尼崎市 - 屋根リフォームと雨漏り修理

既存屋根は「セキスイかわらＵ」と呼ばれる屋根です。
セキスイ瓦は40年以上販売実績のある積水化学工業が製造していたセメント系の屋根瓦です。
積水化学工業が取り扱う主力の屋根瓦であったため、短縮して「セキスイ瓦」と呼ぶことも多いです。
屋根の原料にアスベストの使用が法律で禁じられ、アスベストを含まないタイプのセキスイ瓦が約25年程前に流通しています。
このタイプのセキスイ瓦は耐久性に乏しいことが発覚し、施工後10年程度でひび割れが発生する報告が相次いでいます。
今回の尼崎市の現場屋根もノンアスベストのセキスイ瓦で、屋根のいたるところにひび割れが発生しています。
セキスイ瓦のリフォーム方法は葺き替え工事なります。
今回はケイミュー株式会社の「カラーベスト・グラッサ」で葺き替えました。
現在では積水化学工業の関連会社は製造事業は停止し、メンテナンスのみ行っています。

既存屋根の拡大写真です。
ノンアスベストのセキスイ瓦は、施工後、数年から10年程度で画像のようなヒビ割れが発生することが多いです。
屋根に上がる時にも、体の過重で簡単に屋根が割れてしまうことがあり、注意が必要です。
表面の塗料が所々剥げ、中の基材も露出しています。
今回はケイミュー株式会社のカラーベスト・グラッサへ葺き替えます。

コロニアルはデリケートな屋根です。
屋根が平らな状態でなければ工事ができません。
古い屋根下地の上に張ることがメーカーから認められておりません。
少しでも不陸（ふりく）、段差がると、あばれや割れの原因になるため、画像のように新しい下地を枠から作り直す必要があります。
コロニアルが主に新築分野で主流である理由はこのためです。
コロニアル本体自体は低価格ですが、リフォーム工事の場合は費用が高額になることが多いです。

今回の尼崎市の現場でも一部の下地を二重張りしました。
二重野地板張り工法と呼び、大きなメリットが一つあります。
通気層ができることです。
通気層により屋根表面の熱伝達を低減する効果を得られます。
尚、テイガクでは、下地（構造用合板）に低ホルムアルデヒドのF4☆☆☆☆合板を使用します。
※F4☆☆☆☆（フォースター）とは
建築基準法では、シックハウス症候群の主な原因のひとつとされるホルムアルデヒドを放散する建材について、面積あたりの発散速度（量）により４つの等級に分類されています。
F4☆☆☆☆（フォースター）は、ホルムアルデヒドの発散が最も少なく、 使用面積の制限が設けられていない等級です。

二重野地板張り工法の棟には換気棟が必要です。
換気棟を取り付けることで屋根の熱を排出させることが可能になります。
また、換気棟は熱以外にも湿気も排出します。
光熱費の節約ができます。

屋根と屋根が取り合う部位には入念な雨仕舞処理が必要です。
雨漏りがとても発生しやすいからです。
屋根材や施工法がいくら良くても、結局は手を加える職人の技術が一番重要な要素になります。
テイガクの屋根職人の工事技術は超一流です。
雨漏りが絶対に起きない高い品質の工事をお客様にご提供いたします。

屋根の葺き替え工事と合わせて、雨樋の交換もご検討ください。
経年劣化により雨樋の機能が低下している恐れもあります。
また、雨樋を固定している釘の保持力が弱まっているため、強風で飛ばされることもあります。
足場を共同利用できるので、将来発生する工事費用を抑えるチャンスです。

屋根取り合い部の板金加工が完成です。
壁際に取り付ける板金のことを雨押え板金とも呼ばれます。
このような複雑な部位は規格品がありません。
メーカーでは販売していません。
現場で板金職人が一枚板の板金を折り曲げて製作します。
オーダーメードによる雨仕舞工事です。

カラーベスト屋根の本体を張り終えました。
フラットで隙間のない、自画自賛したくなる綺麗な屋根です。

換気棟です。
テイガクでは換気棟の取り付け価格も、完全定額制で工事をご提供しています。
換気棟の効果と取り付け費用について

尼崎市の屋根リフォーム完成です。
リフォーム工事ではあまり用いられないカラーベストですが、施工実績の歴史も深く、評価も確立されています。
テイガク屋根修理ではコロニアル（スレート屋根）の工事も行っています。
現在はインターネットの登場により、屋根の材料はお客様自身で自由に選択する時代です。
各屋根材のメリット・デメリットをしっかりと考慮したうえで使用する屋根材を決定してください。