※このページは主に戸建て住宅を対象にした内容です。
スレート屋根マニュアル
気になる項目をクリックして、スレート屋根についてチェックしよう!
スレート屋根とは?
スレート屋根はセメントを材料とする屋根材
スレート屋根はどこでも見かける屋根材です。全く問題がない安全な屋根材なのかというと、現在、スレート屋根に悩まされている人が意外と多いです。
戸建て住宅で用いられるスレート屋根は、セメントを主成分とする厚さ5mmくらいの薄い板のような屋根のことで、平べったい板(フラット)の形状をしています。
都心や郊外の住宅で特に多く使われていて、誰もが目にしたことがあるおなじみの屋根材です。
地域や人によってよび名が変わり、「コロニアル」や「カラーベスト」「平板(へいばん)スレート」「化粧(化粧スレート)」「スレート瓦」「新生瓦(しんせいかわら)」など様々なよばれかたがあります。
工場や倉庫では、波型の形ををしたスレートを用いて屋根を仕上げます。
これは見た目のとおり、波型(なみがた)スレートとよばれています。
戸建て住宅で用いられるスレートよりは分厚いです。
スレート屋根の厚みやサイズは?
一般的なスレートのサイズは幅91cm×高さ41.4cmです。
厚さは約5mmです。
上部に4か所、釘を打って固定する穴があります。
釘を屋根の下地(野地板)に打ち込んでスレートを張ります。
1枚のサイズ | 幅910mm×高さ414mm |
厚み | 5.2mm |
1㎡あたりの重量 | 約20Kg(陶器瓦の半分で金属屋根の3倍) |
1㎡あたりの必要枚数 | 約6枚 |
1㎡あたりの値段 | 約3,000円(参考:楽天市場) |
1枚あたりの値段 | 約500円 |
スレート屋根の耐久性
スレート屋根の寿命は何年?
スレート屋根は製造された年代によって耐久性が変わります。
特に第二世代のスレート屋根はぜい弱で、割れや欠けなどの不具合が多発しやすい傾向があります。
スレートの世代 | 耐久性 | 製造時期の目安 | アスベスト有無 |
第一世代 | 30年~40年 | 1990年代中頃以前 | 〇 |
第二世代 | 15年~25年 | 1990年代中頃~2000年代中頃 | × |
第三世代 | 30年 | 2000年代後半 | × |
スレート屋根は割れても大丈夫?
「スレート屋根が割れているから、今すぐなんとかしないと雨漏りしますよ!」と屋根修理業者から言われたことがあるかもしれません。
ぎょっとして「今すぐなんとかしなければ!!」と思う人が多いです。
そのまま勢いで修理の契約を結んでよいのでしょうか?
スレート屋根が部分的に割れたり、欠けたりすることが原因で雨漏りがすぐに起きることは、テイガクの経験上ほとんどありません。
過度に心配をする必要はないでしょう。
それではなぜ、スレート屋根が割れても雨漏りは起きないのでしょうか?
断面で見ると、スレートの屋根は2重構造であることが分かります。
たとえば、スレートが1枚ずれ落ちて無くなった場合、その下にあるもう1枚のスレートが現れます。
したがって、割れや欠けがあっても、その下にあるもう1枚のスレート屋根が屋根の機能の役割を担ってくれます。
むしろ、スレート屋根の不具合については、割れたスレート屋根が風で飛ばされて、隣家の壁や車に当たってしまう事故のほうが怖いです。
スレート屋根の裏側は雨水が入り込みやすい。なぜでしょうか?
スレート屋根の塗装で重要なタスペーサー
スレート屋根は重ねて仕上げる構造なので、スレート屋根本体の上下左右にはたくさんの「すき間」があります。
もちろん、「すき間」から雨水が入り込みます。
しかし、この「すき間」は欠陥ではありません。
むしろ、「すき間」はないと困るものです。
たとえば、屋根塗装をする時、塗膜で「すき間」を埋めないよう「タスペーサー」とよばれるプラスティック部材で「すき間」を 無理矢理作って屋根塗装をおこないます。
あるいは「縁切り」といって、カッターのようなもので塗膜を手作業で切断をし、「すき間」を設けます。
なぜスレート屋根に「すき間」が必要なのか?
