ガルバリウム鋼板外壁を選ぶ基準は?価格・デザイン・耐久性・メーカー商品の全知識

ガルバリウム鋼板の外壁が人気である理由 ガルバリウム鋼板の外壁が人気である理由 ガルバリウム鋼板の外壁が人気である理由

近年、戸建て住宅で注目を集めるガルバリウム鋼板の外壁
そのスタイリッシュな見た目と高い耐久性から人気が急上昇し、街中でも見かける機会が増えています。
「窯業サイディングとの違いは?」あるいは「本当に後悔しない?実際のメリットやデメリットは?」と気になる方も多いでしょう。
この記事では、ガルバリウム鋼板外壁の専門工事会社「テイガク」が、その特徴やメリット・デメリット、他素材との違いを徹底解説します。ぜひご参考ください。

ガルバリウム鋼板の価格

ガルバリウム鋼板の外壁は、従来のトタンと比べて耐久性が高く、錆びにくい特長があります。
昔から外壁リフォームのひとつの手段である「外壁カバー工法」で主に用いられていました。
しかし、最近は金属素材ならではのシャープで美しい質感が注目され、新築住宅、特に注文住宅において人気が高まっています。
2022年頃から毎年、最大手メーカーのアイジー工業が値上げを実施したことで、ガルバリウム鋼板外壁の価格動向は不透明な状況となっています。

ガルバリウム鋼板の外壁
継ぎ目のない長尺縦張りのガルバリウム鋼板の外壁(ガルスパン/アイジー工業)

新築時のガルバリウム鋼板外壁工事価格

価格は一般的に、窯業サイディングの工事価格の1.2倍程度で、モルタル外壁やALCに比べると割安です。
もちろん、用いる商品や工法(張り方)によって工事価格は変わります。
建売住宅では初期コストが重視される傾向があるため、建売住宅では用いられる機会は少ないです。

1棟あたりの外壁工事価格(新築時)

素材 工事価格
窯業サイディング 90~140万円
ガルバリウム鋼板 110~170万円
モルタル外壁 120~180万円
ALC 140~190万円

1㎡当たりの13,000円前後

ガルバリウム鋼板の外壁を張るだけではなく、張るためには下地材である胴縁(どうぶち)の取り付けや透湿防水シート、そして、職人さんの手間や廃材処分費もかかります。
ガルバリウム鋼板外壁材単体の商品価格は、4,000~7,000円/㎡です。
職人の手間を加えると、7,000~10,000円/㎡になります。
更に板金部材(役物)、防水シート、下地(胴縁)の費用を含めると、1㎡あたり10,000~15,000/㎡が相場となります。。

項目 ㎡価格
ガルバリウム鋼板の外壁材価格 5,000円
板金部材(役物) 2,500円
施工費 2,500円
透湿シート 1,000円
胴縁 10,000円
諸経費 5%
合計金額 約12,000円
用いる外壁材や新築かリフォームかによっても価格は変わる

リフォーム時のガルバリウム鋼板外壁工事価格

軽量で建物への負担が少ないため、地震に強い外壁材としての評価も高く、重ね張り(外壁カバー工法)によるリフォームでもよく採用されています。
改修工事の場合は、外壁補修などの費用がかさむため、工事価格は新築時よりも割高になります。
昔は外壁塗装2階分の費用で元が取れるイメージでしたが、鋼板価格の高騰による外壁塗装の2.5倍位の金額が相場となっています。

モルタル外壁をガルバリウム鋼板外壁で外壁カバー工法
ガルバリウム鋼板外壁で外壁カバー工法

1棟あたりの外壁工事価格(リフォーム時)

素材 工事価格
外壁塗装 60~100万円
ガルバリウム鋼板
(外壁カバー工法)
140~220万円
ガルバリウム鋼板
(外壁張り替え)
200~300万円

テイガクによるカバー工法例(アイジー工業フォトコンテスト入賞作品)

