屋根リフォームは「屋根塗装」「屋根カバー工法」「屋根葺き替え」の3種類に分けられます。
100万円を超えることもあり、屋根リフォーム費用が適正かどうか不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
このページでは、屋根リフォームの相場を詳しく解説するとともに、「屋根カバー工法や葺き替え工事の単価表」を公開しています。
金属屋根のリフォームを直接工事で提供するテイガクだからこそできる、お客様に大好評のサービスです。
年間1,000棟の屋根リフォームを手がけるテイガクは、現地調査から費用のご相談まで丁寧に対応いたします。

※本記事の屋根工事単価は、2025年8月時点の最新単価です。
他ページの価格が旧価格の場合がございます。
目 次
閉じる屋根リフォームの費用相場
屋根リフォームの工法別の費用相場
屋根リフォームは、大きく「屋根塗装」と「屋根カバー工法」「屋根葺き替え」に分別できます。
屋根リフォームの相場は、屋根塗装で20~40万円、屋根カバー工法で80~110万円、屋根葺き替えで120~190万円です。
屋根リフォームの費用相場
屋根リフォームと屋根材の工事費用(建坪20坪/屋根面積約70㎡)
屋根葺き替え工事の場合、今の屋根材の種類よって、屋根リフォーム費用は大きく変動します。
たとえば、屋根にアスベスト(石綿)が含まれていると、アスベストが無い場合と比べて費用が3割近く高くなります。
次の表は、屋根のリフォームと屋根材を組み合わせた工事費用です。
建坪20坪/屋根面積約70㎡(諸経費込)の工事費用
屋根リフォーム (元の屋根材) |
平均値 | 適正価格 | 不当価格 |
---|---|---|---|
屋根塗装 | 30万円 | 20~40万円 | 50万円~ |
カバー工法 | 90万円 | 80~110万円 | 160万円~ |
葺き替え (トタン) |
125万円 | 120~140万円 | 250万円~ |
葺き替え (スレート・石綿無) |
135万円 | 120~150万円 | 250万円~ |
葺き替え (瓦) |
140万円 | 130~160万円 | 250万円~ |
屋根葺き替え (スレート・石綿有) |
170万円 | 160~190万円 | 300万円~ |
屋根葺き替え (土葺き瓦) |
200万円 | 190~210万円 | 300万円~ |
※表中の不当価格は、テイガク基準の価格と大幅に乖離している価格設定を指します
テイガクの屋根リフォーム単価と施工例・見積りの項目を確認したい方はこちらから
「40万円以下」で可能な屋根リフォームは?
ホームページやチラシでよく見かける「屋根修理2万円~」といった低価格を売りにした表現。
実際には、問い合わせを呼び水にして高額なリフォームを売り込むための手法であることが少なくありません。
現実的に可能な「40万円以下」でできる屋根工事例と費用を一覧でご紹介します。
なお、「屋根塗装」は40万円以下の屋根リフォームに含まれます。
低価格でできる屋根修理と工事の例
工事内容 | 工事費用 | 屋根材 |
---|---|---|
ブルーシート掛け | 5万円~ | 屋根全般 |
部分補修/差し替え | 2万円~ | 屋根全般 |
部分差し替え | 5~10万円 | 瓦屋根 |
漆喰の取り換え | 20~30万円 | 瓦屋根 |
棟瓦の積み直し | 30~40万円 | 瓦屋根 |
屋根塗装 | 30~40万円 | セメント瓦 |
屋根塗装 | 20~40万円 | スレート屋根 |
部分差し替え | 2~10万円 | スレート屋根 |
棟板金交換 | 2~30万円 | スレート屋根/金属屋根 |
「屋根塗装」「屋根カバー工法」「屋根葺き替え」の違い
「屋根塗装」「屋根カバー工法」「屋根葺き替え」は工事によって得られる効果が異なります。
これから屋根のリフォームを検討している方は、屋根工事の目的、メリットとデメリットをまずは大きく捉えておきましょう。
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テイガク公式 Youtube はこちらYoutube撮影者 テイガク 代表 前川祐介
屋根塗装のメリット・デメリット

屋根塗装は、屋根に専用塗料で着色をして屋根の美観維持を目的におこなう工事です。
屋根塗装は足場を組む必要があるため、外壁塗装と同時に施工するケースがほとんどです。
そのため、屋根塗装だけを目的に工事をおこなう機会は少ないです。
メリット | 美観改善 |
デメリット |
長期的な屋根機能維持は期待できない 逆効果になる場合がある 費用対効果が低い |
塗装工事はこんな方におすすめ!
屋根の色褪せなどを改善し、美観を維持したい場合は、屋根塗装がおすすめです。屋根本体の機能は回復しませんので、築20年以上経過している場合は、屋根カバー工法も検討しましょう。また、屋根塗装の際は、頂部にある棟板金の交換も忘れずに検討しましょう。棟板金は屋根で不具合が起きやすい箇所です。足場ある時に一緒に工事しておくと安心です。
屋根カバー工法のメリット・デメリット

屋根カバー工法は、古い屋根の上にルーフィング(防水シート)と軽い屋根を被せて仕上げる工事です。
屋根機能を改善させ、約25年の屋根寿命が期待できます。
コストパフォーマンスに優れた、屋根リフォームで人気の工事です。
メリット |
コストパフォーマンスが良い 屋根の機能を改善させる |
デメリット |
野地板(屋根の下地)の状態によっては施工できない場合がある 古い屋根の上に、新しい屋根を重ねるため、屋根が重くなる |
屋根カバー工法はこんな方におすすめ!
屋根カバー工法は、主にスレート屋根やアスファルトシングル屋根のお宅におすすめです。屋根の劣化が目立ってきた築後20年以上経過している場合は屋根カバー工法を検討します。屋根本体の機能も改善しつつ、葺き替えよりも費用を抑えられるのがメリットです。雨漏りなどで屋根の下地が傷んでいる場合はカバー工法ができないため、専門の屋根工事会社に相談しましょう。
屋根葺き替えのメリット・デメリット

