屋根工事の流れ - はじめての屋根工事

屋根工事の流れ はじめての屋根工事 屋根工事の流れ はじめての屋根工事 屋根工事の流れ はじめての屋根工事

「屋根は一生もつもの、塗装だけしていればいい」
このように考える人が意外と多いです。
決して屋根は”一生もつもの”ではありません。
屋根は建築後20年から50年の間に、葺き替えもしくはカバー工法で改修するのが一般的です。
屋根改修工事の計画から工事後のアフターサービスまでの一連の流れをご紹介します。

STEP 1 屋根工事の種類と相場

今は、ホームページの記事やYouTube動画から、手軽に屋根工事に関する情報が入手できる時代です。
屋根材や屋根工事業界のこと、そして気になる相場のこと、工事計画の前に屋根に関する基本的な知識を身に付けるために自己学習しましょう。

1. 自宅の屋根を知る

スレート、瓦、金属、シングル

「自分の家の屋根のこと、どこまで知っていますか?」
たとえば屋根材は、大きく分けると「スレート」「」「金属」「シングル」の4つに分けられます。
いずれも、耐久性や耐震性、耐風性などが異なります。
まずはじめに、自宅の屋根材や屋根の構造を理解しておきましょう。

2. 屋根工事の種類と方法を知る

部分修理、屋根塗装、カバー工法、葺き替え

「あと何年、屋根を維持させたいですか?」
屋根工事は、「部分修理」「屋根塗装」「カバー工法」「葺き替え」の4つに分けられます。
現状の屋根の状態や目的、予算に応じて屋根の改修工事の内容が変わります。
屋根工事の方法を理解しましょう。

3. 屋根工事の適正な相場を知る

「人生における1度の支出のうち、屋根工事にかかる費用はベスト5に入ります」
一般的に、アスベストが含まれた屋根を葺き替えて、そのうえ外壁塗装もおこなうと、工事支出は300万円以上になります。

1位 住宅購入 2,000万円以上
2位 屋根の葺き替え
(外壁塗装含)
300万円以上
3位 結婚式の挙行 250万円以上
4位 葬儀の費用 200万円以上
5位 乗用車の購入 150万円以上
6位 屋根カバー工法(足場含) 100万円以上

結婚式の内容や乗用車の購入にはかなりの時間をかけて検討を重ねる人が多いですが、屋根工事に関してよく検討する人は少ないです。
屋根工事にも関心を持って、適正な相場いくらなのか、把握してください。

4. 保険と補助金の利用を検討する

火災保険

自然災害で破損した建物の一部は、加入している火災保険(もしくは共済保険)を用いて修理ができます。
屋根の被害は保険対象と認められることが多いです。
また、自治体ごとにリフォーム補助金制度災害補助金制度を設けています。
手続き方法や補助内容が異なるので、詳しくは自治体のウェブサイトを確認してください。

5. 屋根工事会社の選び方を知る

「金属屋根の工事をする会社は、建築板金工事会社です」
たとえば、ホームセンターに行って屋根工事を依頼しても、ホームセンターに勤める正社員が自ら屋根にのぼって作業をすることはありません。
工事は全て外注です。

工事会社 業態 専門工事
ハウスメーカー 営業活動 全て外注
ホームセンター 営業活動 全て外注
訪問販売 営業活動 全て外注
塗装会社 工事 屋根塗装工事
瓦工事会社 工事 瓦の工事
建築板金
工事会社
工事 金属屋根工事

最近はインターネットの影響もあり、屋根工事会社に対する認知が拡がってきましたが、まだまだ屋根工事業界のことを理解していない人がたくさんいます。

STEP 2 屋根工事業者の選び方

屋根工事会社に問い合わせをして、屋根工事会社に工事発注するまでのステップです。
1か月くらい時間をかけて複数の屋根工事会社の見積り書を手に入れ、価格と工事内容に納得ができる屋根工事会社に工事依頼をしましょう。

6. 現地調査の準備を確認する

相見積り

見積書の作成には、現地調査が必要です。
電話やメールであらかじめ、相見積り(あいみつもり)をおこなうことを事前に伝えておきましょう。
2~3社に見積書の作成依頼をしてください。

