スーパーガルテクトのカバー工法 1,100,000円(税込)/75㎡
軽くて丈夫な金属屋根。
その金属屋根の中でも、特に人気の屋根材が「スーパーガルテクト」です。
断熱性と耐久性の評価が高く、2022年には文部科学大臣表彰も受賞し、2025年現在では、横葺き金属屋根の中で最も多く採用されています。
この記事ではスーパーガルテクトのメリット・デメリット、価格や他屋根材との比較について詳しく解説していきます。
テイガク参考税込み価格
※価格には足場代・ルーフィング代・棟下地(金属製)・現場管理費・搬入搬出費を含みます。
スーパーガルテクトのカバー工法
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屋根 面積 |
65㎡ | 75㎡ | 85㎡ | 95㎡ | 105㎡ |
| 概算の価格 | 100万円 | 110万円 | 120万円 | 130万円 | 140万円 |
スーパーガルテクトへ葺き替え(瓦から)
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屋根 面積 |
65㎡ | 75㎡ | 85㎡ | 95㎡ | 105㎡ |
| 概算の価格 | 150万円 | 160万円 | 175万円 | 185万円 | 200万円 |
スーパーガルテクトへ葺き替え
(アスベスト入りスレート屋根から)
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屋根 面積 |
65㎡ | 75㎡ | 85㎡ | 95㎡ | 105㎡ |
| 概算の価格 | 170万円 | 180万円 | 200万円 | 215万円 | 230万円 |
目 次
閉じるスーパーガルテクトとは?
スーパーガルテクトとは、アイジー工業が2016年に発売した金属屋根材です。
日本で最も販売量が多い、戸建て住宅用の金属屋根としても有名です。
スーパーガルテクトの前身となる屋根材「ガルテクト」は2006年に登場し、表面の鋼板に「ガルバリウム鋼板」が使用されていました。
スーパーガルテクトの特徴
スーパーガルテクトの特長は、表面の鋼板に「超高耐久ガルバ(正式名称:エスジーエル鋼板)」が使用されていることです。
超高耐久ガルバは以前のガルバリウム鋼板にマグネシウムを加えてサビにくさを約3倍に向上しています。
これにより、従来よりもさらに丈夫で長もちする屋根材となりました。
耐久性が上がったことで、保証期間も延長されました。
ガルテクトは穴あき・赤さび10年保証、スーパーガルテクトは穴あき25年・赤さび20年・塗膜15年となり、保証内容がさらに充実しました。
さらに、スーパーガルテクトの裏側には断熱材が付着しており、夏の暑さや冬の寒さをやわらげてくれます。
屋根の表面は、太陽の熱を反射して室内温度を抑える遮熱塗料が塗装されています。
屋根の重さは、1㎡あたり約5kg。
これは一般的なスレート屋根の4分の1、瓦屋根の10分の1くらいの軽さです。
建物への負担が少なく、地震の際の揺れを軽減できるのも魅力です。
軽くて丈夫、見た目もスタイリッシュなことから、現在リフォーム市場で人気の高い屋根材となっています。
スーパーガルテクトの特徴
| 項目 | 仕様 | ポイント |
|---|---|---|
| メーカー | アイジー工業株式会社 | 金属屋根の国内大手メーカー |
| 素材 | エスジーエル鋼板 | ガルバリウムの約3倍の耐食性 |
| 長さ | 2960mm | 長尺で少ない継ぎ目 |
| 厚み | 16mm | 分厚くかつ屋根面全面を覆う |
| 構造 | 断熱材一体型 | 断熱・遮音効果が高い |
| 断熱材 | イソヌレートフォーム | 断熱性と不燃性に優れた素材 |
| 重量 | 約5kg/㎡ |
瓦の約1/10 軽量で地震に強い |
| 役物の数 | 42個 |
水密性と排水性に優れた 設計部材が豊富 |
| 耐久性 |
約35年 (テイガク評価) |
