外壁塗装や外壁カバー工法の費用は高額です。
テイガクでは「金属屋根」だけではなく、「外壁塗装」や「金属サイディング」の工事も年間数百棟以上おこなっています。
このページでは、外壁工事がはじめての人に「お問い合わせから工事終了までの外壁工事の流れとポイント」をご案内いたします。
外壁工事の流れ
STEP 1 外壁工事の種類と相場
自宅の外壁材を知る
外壁リフォームをおこなう前に、自宅の外壁材が何であるか知っておきましょう。
主な外壁材の種類は「モルタル」「窯業サイディング」「金属サイディング」「ALC」「タイル」の5つです。
2024年現在、新築で用いられる外壁材の約80%が窯業サイディングです。
外壁材によってリフォーム時期や方法が変わります。
外壁材の製造年を知る
30年前と現在では、工事方法だけではなく、用いる主要な外壁材の種類も異なります。
たとえば、2000年に制定された品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)の前と後では、基本的に外壁の性能が異なります。
“2000年以前に製造されたサイディングは雨漏りしやすい”と業界では評価されています。
2007年以降は当時主流の厚みだった12㎜厚の窯業サイディングが製造されなくなり、現在は14mm厚の窯業サイディングが最低厚さになっています。
割れや反りが頻繁に起こることから、製品に見直しが入りました。
したがって、外壁材の製造年代ごとに適した外壁リフォームを検討し、工事方法を決定することが賢明です。
外壁材の製造年 | 当時主流の外壁材 |
---|---|
1980年代 | モルタル外壁 |
1990年代前半 | 窯業サイディング(直張り) |
2000年代前半 | 12㎜窯業サイディング(釘打ち式) |
2000年代後半 | 14㎜窯業サイディング(釘打ち式) |
2010年代後半 | 15㎜窯業サイディング(引掛け式) |
2020年代前半 | 金属サイディングの人気と評価高まる |
外壁の張り方の基準が変わった品確法
品確法、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」は、2000年4月1日に施行されました。
この法律が制定されてからは、建築会社は建物を建ててから10年間、雨漏りに対する責任を負うことになりました。
そのため、法律の制定後、建築会社は外壁材に通気層を設け、雨漏りにしくい外壁通気工法がスタンダードな張り方になりました。
適した工事時期を見極める
外壁のリフォームを検討する時期は、外壁材の種類や製造年、劣化の状態により異なります。
外壁塗装は、外壁に塗膜を形成させ、外壁材に雨水を浸透させるのを防ぎます。
外壁の色あせは、塗膜が剥がれてきた状態なので、外壁リフォームの検討時期かもしれません。
色あせ以外にも「ひび割れ」「外壁の反り」「シーリングの劣化」「雨漏り」も重要なポイントです。
外壁工事の方法を知る
外壁のリフォームは大きく3つに分類されます。「外壁塗装」「外壁カバー工法」「外壁張り替え」です。工事費用が安いため、95%の人が外壁塗装を選択します。
その一方で、外壁の機能向上やデザインを目的に、外壁カバー工法をおこなう人も増えています。外壁リフォームの目的は何であるかを明確にして、外壁工事を決定してください。
外壁工事の相場を知る
ハウスメーカーの定期点検で「外壁は10年に1度塗装が必要」という言葉を耳にしたことがあるかも知れません。
しかし、近年の外壁材は、企業努力により機能が大きく向上しています。
必ずしも10年に1度塗装が必要とは限りません。
建築後ボロボロになるまで、25年間メンテナンスをせず、金属サイディングを用いた外壁カバー工法による一度のリフォームで外壁工事を済ませる人もいます。
業者の言葉を鵜呑みにせず、将来の計画とあわせて本当に外壁工事が必要か検討しましょう。
保険と補助金の利用を検討する
自然災害による外壁の損害については、加入している火災保険(もしくは共済保険)を用いて修理ができる可能性があります。
また、外壁塗装の改修は、自治体によって助成金・補助金が設定されている場合があります。
申請が可能かどうか、各自治体のウェブサイトを確認してください。
STEP 2 外壁工事業者の選び方
外壁工事業者の選び方