画像中央の アイコン アイコンを左右に移動すると、画像の比較ができます

工事前(モルタル外壁) 工事後(ガルバリウム鋼板)
築年数 10年
元の外壁材 モルタル
新しい外壁 ① ガルバリウム鋼板(ガルスパン/アイジー工業)
新しい外壁 ② ガルバリウム鋼板(プレシャスウッド/旭トステム)
工事価格 210万円(税込み)

ガルバリウム鋼板外壁は、金属製の外壁のため、金属サイディングに分類されます。
実際、市場で流通している金属サイディングの多くがガルバリウム鋼板製であるため、一般消費者の方は「金属サイディング=ガルバリウム鋼板製の外壁材」と認識されても問題はないでしょう。

金属サイディング素材の種類と耐久性

素材 耐久性
ガルバリウム鋼板 25~30年
トタン 15~25年
エスジーエル鋼板 25~35年
アルミ 30~40年

エスジーエル鋼板とは?

エスジーエル鋼板は、ガルバリウム鋼板の3倍超の高い耐食性がある鋼板です。
ガルバリウムの素材にマグネシウムを含めた素材で、「超高耐久ガルバ」とよもよばれています。
錆に強く長寿命で、中でも沿岸地域の環境下でも高い耐久性を発揮します。
主に屋根材や外壁材に使用されます。
近年、エスジーエル鋼板製の外壁材が増えつつあります。
旭トステム外装の「スパンサイディングN」やアイジー工業の「ガルボウ」は、エスジーエル鋼板製の外壁材です。

エスジーエル鋼板とは?

エスジーエル鋼板とは?

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Youtube撮影者 テイガク 代表 前川祐介

ガルバリウム鋼板とアルミ、どちらが良いか?

アルミは軽量で錆びに強く耐久性に優れますが、価格が高めです。
一方、ガルバリウム鋼板はアルミほどではないもの、錆びに強い耐久性と価格のバランスが非常に良い素材です。
そのため、コストパフォーマンスの高い建材としてガルバリウム鋼板が
広く選ばれています。

戸建て住宅では断熱材一体型の製品が人気

戸建て住宅の外壁では、断熱効果が高い断熱材一体型の商品を用いるのが一般的です。

角波ガルバとは、ガルバリウム鋼板製の金属サイディングのひとつです。
凸凹のフォルムが特徴で、断熱材がないコスト重視の外壁材です。
外壁面積が大きい工場や倉庫で用いることが多いです。

建築物 用いられることが多い外壁
住宅 断熱材一体型
デザイン重視
非住宅 断熱材なし
コスト重視

ガルバリウム鋼板外壁のメリット・デメリット

ガルバリウム鋼板のメリット

1.軽量で頑丈

ガルバリウム鋼板外壁は、モルタルや窯業サイディングと比較しても非常に軽量。
建物の荷重が減ることで、地震の際の負担を軽減できます。
また、割れたり欠けたりすることがないため、地震に対する影響も他の外壁材に比べて少ないです。

外壁材の重量比較

素材 重さ(kg/㎡)
ガルバリウム鋼板 3.6
モルタル外壁 36.4
窯業サイディング(16㎜品) 17.3
ALC 18.8
参考:アイジー工業2025年総合カタログより

外壁カバー工法による耐震性の影響はないのか?

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外壁カバー工法は既存の外壁に新たな外壁材を重ねるため、建物全体の重量が増加します。
ただし、外壁重量の重さは既存外壁の約1~2割程度増えるだけであり、建物の構造計算上許容範囲内で収まるとされ、屋根カバー工法同様、安全性に対する問題が取り上げられたことはありません。
耐震性を向上させる金物と組み合わせた外壁カバー工法(サポートカバー工法)も開発されており、耐震強度を高めるカバー工法も実現可能です。

ボロボロのALCや波型スレートにも張れる?