屋根葺き替えは、古い屋根をはがして新しい下地(野地板)とルーフィング、そして新しい屋根材を張る工事です。
屋根本体の機能を回復させて、新築と同様あるいはそれ以上の屋根の状態に仕上げることができます。
メリット |
屋根の機能を回復させて、新築と同様の状態にできる 屋根が軽くなる |
デメリット |
工事費用が高い アスベスト含有の場合は処分費用がかかる |
屋根葺き替えはこんな方におすすめ!
屋根の機能回復させて、これからも建物を長期的維持したい人は、屋根葺き替えがおすすめです。葺き替えなら屋根内部の補修も同時におこなえます。また、現在の屋根が瓦屋根で、屋根の重さによる耐震への影響が気になる場合は、軽い金属屋根に葺き替えることで安心が得られます。屋根の葺き替えは工事費用が高くなるので、適切な工事会社を選びましょう。
適切価格な工事が分からない場合は屋根専門の工事会社へ相談!
「屋根工事を提案されて見積もりを受け取ったけど不安が残る・・・」
「雨漏りしているけれど屋根カバー工法できるのか?」
自分で情報を集めても、どの工事が最適なのか分からない場合もあるはずです。
屋根工事をおこなう際は、ネット上の記事だけで判断はせずに、必ず専門の屋根工事会社に現地調査依頼、そして相見積もりをしましょう。
価格帯別の屋根リフォーム実例
屋根カバー工法と屋根葺き替えなどの高額工事、実際の金額が気になりますよね。
ここでは、テイガクが実際におこなった工事を費用別にご紹介します。
テイガクの施工例検索は、条件を指定して検索が可能できるため、工事金額での検索はもちろん、工事内容や屋根材からでも検索が可能です。ぜひご活用ください。
41~80万円の屋根リフォーム例
81~120万円の屋根リフォーム例
121~180万円の屋根リフォーム例
181万円以上の屋根リフォーム例
屋根塗装の費用【定額料金表】
テイガクによる屋根塗装費用の工事単価と価格帯をご案内します。
屋根塗装は使用する塗料によって工事費用が変動します。
例えば、「スレート屋根の寿命を約30年と想定した場合は、どのような屋根塗料がいいかな?」のように、現在の屋根材と、どれぐい色を保ちたいのかを考慮して、選定することが重要です。
価格表を見るポイント
価格表には、屋根工事の専門的な用語がたくさん登場します。
屋根塗装の手順を確認しながら、価格表を確認してください。
棟板金(むねばんきん)と換気棟(かんきむね)取り付け工事は、屋根塗装と一緒におすすめしたい工事です。
この2つの工事は、屋根塗装の前におこないます。






屋根塗装のリフォーム単価表
1.足場工事(メッシュ養生シート含)
工事項目 | 単価 |
---|---|
壁面足場 |
750円/㎡ (税込825円) |
2.屋根塗装
工事項目 | 単価 |
---|---|
屋根高圧洗浄 |
400円/㎡ (税込440円) |
タスペーサー 取り付け |
300円/㎡ (税込330円) |
下塗り塗料 |
800円/㎡ (税込880円) |
上塗り塗料 (シリコン系) |
1,150円/㎡ (税込1,100円) |
塗料缶処分費 |
10,000円/式 (税込11,000円) |
外壁塗装同時割引 | お問い合わせください |
諸経費 | 工事代金の5% |
参考記事:屋根塗装について
3.棟板金交換
工事項目 | 単価 |
---|---|
棟板金交換 (金属下地/10mまで/30年保証) |
6,000円/m (税込6,600円) |
棟板金交換 (木下地/10mまで/保証無) |
5,000円/m (税込5,500円) |
棟板金交換 (金属下地/10m超/30年保証) |
5,000円/m (税込5,500円) |
棟板金交換 (木下地/10m超/保証無) |
4,000円/m (税込4,400円) |
換気棟 取付け(半間) |
28,000円/台 (税込30,800円) |
板金下地(木下地・樹脂下地・金属下地)
板金下地は、棟板金と雨押さえ板金で使用する下地です。
棟板金は屋根の中でも特に不具合が発生しやすく、手抜き工事も多いです。
風によって飛ばされたり、雨水が浸入して雨漏りの原因になることがあります。
従来の板金下地は、「木下地」「樹脂下地」が一般的でした。
「木下地」は経年による腐食による長期維持が困難です。
「樹脂下地」は「木下地」よりも低い耐久性の問題が指摘されはじめており、4年前からテイガクでは、長期にわたる安定が図れる「金属下地/エスヌキ」を開発し、現場で採用しています。