長寿命でメンテナンスも少ない |
| 塗装仕上げ |
高耐候ポリエステル or フッ素樹脂塗装 |
色あせ・サビに強い |
| メンテナンス | 30〜50年に1回程度 | 塗り替えほぼ不要 |
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価格帯 (工事費込) |
約8,000〜12,000円/㎡ |
一般的なスレート屋根より やや高い |
| 代表的な工法 | 屋根カバー工法 | 工期が短く、廃材が少ない |
| 材料保証 |
10〜30年 (シリーズ・条件により異なる) |
メーカー保証+施工保証あり |
ハイグレードのため価格は高め
金属屋根の中で最安値帯となる縦葺きガルバリウム鋼板に比べると、スーパーガルテクトは価格が高く、おおむね1.3倍前後になります。
横葺きの他製品と比べても価格は上位に位置します。
しかし、その差額を支払うだけの価値がある性能と仕上がりを備えていることが、スーパーガルテクトの大きな魅力です。
スーパーガルテクトの構造と素材
スーパーガルテクトは、鋼板の裏に断熱材とアルミフィルを一体化させて三層構造になっています。
表面には超高耐久ガルバが使用され、サビや劣化に強いのが特徴です。
その下に断熱材(ポリイソシアヌレートフォーム)が貼り合わされており、外の熱を室内に伝えにくくします。
さらに、その下にはアルミフィルがあり、熱を反射させます。
これらの構造により、耐久性・断熱性が高くなっています。
スーパーガルテクトの構造
| 部位 | 使用素材 | 効果 |
|---|---|---|
| 表面材 |
SGL鋼板 (高耐久ガルバリウム鋼板) |
錆びにくく、従来のガルバリウムより 約3倍長持ち |
| 中間層 | ポリイソシアヌレートフォーム | 熱を通しにくく、雨音も吸収 |
| 裏面 | アルミフィルム | 熱を反射して暑さを抑える |
スーパーガルテクトの解説動画
テイガクの公式YouTubeでは、実際の施工現場からスーパーガルテクトの特徴を詳しく解説しています。
実物のスーパーガルテクトを使いながら説明しているため、映像を通して質感や構造をわかりやすく理解できます。
ぜひご覧ください。
チャンネル登録者数 1万人
テイガク公式 Youtube はこちらYoutube撮影者 テイガク 代表 前川祐介
スーパーガルテクトシリーズの種類や色について
スーパーガルテクトのシリーズは3種類
スーパーガルテクトには、塗装のグレードやサイズが異なる3種類のシリーズ、「スーパーガルテクト」「スーパーガルテクトフッ素」「スーパーガルテクトC」があります。
スーパーガルテクトシリーズの一覧
| 商品名 | 特徴 | 保証期間 |
|---|---|---|
| スーパーガルテクト | スーパーガルテクトの標準モデル |
赤さび保証:20 年 穴あき保証:25 年 塗膜保証:15 年 |
| スーパーガルテクトフッ素 |
表面塗装に「フッ素樹脂塗装」を採用 紫外線や色あせに強く、長寿命 |
赤さび保証:20 年 穴あき保証:25 年 塗膜保証:20年 |
| スーパーガルテクトC |
スーパーガルテクトを短くしたタイプ 狭い現場でも施工可能 |
赤さび保証:20 年 穴あき保証:25 年 塗膜保証:15 年 |
1:スーパーガルテクト(ポリエステル)
スーパーガルテクトの標準モデルです。
表面の塗膜はポリエステルです。
断熱性・耐久性・コストのバランスに優れた人気のタイプです。
2:スーパーガルテクトフッ素
スーパーガルテクトフッ素は、シリーズの中で一番グレードが高いタイプです。
表面塗装にフッ素樹脂を使用しているため、色あせしにくく、ほぼ塗り替えが不要です。
アイジー工業は塗膜の変退色保証を20年に設定しています。
筆者の経験上も、フッ素鋼板の屋根は20年経過後でも色調の変化がごくわずかで、信頼性の高さが裏づけられています。
屋根材の塗装はポリエステルとフッ素でどんな違いがありますか?
