屋根が浮いているや壊れていると近くで工事をしている人に言われた方へ

テイガクで工事をおこなわれたお客様へ

テイガクで改修工事をされたお客様からの点検依頼が増えています。
理由は訪問販売業者からの指摘です。

以下のようなパターンの訪問者は、一見すると、訪問販売業者ではないように思われます。
しかし、その多くが訪問販売業者です。

【例】

「近くで工事(リフォーム工事・マンションの新築・電気工事)をしている者ですが、高いところから見ると屋根がパタパタしています。気になったので、お声掛けしました」。
そして、20代の若い男性(イケメン)が写真を見せて伝えてすぐに立ち去る。
外見が幼いため「親方から言われて」と付け加える人もいます。

お施主様は訪問者が「最近屋根リフォームをしたばかりである」「不具合を伝えてすぐに立ち去っている」「写真をみせられている」「実際に近くで足場が掛かっている」ことから、訪問者の発言が信用のおける事実だと感じるかもしれません。
しかし、それは大きな間違いです。
このパターンの指摘で、実際に屋根に不具合があった事例は現在のところ、テイガクのOBのお客様ではゼロ件です。

訪問者の一番の目的は、居住者の「人柄を知ること」です。
押しに弱い人柄であるか、リテラシーの弱い人であるかなどを見定めています。
「人は見た目が9割」というベストセラーがありましたが、メラビアンの法則というものがあり、人は初めて会う人の印象を3秒で判断できます。
訪問者は「難しい」と直感で判断した場合、「工事をしてもらった業者さんに見てもらってください」と言って、その場をすぐに立ち去ります

「なぜリフォームや新築したばかりなのに訪問をする」のでしょうか?
最近の(一部)訪問販売業者は、「改修したばかり」であっても「新築」であっても訪問営業をします。
屋根の棟板金は築後1年でも強風で剥がれることあるからです。

「写真をみせられたのに信用がおけない理由」はどこにあるのでしょうか?
示された不具合写真は他の建物である可能性があるからです。
部分的に拡大された写真を提示された場合は、注意を払ってください。
整合性を取るために、周囲の建物と屋根の写真、お客様の外壁が映った屋根の写真があるか、その訪問者に尋ねてください。

それでは「なぜ足場が実際に掛かっている事実があるのに信用がおけない」のでしょうか?
訪問者はおそらく、お施主様に名刺を渡していないはずです。
実は足場が掛けて工事をしている会社と訪問者は全く関係がないです。
裏付けとなるものや、身元を知られることを避けるため、名刺を渡しません。

もし足場が立っている現場作業者の人と話をする機会があれば、このような質問を投げかけてください。
「お宅の職人さんが私の家で不具合があると、私の家にお尋ねになりましたが、○○さんって人はいますか?」
実際に工事現場にいる人はこう答えるはずです。
「○○って者はいません」。
つまり、工事現場の作業者であるよう、成りすまして訪問をしていたのです。

「なぜ嘘はいずれバレる可能性があるのに、そこまでして訪問をする」のでしょうか?
理由は少額の屋根の修理をして、数万円の修理費を受け取って立ち去ることが目的だからです。
数万円の修理費であれば、営業のハードルが低くなります。
修理(パフォーマンス)をして3万円を受け取ることを1日3現場行えば、それだけで月収270万円です。

テイガクのOBのお客様で上記に当てはまる訪問者の指摘を受けられた方は、屋根にのぼらせることはしないでください。

最近は広域の強盗犯罪の報道も見聞きします。
年齢や性別、人柄、性格、居住者数、ペット、財産の有無などの詮索が本当の目的かもしれません。

もしこの記事をご覧いただいていれば、必ず以下のことを心がけてください。

  • 名刺をもらうこと

  • 名刺がなければ会社名を聞いて、実際に足場掛かっている現場の作業者に訪問者の身元の整合性を確かめること

  • 写真を提示されたら、お客様の建物であるかの整合性が確かめることができる写真があるか尋ねること

もちろん、100%屋根に不具合がないとは言い切れません。
テイガクの工事保証内のお客様であれば、点検にお伺いいたします。

なお、棟板金の浮き程度であれば、雨漏りが起こるリスクはほぼゼロです。
中でも断熱材一体型の屋根材は、屋根材と防水シートが密着しており雨水が屋根内部に入りくい構造になっています。
その性質上、最低でも3か月はご安心いただけます。

筆者としては、訪問販売業者が悪いイメージが定着することに懸念を抱いています。
善良の訪問販売業者の方が世の中は多いです。
訪問販売業者が本当に屋根の不具合などを見つけて予防をしてくれたことで、大きな地震や強い台風の被害を免れた人が多いのも事実です。

しかし、最近はあまりにも「この記事のパターン」で訪問営業をする人が増えており、弊社でも時間と労力、なによりもOBのお客様にご不安をお掛けしている問題を抱えています。

「飛び込みの人から屋根が壊れていると指摘を受けたけれど、明日雨だから今すぐ見に来て直しに来てほしい」といったご要望をいただくこともあります。
このままこの問題を放置することはできず、注意喚起のために書き示ざるを得ないと思い、記事を作成するに至りました。

テイガクOBのお客様に限らず、この記事をご覧になったことがきっかけとなり、被害に遭わずに済むことに繋がれば幸いです。

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この記事を書いた人
著者 前川 祐介
前川 祐介 代表取締役社長
テイガク サイト制作責任者
宅地建物取引士
建築物石綿含有建材調査者
著者経歴

大阪府堺市生まれ。千葉県立船橋東高校→法政大学→サノフィ(旧アベンティスファーマ)株式会社を経て、父親が経営する板金工事会社である昭和ルーフリモ株式会社へ入社。
中央工学校夜間建築学科卒業。年間100棟以上の屋根と外壁工事に携わった経験を活かし、テイガク記事の執筆とユーチューブ動画撮影をおこなっています。趣味は日本史学。

運営会社

昭和ルーフリモ株式会社は2001年設立の板金工事会社です。
これまでの金属屋根と金属サイディング工事件数の合計は20,000棟を超えます。
板金工事は足場を組み立てるため、外壁塗装の工事事業にも注力しています。

国土交通大臣許可(般-25)第22950号
許可を受けた建設業:板金工事業/屋根工事業/塗装工事業 他

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