屋根塗装の見積書
テイガクで実際におこなった屋根塗装の施工例と見積り内容をご紹介します。
屋根塗装と棟板金交換【テイガクで実際におこなった工事】


場所 | 埼玉県 川口市 |
---|---|
既存屋根 | スレート屋根(石綿有) |
使用塗料 | ファインパーフェクトベスト |
棟板金 | 全部交換 |
棟板金下地 | 金属下地 |
屋根勾配 | 8寸 |
工事日数 | 約7日 |
テイガクの見積書(参考)を見る
工事項目 | 単価 | 面積/長さ | 小計 |
---|---|---|---|
壁面足場 (養生シート含) |
750円/㎡ | 210㎡ | 157,500円 |
屋根足場 ※急こう配のため |
850円/㎡ | 60㎡ | 51,000円 |
高圧洗浄 | 400円/㎡ | 60㎡ | 24,000円 |
タスペーサー 取り付け |
300円/㎡ | 60㎡ | 18,000円 |
下塗り塗料 | 800円/㎡ | 60㎡ | 48,000円 |
上塗り塗料 (溶剤ラジカル系) |
1,200円/㎡ | 60㎡ | 72,000円 |
上塗り塗料 (溶剤ラジカル系) |
1,200円/㎡ | 60㎡ | 72,000円 |
棟板金交換 (金属下地/30年保証) |
5,000円/m | 14m | 70,000円 |
塗料缶処分費 | 10,000円/式 | 1式 | 10,000円 |
外壁塗装同時割引 | -30,000円/式 | 1式 | -30,000円 |
諸経費 | – | 5% | 24,625円 |
消費税 | – | 10% | 49,250円 |
端数調整 | – | – | 375円 |
税込み合計価格 | – | – | 566,000円 |
屋根カバー工法と屋根葺き替えの費用【定額料金表】
テイガクがお客様に提供する「屋根カバー工法」と「屋根葺き替え」の費用をご案内します。
「屋根カバー工法」も「屋根葺き替え」も、新しく屋根材を張る工事項目は共通です。
つまり、葺き替え時のみ、屋根をはがして下地を張る工事項目が追加で発生します。
また、新しく張る屋根材は、軽い金属屋根を用いるのが一般的です。
価格表を見る時の注意点!
屋根葺き替えの場合のみ、「屋根材の撤去と処分」「屋根下地の工事」の2つの工事工程が発生します。
屋根カバー工法では、この2つの工程は発生しません。
また、価格表には、屋根工事の専門的な用語がたくさん登場します。
屋根の工事手順を確認しながら、価格表を確認してください。



屋根カバー工法と屋根葺き替えのリフォーム単価表
1.足場組立工事(メッシュ養生シート含)
工事項目 | 単価 |
---|---|
壁面足場 |
750円/㎡ (税込825円) |
2.屋根本体価格 ※材料費と施工費合計価格
工事項目 | 単価 |
---|---|
断熱材一体型 ガルバリウム鋼板 (テイガクルーフ/横葺き) |
5,600円/㎡ (期間限定特価/税抜き) |
断熱材一体型 エスジーエル鋼板 (横葺き) |
6,200円/㎡ (期間限定特価/税抜き) |
断熱材一体型 エスジーエル鋼板・フッ素 (横葺き) |
7,000円/㎡ (期間限定特価/税抜き) |
石粒付鋼板 (韓国製/横葺き) |
5,600円/㎡ (税込6,160円) |
ガルバリウム鋼板立平 (縦葺き) |
5,600円/㎡ (税込6,160円) |
折板屋根 (縦葺き) |
お問い合わせください |
アスファルトシングル |
5,000円/㎡ (税込5,500円) |
スレート屋根 (コロニアルクァッド) |
5,100円/㎡ (税込5,610円) |
ROOGA |
8,800円/㎡ (税込9,680円) |
防災平板瓦 |
8,400円/㎡ (税込9,240円) |
参考記事:エスジーエル鋼板について
参考記事:縦葺きと横葺きの違いについて
断熱材一体型とは?
断熱材一体型は、屋根材の裏側に断熱材が付着している製品です。
断熱材は、真夏の2階居室の暑さ対策として効果的です。
例えば、アイジー工業のスーパーガルテクトは、高い断熱性能を備えた製品として有名です。
スレート屋根と比べて野地板裏側の表面温度が約10℃低く、石粒付き金属屋根と比較しても約5℃の差があることが確認されています。
そのため、室内の温度上昇を抑え、エアコンの使用負荷を軽減し、電気代の節約にもつながります。

横葺きとは?
横葺きは屋根材を横方向に張る金属屋根の施工方法です。
横葺きは、複雑な屋根形状に対応しやすいのが特徴です。
断熱材一体型の付加価値が高い製品が多く販売されています。
縦葺きに比べて価格が高めになる傾向があります。

縦葺きとは?
縦葺きは、屋根の流れに沿って縦方向に張る金属屋根の施工方法です。
縦葺きは、水はけが良く雨漏りしにくいのが特長です。
複雑な形状の屋根には施工が難しく、シンプルな切妻屋根や片流れ屋根に適しています。
横葺きに比べて価格が安いです。