7. 見積書の内容を知る

見積書の内容を知る

屋根工事の見積書はとても複雑です。
聞きなれない専門用語がたくさん表記されているはずです。
見積書に記載されている屋根塗料や屋根材の種類、下地材などの性能を把握することが必要です。
工事金額だけで決定すると、悪質な材料の使用や手抜き工事を引き起こすきっかけになります。

8. 屋根工事業者を決定する

実際に工事をおこなってもらいたい会社に屋根工事の依頼をかけます。
他の候補の会社には、お断りの連絡を入れるのがマナーです。
基本的には、工事内容に合った専門業種の会社に屋根工事を依頼することをテイガクはおすすめしています。

工事内容 工事会社
屋根塗装 塗装会社
金属屋根の工事 建築板金工事会社
瓦屋根の修理 瓦工事会社

9. 契約を結ぶ

工事契約書(注文書)にサインをして契約を結ぶのが一般的です。
工事がはじまってから後悔しないためにも、以下の点は事前確認しておきましょう。

契約前に確認しておきたいこと

1. 工事後の追加工事の可能性
2. 将来のメンテナンス方法
3. 保証内容と保証期間

STEP 3 屋根工事前の準備

工事契約を済ませたら、工事前の準備をはじめます。
しっかり安心できる屋根工事をしてもらうために、工事に関する注意事項の説明を受けましょう。

10. 屋根の色決めを行う

屋根の色決め

色決めは業者を選定した契約後におこないます。
屋根の色は遮熱効果と大きく関わるので、慎重に決定しましょう。

11. 工事前に必要な準備事項を知る

施工管理者に相談する

足場の障害物になる植木鉢の移設や近隣あいさつはもちろんですが、トイレやお茶出しの必要性など、工事前に把握しておきたいことは意外とたくさんあります。
多くの場合、工事に関するあらゆる相談窓口は、職人さんではなく施工管理者になります。
不明点や不安なことがあれば、何でも現場管理者に相談をしましょう。

12.外壁工事の注意点を確認

屋根工事と外壁塗装

足場が同時利用できるため、屋根工事と外壁塗装工事、あるいは屋根工事と金属サイディング工事をセットにおこなう人が多いです。
屋根工事に加えて外壁工事でも注意したいポイントを抑えておきましょう。

STEP4 アフターメンテナンス

工事が終わったら工事会社との関係が終わりというわけではありません。
10年20年経っても身近に相談ができるリフォーム会社がいるかいなかとでは、将来の安心感が変わります。

13. 工事引き渡しを受ける

工事完了の報告

完了検査を行い足場を解体し、工事の引き渡しとなります。
金属屋根の工事後は、金属屋根の切れ端やウレタン材、釘などがたくさん敷地内に散乱しているはずです。
小さな子供やペットがいるご家庭は足場解体後も注意をしてください。
たくさんの職人さんが入って1日や2日で終わらせてしまう工事は注意をしましょう。

14.保証とアフターメンテナンス

工事保証

工事保証の内容に注意が必要です。
たとえば、屋根塗装と屋根カバー工法では工事保証の質が全く異なります。
同じ工事であっても工事会社ごとに保証内容とアフターメンテナンスの仕方が異なります。
今回の屋根工事に期待していたことを、保証とアフターメンテナンスの観点で整理しておきましょう。

15. よくあるトラブル

よくあるトラブル

消費者センターによるリフォーム後のトラブルで最も多いのが屋根工事です。
屋根工事をおこなったばかりなのに、屋根の不具合に悩まされる人が多いということです。
あらかじめどんなトラブルが屋根工事後にあるのか、知っておきたいですね。

屋根工事のよくある質問

屋根のリフォームはいつごろが適切か?

A

瓦を除く屋根材で築後20年~35年の間、瓦は35年~45年で葺き替え等の全面改修をおこなうのが一般的です。
屋根材の種類と屋根の劣化度合によって大きく変わります。

屋根工事はいくらかかりますか?

A

部分修理の場合は5~20万円程度かかります。
屋根カバー工法で約100万円、屋根葺き替え工事で約150万円かかります。
足場工事20万円とアスベスト撤去費用25万円が別途かかります。
使用する屋根材と屋根の面積、屋根の形状によって大きく価格が変わります。
新築の場合は改修と異なり、手間がかからないので改修工事より20~30%近く安くなります。

屋根工事の種類は何がありますか?