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ALCの外壁への外壁カバー工法

劣化が進んだALCや波型スレートの外壁にも、重ね張りが可能です。
鉄骨造やコンクリート造の外壁にも対応しています。
築50年近いマンションの大規模改修においても、ガルバリウム鋼板を使用した外壁カバー工法の採用が増えています。

2.メンテナンス頻度が少ない

ガルバリウム鋼板外壁はトタンより錆びにくいです。
継ぎ目に打ち込むシーリングの露出箇所が窯業サイディングやALCに比べて少ないのも特徴です。
色あせしにくいフッ素塗膜の商品であれば、さらに塗装メンテナンス回数を大幅に減らすことができます。
そのため、メンテナンスのトータルコストを抑えやすいです。

メンテナンス費用

外壁材 20年後のメンテナンス費用
ガルバリウム鋼板(フッ素) 約10万円
窯業サイディング(14mm厚) 約100万円
ALC 約150万円

外壁塗装の検討時期

外壁材 時期
ポリエステル塗膜 20~25年
フッ素・光触媒 30年以上

以下の動画は、テイガクの社員が約30年前にフッ素塗膜の金属サイディングでカバー工法をした外壁の様子を記録したものです。
あくまでも筆者の経験に基づく意見ですが、フッ素塗膜の外壁は、30年以上、塗装メンテナンスは不要と評価しています。

築50年の外壁をカバー工法して30年経過

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3.おしゃれでかっこいいデザイン

シンプルなデザインのガルバリウム鋼板の外壁

ガルバリウムの外壁材が人気である一番の理由は、デザイン性です。
シンプルでスタイリッシュなデザインを好む人が増えています。
車との相性もよく、モダンで洗練された外観を演出することができます。

色は黒やグレーなどの落ち着いたモノトーンカラーが人気で、高級感のある仕上がりが再現できます。

4.高い断熱性

断熱材一体型のガルバリウム鋼板の外壁は、熱貫流率が低く、熱が伝わりにくい特性があります。
そのため、夏の暑さを抑制する効果が他の外壁材に比べて高いです。

外壁材の断熱性能比較

素材 熱貫流率(W/㎡K)
ガルバリウム鋼板 1.62
モルタル外壁 6.12
窯業サイディング(16㎜品) 3.78
ALC 2.72
アイジー工業2025年総合カタログより

築50年の外壁をカバー工法して30年経過

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5.凍害に強い

ガルバリウム鋼板外壁は金属なので、水分を吸収しないことから、吸収した水分が凍結することで生じるひび割れやや反りなどがが起こりません。
そのことから、ガルバリウム鋼板外壁は寒冷地域に人気です。
凍害でボロボロになった窯業サイディングを、ガルバリウム鋼板の外壁材を用いて、カバー工法で仕上げる工事もよくおこなわれています。

窯業サイディングとは?

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窯業サイディング

窯業サイディングは、セメントと繊維を主原料とした外壁材です。
デザイン性や耐火性に優れています。
外壁材の中で最も多く採用されています。
現在では製造されていない12㎜や13㎜の商品は耐久性が低く、割れや反りが生じやすいです。

モルタル外壁とは?

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モルタル外壁

モルタル外壁は、セメントに砂と水を混ぜたモルタルを下地として塗り、その上に仕上げ材を塗装する外壁仕上げ方法(塗り壁)です。
今から30年以上昔の外壁の多くがモルタル外壁でした。
ジョリパットはモルタル外壁の仕上げのひとつです。

ALC外壁とは?

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ALC外壁

ALC外壁は、軽量気泡コンクリートともよび、耐火性、断熱性、遮音性に優れたパネル形状の外壁材です。
パネルは工場で製造され、一般的に幅60cm×高さ3m程度のサイズが流通しています。
3m~4mの長さが定尺の金属サイディングに比べてパネルの大きさが小さいため、継ぎ目のシーリング量がかなり多いです。

外壁のシーリングとは?