ポリエステル塗装は価格が手頃で色の種類が豊富ですが、紫外線に弱く色あせしやすいです。
長期的な美観維持にはフッ素塗装されている屋根材がおすすめです。
3:スーパーガルテクトC
スーパーガルテクトCは、スーパーガルテクトを短くしたタイプです。
スーパーガルテクトの働き長さ(屋根材の重なりを含めない長さ)が2960mmに対して、スーパーガルテクトCは1140mm短い1820mmです。
住宅が密集していて敷地のスペースの余裕がない現場でも施工可能です。
6色のラインナップ
スーパーガルテクトの魅力のひとつが、豊富で落ち着いた色展開です。
外壁や景観に合わせて選びやすく、スタイリッシュな印象を与えます。
スーパーガルテクトは、以下の6色がラインナップされています。
スーパーガルテクトの6色
| 色 | 日射反射率 |
|---|---|
| Sシェイドブラック | 13.0% |
| Sシェイドブラウン | 23.6% |
| Sシェイドチャコール | 36.1% |
| Sシェイドブルー | 25.5% |
| Sシェイドモスグリーン | 21.5% |
| Sシェイドワインレッド | 26.0% |
スーパーガルテクトフッ素とスーパーガルテクトCのカラーは、ブラックとブラウンの2色のみとなります。
色によって、日射反射率が異なります。
日射反射率は、太陽光の熱を反射し、屋根の温度上昇を抑える効果があります。
スーパーガルテクトのラインナップで最も日射反射率が高い色は、「Sシェイドチャコール」です。
スーパーガルテクトのポリエステル塗膜仕様は、表面にちぢみ(結晶)塗装を施した仕上げで、キズが目立ちにくく、滑りにくいのが特長です。
スーパーガルテクトのおすすめの色は?
チャコール(グレー)がおすすめです。
他の色に比べて熱反射率が高いため、熱の吸収量が抑えられます。
さらに、グレーは経年による色あせも感じにくい色でもあります。
【Youtube動画】おすすめの色はグレーな理由
スーパーガルテクトの価格と施工単価
スーパーガルテクトの参考設計価格(税込)は、標準モデルが9,100円/㎡、高耐候フッ素タイプが11,400円/㎡、スーパーガルテクトCが9,100円/㎡です。
この価格に職人さんの労務費と工事会社の利益が上乗せされます。
アイジー工業の参考設計価格(税込)
| 商品名 | 価格 |
|---|---|
| スーパーガルテクト | 9,100円/㎡ |
| スーパーガルテクトフッ素 | 11,400円/㎡ |
| スーパーガルテクトC | 9,100円/㎡ |
実際の施工価格は、労務費や会社利益を上乗せしても安くなるのが一般的です。
たとえばテイガクの工事価格は、貼り手間と利益を加えてもスーパーガルテクトは6,500円/㎡前後、フッ素タイプが8,000円/㎡前後です。
ただし、上記金額には屋根本体以外に用いる板金部材(役物)の費用が含まれておりません。
屋根の形状などによって合計価格は変動しますが、実際の工事価格は足場費用を除いて1㎡当たり12,000/㎡前後(税抜き)になります。
スーパーガルテクトで屋根カバー工法した場合の見積書
スーパーガルテクトで屋根リフォームをおこなった場合の、見積書例です。
以下の内容は、一般的な戸建住宅(屋根面積約75㎡・寄棟・下屋根なし)を想定した金額です。
実際の費用は屋根の形状などの条件により変わります。
| 工事項目 | 単価 | 面積/長さ | 小計 |
|---|---|---|---|
|
足場工事 (養生シート含) |
750円/㎡ | 180㎡ | 135,000円 |
|
ニューライナールーフィング (耐久性30年) |
1,000円/㎡ | 75㎡ | 75,000円 |
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スーパーガルテクト (エスジーエル鋼板/断熱材一体型) |
6,600円/㎡ | 75㎡ | 495,000円 |
| 軒先板金 | 2,400円/m | 32m | 76,800円 |
| 棟板金交換 | 2,500円/m | 24m | 60,000円 |
|
エスヌキ (アルミ製板金下地/30年保証※条件付き) |
1,800円/m | 24m | 43,200円 |
|
