京セラ「サムライ」の脱着を伴う屋根リフォーム

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他の太陽光パネルと比べて、サイズが小さい京セラ製の太陽光パネル「サムライ」。
今回は、屋根リフォームで太陽光パネルの着脱がどのようにおこなわれているのか、動画を交えてご紹介します。
現在太陽光パネルがすでに乗っている方、これから新設しようと検討している方も参考にしてみてください。

テイガクの現場で撮影した動画

京セラ製の太陽光パネルの脱着を伴う屋根のリフォーム
03:42

京セラ製の太陽光パネルの脱着を伴う屋根のリフォーム

京セラの太陽光パネル「SAMURAI」(サムライ)

京セラ製の太陽光パネル「サムライ」は、他の太陽光パネルと比べて小さくて軽いです。
小さいパネルのため、屋根の形に合わせて設置することが可能で、屋根を綺麗に見せることが出来ます。

太陽光パネル
一般的な太陽光パネル

太陽光パネルの取り付け金具

スレートは屋根に穴をあけて取り付け

スレート屋根の太陽光パネルは、スレート屋根本体に穴を空けて取り付けます。
そのため、長期的な止水性維持の問題が残存した仕上がりとなります。
特に、パミールやコロニアルNEOといったノンアスベストのスレート屋根は、経年と共に割れや欠けなどが生じやすい屋根です。
築20年が経過しようとしているノンアスベストの屋根である場合、屋根の葺き替えやカバー工法などの全体改修を含めたリフォームの検討をしてほしいです。
テイガクのお客様の中でも、サムライの脱着を伴う屋根のリフォームを求められるお客様が増えています。

スレート屋根は太陽光パネルの金具を穴を開けて取り付け

金属屋根のパネルの取り付けは「キャッチ工法」

金属屋根に太陽パネルを取り付ける場合、屋根と屋根の継ぎ目に専用の金具をつかみこませる「キャッチ工法」という方法で施工します。
キャッチ工法の場合は、穴開けが不要なので雨漏りのリスクを低減することが出来ます。

キャッチ工法で取り付けたアルミ製のPV金具
キャッチ工法で取り付けたアルミ製のPV金具

サムライの脱着と金属屋根のリフォーム手順

既存の太陽光パネルと金具の取り外し

太陽光パネルが乗っている屋根をリフォームする場合、まず、太陽光パネルと付属する板金などを屋根から取り外します。
リフォーム前の屋根がスレートの場合、屋根材に直接穴を開けて太陽光パネルを固定するため、屋根材穴が生じていることが確認できます。

スレート屋根に固定していた金具の穴
スレート屋根は直接金具を取り付ける

新しい屋根材へリフォーム

屋根を葺き替えまたはカバー工法で、新しい屋根材を張ります。
写真の屋根では、スレートに生じた穴により雨漏りリスクが高まっていたので、新規の野地板を張り、その上から防水の役割をもつルーフィングシートを貼り付けました。
今回は、スーパーガルテクトで屋根を葺き替えました。

スーパーガルテクトで葺き替え
スーパーガルテクトで葺き替え

固定金具と架台の取り付け

屋根のリフォームが完了したら、キャッチ工法で固定金具(PV金具)を屋根材につかませ、架台を取り付けます。

架台を取り付ける

サムライの場合は金具が通常の2〜3倍必要

京セラのサムライは一般的な太陽光パネルに比べて小さい商品です。
そのため、パネル用の金具も通常の2〜3倍必要になります。
当然、その分料金も増えてしまいます。
太陽光パネルの種類によってはこのように料金が変わることがあることを皆さんには知ってほしいです。

太陽光パネルSAMURAI
一般的な太陽光パネル

アイコン 耐震性を重視した葺き替え工事がおすすめ

サムライを金属屋根に取り付ける場合、通常より多いPV金具を用います。
サムライ用のPV金具は1個当たり、1.5キロで、およそ150~200個取り付けます。
カバー工法でサムライ用のPV金具と架台を取り付けると、かなり屋根が重くなり、耐震性が悪化します。
そのため、サムライの脱着をおこなう屋根のリフォームは、屋根葺き替えによる工事をおすすめします。

瓦屋根の地震への影響と葺き替え後の耐震化改善について

屋根の重さと地震について

配線を確認しリフォーム完了

配線も確認しリフォームは完了です。

太陽光パネルの配線
太陽光パネルの配線もしっかり確認します
リフォームが完成した屋根
リフォームが完成した屋根

太陽光パネルの販売会社は屋根のリフォームを考慮していない

京セラの太陽光パネルの金具は、通常よりも多いため、着脱料金もそれなりにかさんでしまいます。
太陽光パネルの販売会社は、将来、太陽光パネルや屋根のメンテナンスについての費用負担については教えてくれることはあまりないと思います。

屋根材によっては、太陽光パネルを乗せたことで、屋根自体の機能を著しく低下させることもあります。
太陽光パネルの種類によってメンテナンスの費用が変わってくることがあるということを、ぜひ読者の皆さんに理解していただき、リフォーム時の参考にしてもらえればと思います。

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この記事を書いた人
著者 前川 祐介
前川 祐介 代表取締役社長
テイガク サイト制作責任者
宅地建物取引士
建築物石綿含有建材調査者
著者経歴

大阪府堺市生まれ。千葉県立船橋東高校→法政大学→サノフィ(旧アベンティスファーマ)株式会社を経て、父親が経営する板金工事会社である昭和ルーフリモ株式会社へ入社。
中央工学校夜間建築学科卒業。年間100棟以上の屋根と外壁工事に携わった経験を活かし、テイガク記事の執筆とユーチューブ動画撮影をおこなっています。趣味は日本史学。

運営会社

昭和ルーフリモ株式会社は2001年設立の板金工事会社です。
これまでの金属屋根と金属サイディング工事件数の合計は20,000棟を超えます。
板金工事は足場を組み立てるため、外壁塗装の工事事業にも注力しています。

国土交通大臣許可(般-25)第22950号
許可を受けた建設業:板金工事業/屋根工事業/塗装工事業 他

代表前川が本音で解説「板金工事会社とは?」

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