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外壁の劣化したシーリング

シーリング(コーキング)とは、外壁材の継ぎ目や窓枠などの隙間を埋めるためのゴム状の充てん材です。
防水性や気密性を高め、雨水の侵入や建物内部への湿気を防ぎます。
窯業サイディングは雨風や紫外線、地震の影響が受けやすく、10~20年程度でひび割れたり、やせ細っていったりします。
シーリングの打ち替え費用は思っている以上に高額です。

ガルバリウム鋼板のデメリット

1.傷つきやすく凹みやすい

ガルバリウム鋼板外壁の凹み

ガルバリウム鋼板外壁は、表面が薄い金属であるため、傷が生じやすいです。
中でも単色のシンプルな商品は、工事中の微細な傷が目立ちやすいです。
外部からの衝撃に弱く、凹みやすいです。

2.工事が難しく割高

テイガクの建築板金工の職人

金属サイディングの施工は、建築板金工とよばれる専門職人が担います。
特殊な技術を備えた職人であり、担い手が少ないです。
そのため、工事価格が窯業サイディングに比べて割高です。

【よくある質問】ガルバリウム鋼板外壁は電波を遮断する?

テイガクの建築板金工の職人

ガルバリウム鋼板外壁のデメリットとして指摘されることが多い、電波の遮断。
結論を先に述べると電波遮断の心配はありません。
テイガクはこれまで、2,000棟以上の外壁カバー工法の実績がある会社です。

これまで一度も、ガルバリウム鋼板の外壁を重ねて張った後、電波が悪くなったというクレームを受けたことがありません。
物理的には考えられる現象ですが、過度に心配する必要はありません。

こんな人にはガルバリウムの外壁がおすすめ!

おすすめする人

  • シンプルな金属サイディングのデザインが好きな人

  • 軽量で地震に強い家を目指したい人

  • 一度の工事で長期にわたるメンテナンスを抑えたい人

  • 外壁と屋根を同じ金属素材で統一したい人

おすすめしない人

  • 傷や凹みに対して神経質な人

  • 初期費用を極力安く抑えたい人

  • 左官仕上げやレンガ調の質感にこだわる人
    (窯業サイディングの方がリアル)

外壁の錆びの進行

基本は白錆びで留まることが多い

電食による錆と穴あき

20年以上経過すると、「外壁の色あせ」と「錆び」が少しずつ感じられるようになります。
錆びは「白錆び」→「赤錆び」→「黒錆び」→「穴あき」の順番で進行します。
多くの場合、白錆びで留まることが多く、赤錆びや黒錆びに至ることは”まれ”です。

また、錆びはトタンのように拡大することはなく、ガルバリウム鋼板の場合は局所的に生じます。
ただし、写真のように電食対策などの基本的な施工措置がなされていないと、耐久性の高いガルバリウム鋼板であっても錆びて穴が空いてしまいます。
表面処理をしていないステンレスビスの使用を避けるなど、注意するべき点が多いです。

ガルバリウム鋼板外壁の錆びやすい箇所と環境

20年経過したガルバリウム鋼板外壁の劣化状況

こちらの画像は、筆者が撮影した、ガルバリウム鋼板の外壁を張った20年後の外壁画像です。
錆びは局所的で拡大する様子はなく、外壁全体の評価としては全く問題がない状態でした。
ただし、雨が当たりにくい箇所は、ほこりや塵が外壁に付着したままになりやすいことから、小さな錆びが多く生じていました。

20年経過したガルバリウム鋼板の外壁の釘打ち部

釘打ち部周りは、若干、錆びて変色している箇所があります。

外壁の切断部に若干の錆が発生

外壁に降り注いだ雨水の終着となる土台水切り部かつ外壁切断部は、水の影響を強く受けています。

白い錆が多数発生

外壁に取り付けられたガラリや、出窓やバルコニーの軒下は、雨が当たらないため、ホコリなどの付着物の酸化により、錆が発生しています。

赤錆が発生している釘打ち部

傷がついて素地が出現している箇所は、赤錆びとなっています。
ただし、錆びが拡大する様子は感じられません。

錆びやすい環境や状態

錆が発生しやすい箇所
引用:アイジー工業2025年総合カタログより

以下の環境や状態は、外壁劣化が比較的進行しやすいとメーカーから指摘されています。
当てはまる場合は、通常よりも頻度の高いメンテナンスが求められます。

注意したい環境と状態
  • 切断面や加工部分の露出箇所

  • 海沿いで塩害の影響が受けやすい地域

  • 工場などの排気ガスが多い地域

  • 異種金属との接触

  • 傷や塗膜の剥がれ

  • 雨が当たらない部位(軒下・バルコニー下・庇下など)