屋根本体 立ち上げ(エスヌキ工法) |
200円/m | 24m | 4,800円 |
| ケミカル面戸 | 200円/m | 24m | 4,800円 |
|
※屋根本体 ステンレスビス |
500円/㎡ | 75㎡ | 37,500円 |
| 資材搬入搬出費 | 30,000円 | 1式 | 30,000円 |
| 管理諸経費 | – | 4% | 38,484円 |
| 消費税 | – | 10% | 100,058円 |
| 端数調整 | – | – | 642円 |
| 税込み合計価格 | – | – | 1,100,000円 |
工事には、安全確保のための足場工事、そして防水の要となるルーフィング(防水シート)の施工などが含まれます。
スーパーガルテクト本体を張る工事の他に、雨仕舞いの要である軒先板金や棟板金の交換、あるいは板金固定のための下地施工をおこないます。
その他、ビスなどの副資材、搬入搬出費、管理経費、消費税も工事金額の総額には含まれます。
スーパーガルテクトのメリットとデメリット
スーパーガルテクトのメリット
スーパーガルテクトのメリットは5つあります。
「耐久性の高さ」「高い断熱性」「ジョイント部の防水性能」「釘打ち部に雨水が入りにくい構造」「保証の充実」それぞれのメリットを解説します。
耐久性の高さ
スーパーガルテクトは高耐久です。
前述の通り、スーパーガルテクトはエスジーエル鋼板(超高耐久ガルバ)を採用しています。
エスジーエル鋼板は、日本製鉄グループ(日鉄鋼板株式会社)が取扱う、日本で開発された新しいタイプの鋼板です。
エスジーエルのメッキ層の厚みは、通常のガルバリウム鋼板よりも、約1.25倍厚くなっています。
1㎡あたり150gのメッキ量(AZ150)は、通常の1㎡あたり120gのガルバリウム鋼板より分厚く、メッキの性能が高いだけではなく、分量も多く含まれているのがスーパーガルテクトの特長です。
アイジー工業は、2016年以降、屋根材で用いる鋼板をガルバリウム鋼板からエスジーエル鋼板に切り替えています。
従来のガルバリウム鋼板より耐久性の高い鋼板を使用していることは更なる安心に繋がります。
ただし、ガルバリウム鋼板がダメだということではありません。
ガルバリウム鋼板を張って8年が経過した屋根もしっかりと維持されていることが確認できています。
高い断熱性
スーパーガルテクトは熱貫流率1.43 W/㎡Kを誇り、屋根材の中でも極めて高い断熱効果を示しています。
この高い断熱性の理由は、屋根材に使われている厚さ16mmのポリイソシアヌレートフォームです。
日本の建材性能を評価する最高機関である日本建材試験センターでも、他の金属屋根よりも高い断熱性能があることが試験結果から得られています。
屋根と屋根がかみ合う部分(かん合部)にも断熱材があり、隙間からの熱の侵入も抑えられます。
その結果、夏は涼しく、冬は暖かく、快適な室内環境を保つことができます。
なお、ポリイソシアヌレートフォームは、一般的なウレタン断熱材より熱を通しにくく、さらに燃えにくいため、万が一の火災時も安心です。
【Youtube動画】スーパーガルテクトの断熱効果の実感
ジョイント部の防水性能
スーパーガルテクトは横のつなぎ目からの雨漏りを防ぐ性能が非常に高く、その技術力は文部科学大臣賞や弁理士会会長賞といった権威ある賞でも認められています。
さらに、1枚が3mと長い屋根材なので、つなぎ目が少なくなり、より雨漏りしにくいのも大きなメリットです。
【Youtube動画】スーパーガルテクトの防水性能を実験
釘打ち部に雨水が入りにくい
屋根を固定する釘打ち部に雨水が入ることは、横葺き金属屋根で避けたい問題です。
釘打ち部の釘回りに雨水が滞留すると、釘回りに錆が、そして釘が腐食、最終的に釘穴回りの板金に穴が空くようになります。
スーパーガルテクトの釘打ち部には断熱材が充てんされています。
そのため、他の金属屋根に比べて釘打ち部に厚みがあります。
この厚みがあるおかげで、釘打ち部に雨水が入り込みにくい構造となっています。
また、万が一の水濡れに備えた「専用ステンレスビス」も用意があります。
長さは55mmと、屋根カバー工法の際の下地に到達する適合長さとなっています。
【Youtube動画】屋根材を固定するビスの重要性