消費者の情報理解力が進んでおり、リフォームは専門の工事業者に頼むことが正解といった認知が拡がっています。
筆者も、そのような認知は正しいことだと思っています。
たとえば、塗装が目的であれば、外壁塗装会社に直接、塗装工事を依頼することをおすすめします。
金属サイディングを用いた外壁カバー工法であれば、板金工事会社に依頼をしましょう。
ただし、外壁塗装と屋根カバー工法などの金属屋根を用いた工事を同時におこなう場合は、悩ましいです。
全く異なる2つの専門工事を1つの会社に任せることになってしまいからです。
そのような場合は、塗装会社1社だけではなく、屋根のリフォームが得意な板金工事業者にも声をかけて見積りを取り、相見積もりをしたうえで工事会社を決定しましょう。
各工事と専門工事会社
工事の内容 | 専門工事会社 |
---|---|
外壁塗装 | 外壁塗装会社 |
金属屋根工事 | 板金工事会社 |
金属サイディング工事 | 板金工事会社 |
現地調査前の準備を確認する
見積書の作成には、現地調査が必要です。
電話やメールであらかじめ、相見積り(あいみつもり)をおこなうことを事前に伝えておきましょう。
2~3社に見積書の作成依頼をしてください。
見積書の内容を知る
外壁塗装は「塗料」で金額が大きく変わります。
外壁塗装業界の競争が激しいため、高価格高品質の塗料や外国メーカーの塗料をすすめる会社が増えています。
値段相応のメリットがあるのか、塗料の特性を理解したうえで塗料を選びましょう。
金属サイディングの場合は、「金額」に着目してください。
塗装よりも高額なリフォームとなるため、業者によってに驚くほど金額に差があることがあります。
基本的には中間マージンが発生しない建築板金工事会社に見積りを取ることをおすすめします。
リフォーム業者を決定する
実際に工事をおこなってもらいたい会社に外壁工事の依頼をかけます。
他の候補の会社には、お断りの連絡をするのがマナーです。 強引な勧誘をおこなう外壁工事業者とのトラブルが少なくありません。
はっきりと断るなど、意思表示をしましょう。
契約を結ぶ
工事契約書(注文書)にサインをして契約を結ぶのが一般的です。
工事の10年後20年後に予想されるメンテナンスをあらかじめ契約前に確認しておきましょう。
残念ながら外壁塗装は、塗膜による「耐候性」があるのみなので、塗装後の雨漏りなどは保証されていません。
金属サイディングは、外壁自体の機能を回復させるので、雨漏りなどの不具合についても保証が得られます。
契約前に確認しておきたいこと
1. | 工事後の追加工事の可能性 |
2. | 将来のメンテナンス方法 |
3. | 保証内容と保証期間 |
STEP3 外壁工事前の準備
色とデザインを決定する
外壁塗装の場合は、塗り板(サンプル)を用意してもらい、数多くある色から決定しましょう。
金属サイディングの場合は、シンプルでモダンなデザインから、最近ではインクジェットで加工が施された「レンガ」「タイル」「木目」などもあり、種類が増えています。
工事前に必要な準備事項を知る
足場の障害物になる植木鉢の移設や近隣あいさつはもちろんですが、トイレやお茶出しの必要性など、工事前に把握しておくことは意外とたくさんあります。
また、金属サイディングの場合と、屋根のリフォームをする場合は、大きな資材を扱います。
塗装のみの場合とは違い、足場の組み立て方や作業に必要なスペースも変わってきます。
不明点や不安なことがあれば、何でも施工管理者に相談をしましょう。
外壁リフォームの注意点を確認
しっかりと養生されているか確認しましょう。
外壁塗装は、塗料が飛び散ることを、金属サイディングは、金属の切断で発生する切粉(きりこ)が付着するのを防いでくれます。
また、外壁カバー工法の場合は、壁に設置されている給湯器なども工事前によく確認しておきましょう。
壁から脱着ができない場合は、その箇所を残したまま、金属サイディングを貼ることになります。
屋根リフォームの注意点を確認
足場が同時利用できるため、外壁塗装工事と屋根リフォーム、あるいは金属サイディング工事と屋根リフォーム工事をセットにおこなう人が多いです。屋根リフォームでも注意したいポイントを押さえておきましょう。
STEP4 アフターメンテナンス
工事引き渡しを受ける
外壁塗装は、塗り残しがないか、本当に回数を重ねて塗られているのか写真で確認するように心がけましょう。