スレート屋根の「すき間」は、万が一スレート屋根の内部に雨水が入り込んだ時に、雨水を排水させる役割があります。
したがって、「すき間」をシーリング材などで無理に埋めてしまうと、スレート屋根の内部に入り込んでしまった雨水の逃げ道がなくなってしまい、雨漏りを引き起させてしまいます。
スレート屋根の「すき間」には、雨水を入り込ませてしまう一方で、雨水を逃がしてくれる機能があるのです。
スレート屋根の根本的な雨漏り原因は「ルーフィングの破れ」。
スレート屋根で雨漏りが生じる根本的な原因は?
スレートの下にはルーフィング(下葺き材)とよばれる防水シートが敷かれています。
スレートのすき間に入った雨水は、ルーフィングがはじいてくれます。
雨漏りを防ぐ役割はルーフィングが果たしています。
ルーフィングが破れることではじめて雨漏りが起きます。
スレートの割れより、ルーフィングの機能低下のほうがずっと重要なことです。
スレート屋根本体以外の部材の名称を知っておくと、リフォームの見積り書を読み解くことができます。知っておかないと絶対に損!
スレート屋根を構成する部材の名称と耐久性
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スレート屋根本体(コロニアル・カラーベスト・平板スレート・化粧スレート)
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防水シート(ルーフィング)
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野地板(のじいた)
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棟板金(むねばんきん)
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ケラバ板金
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軒先板金(のきさきばんきん)
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破風板(はふいた)/鼻隠し(はなかくし)
スレート屋根を構成する部材 | 耐用年数(耐久性)の目安 |
防水シート | 10年~20年 |
野地板 | 35年~45年 |
棟板金 | 10年~15年 |
ケラバ板金 | 20年~30年 |
破風板 | 20年~30年 |
スレート屋根の歴史とアスベストの深い関係
天然スレートとは?
本来、スレートとは石(粘板岩・ねんばんがん)のことです。
石でできたスレートをわが国では天然スレートとよんでいます。
ヨーロッパのお城の屋根や東京駅の屋根は天然スレートで屋根が仕上がっています。
天然スレートの屋根はとっても高価な屋根材なので、わが国ではほとんど見かけることがありません。
昔のスレート屋根のセメントには、アスベストが含まれていました。
スレート屋根の名称とアスベスト
石は高価で大量生産ができないので、セメントを固め、デザインを加えたものがわが国では普及しています。
そのため、戸建て住宅のスレート屋根を化粧スレートとよぶことがあります。
建築図面では化粧スレートとよく表記されています。
戸建て住宅で用いられるスレート屋根は、コロニアルという汎用商品(旧クボタで現ケイミューの商品)がよく売れており、戸建て住宅用のスレートはいつしかコロニアルと言い換えられるようにもなっています。
もしくは、コロニアルが属するカテゴリー名(シリーズ名/ブランド名)であるカラーベストの名称を用いる人も多いです。
筆者の感覚では東日本はコロニアル、西日本はカラーベストとよぶ人が多いです。
スレート屋根というと波型スレートのことにもなってしまうので、テイガクでは基本的にコロニアルとよぶことしています。
また、昔のスレート屋根にはアスベストが含まれていたので、スレートのことを石綿スレートとよぶ人もいます。
現在はスレート屋根の中にアスベストは含まれておらず、代わりに繊維が含まれています。
残念なことに、スレート屋根は製造された年代によって商品名だけではなく、性能そのものが全く変わってしまい、不良品も流通しています。
第一世代~第三世代のスレート屋根の特徴を解説します。同じスレート屋根なのに、全く異なる屋根といってもおかしくありません。原因はずばりアスベスト。
第一世代 ~1990年前半ごろに製造されたスレート屋根
スレート屋根が製造されはじめた時期は、セメントにアスベストを含めていました。
アスベストは健康被害の影響がある一方で、建材を丈夫にする点では優秀な素材でした。
アスベストがあるおかげで、割れにくく長寿命であり、この時期に製造されたスレート屋根の耐用年数は35年から40年程度です。
ただし、アスベストは処分に多額の費用がかかり、葺き替え時には屋根工事の費用がかなりかかります。
アスベストを含んだ代表的な商品
商品名 | メーカー |
ニューコロニアル | 旧クボタ |
アーバニー | 旧クボタ |
フルベスト | 旧松下電工 |
第二世代 1990年後半~2000年中ごろに製造されたスレート屋根