保証が充実
屋根材の保証期間は、メーカーや輸入元によって異なります。
しかし、保証期間が長いから優れた屋根材であるとは限りません。
保証期間よりもはるかに保証内容の方が大切です。
屋根材に不具合があった際、屋根材を1枚だけ用意されるだけの保証対応では、保証はあってないようなものです。
アイジー工業の屋根材は、保証内容が丁寧で、消費者にもわかるように公開されています。
さらに、施工マニュアルも「新築用」と「改修用」の2種類があり、誰でも確認できます。
建材業界ではこうした情報を公開していないことも多く、公開しているということ自体が、メーカーの自信の表れといえます。
スーパーガルテクトのデメリット
スーパーガルテクトのデメリットは、「価格が高い」、「一部の地域で施工不可」「勾配制限がある」の3つが挙げられます。
価格が高い
スーパーガルテクトは、高品質なガルバリウム鋼板に断熱材を一体化した屋根材であり、性能の高さに比例して価格もやや高めです。
たとえば、輸入品の石粒付き金属屋根に比べて1.2倍程度割高になります。
ただし、初期費用は高くても、塗り替えや補修の頻度が少なく済むため、長期的に見るとメンテナンスコストを抑えられます。
一部の地域で施工ができない
スーパーガルテクトは、すべての地域で使用できるわけではありません。
特に海に近い地域や積雪が非常に多い寒冷地などはメーカー保証の対象外となることがあります。
工事前に施工業者やメーカーに地域条件を確認しておくことが大切です。
勾配制限がある
スーパーガルテクトは、屋根の傾斜(勾配)が一定以上ないと施工できない仕様になっています。
具体的には2.5寸(約14度)以上の勾配が必要で、緩い屋根(勾配の小さい屋根)には不向きなケースがあります。
スーパーガルテクトの板金役物が優れている理由
屋根は屋根材本体(スーパーガルテクトなど)と屋根本体の周囲に取り付ける板金部材(板金役物)の2つの部材で構成されています。
スーパーガルテクトの板金部材は種類が豊富で、40種類近くあります。
様々な板金部材がそろっているため、屋根の形や工事内容に合わせて適した板金部材を選択できます。
スーパーガルテクトの板金部材の代表例として、「セットバックスターター」があります。
セットバックスターターは、屋根カバー工法で使用する板金部材です。
屋根カバー工法をおこなった際、屋根が工事前の状態より一段高くなり、雨水が雨どいへと適切に排水されなくなります。
セットバックスターターを使用することで、屋根面にふりそそいだ雨水が雨どいへとスムーズに排水されます。
スーパーガルテクトは、板金部材の設計が他の屋根材と比べて際立っています。
排水と止水の両面を緻密に詰めた構成で、部材の各所に「水返し」の折り返し加工や、雨水の侵入を抑える堤防状のリブ・立ち上がりを組み込み、雨水を確実に外へ逃がしつつ、要所でせき止める工夫が施されています。
【Youtube動画】スーパーガルテクトの板金役物を徹底評価
工事品質は職人技術に依存
スーパーガルテクトは、エスジーエル鋼板を使用しており、板金役物の止水性も高いため、屋根材自体の性能に大きな強みがあります。
ただし、金属屋根の寿命を決めるのは「技術6:材料2:役物2」の割合と筆者は評価します。
屋根工事の品質の大半は、最終的に職人の技術に左右されます。
どれほど優れた屋根材でも、施工が拙ければスーパーガルテクトの性能を活かしきれません。
逆に、正しい手順と精度で施工されていれば、スーパーガルテクトに限らず30年、40年先まで安心して使える屋根になります。
だからこそ、スーパーガルテクトをはじめとする金属屋根の工事では、経験が豊富で技術水準の高い職人を抱える業者を選ぶことが何より重要です。
【Youtube動画】8年経過したスーパーガルテクトの様子
スーパーガルテクトの工事例
スーパーガルテクトを使用した屋根カバー工法手順
テイガクがスーパーガルテクトで屋根カバー工法を行った工事手順をご紹介します。
スーパーガルテクトを使用したテイガクの工事例
テイガクのウェブサイトでは、今までにおこなった工事を多数ご紹介しております。
屋根材や施工方法など、さまざまな条件で検索でき、工事費用の目安も掲載しています。
ぜひチェックしてみてください。
スーパーガルテクトのメンテナンスは?