エスジーエル鋼板がおすすめ
エスジーエル鋼板は、日本製鉄系の鋼板会社が供給する改良型ガルバリウム鋼板のことです。
アイジー工業の「スーパーガルテクト」やニチハの「横暖ルーフαプレミアムS」などが該当します。
ガルバリウム鋼板の3倍超の耐久性があるため、沿岸地域で採用を検討してほしい鋼板です。
3.屋根材の撤去と処分 ※葺き替え工事でのみ発生する項目
工事項目 | 単価 |
---|---|
スレート屋根の撤去処分 |
3,000円/㎡ (税込3,300円) |
瓦屋根の撤去処分 |
3,200円/㎡ (税込3,520円) |
土葺き屋根の撤去処分 |
5,000円/㎡ (税込5,500円) |
トタン屋根の撤去処分 |
1,900円/㎡ (税込2,090円) |
アスベスト加算 |
+1,800円/㎡ (税込1,980円) |
4.屋根下地工事 ※葺き替え工事でのみ発生する項目
工事項目 | 単価 |
---|---|
野地板重ね張り |
2,900円/㎡ (税込3,190円) |
下地調整加算 (土葺き瓦屋根) |
+1,800円/㎡ (税込1,980円) |
参考記事:野地板について
参考動画:【Youtube動画】築30年経過した野地板の様子
参考動画:【Youtube動画】土葺き屋根の下地調整について
工事項目 | 単価 |
---|---|
Pカラー(耐久性10年) |
600円/㎡ (税込660円) |
PカラーEX+(耐久性20年) |
900円/㎡ (税込990円) |
ニューライナー(耐久性30年) |
1,000円/㎡ (税込1,100円) |
タディスセルフ (粘着式/耐久性10年) |
900円/㎡ (税込990円) |
タディスセルフカバー (粘着式/耐久性20年) |
1,100円/㎡ (税込1,210円) |
ウートップ・ハイムシールド (透湿高分子/耐久性80年) |
1,400円/㎡ (税込1,540円) |
参考記事:ルーフィングについて
参考動画:【Youtube動画】ルーフィングとは?
ルーフィングの選定に注意
ルーフィングは、屋根の防水シートです。
基本的にルーフィングは紙製品より耐久性が高い布製品をおすすめします。
ノンアスベストの屋根にカバー工法をおこなう場合は、粘着式タイプを用います。
屋根に通気層が設けられる場合は、結露による野地板腐食が抑えられる透湿ルーフィングが最適です。

6.板金部材(役物)
工事項目 | 単価 |
---|---|
軒先板金 (軒先唐草/軒先水切) |
2,400円/m (税込2,640円) |
ケラバ板金 (ケラバ水切) |
1,900円/m (税込1,880円) |
雨押え板金 |
2,500円/m (税込2,750円) |
棟板金 (棟包み) |
2,500円/m (税込2,750円) |
谷樋板金 |
5,950円/m (税込6,545円) |
天窓板金 (1㎡以下) |
25,000円/m (税込27,500円) |
破風板板金 (広小舞なし) |
3,800円/m (税込4,180円) |
参考記事:屋根の構造や部位についての用語集
参考動画:【Youtube動画】屋根の構造と部位を解説
7.板金下地
工事項目 | 単価 |
---|---|
木下地 (非推奨・保証無) |
800円/m (税込880円) |
樹脂下地 (非推奨・保証無) |
1,000円/m (税込1,100円) |
金属下地/エスヌキ (おすすめ・30年保証) |
1,800円/m (税込1,980円) |
参考記事:エスヌキ(金属下地)によるエスヌキ工法について
参考動画:【Youtube動画】金属下地の有用性について
8.屋根本体と棟の接合納まり
工事項目 | 単価 |
---|---|
直打ち | 0円 |
屋根本体立ち上げ (おすすめ) |
200円/m (税込220円) |
リブ付C型捨て谷 (おすすめ) |
200円/m (税込220円) |
9.ケミカル面戸取り付け
工事項目 | 単価 |
---|---|
ケミカル面戸 |
200円/m (税込220円) |
10.雨どいの交換(オプション)
工事項目 | 単価 |
---|---|
縦どい交換 (縦丸どい/処分費含/集水器共) |
2,600円/m (税込2,860円) |
軒どい交換 (横軒角どい/処分費含) |
3,400円/m (税込3,740円) |
11.屋根本体留め具(オプション)
工事項目 | 単価 |
---|---|
鉄釘 | 0円 |
鉄ビス |
250円/㎡ (税込275円) |
ステンレスビス・55mm (おすすめ/アイジー工業製品) |
500円/㎡ (税込550円) |
ステンレスビスで屋根を固定
金属屋根を固定する場合、ディスゴ処理されたステンレスビスを用いることを強くおすすめします。
屋根内部に雨水が侵入し、雨水は屋根の留め具周囲に滞留するおそれがあります。
滞留した屋根の留め具が錆びることで、屋根がはがれたり、雨漏りが生じたりする事例が相次いでいます。
ディスゴ処理されたステンレスビスは錆びに強く、長期にわたって屋根をしっかりと固定させることができます。

12.換気棟取り付け工事(オプション)
工事項目 | 単価 |
---|---|
換気棟 (内部鋼板製/半間) |
28,000円/m (税込30,800円) |
換気棟 (内部鋼板製/1間) |
38,000円/m (税込41,800円) |
換気棟 (内部樹脂製/リッジベンツ/半間) |
28,000円/m (税込30,800円) |
参考記事:換気棟の効果について
参考動画:【Yotube動画】換気棟の穴がないと屋根の内部
13.太陽光パネル取り付け工事(オプション)
工事項目 | 単価 |
---|---|
太陽光パネル脱着 (~19枚/金具・保管養生含む) |
10,000円/m (税込11,000円) |
太陽光パネル脱着 (20枚以上/金具・保管養生含む) |
9,000円/m (税込9,900円) |
太陽光パネル取付金具 (ニイガタ製販/アルミ製) |
8,000円/m (税込8,800円) |
太陽光パネル洗浄 |
10,000円/式 (税込22,000円) |
太陽光パネル処分 |
お問い合わせください (枚数によって変動) |
太陽光パネル新設 | お問い合わせください |
14.諸経費とお値引き
工事項目 | 単価 |
---|---|
資材搬入搬出費 |
30,000円 (税込33,000円) |
管理諸経費 (屋根面1面ごと) |
工事合計金額の1% (最大8%) |
面積ディスカウント (150㎡以上) |
お問い合わせください |
屋根カバー工法の実例と見積り内容
テイガクで実際におこなった屋根カバー工法の施工例と見積り内容をご紹介します。
1:スレートから金属屋根へカバー工法(ガルバリウム鋼板/横葺き)