ガルバリウム鋼板外壁の中の状態

ガルバリウム鋼板外壁の中の状態

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Youtube撮影者 テイガク 代表 前川祐介

点検とメンテナンス

外壁の汚れを落とす

1年に1度は、外壁に付着した汚れを水洗いで清掃してください。
雨が当たらない箇所は、外壁の汚れが雨で流れ落ちないため、錆が発生しやすいです。
水圧で汚れが落ちない場合は、柔らかいスポンジや布で拭き取ったり、中性洗剤を使ったりして汚れを洗い流してください。

ガルバリウム鋼板外壁の点検とメンテナンス

メンテナンス 内容
定期清掃 1年に1回程度
点検 施工後5年目から2~3年ごと
再塗装 15~20年程度を目安に検討
引用:アイジー工業2025年総合カタログより

ガルバリウム鋼板外壁の保証

メーカー保証

メーカー保証とは、ガルバリウム鋼板外壁を製造するメーカーが提供する保証のことです。
製品自体の不具合や、欠陥・品質に起因する問題について、メーカーが責任を持って対応します。

ガルバリウム鋼板外壁の最大手メーカーであるアイジー工業のメーカー保証をご紹介します。
2025年現在、5種類の外壁材を展開しており、それぞれに保証内容が設定されています。
塗膜変退色(色あせ)については、ポリエステル塗膜でも10年間の保証が適用されます。
穴空き保証に関しては、高耐久ガルバ(エスジーエル鋼板)が最長25年の保証対象となっています。

アイジー工業の製品ごとの保証

製品 保証期間
遮熱性フッ素インクジェット塗装製品 塗膜変褪色20年保証・赤さび20年保証・穴あき20年保証
遮熱性フッ素樹脂塗装鋼板採用製品 塗膜変褪色10年保証・赤さび10年保証・穴あき10年保証
ポリエステル樹脂塗装超高耐久ガルバ採用製品 塗膜変褪色10年保証・赤さび15年保証、穴あき25年保証
ポリエステル樹脂塗装ガルバ採用製品(0.35mm) 塗膜変褪色10年保証・赤さび10年保証・穴あき10年保証
ポリエステル樹脂塗装ガルバ採用製品(0.27mm) 赤さび10年保証・穴あき10年保証
アイジー工業株式会社/製品保証

工事保証

工事保証は、工事会社が設ける保証のことです。
工事会社の施工ミスや不良工事による不具合が対象となります。
たとえば、テイガクでガルバリウム鋼板外壁の工事を依頼された人には、下記の保証を付保します。

【参考】テイガクのあんしん保証

工事内容 保証期間と保証内容
外壁カバー工法 10年:雨漏り/捲れ/反り
外壁張り替え 15年:雨漏り/捲れ/反り
テイガクのあんしん保証制度

沿岸エリアでも問題なくも使えるか?

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沿岸地域の建築物は塩害の影響を受けやすいため、メーカー保証は得られません。
ただし、施工においては基本的には問題はないと、当社では解釈しています。
実態としてガルバリウム鋼板外壁は、沿岸部の工場や住宅でも広く使用されています。
適切な製品選択と施工、定期的なメンテナンスを行うことで、ガルバサイディングは十分な耐久性を維持します。

塗装に適したタイミングは外観で判断できる?