スーパーガルテクトのメンテナンスで、数年後に屋根塗装が必要ですか?という質問をよく頂きます。
屋根塗装の目的は、美観維持が主な目的です。
屋根機能自体を回復させる工事ではないので、美観が気にならない方はあまり必要ありません。
屋根の見た目が気になる方は、15年、20年後に塗装を検討しても良いでしょう。
塗装よりも重要なメンテナンスは、棟板金の点検です。
棟板金は、経年による釘やビスの緩みが発生しやすい箇所です。
棟内部の面戸交換や、シーリングの補強などを実施するようにしましょう。
面戸交換
棟板金内部に組み込む「面戸」は、20年に一度の交換をおすすめします。
面戸は、屋根で最も弱点になりやすい棟部を長期にわたって守る要部材で、雨水や風の吹き込みリスクを低減してくれる役割があります。
シーリングの補強
金属屋根は、シーリングに頼らざるを得ない納まりが生じます。
しかし、シーリングは紫外線や風雨で経年劣化し、ひび割れや剝離が起きると雨水が侵入して雨漏りのリスクが高まります。
シーリング箇所には、耐候性に優れたハイグレード品を採用することをおすすめします。
【Youtube】ガルバリウム鋼板屋根のリフォーム後のメンテナンスで一番重要な部位
スーパーガルテクトの工事はテイガクへ
スーパーガルテクトは、耐久性や断熱性に優れた高性能な屋根材です。
ただし、スーパーガルテクトの良さを引き出すには、職人の高度な技術が必要です。
そのため、スーパーガルテクトのリフォームは金属屋根を専門にしている建築板金工事会社に依頼するのが安心です。
テイガクは建築板金専門工事会社として、これまでに多数の金属屋根の施工を手掛けてきました。
年間の金属屋根の改修施工数は1,000棟を超えます。
高い技術を持つ職人と管理スタッフが施工を担当するため、安心して工事をご依頼いただけます。
スーパーガルテクトへのリフォームをお考えの方は、ぜひテイガクへご相談ください。
現地調査、お見積りまで無料でおこなっております。
スーパーガルテクトについてよくある質問
スーパーガルテクトで人気の色は?
アイジー工業さんに尋ねたところ、人気は「シェイドブラック」と「シェイドブラウン」だそうです。
外壁や雨樋などに合わせやすい色です。
スーパーガルテクトのおすすめの色は?
テイガクでは、熱反射率が高い「チャコール」をおすすめします。
10年後20年後に再塗装は必要ですか?
美観を気にしなければ再塗装は不要です。
ただし、「面戸の交換」と「シーリングの打ち替え」メンテナンスを検討してください。
色あせが気になる方、屋根面が目立つ建物にお住まいの方は、フッ素樹脂塗膜の屋根をおすすめします。
雨音は響きますか?
内部の断熱材が音を吸収するため、雨音はほとんど気になりません。
金属屋根でも静かな住環境を保てます。
断熱材は暑さで溶けますか?
溶けません。
高耐熱のポリイソシアヌレートフォームを採用しており、真夏の高温にも変形・劣化しにくい構造です。