アスベストの健康被害を受け、1990年代後半ごろからアスベストを含めないスレート屋根が製造されました。
ノンアスベスト屋根やノンアス屋根とよびます。
屋根機能の限界時期は15年から25年程度です。
商品や製造ロットによっては、急速に劣化が進行し、屋根が剥がれたり、割れたりします。
2022年現在、最も多くのお客様がお悩みになっているスレート屋根です。
アスベストを含めていない代表的な第二世代の商品
商品名 | メーカー |
コロニアルNEO | 旧クボタ |
セイバリーNEO | 旧クボタ |
グリシェイドNEO | 旧クボタ |
グリシェイドグラッサ | 旧クボタ |
レサス | 旧松下電工 |
エコ・シンプル | 旧松下電工 |
シルバス | 旧松下電工 |
シンフォニー | 旧松下電工 |
パミール | ニチハ |
第三世代 2000年後半以降に製造されたスレート屋根
不具合が頻発する第二世代の問題を受けて改良したスレート屋根です。
屋根機能の期待耐用年数は約30年程度です。
アスベストを含めていない代表的な第三世代の商品
商品名 | メーカー |
コロニアルクァッド | ケイミュー |
コロニアルグラッサ | ケイミュー |
スレート屋根のメリット
1990年代スレート屋根は屋根材シェアの50%近くを占めていました。スレートが普及した理由は、大きく3つあります。
安い
瓦屋根や金属屋根と比べてスレート屋根は価格が安いです。
スレート屋根は商品代と手間を含め、1平米あたり4,000円~5,000円くらいで工事ができます。
軽い
スレート屋根の重さは瓦の半分です。
阪神淡路大震災以降、屋根の軽量化の関心が高まり、スレート屋根が大きくシェアを伸ばしました。
建築基準法における建物の構造計算をおこなう基準値でも、スレート屋根は3段階のうち1番低い「軽い屋根材」に分類されています。
工事が簡単
住宅供給不足が問題だった1980年から90年代の高度経済成長期、施工が簡単で工期を短くすることができるスレート屋根はうってつけの屋根材でした。
瓦屋根や金属屋根よりもスレート屋根は簡単に工事ができます。
スレート屋根のシェアが下がっている理由
スレートの屋根にデメリットを感じる人が増えています。
YouTube動画でもスレートの屋根をすすめる建築のプロは少ないです。
スレート屋根と金属屋根、瓦屋根のシェア
上記の表は、新築で融資(フラット35/旧住宅金融公庫)を受ける際に報告する屋根材の出荷データをグラフ化したものです。
1990年代、スレート屋根はダントツトップのシェアを占める屋根材でした。
バブル崩壊による経済低迷も背景にあり、価格が安いスレートはまたたくまにナンバーワンの屋根材となったのです。
2000年代、ノンアスベストの問題が顕在化し、シェアが低減し、瓦屋根に抜かれてしまいます。
2010年代前半、東日本大震災が発生し、屋根の軽量化の関心が高まり、再びトップの地位を獲得します。
2010年代後半からは軽量で耐久性の高いガルバリウム鋼板の屋根に追い抜かれてしまいます。
屋根材のシェアをめぐり、このような三つ巴の争いがあったのです。
アスベストの処分負担とノンアスベストの不具合
現在、第一世代のスレート 屋根 で仕上げられた住宅が30年~40年経過している時期であり、ちょうど葺き替えを検討される人が増えています。
アスベストが含まれたスレート屋根の処分費は30万円~50万円近くかかります。
葺き替え工事の金額を知って驚いく人が多いです。
瓦屋根の処分費用よりも高額です。
第二世代のスレート屋根は築後15年~20年程度でボロボロになることがあります。
まさか10年程度でこんなことになるとは、誰も想像していなかったはずです。
第二世代のスレート屋根にお住いのご家庭は、お子様がまだ学生であることが多いです。
まだまだ教育費がかかるにもかかわらず、100万円単位の出費に直面してしまいます。
安かろう悪かろうは、まさにこのことです。
第三世代のスレート屋根が改善されているとはいえ、スレート屋根を採用するお客様も、提案する会社(設計士・ハウスメーカー・工務店等)も、心情的にマイナスのイメージが植え付けられています。
そういった背景の中、スレート屋根に代わる素材が注目を浴びています。
それがガルバリウム鋼板の屋根です。
ガルバリウム鋼板の評価の高まり
スレート屋根のシェアが急低下している一方で、ガルバリウム鋼板の屋根の人気が高まっています。
ガルバリウム鋼板は従来のトタンに代わる素材として、30年近く前に開発されました。
着実に実績と評価を積み重ね、現在ではリフォームだけではなく新築でも最も多く用いられている屋根材になっています。
「30年前からある素材なのに、なぜ今さら評価されているのか?」。と思われる人がいるかもしれません。
理由は簡単です。
屋根のような建物の”超重要部位”に、新しい素材を率先して採用することが怖くてできなかったからです。
評価の証明は遅れてやってきます。
現在、数ある屋根材の中で、総合的にガルバリウム鋼板の屋根が最も高い評価を得ています。
スレート屋根のリフォーム方法と費用
スレート屋根の改修方法は5種類!どの工事が適切かしっかり見極めて!