場所 | 東京都 北区 |
---|---|
屋根面積 | 65㎡ |
屋根の形 | 切妻 |
工事内容 | カバー工法 換気棟取付 |
既存屋根 | スレート屋根(石綿有) |
新規屋根 | 断熱材一体型ガルバリウム鋼板 |
雨どい交換 | なし |
工事日数 | 約6日 |
テイガクの見積書(参考)を見る
工事項目 | 単価 | 面積/長さ | 小計 |
---|---|---|---|
足場工事 (養生シート含) |
750円/㎡ | 215㎡ | 161,250円 |
屋根足場 | 850円/㎡ | 65㎡ | 55,250円 |
ニューライナールーフィング (耐久性30年) |
1,000円/㎡ | 65㎡ | 65,000円 |
ガルバリウム鋼板 (断熱材一体型) |
5,600円/㎡ | 65㎡ | 364,000円 |
軒先板金 | 2,400円/m | 18m | 43,200円 |
ケラバ板金 | 1,900円/m | 15m | 28,500円 |
棟板金交換 | 2,500円/m | 8m | 20,000円 |
エスヌキ (アルミ製板金下地/30年保証) |
1,800円/m | 8m | 14,400円 |
ケミカル面戸 | 200円/m | 8m | 1,600円 |
天窓板金交換 | 25,000円 | 1式 | 25,000円 |
※換気棟取り付け | 28,000円 | 1台 | 28,000円 |
※雪止め金具 | 1,400円/m | 18m | 25,200円 |
※屋根本体留具 .ステンレスビス(55mm) |
500円/㎡ | 65㎡ | 32,500円 |
資材搬入搬出費 | 30,000円 | 1式 | 30,000円 |
管理諸経費 | – | 2% | 17,868円 |
消費税 | – | 10% | 91,127円 |
端数調整 | – | – | 395円 |
税込み合計価格 | – | – | 1,002,000円 |
2:スレートから金属屋根へのカバー工法(エスジーエル鋼板/横葺き)・雨どい全部交換


場所 | 神奈川県 川崎市 |
---|---|
屋根面積 | 75㎡ |
屋根面数/屋根の形 | 4面/寄棟 |
工事内容 | カバー工法 雨どい全部交換 |
既存屋根 | スレート屋根(石綿有) |
新規屋根 | エスジーエル鋼板 |
工事日数 | 約8日 |
テイガクの見積書(参考)を見る
工事項目 | 単価 | 面積/長さ | 小計 |
---|---|---|---|
足場工事 (養生シート含) |
750円/㎡ | 180㎡ | 135,000円 |
ニューライナールーフィング (耐久性30年) |
1,000円/㎡ | 75㎡ | 75,000円 |
エスジーエル鋼板 (断熱材一体型) |
6,200円/㎡ | 75㎡ | 465,000円 |
軒先板金 | 2,400円/m | 32m | 76,800円 |
棟板金交換 | 2,500円/m | 24m | 60,000円 |
エスヌキ (アルミ製板金下地/30年保証) |
1,800円/m | 24m | 43,200円 |
屋根本体 立ち上げ(エスヌキ工法) |
200円/m | 24m | 4,800円 |
ケミカル面戸 | 200円/m | 24m | 4,800円 |
※屋根本体 ステンレスビス |
500円/㎡ | 75㎡ | 37,500円 |
※縦どい交換 (集水器共) |
2,600円/m | 28m | 72,800円 |
※軒どい交換 | 3,400円/m | 32m | 108,800円 |
資材搬入搬出費 | 30,000円 | 1式 | 30,000円 |
管理諸経費 | – | 4% | 44,548円 |
消費税 | – | 10% | 115,825円 |
端数調整 | – | – | 73円 |
税込み合計価格 | – | – | 1,274,000円 |
屋根葺き替えの実例と見積り内容
テイガクで実際におこなった屋根葺き替えの施工例と見積り内容をご紹介します。
1:瓦屋根から金属屋根への葺き替え(エスジーエル鋼板/横葺き)


場所 | 東京都 青梅市 |
---|---|
屋根面積 | 78㎡ |
屋根面数/屋根の形 | 4面/棟違い |
工事内容 | 葺き替え |
既存屋根 | 瓦屋根 |
新規屋根 | エスジーエル鋼板 |
工事日数 | 約12日 |
テイガクの見積書(参考)を見る
工事項目 | 単価 | 面積/長さ | 小計 |
---|---|---|---|
足場工事 (養生シート含) |
750円/㎡ | 225㎡ | 168,750円 |
ニューライナールーフィング (耐久性30年) |
1,000円/㎡ | 78㎡ | 78,000円 |
既存瓦撤去処分 | 3,200円/㎡ | 78㎡ | 249,600円 |
野地板増し張り | 2,900円/㎡ | 78㎡ | 226,200円 |
エスジーエル鋼板 (断熱材一体型) |
6,200円/㎡ | 78㎡ | 483,600円 |
軒先板金 | 2,400円/m | 18m | 43,200円 |
ケラバ板金 | 1,900円/m | 16m | 30,400円 |
棟板金交換 | 2,500円/m | 9m | 22,500円 |
雨押え板金 | 2,500円/m | 4m | 10,000円 |
屋根本体 立ち上げ |
200円/m | 9m | 1,800円 |
エスヌキ (アルミ製板金下地/30年保証) |
1,800円/m | 13m | 23,400円 |
ケミカル面戸 | 200円/m | 13m | 2,600円 |
※換気棟取り付け | 28,000円 | 1式 | 28,000円 |
※屋根本体 ステンレスビス |
500円/㎡ | 78㎡ | 39,000円 |
※雪止め金具取付 | 1,500円/m | 18m | 27,000円 |
資材搬入搬出費 | 30,000円 | 1式 | 30,000円 |
管理諸経費 | – | 4% | 58,582円 |
消費税 | – | 10% | 152,313円 |
端数調整 | – | – | 445円 |
税込み合計価格 | – | – | 1,675,000円 |
2:スレート(石綿有)から金属屋根への葺き替え(エスジーエル鋼板/横葺き)