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著しい変色や白亜化(チョーキング)が見られる場合は、塗装を検討するタイミングといえます。
ただし、錆が発生していない限り、外壁の機能は維持できており、外壁塗装の緊急性は低いと判断できます。

張り方・デザイン・色のポイント

張り方のポイント

金属サイディングは、縦方向に張る「縦張り」と、横方向に張る「横張りの2パターンあります。
見た目が全く違うだけではなく、下地の施工方法も異なります。
金属サイディングは、胴縁(どうぶち)とよばれる下地を取り付け、その下地に打ち付けて固定させます。
縦張りの場合、下地は横方向(横胴縁)に、横張の場合、下地は縦方向(縦胴縁)に取り付けます。
雨漏りリスクや通気効果、断熱効果を考えると、胴縁は縦胴縁のほうが望ましいです。
したがって、機能の観点で判断すると、横張りの方が優れていると評価できます。
あくまでも縦張りと横張りを比べた場合の評価です。
縦張りが悪いということではございません。

横張り
縦張り

縦張りと横張りの違い

外壁材を張る方向 下地を張る方向 工事価格
縦張り 横方向 割高
横張り 縦方向 割安

色選びのポイント

個人的な意見ですが、ガルバリウム鋼板外壁は、シンプルモダンな商品の場合、寒色系(ネイビーやダークグリーン)、無彩色(グレーやブラック)などの色合いが、高級感があっておすすめです。

遮熱効果を求めて暗色系の色を避けられる人もいます。
しかし、一般的に、屋根に比べて外壁は室内への熱の吸収量が少ないこと、断熱材一体型の金属サイディングは断熱効果が高いことから「外壁の色による遮熱効果を過度に気にする必要はない」というのが筆者の考えです。
基本的に外壁の遮熱機能より、好みを優先して選ぶのが良いでしょう。

最近は、外壁材メーカーのカタログだけでなく、ウェブサイトやSNS、YouTube動画などでたくさんの外壁材の仕上がりをチェックすることができます。
多くの施工例を参考にしながら、理想に近い色を選んでください。

おしゃれのポイント

外壁の角の仕上がりをカッコよく魅せる「段出隅」

通し出隅
段出隅

ガルバリウム鋼板外壁の角(コーナー)を出隅といいます。
基本的に出隅は「断面がL字型」の「通し出隅」を取り付けます。
通し出隅は、価格も安く、平滑で一体感のあるシンプルな仕上げです。
一方、段差があるデザイン性を重視した「段出隅」に変更することも可能です。

「見切り縁」を無くした「長尺」商品

継ぎ目なし長尺仕様
継ぎ目あり標準仕様

基本的にガルバリウム鋼板外壁には、「継ぎ目」が生じます。
既製品の外壁材の長さは3~4m程度で、2階建ての建物の場合、「見切り材」という部材を取り付ける必要があります。
しかし、特注品で最大7mの長尺製品の製造も可能です。(商品による)
7mあれば、外壁と外壁に継ぎ目がない仕上がりが再現できます。
スッキリとした印象だけではなく、雨漏りリスクも軽減できます。

「縦張り」と「横張り」は屋根の形で決める

シンプルな屋根には縦張りサイディング

あくまで筆者の考えですが、「片流れや切妻の屋根には縦張り」「寄棟や複雑な形状の屋根には横張り」をおすすめします。
縦に長い外壁には縦張りを採用することで、その高さをより強調し、ダイナミックな印象を与えられます。
一方で、横に長い外壁には横張りを組み合わせることで、統一感が生まれ、すっきりとした仕上がりになります。

「木目調のデザイン」と組み合わせる

木目調のルーバー

金属サイディングは無機質で冷たい印象を感じやすいです。そのため、木目調の「外壁」や「ドア」「ルーバー」「軒天」と組み合わせることで、暖かみや自然な雰囲気を引き出すことができます。

断熱材が付き商品を採用して「たわみ」を解消

断熱材がないと外壁面がたわみやすくなる

断熱材がないと外壁面がたわみやすくなります。(角波や波型のデザインは除く)
そのため、断熱材がある商品をおすすめします。

外壁材のカタログやカットサンプルの入手方法は?