スレート屋根の部分修理
スレート屋根が剥がれたり割れたりした部分に、新しいスレートを張って補修することは簡単にできます。
スレートを丸ごと1枚差し替えることもできます。
しかし、屋根全体が傷んでいる場合の部分修理は、修理のいちたごっこになる可能性があります。
したがって、築年数が相当年数経過したスレート屋根や第二世代のスレート屋根は、部分修理をおすすめしません。
修理内容 | 改修費用 |
応急処置 | 5万円 |
コロニアルの一部交換 | 3~30万円 |
スレート屋根の塗装
スレート屋根のリフォームといえば、屋根塗装を思い浮かべる人が多いです。
汚くなった屋根をきれいにする目的で屋根塗装をおこなうのであれば、屋根塗装の価値はあります。
しかし、スレートの長寿命化といった目的で屋根塗装をおこなう価値はありません。
屋根塗装をおこなうことで屋根の寿命が長くなることは、立証されていません。
スレート屋根のメーカーカタログには屋根塗装は「美観維持が目的」としっかり明記されています。
もちろん、屋根塗料メーカーのカタログにも、スレート屋根を塗装することで屋根の耐久性が上がるといったことは一言も書かれていません。
リフォーム内容 | 改修費用 |
シリコン塗料 | 25~40万円 |
屋根塗装と棟板金交換 | 40~60万円 |
棟板金(むねばんきん)の修理
スレート屋根のてっぺんに取り付けられている棟板金(むねばんきん)は不具合が多い部位です。
強い風がふくと、棟板金がよく飛ばされます。
原因は棟板金を留めている釘や棟板金の裏にある木下地の腐食です。
温暖化の影響で風の勢いが増しているので、一般的に棟板金のメンテナンスは10年~15年に1度は必要です。
テイガクではオリジナルの金属下地(エスヌキ)を棟板金の下地として採用しています。
金属下地はがっちりと棟板金が固定できるので、40年~50年は安心できる素材です。
テイガクが推奨する金属下地(エスヌキ)の強度について
テイガクが推奨する金属下地(エスヌキ)は「価格の安いガルバ」と「錆に強いアルミ」の2種類からお選び頂けます。
アルミは、異種金属接触の腐食を考慮した板厚(1.3mm)で設計し、表面にはアルマイト処理(絶縁処理)を施しています。
これまでの数多くの失敗と経験から生まれたテイガクのオリジナルの下地材です。
詳細はこちら
リフォーム内容 | 改修費用 |
棟板金の交換 | 3~30万円 |
換気棟(かんきむね)の取り付け
換気棟とは、穴の開いた棟板金部材のことです。
屋根のてっぺんに穴を設けることで、屋根裏の熱と湿気を外に自然放出させることができます。
最近の新築住宅では、ほぼ100%取り付けらています。
換気棟を取り付けることで、2階の室内が過ごしやすくなります。
なにより、屋根の下地材である野地板を痛める湿気も放出してくれるので、屋根の長寿命化につながります。
足場をかけて屋根もしくは外壁に手をかける機会があれば、換気棟は必ず取り付けてください。
換気棟の取り付け費用は取り付け長さにもよりますが、おおよそ税込み3万円から10万円程度が換気棟取付の相場です。
リフォーム内容 | 改修費用 |
換気棟の取り付け | 3~10万円 |
棟の処置は板金工職人の技術が必要
屋根塗装のついで、もしくは外壁塗装のついでに棟板金の交換や換気棟の取り付けをおこなおうとする人が多いはずです。
注意して欲しいのは、板金部材の取り付けは建築板金工職人の技術が求められる工事であり、塗装職人がおこなえる工事ではないということです。
棟板金は塗装職人ではない別の板金工職人が処置をおこなっているか、必ず確認をしましょう。
スレートに屋根カバー工法
屋根カバー工法とは、古いスレート屋根の上に「防水シート」と「軽い金属屋根」を張って屋根をリフォームする工事です。
