屋根カバー工法で使われる金属屋根材には、たくさんの種類があります。
このページでは、テイガク屋根修理がおすすめする屋根カバー工法に適した金属屋根材メーカーと商品を紹介いたします。
また、屋根材を選ぶときのポイントについても解説しますので、屋根カバー工法による屋根リフォームを検討されている方はぜひ参考にしてください。
目 次
屋根カバー工法でつかうおすすめ屋根材【解説動画】
屋根カバー工法でつかうおすすめ屋根材【解説動画】
屋根材選び4つのポイント
屋根カバー工法の屋根材を選ぶときは、以下の4つをかならずチェックしましょう。
エスジーエル鋼板
現在、金属屋根材はガルバリウム鋼板と呼ばれる素材を使っている製品が主流です。
しかし、最近になって、ガルバリウム鋼板を改良したエスジーエル鋼板と呼ばれる素材を使った金属屋根材が出始めました。
エスジーエル鋼板は、ガルバリウム鋼板に比べて、耐食性能が約3倍強もあります。
耐食性能が高いと赤さびや穴あきがおこりにくくなるため、これから金属屋根による屋根リフォームをされる方は、ぜひエスジーエル鋼板の金属屋根を選びましょう。
各金属素材の耐久性
エスジーエル | ガルバリウム | トタン |
◎ | 〇 | × |
かん合式
金属屋根の張り付けかたの構造にはかん合式とオーバーラップ式の2つが存在します。
かん合式は画像のように、屋根材通しを引っ掛けあわせてから、ビスで留めます。
一方、オーバーラップ式は、屋根材の上下を側面からそのままビスで留めます。
かん合式で屋根材を張り付けると、耐風性能がとても高まります。
毎年、台風による屋根被害が多い日本では、かん合式の金属屋根材を採用することが望ましいです。
屋根の張り付け方
かん合式 | オーバーラップ式 |
◎ | △ |
横葺き
金属屋根材には横葺き(よこぶき)と縦葺き(たてぶき)の屋根材があります。
名前のとおり、屋根面に対して横向きに屋根材を張り付けるのが「横葺き」、縦向きに屋根材を張り付けるのが「縦葺き」です。
住宅の設計・施工に関する専門誌「日経ホームビルダー 2019年12月号」では、
縦葺き屋根よりも横葺き屋根のほうが耐風性能が高いというデータが得られています。
具体的な数値は下記の通りです。
標準仕様の耐風性能:Pa(=N/㎡)
横葺き | 縦葺き |
3663Pa | 2646Pa |
このように、横葺き屋根のほうが耐風性能が高いため、
横葺きの金属屋根材を選ぶことをテイガク屋根修理ではおすすめしています。
断熱材付き
金属屋根材には断熱材付きの製品と、断熱材がついていない製品があります。
画像の上側に写っている屋根材のように、鋼板の裏側にスポンジのようなものが付いていれば、断熱材付きの製品です。
断熱材を入れることで、日光の熱を屋内へ伝えにくくする効果があります。
また、断熱材による遮音効果で、雨音が静かになります。
断熱材がない金属屋根材は、瓦やコロニアル(スレート)よりも熱を通しやすく、屋根裏の温度が高くなってしまいます。
そのため、金属屋根材は断熱材付きの製品がおすすめです。
室内側野地板温度
断熱材入り金属屋根でカバー工法 | 塗装リフォーム |
35℃ | 50℃ |
ここからは、上記4つのポイントを満たしている、お勧めの金属屋根材を紹介します。
おすすめメーカー1:アイジー工業「スーパーガルテクト」
スーパーガルテクトは代表的なエスジーエル鋼板の金属屋根材です。
金属建材のトップメーカーであるアイジー工業の代表的な商品です。
もっとも早くエスジーエル鋼板を採用した金属屋根であり、ガルバリウム鋼板(ガルテクト)時代を含めると10年以上の販売実績があります。
他のメーカーと異なる点は断熱材がかん合部までしっかり充てんされている点が
また、屋根材の表面には遮熱性塗装が施されており、通常の鋼板に比べて、日光の熱を反射しやすい作りになっています。
メーカーによる製品保証も充実しており、赤さびは20年、穴あきは25年の保証が付与されています。
ちなみに、テイガク屋根修理はスーパーガルテクトの施工面積が日本で一番の工事会社です。(2019年度実績)
おすすめメーカー2: ニチハ「横暖ルーフαプレミアムS」
横暖ルーフα プレミアムSは外壁材最大手のメーカーであるニチハが取り扱っている金属屋根材です。
エスジーエル鋼板で作られており、断熱材もかん合部までしっかり充てんされています。
断熱材付きの横葺きかん合式の屋根では、20年以上の歴史と実績がある商品です。
板金工事会社のなかでは知らない人がいない屋根材です。
気をつけるポイントとしては、横暖ルーフにはシリーズになっていて4製品あります。
今回紹介した「横暖ルーフα プレミアムS」の他にも、「横暖ルーフS」「横暖ルーフα S」「横暖ルーフ プレミアムS」といった製品があります。
これらの中で、断熱材がかん合部までしっかり充てんされているエスジーエル鋼板の製品は横暖ルーフα プレミアムSのみです。
高品質で耐久性の高い金属屋根材を希望されるかたは、「横暖ルーフα プレミアムS」を選択してください。
おすすめメーカー3:ケイミュー「スマートメタル」
スマートメタルは施工性が高いエスジーエル鋼板の金属屋根材です。
屋根メーカー最大手であるケイミューが取り扱っています。
鋼板の裏に断熱材は3mmほどで、スーパーガルテクトや横暖ルーフαプレミアムSに比べると薄いです。
屋根メーカー最大手らしく、しっかり耐風性能について実験をおこなっています。
屋根の張り合わせ長さを十分に確保すれば、風速60m/sでも屋根材が飛散しなかったという実験結果がケイミューの公式サイト上で公開されています。
風速60m/sは木造住宅が倒壊してしまう可能性があるほどの強風です。
しっかりしたデータに基づいた信頼性を重視されるかたは、スマートメタルがおすすめです。