金属サイディングは、金属の切れ端や釘などが、敷地内に散乱している場合があるので注意しましょう。
保証とアフターメンテナンス
外壁塗装は、雨漏りや色あせの保証はなく、塗膜のはがれが保証の対象になります。
塗装後に余った塗料は、補修用の塗料として、ペットボトルなどに入れて貰っておくと良いでしょう。
ガス給湯器や物置きなどを交換する際に活用できます。
よくあるトラブル
塗装後、3年や5年で、塗膜の不良ではがれと膨れが発生することがあります。
原因は塗装の乾燥時間を守っていないことによることが多いです。
外壁塗装は冬は2週間、夏は10日間ほどかかりますので、極端に短い工事期間で仕上げられた場合は注意が必要です。
金属サイディングは、外観の仕上がりについてトラブルが発生することがあります。
外壁の角の継ぎ目も種類があり、事前によく打ち合わせをしておくことが大切です。
外壁工事のよくある質問
A
基本的に10年~15年に1度塗装をおこなってください。
築後25年程度何もせず、外壁カバー工法を1度だけおこなって済ましてしまうこともおすすめです。
A
外壁塗装は約60万円程度かかります。
足場費用20万円とシーリング費用20万円が別途かかります。
外壁カバー工法は塗装工事の約2.5倍です。
用いる塗料や外壁材、面積、建物の形状によって価格が変わります。
A
外壁塗装とシーリング打ち替え、外壁カバー工法、外壁張り替えなどがあります。
A
基本的に季節を気にする必要はありません。
ただし、梅雨と台風シーズン、秋雨は雨天の影響で工事が長くなる傾向があります。
また、冬は塗料の乾燥が遅いため、工事期間が少し長くなります。
A
外壁塗装は、塗装会社がおこないます。
外壁カバー工法は、建築板金工事会社がおこないます。
ただし、屋根カバー工法と外壁塗装をおこなうことが一般的になりつつあるため、
テイガクのような外壁塗装を得意とする建築板金工事会社が増えています。
A
ラジカル塗料がおすすめです。
約15年程度の耐候性が期待できます。
A
テイガクでは、高耐久ポリマーが配合されたシリコンであるサンライズ株式会社「SRシールH100」を推奨しています。
期待耐候年数30年の最高グレードのシーリング材です。
A
約30年程度の耐久性が期待できます。
塗装工事では雨漏り保証が付かない一方、外壁カバー工法は雨漏り保証が得られるので安心です。
A
フッ素塗膜のガルバリウム鋼板製品がコストパフォーマンスに優れています。
予算がある人にはアルミサイディングがおすすめです。
プラン別費用とシュミレーション
テイガクの外壁工事価格の目安
テイガクは金属屋根の工事が得意な建築板金工事会社です。
大型倉庫に屋根材を保管し、直接工事のかたちで屋根工事をお客様にご提供いたします。
もちろん、紹介料金や下請け外注などの無駄な費用が発生しません。
テイガクの外壁工事のビフォーアフター
【外壁塗装の価格の目安】
価格重視プラン
外壁塗料 | ラジカル(水性) |
外壁目地 | 変成シリコン |
工事金額の目安 | 約70万円 |
品質重視プラン
外壁塗料 | 無機塗料(水性) |
外壁目地 | 高耐久ポリマー配合 |
工事金額の目安 | 約85万円 |
【金属サイディングの価格の目安】
価格重視プラン
外壁材 | ガルバリウム鋼板 |
外壁の色 | 単色 |
下地材 | 木下地 |
工事金額の目安 | 約180万円 |
品質重視プラン
外壁材 | アルミ |
外壁の色 | インクジェット(多彩色) |
下地材 | 樹脂下地 |
工事金額の目安 | 約300万円 |
外壁塗装の塗料・シーリング参考価格
※時期により価格が変動することがあります。
【塗料価格表】
塗 料 | 価 格 | 耐候性 |
---|---|---|
ウレタン | 1800円/㎡ | 耐候性10年 |
シリコン | 2100円/㎡ | 耐候性12年 |
ラジカル | 2300円/㎡ | 耐候性15年 |
フッ素 | 3000円/㎡ | 耐候性20年 |
無機 | 4000円/㎡ | 耐候性25年 |
【【シーリング(増し打ち)価格表】
塗 料 | 価 格 | 耐候性 |
---|---|---|
ウレタン | 1800円/㎡ | 耐候性10年 |
シリコン | 2100円/㎡ | 耐候性12年 |
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