葺き替えよりも費用を抑えて屋根全体の改修ができるため、費用対効果が高いリフォーム方法です。
金属屋根にも種類がたくさんあり、最近はガルバリウム鋼板を改良させた3倍超の耐久性が認められるエスジーエル鋼板の屋根材が主流です。
リフォーム内容 | 改修費用 |
エスジーエル鋼板 (断熱一体型) | 100~120万円 |
ガルバリウム鋼板 (横葺き・断熱材なし) | 90~110万円 |
ガルバリウム鋼板 (縦葺き・断熱材なし) | 80~100万円 |
※足場工事は別途
スレート屋根の葺き替え
葺き替え工事は、古いスレート屋根を剥がして屋根を張り替える工事です。
葺き替え工事は屋根が完全に新しくなる代わりに、とてもお金がかかる工事です。
アスベストが入っている場合、撤去処分費用が加算されることになります。
スレートの葺き替えで抑えて欲しい点が1点あります。
それは屋根下地である野地板(のじいた)を新しくすることです。
野地板は屋根の下地材のことで、腐食が進行すると屋根が剥がれやすくなります。
野地板を新しくする工事は、葺き替え工事のタイミングでしかおこなえません。
またとない機会を逃してしまうことは、もったいないです。
ただし、スレート屋根をスレート屋根に葺き替える工事はできれば避けてほしいです。
理由は屋根が重くなってしまうからです。
野地板を張ってスレート屋根を張ると、野地板の分、屋根が重くなります。
耐震性が悪化します。
基本的にスレート屋根の葺き替えは、軽い金属屋根を張るようにしましょう。
リフォーム内容 | 使用屋根材 | 改修費用 |
石綿なしスレート | エスジーエル鋼板 (断熱一体型) | 145〜165万円 |
石綿ありスレート | エスジーエル鋼板 (断熱一体型) | 165〜185万円 |
※足場工事は別途
スレートの屋根に太陽光パネルを設置が不適切な理由
スレートの屋根に太陽光パネルを設置するのは避けてください。
太陽光パネル取り付けることで後悔することも
スレート屋根に太陽光パネルを取り付けている住宅が増加しています。
将来、太陽光パネルを設置の義務化も予想されています。
しかし、屋根工事業者として、スレート屋根に太陽光パネルを設置することは反対です。
太陽光パネルを取り付けるには、スレート屋根に「数多くの大きな穴」をあけなければなりません。
雨漏りリスクを高めてしまいます。
インターネット上では太陽光パネル設置業者が発信する良い情報ばかりが目立ちます。
しかし現在、第二世代のスレート屋根に太陽光パネルの取り付けをしてしまった人など、大変な目に合っている人がたくさんいます。
太陽光パネル取り付けに用いる太い数百のビスをスレート屋根に貫通させて穴を空ける行為は、20年後30年後の屋根の耐久性を考えると、不安です。
屋根は建物で最も重要な部位だからこそ、屋根の上には何ものせないことをおすすめしたいです。
スレートの太陽光パネル設置の状態が分かる動画
太陽光パネルのデメリット
スレートの屋根に関するお役立ち記事
よくある質問
A
アスベス入りのスレート屋根の寿命は30年から40年の間になります。
ノンアスベストのスレート屋根の寿命は20年から25年程度ですが、約10年ほど前に改良版のスレート屋根が発売されているので、最近のスレート屋根は20年から30年程度の維持が期待できます。
A
はい、全く問題ありません。
苔は屋根の機能に影響を及ぼすものではありません。
A
25坪程度の新築屋根の場合、スレート屋根は50万円程度、金属屋根は縦葺き(たてぶき)で60万円程度、横葺き(よこぶき)で70万円程度となります。
A
アスファルトシングルに比べたらスレート屋根の方が優れていると評価しています。
耐久性では、瓦>ガルバリウム鋼板>スレート>アスファルトシングルの順番になります。