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1:メーカーの公式サイトから請求
外壁材メーカーの公式サイトにカタログやサンプル請求のフォームが用意されています。
必要事項を入力して申し込むと、郵送で送られてきます。

2:工務店やリフォーム会社に相談
工務店やリフォーム会社で外壁工事を行う場合、メーカーのカタログやサンプルを取り寄せてもらえます。

外壁の深絞りとは ?

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金属サイディングの深絞り

深絞り(ふかしぼり)とは、プレス加工法のひとつです。
外壁材だけではなく、自動車や家電製品にも採用されています。
金属板をプレスさせて成型し、レンガ調やタイル調といった凹凸があるデザインに仕上げます。
深絞りの商品は、よりリアルな質感を感じ取ることができ、かっこいいです。

ガルバリウム鋼板外壁の費用相場

建築板金工事会社が直接手掛ける工事価格が安い

ガルバリウム鋼板外壁の価格は、用いる商品や張り方によって大きく変わります。
下記にテイガクで請け負う外壁カバー工法のリフォーム価格を表で示します。
表中の割高価格は、当社が標準的に想定する価格帯を大幅に超える金額を示しています。

言うまでもないことですが、ガルバリウム鋼板外壁を専門に扱う工事会社とそうでない工事会社では、全く工事金額が異なります。
中間マージンが発生するため、2~3割、高くなります。

ガルバリウム鋼板外壁の工事価格

標準価格 割高価格
最安値商品 160万円前後 250万円以上
横張り・ポリエステル塗膜商品 190万円前後 300万円以上
縦張り・フッ素塗膜商品 210万円前後 300万円以上
横張り・インクジェット商品 260万円前後 350万円以上
板金部材や胴縁、防水シートを含む外壁工事価格

ガルバリウム鋼板外壁の工事価格

ガルステージシャイン/アイジー工業

商品と工事の特性

張り方 横張り
胴縁 木胴縁
鋼板 ガルバリウム鋼板
鋼板の塗膜 フッ素
デザイン エンボスの浅い
シンプルデザイン
板金部材や胴縁、防水シートを含む外壁工事価格
項目 面積/数量 単価 小計
外壁材+施工費 140㎡ 6,500円 910,000円
付帯物脱着 140㎡ 400円 56,000円
外壁補修 1式 40,000円 40,000円
木胴縁(ビス打ち) 140㎡ 1,100円 154,000円
標準役物 140㎡ 1,300円 182,000円
仕上げシーリング 140㎡ 500円 70,000円
資材搬入搬出費 1式 30,000円 30,000円
諸経費 6% 86,520円
消費税 10% 152,852円
端数調整 -372円
屋根工事セット
ディスカウント
要問合せ
合計金額(税込み) 1,659,000円
※外壁付帯部の脱着や防水シート張り付けなどの費用は含まれておりません

ガルスパン/アイジー工業

商品と工事の特性

張り方 縦張り
胴縁 木胴縁
鋼板 ガルバリウム鋼板
鋼板の塗膜 ポリエステル
デザイン スパン系
板金部材や胴縁、防水シートを含む外壁工事価格
項目 面積/数量 単価 小計
外壁材+施工費 145㎡ 8,800円/㎡ 1,276,000円
付帯物脱着 145㎡ 400円/㎡ 58,000円
外壁補修 1式 40,000円 40,000円
木胴縁(ビス打ち) 145㎡ 1,100円/㎡ 159,500円
標準役物 145㎡ 1,300円/㎡ 188,500円
仕上げシーリング 145㎡ 500円/㎡ 72,500円
資材搬入搬出費 1式 30,000円 30,000円
諸経費 6% 109,440円
消費税 10% 193,344円
端数調整 -784円
屋根工事セット
ディスカウント
要問合せ
合計金額(税込み) 2,126,000
※外壁付帯部の脱着や防水シート張り付けなどの費用は含まれておりません