A

修理として、割れた屋根の接着補修や棟の交換、屋根本体の部分差し替え、防水テープ張り、漆喰交換などがあげられます。
屋根全面の改修工事として、屋根塗装と屋根カバー工法、屋根葺き替え工事があります。

屋根工事に適した季節はありますか?

A

基本的に季節を気にする必要はありません。
ただし、梅雨と台風シーズン、秋雨は雨天の影響で工事が長くなる傾向があります。

屋根工事業者とは?

A

屋根塗装は、塗装会社がおこないます。
屋根カバー工法や葺き替えは、金属屋根を専門に扱う建築板金工事会社がおこないます。
瓦の屋根全般の工事は、瓦葺き工事会社がおこないます。
工事会社の倉庫を見れば、専門工事が何であるか判別できます。

屋根塗装の時期は?

A

トタン屋根は10年~15年に1度塗装をおこなったください。
スレート屋根の塗装は美観維持を目的におこなう工事であり、機能維持を目的におこなうものではありません。
しかし、外壁塗装だけおこなうと屋根が汚いままなので、足場を利用して外壁塗装と屋根塗装を一緒におこなうのが一般的です。
屋根塗装をおこなう際は棟板金の交換工事もあわせておこなってください。

おすすめの屋根塗料は?

A

屋根は外壁よりも色あせしやすいため、屋根が目立つ建物は外壁塗料よりもグレードの高い塗料を用いてほしいです。
フッ素や無機系の塗料がおすすめです。

屋根カバー工法はどの程度の耐久性が得られますか?

A

約25年~30年程度です。
使用する屋根材や屋根工事の方法、職人さんの技量によって耐久性は大きく変わります。

おすすめの屋根材は?

A

断熱材一体型のエスジーエル鋼板がおすすめです。
ステンレスのビスで屋根材を固定してください。

プラン別費用とシュミレーション

テイガクの金属屋根工事価格の目安

テイガクは金属屋根の工事が得意な建築板金工事会社です。
大型倉庫に屋根材を保管し、直接工事のかたちで屋根工事をお客様にご提供いたします。
もちろん、紹介料金や下請け外注などの無駄な費用が発生しません。

テイガクの屋根工事のビフォーアフター

屋根工事前の様子
屋根工事後の様子
屋根工事前の様子
屋根工事後の様子
屋根工事前の様子
屋根工事後の様子

【屋根カバー工法の価格の目安】

価格重視プラン

新しい屋根材 石粒付き金属屋根
工事保証 10年~
工事金額の目安 約90~110万円

品質重視プラン

新しい屋根材 断熱材一体型SGL鋼板
工事保証 10年~
工事金額の目安 約110~130万円

【屋根葺き替え(アスベストなし)の価格の目安】

価格重視プラン

新しい屋根材 石粒付き金属屋根
工事保証 10年~
工事金額の目安 約110~130万円

品質重視プラン

新しい屋根材 断熱材一体型SGL鋼板
工事保証 15年~
工事金額の目安 約130~150万

【屋根葺き替え(アスベストあり)の価格の目安】

価格重視プラン

新しい屋根材 石粒付き金属屋根
工事保証 15年~
工事金額の目安 約110~130万円

品質重視プラン

新しい屋根材 断熱材一体型SGL鋼板
工事保証 15年~
工事金額の目安 約130~150万

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この記事を書いた人
著者 前川 祐介
前川 祐介 代表取締役社長
テイガク サイト制作責任者
宅地建物取引士
建築物石綿含有建材調査者
著者経歴

大阪府堺市生まれ。千葉県立船橋東高校→法政大学→サノフィ(旧アベンティスファーマ)株式会社を経て、父親が経営する板金工事会社である昭和ルーフリモ株式会社へ入社。
中央工学校夜間建築学科卒業。年間100棟以上の屋根と外壁工事に携わった経験を活かし、テイガク記事の執筆とユーチューブ動画撮影をおこなっています。趣味は日本史学。

運営会社

昭和ルーフリモ株式会社は2001年設立の板金工事会社です。
これまでの金属屋根と金属サイディング工事件数の合計は20,000棟を超えます。
板金工事は足場を組み立てるため、外壁塗装の工事事業にも注力しています。

国土交通大臣許可(般-25)第22950号
許可を受けた建設業:板金工事業/屋根工事業/塗装工事業 他

代表前川が本音で解説「板金工事会社とは?」

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