「大雪の影響で雨どいが歪んだ場合、火災保険の対象になるのか。」
A.このような事例はお客様ご契約の火災保険を利用して、保険金の補償を受けれます。
今回は火災保険の「雪災」を中心にテイガク屋根修理の実例とあわせてご紹介いたします。
雪害による保険会社の保険金支払いについて
損害保険ジャパン日本興亜株式会社ホームページより
2014年2月に、関東地方、九州地方で記録的大雪が発生しました。
平成26年豪雪です。
日本損害保険協会では、実際に火災保険を利用した支払い保険金を公開しています。
※調査対象会社は39社です(地震再保険会社・トーア再保険会社を除く日本損害保険協会会員会社25社、外国損害保険協会会員会社13社、損害保険契約者保護機構)。
このように、雪害による火災保険金の支払いを保険会社はしっかりと補償をします。
火災保険の雪害は一見、何も関連性がないように思われます。
しかし、雪害は火災保険がカバーしている補償内容の一部なのです。
是非、保険金を利用して、被災した住宅や家財の修理を行ってください。
雪災によって保険金が支給されるケース
雪災について、最も多かったご相談順にランキング形式でご案内いたします。(テイガク屋根修理にいただいたご相談数です)
いずれもお客様が保険会社に修理費用を申請し、実際に弊社で修理を行わせていただいています。
1位 雨どいの歪み
最も多いご相談は、積雪による雨どいの歪みです。
保険会社に証明しやすい被災なので、ほとんどのケースで保険金は支給されます。
雨どいの交換は足場工事が必要になるので、保険会社に修理費用の申請をする際は必ず足場工事代金を含めた雨とい修理費用を請求しましょう。
2位 屋根の損害
大雪で屋根に加重がかかり軒先がゆがんだり、2階からの落雪により1階の屋根瓦が損傷したりすることがあります。
屋根が損害した場合は、屋根瓦の葺き替え工事費を保険会社に請求します。
3位 カーポートやテラスの破損
大雪の影響でカーポートが倒壊したり、テラスのポリカーボネート材に穴があいたなどのケースです。
4位 雨漏り
屋根の谷部などは雪が滞留しやすい部位です。
排水性が悪い雪解け水の影響で雨漏りが発生する事例があります。
ただし、この補償は突発的な積雪の場合に認めらています。
長期的な雪解けによる雨漏りを認めていない保険会社も存在します。
雨漏りの場合は、屋根瓦の葺き替え工事費を保険会社に請求します。
5位 アンテナの破損
アンテナの修理・交換も雨とい同様、保険会社に修理費用の申請をする際は必ず足場工事代金を含めたアンテナ修理費用を請求しましょう。
【重要】契約内容によっては補償されないケースも
まず、保険証券をご確認ください。
契約内容によっては雪災が補償されない火災保険、カーポートだけは補償されない火災保険など様々な契約内容があります。
平成15年以前の各保険会社が販売していた火災保険は「風災・雹(ひょう)災・雪災」がパッケージ販売されていました。
つまり、火災保険を契約した際、自動的に雪災補償も付帯されていました。
しかし、最近ではお客様自身が不要な補償を外すことによって、火災保険料金を節約するカスタマイズ型の保険も登場しています。
もし、保険証書が見つからない場合はご契約の保険会社に雪災補償の有無と補償内容をご確認ください。
また、免責金額20万円未満は保険適応できない場合があります。
ただし、上述の工事はいずれも20万円以上を超える工事になります。
よほど軽微で手軽に修繕できる被災でない限り、特に注意する必要はございません。
火災保険金の申請方法 手順
火災保険の申請方法は、車両事故の保険申請同様、とてもシンプルです。
4-1.火災保険申請方法 チャート
お客様が保険会社又は保険代理店に問い合わせをする
雪で実際に被害にあった内容を報告し、保険申請の方法について尋ねてください。
※このタイミングでは保険会社がお客様の自宅に伺い被害内容を確認するこはまずありません。
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保険会社から必要書類(4種類)が送付される
1保険金請求書
2事故状況説明書
3修理見積書
4損害物の写真
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必要書類の内、 1と2はお客様自身が作成する
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複数の屋根修理会社に工事内容を確認し相見積もりを取る
できるだけ多くの屋根修理会社に見積もりをもらい、各屋根修理会社の見積額や信頼性を確認する。
お客様そして保険会社にも納得できるお見積もり作成経験があり、かつ「屋根調査・見積書作成」をサービスで行っている屋根修理専門工事会社を決定する。
必要書類の内、3と4を屋根修理会社に作成してもらう
3の修理見積書は「保険会社申請用見積もり」として屋根修理会社に作成してもらいましょう。