場所 | 大阪府 堺市南区 |
---|---|
屋根面積 | 62㎡ |
屋根面数/屋根の形 | 2面/切妻 |
工事内容 | 葺き替え |
既存屋根 | スレート屋根(石綿有) |
新規屋根 | 立平葺き(ガルバリウム鋼板) |
工事日数 | 約7日 |
テイガクの見積書(参考)を見る
工事項目 | 単価 | 面積/長さ | 小計 |
---|---|---|---|
足場工事 (養生シート含) |
750円/㎡ | 200㎡ | 150,000円 |
既存瓦撤去処分 | 3,200円/㎡ | 62㎡ | 198,400円 |
アスベスト加算 | 1,800円/㎡ | 62㎡ | 111,600円 |
野地板増し張り | 2,900円/㎡ | 62㎡ | 179,800円 |
ニューライナールーフィング (耐久性30年) |
1,000円/㎡ | 62㎡ | 62,000円 |
立平葺き ガルバリウム鋼板 |
5,600円/㎡ | 62㎡ | 347,200円 |
軒先板金 | 2,400円/m | 14m | 33,600円 |
ケラバ板金 | 1,900円/m | 12m | 22,800円 |
棟板金交換 | 2,500円/m | 7m | 17,500円 |
屋根本体 立ち上げ |
200円/m | 7m | 1,400円 |
エスヌキ (アルミ製板金下地/30年保証) |
1,800円/m | 7m | 12,600円 |
ケミカル面戸 | 200円/m | 7m | 1,400円 |
資材搬入搬出費 | 30,000円 | 1式 | 30,000円 |
管理諸経費 | – | 4% | 46,756円 |
消費税 | – | 10% | 121,566円 |
端数調整 | – | – | 222円 |
税込み合計価格 | – | – | 1,337,000円 |
屋根リフォーム費用のシミュレーション
個人情報の登録なしで参考価格を表示
テイガクでは、屋根リフォームの概算費用が算出できるシミュレーションを用意しています。
個人情報は入力不要で、4つのステップに合わせて選択すれば、自動的に屋根リフォーム費用が算出されます。
所要時間は約1分です。
テイガクの屋根リフォームプラン
テイガクでは、お客様が屋根材を比較しやすいように、金属屋根のグレード別に工事プランをご用意しています。
価格を優先させたプランから、高耐久・高断熱の金属屋根を用いた品質重視のプランまで、幅広いラインナップで屋根工事をご提供いたします。
選べる4つのプラン
プラン | ブロンズ | シルバー | ゴールド | プラチナ |
---|---|---|---|---|
価格 |
100 万円 (基準価格) |
110 万円 約10%UP |
125 万円 約25%UP |
140 万円 約40%UP |
屋根材の特徴 | 石粒付鋼板 |
断熱材付き ガルバリウム鋼板 (テイガクルーフ) |
断熱材付き エスジーエル鋼板 |
断熱材付き エスジーエル鋼板 フッ素 |
ポイント | 価格重視 | コスパ重視 | 品質重視 |
塗装メンテナンスを 抑えた品質重視 |
施工例 |
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屋根リフォーム前の重大な注意点
せっかく費用を抑えた工事をしても、期待していた維持年数に満たずに、工事が必要になるのでは意味がありません。
ここでは、適切な工事をするために押さえておきたい、費用に関わる「屋根塗料」や「屋根材」「屋根の形」について解説します。
屋根塗料は色もち期間に注意

