeya.com/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1639-rotated-1-350x240.jpg)
ガルバリウム鋼板の本体だけではなく、役物(やくもの)とよばれる補助部材が豊富に用意されています。
工事品質が職人さんの技術力に偏り過ぎず、品質の安定性がはかれます。
製品保証
塗膜保証や穴あき保証など、保証体制が整っています。
おすすめのメーカーと商品
ガルバリウム鋼板の外壁
アイジー工業 ビレクト
![ビレクトの施工写真](https://yanekabeya.com/wp-content/uploads/2020/11/IMG_6040-1-scaled-1-350x240.jpg)
ドイツ張りタイプのデザインで、テイガクでも施工数が急増しています。
今までシンプルなデザインの横張り金属サイディングは地味な商品ばかりでした。
このビレクトが登場してから、見方が大きく変わりました。
グッドデザイン賞も受賞しています。
![アイジー工業の金属サイディング「ビレクト」を外壁カバー工法で施工](https://img.youtube.com/vi/P5Hkx5Mr8Y8/mqdefault.jpg)
アイジー工業の金属サイディング「ビレクト」を外壁カバー工法で施工
ニチハ プレミアムシリーズ
ニチハのプレミアムシリーズは業界最厚の18mmの外壁材です。
遮熱性フッ素鋼板で高い断熱効果が期待できます。
また、塗膜の変色と退色の保証が10年となっており、色あせにくい商品です。
![断熱効果と遮熱効果が高いおすすめのガルバリウム鋼板商品](https://img.youtube.com/vi/s3NziWkONo0/mqdefault.jpg)
断熱効果と遮熱効果が高いおすすめのガルバリウム鋼板商品
ガルバリウム鋼板よりも優れた素材のおすすめ外壁
旭トステム外装 ニュースタンダードシリーズ
この商品の特徴はガルバリウム鋼板を改良したエスジーエル鋼板を採用しているところです。
ガルバリウム鋼板の3倍超の耐久性があるデータが得られています。
ガルバリウム鋼板と比べて大きな価格差があまりなく、費用対効果も高い商品です。
![旭トステム外装の金属サイディングの商品特徴](https://img.youtube.com/vi/7jHKGF9NJ54/mqdefault.jpg)
旭トステム外装の金属サイディングの商品特徴
YKKAP アルカベールシリーズ
アルミ製の金属サイディングです。
ガルバリウム鋼板よりも軽く、そして錆びに対する問題を解消した性質があります。
ただし、価格がとても高いので、予算のある方向けの商品です。