4の損害物写真は安全な部位であれば、お客様ご自身が撮影を行っても問題ございません。
しかし、屋根の上などは危険が伴うので、必ず屋根修理会社に撮影してもらうようにしてください。
↓
保険会社に必要書類(4種類)を提出
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保険鑑定人、保険会社又は保険代理店による現場調査の実施
最近は火災保険代行申請会社によるトラブルが増加し、保険鑑定人と保険会社が同行して現場調査を行うようになっています。
保険会社又は保険代理店から保険金額の報告
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保険金の支払い
損害箇所を修理するか、保険金の利用方法はお客様の自由です。(新価保険特約の場合は除く)
4-2.保険金の支払いはとてもスムーズ
上述の流れで、正しい保険申請(第一に保険会社に連絡すること)を行えば、火災保険の保険金はお客様が思っている以上にスムーズに支払われます。
インターネットの世界において、下記のようなセリフをよく耳にします。
「その一言が命取りになり、保険金が支払われなくなります。」
「保険会社は利潤を目的にしているので、できる限り支払いを渋る」
このように、お客様の不安を煽るような営業を行う会社が存在します。
この多くは火災保険申請代行会社です。
私たちの生活インフラである保険の支払いがトラブルになること自体が異常なことです。
想定しているより、保険会社はしっかり被災にかかる費用を支払いします。
火災保険の申請は代行業者に頼らずお客様ご自身で行ってください。
これについては行政(国民生活センター)や保険会社も注意喚起しています。
保険申請代行(サポート)会社にイニシアティブを取られることは避けてください。
保険会社から支払われた保険金をコンサルタント料等と称して、最低限の修理で全額保険金を取られてしまうがあります。
【重要】実際の屋根修理工事について
保険会社から支払われる保険金は、原状復帰にかかる費用です。
しかし、原状復帰だけでは、近い将来、他の部位などを再リフォームが必要になる可能性があります。
被災部分だけではなく、他の部位も合わせて修理を行えるか検討してください。
保険金の利用方法はお客様の自由で、異なる使い道をしても問題ございません。
(新価保険特約の場合は除く)
5-1.雪止め金具
雪の落下による被害はお客様の家屋だけではなく、時には隣家や通行人に被害を与える危険性があります。
防止策は「ズバリ」雪止め金具の設置です。
現状の屋根に雪止め金具が無い場合は、屋根の修理にあわせて施工業者に雪止めを取り付けてもらいましょう。
雪止め金具は後付けできるので、足場があれば簡単に設置できます。
もちろん、費用も比較的安価です。
5-2.外壁工事などと合わせてリフォームをする
例えば、雨どいを修繕する保険金が保険会社から支払われた場合、雨どいだけを交換する工事を行うことはとてももったいないことです。
なぜなら、保険金には足場工事代金が含まれているからです。
足場工事代金はとても高額です。
保険会社から支払われた保険金を利用して、外壁塗装や棟板金の交換工事など近い将来必要になるリフォームを合わせてご検討ください。
もちろん、保険金を屋根の葺き替え工事費の一部として利用することも可能です。
保険金の利用はお客様の自由です。
是非、様々な観点から最もベストな工事を選択してください。
尚、足場工事について詳しくは、工事に必要な足場の費用が一般に情報開示されない理由をご覧ください。
業者の選定について
お客様の最大利益になる工事を実現するために、専門業者の選定についてのポイントをご紹介いたします。
1.お客様そして保険会社にも納得できる金額の見積書を作成できる
2.工事契約と見積書作成はセットになっていない
3.相見積もりにも喜んで応じる
4.被災箇所だけの修理だけではなく、将来必要なる工事などを含めた専門的・適切な提案ができる
5.屋根修理の専門工事会社(インターネットによる仲介会社・火災保険申請代行会社ではない)
この5つのポイントに当てはまる施工会社にであれば、お客様が理想とする保険金額を保険会社から速やかに受取れ、適切な屋根工事の施工も受けれます。
まとめ
・雪による被災は火災保険の補償対象になり、保険金を請求できます。
・積雪による雨どいの歪みは保険会社に証明しやすい被災なので、ほとんどのケースで保険金は支給されます。
・火災保険の申請方法は、車両事故の保険申請同様、とてもシンプルで、保険金の支払いはとてもスムーズです。
・火災保険の申請は代行業者に頼らずお客様ご自身で行ってください。
・保険金を利用して、雪止め金具や外壁工事などの工事と合わせて行うとお得です。
・お客様そして保険会社にも納得できる金額の見積書を作成できる屋根修理専門工事会社に依頼しましょう。
テイガク屋根修理は常にお客様の利益に適う正しい情報をご提供することをお約束いたします。