屋根塗装をおこなう場合、塗料の色もちの期間を確認しましょう。
屋根は外壁に比べて厳しい環境にさらされるため、色持ちが悪くなります。
同質の塗料である場合、外壁塗料のおよそ半分程度の色もちとなると思っていてください。
外壁は塗膜が維持されて綺麗なのに、屋根は汚いといった建物を街中でよく見かけます。
上塗り塗料の耐用年数と商品例
塗料の種類 | 耐用年数 | 商品例(耐用年数) |
---|---|---|
ウレタン | 5~7年 |
![]() ルーフスターU(6年) |
シリコン | 6~9年 |
![]() ヤネフレッシュ(8年) |
ラジカル | 7~10年 |
![]() エスケープレミアム ルーフSi(10年) |
フッ素 | 10~12年 |
![]() エスケープレミアム 無機ルーフ(15年) |
無機 | 12~15年 |
![]() デュフロン4Fルーフ(18年) |
一般的に外壁用のラジカル塗料は15年前後、色もちします。
しかし、外壁用のラジカル塗料は、塗料メーカーの期待耐候年数を調べると7~10年です。
つまり、屋根塗装をおこなう際は、外壁塗料よりもグレードの高い塗料を用いる必要があります。
屋根材は金属屋根がおすすめ
屋根材は大きく「瓦」「スレート」「金属」「アスファルトシングル」の4つに分けれられます。
これまで日本の戸建て住宅で最も多く使われてきた屋根材は、瓦屋根です。
しかし、高度成長期には住宅不足を背景に、安価で容易に施工ができるスレート屋根が普及しました。
その後、大地震や台風といった自然災害の影響を受け、耐久性や軽量性に優れた金属屋根が注目されるようになりました。
金属屋根の技術も大きく進化し、かつて主流だった耐久性の低いトタンから、現在は耐久性の高いガルバリウム鋼板、ガルバリウム鋼板を更に改良させたエスジーエル鋼板といった高耐久な素材が主流となっています。
金属屋根は新築でもリフォーム市場でも第一選択肢として選ばれる屋根材へと成長しています。
これから屋根カバー工法などの新しく屋根を張る工事をおこなう予定の人は、金額屋根を用いることをおすすめします。
金属屋根の種類別の耐久性
金属屋根の種類 | 耐久性 | 屋根画像 |
---|---|---|
トタン | 15~30年 |
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ガルバリウム鋼板 | 20~35年 |
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エスジーエル鋼板 | 25~40年 |
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石粒付鋼板 | 20~35年 |
![]() |
屋根の形によって費用が大きく変わる
屋根リフォームの費用は、一般的に屋根面積を基準として計算されますが、「屋根の形状」も工事金額を左右する大きな要素です。
特に、屋根葺き替えやカバー工法の場合、屋根の面数が多く複雑になるほど施工に手間がかかるため、費用が割高になります。
例えば、同じ50㎡の屋根面積でも、シンプルな形状と複雑な形状の屋根では、工事に要する時間や技術が異なり、実際に提示されるリフォーム価格に予想以上の差が出ることも珍しくありません。
屋根の形(面数) | 屋根の形 | 工事費用 |
---|---|---|
片流れ(1面) |
![]() |
安い |
切妻(2面) |
![]() |
安い |
寄棟(4面) |
![]() |
比較的安い |
複合屋根(複数) |
![]() |
高い |
下屋根のある複合屋根 (複数) |
![]() |
かなり割高 |
屋根のメンテナンス時期
屋根は常に雨や紫外線、風、雪などの厳しい自然環境にさらされているため、定期的なメンテナンスを怠ると劣化が急速に進みます。
また、屋根材やその下にある防水機能を担うルーフィングには寿命があります。
劣化が進んでいると、屋根塗装を行っても十分な効果が得られないことや、屋根カバー工法ができない場合もあります。
たとえばスレート屋根の場合、築後25年で屋根塗装をおこなっても意味はなく、築後35年を過ぎると葺き替えを検討する時期です。
また、屋根の大きな破損や雨漏りを放置すると、建物全体の老朽化を早め、修繕費用が予想以上に高額になることもあります。
そのためにも、適切なタイミングで計画的に屋根リフォームを行うことが大切です。
屋根リフォームの適切な時期
皆さんの屋根はどの屋根ですか?
次の表は、屋根材別のメンテナンス時期の目安です。
屋根材別のメンテナンス時期
屋根材 | 塗装 | カバー工法 | 葺き替え |
---|---|---|---|
陶器瓦![]() |
不可 | 不可 | 築後40年 |
セメント瓦![]() |
築後15年 | 不可 | 築後35年 |
スレート屋根(石綿有)![]() |
築後10年 | 築後35年 | 築後35年 |
スレート屋根(石綿無)![]() |
築後10年 | 築後20年 | 築後25年 |
トタン屋根![]() |
築後10年 | 基本不可 | 築後25年 |
アスファルトシングル![]() |
基本不可 | 築後20年 | 築後25年 |
屋根のメンテナンス時期を決めるポイントとして、建物を維持したい期間や全体的な修繕費用を考えることが重要です。
スレート屋根の場合、屋根塗装の効果はあくまで美観維持に限られます。
実際にスレート屋根メーカーの製品カタログでも、屋根塗装の目的は美観維持のためと明記されています。
そのため、築20年を目安に屋根塗装をあえて行わず、屋根カバー工法や屋根葺き替えを選択することも費用対効果の観点から合理的な判断と言えるでしょう。

上の図のように、2回屋根塗装と屋根カバー工事をおこなう費用は、1回の屋根葺き替え費用よりも高くなります。
「築10年を過ぎたら必ず屋根塗装をしましょう」といった宣伝文句をよく見聞きしますが、これはあくまで塗装業者側の立場に立ったアピールであることを理解する必要があります。
各屋根材の耐久性や適切なメンテナンス方法、リフォームの本当の有用性を理解することでより適切な選択ができるはずです。
後回しは損をする
インフレによる資材価格の高騰や建設業の人手不足による人件費の上昇に伴い、今後も屋根リフォームの費用はますます高くなります。
事実、コロナ前の2020年と比較すると、テイガクが提供する屋根リフォーム価格は約1.3倍に上昇しています。
将来的なコスト増を見据え、早めに屋根リフォームを検討することも大切な視点です。
屋根リフォーム業者の選び方
金属屋根工事の専門は建築板金工事会社へ

