ZAM鋼板とは？－スーパーダイマとエスジーエルとの違い

ZAMとはZ（亜鉛）とA（アルミ）、そしてM（マグネシウム）からなるメッキ鋼板のことです。
日本製鉄（日新製鋼）が世界ではじめて商業製品化に成功させた比較的新しい鋼板です。
ZAMの組成は日本工業規格にも登録されています。
JIS G 3323（溶融亜鉛ーアルミニウムーマグネシウム合金めっき鋼板及び鋼帯）
ひらたく表現すると、ZAMはガルバリウムにマグネシウムを加えたメッキです。
トタンの10倍超、ガルバリウムの3倍超の耐久性が認められています。

日本製鉄は複数の会社が合併した経緯があり、複数の商品名で 「JIS G 3323」は販売されています。
しかし、いずれも日本製鉄グループ各社（日本製鉄・日新製鋼・日鉄鋼板）が製造と販売をしています。

ZAMとスーパーダイマは、建築土木部材（ガードレール）や自動車関連部材（スターターモーターヨーク）などによく用いられています。
一方、エスジーエルは、屋根と外壁で用いられています。
エスジーエルのみマグネシウムの配合が少ないです。

マグネシウムを添加させたメッキ鋼板が優れている点は錆びにくさです。
塩害に強く、海岸地域でも比較的安心して使用ができます。
スーパーダイマは2001年に発売されているため、評価は確立されています。
これからの日本の屋根と外壁は、マグネシウムを添加させた新しいメッキ鋼板で仕上げることをおすすめします。