ガルバリウム鋼板の外壁工事会社をお探しの方はテイガクで!
専門のスタッフと熟練の職人が対応

フリーダイヤル:0120-94-8807 年中無休(9:00-16:00)

外壁カバー工法(重ね張り)の工事手順

外壁のリフォーム工事は、施工環境が悪く工事に時間がかかります。
経年劣化が進行している場合は、補修をおこなった後に新しい外壁を張ります。
雨漏りリスクが高い外壁は透湿防水シートを貼付したうえで外壁を仕上げるのが望ましいです。
照明器具や給湯器などを取り外して再び取り付ける工事も必要です。

1付帯部脱着、2付帯部塗装
3外壁補修、4透明防水シート張り
5胴縁取り付け、6金属サイディング張り
7役物取り付けとシーリング打設、8完成

メーカーとおすすめ商品

ガルバリウム鋼板の外壁材メーカー

ガルバリウム鋼板のメーカーは金属サイディング工業会のホームページから詳細の確認ができます。

ガルバリウム鋼板のメーカー

アイジー工業のおすすめ商品

アイジー工業は、日本で一番大きな金属建材メーカーです。
デザイン性に優れた外壁材のラインナップが多い、ガルバリウム鋼板外壁のリーディングカンパニーです。

ビレクト

「SP-ビレクト」は、表面の平滑性と段差の立体感を活かしたシンプルモダンな外観が人気の金属サイディングです。アイジー工業の一番人気の商品です。

ガルステージシャイン

「ガルステージシャイン」は、フッ素鋼板が用いられたシンプルデザインの金属サイディングです。
縦張りにも横張にも対応しています。

ニチハ商品のおすすめ商品

ニチハは、日本で一番大きな外装材メーカーです。
比較的安価で工事ができます。

シン・ネオスパンFU

色あせしにくいフッ素鋼板が用いられたスパン系の金属サイディングです。
価格と性能、デザインが備わったおすすめ商品。

コルモロック

ニチハの金属サイディングは、単色でコストパフォーマンスに優れた商品が豊富にあります。

旭トステム外装のおすすめ商品

旭トステム外装は、ルミフロンとよばれる優れた特性をもつフッ素鋼板の共有に強みがあるメーカーです。

スパンサイディングS

旭トステム外装のスパン系サイディングは、エスジーエル鋼板が採用されています。
ガルバリウム鋼板よりも優れた材質でかつフッ素鋼板であるため、品質重視の方におすすめの商品です。

プレシャスウッド

プレシャスウッドは、インクジェットでデザインされた木目調の金属サイディングです。
金属サイディングの中では最も本物に近いです。
テイガクの京葉工事センターや神戸店でも採用しています。

外壁工事会社選びのポイント

建築板金工事会社へ直接依頼

  • 工事価格を抑えたい

  • 専門家からアドバイスを聞きたい

  • トラブル発生時に迅速に対応して欲しい

  • 複数のメーカー商品を提案して欲しい

テイガクの工事現場

上記のような工事をご希望の場合、建築板金工事会社に直接依頼するのが最適です。
建築板金工事会社とは、ガルバリウム鋼板の外壁材をメーカーから直接仕入れ、専門の職人を手配し、施工管理まで一貫して行う会社のことです。

テイガク大阪工事センター

たとえば テイガク は、創業から25年の実績を持つ建築板金工事会社です。
金属サイディングを納品して管理する施設がある会社です。
テイガクを通じた工事なら、中間業者を介さずに、効率的かつコストを抑えた施工が可能となります。

複数社からの見積りもお忘れなく!

ガルバリウム鋼板外壁の施工はかなり複雑であり、費用もかかる工事です。
工事会社ごとに使用するメーカーや施工法、費用、提案内容は全く異なるはずです。
時間をかけて比較検討したうえで、工事会社を選定してください。

ガルバリウム鋼板の外壁工事会社をお探しの方はテイガクで!
専門のスタッフと熟練の職人が対応

フリーダイヤル:0120-94-8807 年中無休(9:00-16:00)

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