同じ屋根リフォームでも、実際に見積もりを依頼すると「業者ごとに金額が大きく異なる」ことがあります。
これは、金属屋根のリフォームを提供するリフォーム業者の業態の違いによるものです。
金属屋根のカバー工法は本来、「建築板金工事会社」が直接施工するものです。
それ以外のリフォーム会社や工務店、ハウスメーカーなどが工事を請け負うと、外注の「建築板金工事会社」へ施工を委託するため、その分中間マージンが発生して費用が割高になる傾向があります。
塗装会社が提供する金属屋根工事はほとんどが外注
「業者ごとに提案内容や説明が違う」というもよくあります。
最近では瓦の需要が減った影響で、瓦職人が建築板金職人へ転向したり、塗装会社が外壁塗装と合わせて金属屋根の工事を提案したりするケースも増えています。
また、専門的な板金技術を必要とせず、比較的、保管や施工が容易な海外製の石粒付き金属屋根だけを強く勧める業者も存在します。
塗装会社の場合、自社で屋根材を仕入れたり施工をおこなったりすることが難しいため、実際の工事は「建築板金工事会社」もしくは「瓦屋根工事会社」に外注しているケースがほとんどです。
このように業者のバックグラウンドが多様化していることで「価格差」だけでなく「提案内容や説明の違い」が生まれます。
最近は屋根カバー工法について解説する塗装会社が増えていますが、本来の専門業者ではない立場の会社がこうした工法について語ることに対して、筆者は違和感を覚えます。
これは例えるなら「ラーメン屋さんが蕎麦の作り方について語っている」ようなもので、説得力に欠けるのです。
屋根リフォーム業者の探し方
インターネットでリフォーム会社を探す際、「厳選した地元の優良業者を無料で5社紹介!」といったマッチングサービス(紹介サイト)の利用が増えています。
こうした紹介サイト経由の契約では、リフォーム会社側がサイト運営会社に「紹介手数料」を支払うため、直接業者と契約するより工事費用が高くなる傾向があります。
もちろん、紹介サイトを通じた契約には一定の安心感や信頼感があり、優良な業者に出会える可能性もあるため、必ずしもデメリットばかりとは言えません。
これはハウスメーカーや工務店に屋根リフォームを依頼する場合も同様です。
しかし、費用対効果考えるなら、金属屋根工事は建築板金工事会社、屋根塗装は塗装専門会社というように、業界の仕組みをよく理解した上で、専門業者へ直接相談・依頼することをおすすめします。
屋根リフォーム業界のプレイヤー
工事会社 | 発注形態 | 専門 |
---|---|---|
建築板金工事会社 (テイガク) |
直接 | 金属屋根の工事 |
塗装工事会社 | 直接 | 塗装工事全般 |
瓦屋根工事会社 | 直接 | 瓦屋根の工事 |
防水工事会社 | 直接 | 屋上防水の工事 |
太陽光工事会社 | 直接 | 太陽光取付工事 |
ハウスメーカー | 外注 | 営業と管理 |
リフォームショップ | 外注 | 営業と管理 |
工務店 | 外注 | 営業と管理 |
ホームセンター | 外注 | 営業中心 |
家電量販店 | 外注 | 営業中心 |
訪問販売 | 外注 | 営業中心 |
リフォーム業者 マッチングサイト |
紹介 | 不明(?) |
屋根工事業者を選定し、相見積もりを行いましょう
工事会社を選ぶ際は、1社だけで決めず最低でも2社以上から見積もりを取りましょう。
ただし、5社以上の見積もりを集めるのは避けた方が無難です。
筆者の経験では、多くの会社から見積もりを取ると情報が多すぎて混乱しやすくなります。
悪質業者・手抜き業者に注意
訪問販売会社からの指摘で、屋根工事をすすめらることがあります。
訪問販売業者の中には、「今契約しないとさらに値上がりする」といった不安を煽る営業手法を用いるケースもあるため注意が必要です。
訪問販売会社とその場で工事契約をせずに、後日、複数の業者から見積もりを取りましょう。
施工実績や評判を確認した上で慎重に判断することが大切です。
火災保険や補助金を利用を検討する
火災保険を利用する
屋根が風災害の被害を受けた場合、火災保険を利用して修理することが可能です。
はじめに保険会社(または共済)から保険金請求に関する資料を入手します。
屋根リフォーム業者が作成する見積書などの必要書類を提出することで、保険金(お見舞金)が支払われます。
正しい手順で申請すれば、思っている以上にスムーズに保険金を受け取ることができます。
たとえば、2024年八王子市で生じたひょう害で、足場費用を含む屋根の葺き替え工事費用がほぼ申請金額の全額が支給された事例もテイガクではございます。
ただし、保険申請に関連したトラブルも増えているため、信頼できる屋根工事会社に相談し、正しい手順で手続きを進めることが重要です。
火災保険の適用例
屋根の不具合 | 屋根の不具合 | 火災保険の適用 |
---|---|---|
経年劣化で屋根が傷んでいる |
![]() |
× |
風で板金が飛ばされた |
![]() |
〇 |
雹で屋根が割れた |
![]() |
〇 |
雪の重みで雨どいが壊れた |
![]() |
〇 |
補助金を利用する
屋根のリフォームや修理に関しては、公的機関による補助制度の利用ができることがあります。
代表的な支援として、耐震改修や自然災害による被災屋根の修理・応急処置・廃材処分の補助などが挙げられます。
また、市区町村によっては、遮熱塗料を使用した屋根塗装の費用を一部補助してくれるケースもあります。
リフォームを検討する際は、お住まいの自治体の制度を確認し、活用できる補助がないか調べてください。
ただし、補助金を利用できるからといって、必ずしも屋根リフォーム費用が安くなるとは限りません。
特に耐震改修工事や国の補助金事業では、診断や監理費用が追加されることや、多層構造の外注業者が関わることが多く、結果として直接工事をおこなう建築板金工事会社に依頼した方がトータル費用が安くなるケースが少なくありません。
また、屋根塗装や屋根カバー工法に対する補助額は5万円程度と比較的少額であることが多く、補助を受けるためには工事を請け負う業者に制限が設けられている場合もあります。そのため、補助金を優先してリフォーム業者を選んでしまうと、結果的に総コストや品質の面で不利になる可能性があります。補助制度は参考にしつつも、工事の内容や業者の実績を総合的に判断し、最適な選択をすることが大切です。